カテゴリ:京都( 92 )

京都はお好き?

私は関西弁の中で、「あかん」という言葉が特に好きだが(特に女の子のそれ)、ほかにも「かんがえときますわ」という言葉も気に入っている。人から勧められた物が意に沿わないものであったとき、「いりません」と言下に断ることをせず、やんわりと拒絶する。

その曖昧さがいやだとおっしゃる人もいるが、それならそれでよろしい。自分の価値基準をしっかり持っている人が、それに基づいて必要か不要かを判断し、さらに勧めてくれた相手のメンツをもつぶさないようにする。これを心配りと言わずになんとする。

日本全国、それぞれの地方にそれぞれの習慣があり(富山の“旅の人”もそれ)その地方ではあたりまえとされている。にもかかわらず、京都のあたりまえがことさら取り上げられて、否定的な評価をされることが多いのはなぜだろう。

いわゆる「都市伝説」を真に受けて、京都に住む人たちを一色に塗りつぶす方の多いこと。京都には月照さまのような方はあたりまえにおられるが、自転車の前と後ろに子供を乗せて、汗をかきかき買い物に行く若いおかあさんだっている。姉さんかぶりで大根を抜いている人もいる。

たまたま、私のまわりにそういう人が多いだけなのかなあ?
自分の故郷を否定的に言われて、馬耳東風でいられるほど私は人間が出来てないもので。

京都の住みやすさを知るために、1年か2年、京都に住んでみたら、どうでしょう?

「かんがえときますわ」



gonbe5515



by starforestspring | 2018-05-12 16:57 | 京都 | Comments(0)

飛び石

京都という町を特別なところ、京都に住む人を普通とは違う人、というふうに捉える風潮に、ちょっとイラッとして、カテゴリー「京都」の中で「京都人」1~4という記事を書いた。

だが、今ではどうでもいいと思っている。みんながそれぞれの京都観を持っていればそれでいいと。好きな人は好き。嫌いな人は嫌い。イケズがいやだとか、冷たいとか、言葉にトゲがあるとか。そういうふうに捉えていらっしゃるなら、それなりの理由があるのだし、それでいいじゃないかと。

私にしたって、京都で生まれました、京都で育ちました、今でも京都にたびたび帰っています・・なんて言ったところで、京都市はおろか、京都府内の全ての土地を歩いたわけではない。舞鶴、福知山、亀岡、京田辺、城陽、宮津。一度も行ったことがないところのほうがはるかに多い。それなのに、「gonbeさんは常々、京都はいい町です、好きです、そうおっしゃる。その確信と根拠はどっからくるんですか?」と問われたら、なんて言ったらいいかわかりませんもの。

言ったところで、わかってもらえるものでもないだろうし。
わかってもらう必要があるのかとも思うし。

正月に、『2018年元旦 京都4時間ひとり歩きの旅』という記事を5本書いた。その最後に平安神宮から二条大橋、それからまた平安神宮に戻ってくるルートをお勧めしたのをご記憶だろうか。その記事のなかに書いてた「飛び石」、これ、私が京都にいたときにはなかったのです。

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当初、それがそこにあることに違和感をもっていたのですが、今はもうすっかりとりこです。あれは実にいいものですよ。子供たちにとっては川に親しむきっかけになるでしょうし、暑い夏にひとときの涼をとるにも有効ですし、なにより知らない人とのちょっとしたご縁をいただけるところが実にありがたい。

「京都人の密かな愉しみ 冬編」の中に、オムニバスドラマ『えっちゃん』がある。京都生まれの早苗と、千葉生まれの悦子。大学で親友になった二人の小さな物語。その物語で、この飛び石がとても暗示的に使われているのです。

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私はますます飛び石が好きになりました。川に隔てられた右岸と左岸。そのあっちとこっちの二人が、飛び石のあるところまで川岸を駆けていき、石を渡り、川の真ん中で見つめ合う。そんなドラマもきっとあったはずです。

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神社やお寺さんとは比べるべくもない新参者ですが、こいつはこれから長い時間を使い、やがて京都に溶け込むことでしょう。そして、飛び石から見た光景と、飛び石の上で経験したことを、大切に心にしまい、笑顔で、あるいは静かに、語る人を増やしていくはずです。

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・・・・And that's the way it is.


gonbe5515




by starforestspring | 2018-03-07 15:36 | 京都 | Comments(0)

2018年元旦 京都4時間ひとり歩きの旅 5

そんなわけで、今回の初詣は、なかなかに意義深いものになりました。
家族揃っての下鴨神社への初詣、あと何回行けることでしょう。

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今回は、天候に恵まれたことと、自由行動という名の羽根をもらったおかげで、私は調子に乗って歩きすぎたようです。家に戻る帰りの車の中で、太ももの裏に痛みが。翌朝、箱根駅伝往路観戦中に、足がかたく引き締まってき、さらに翌日、復路を見ようと部屋を出た私は、右足が痛くて踏ん張れなくなっていました。足を交互に降ろして階段を下りられない!左足を下ろし、同じ段に右足を揃えてまた左足を次の段に下ろし・・。いつかこういう日がくることは覚悟してましたが、まさか今日とは・・。

知力はさておき、体力には自信があった私が、こんなことになってしまうほど、浮かれてしまっていたのですね。いつまでも若いと思うな・・という戒めは、あの十二支詣りの時に暗示されていたということでしょうか。


それでも!私は満足感でいっぱいでしたよ。今回ほど楽しい初詣はなかった。ニョーボと二人で同じルートを歩いたら、もっと味わい深いものになっていたかもしれないとさえ思います。


今日は七草粥の日。正月で盛り上がった気分と胃とを休めるために、軽いものでいたわってやりましょうというありがたい日です。そのありがたさに感謝しつつ、この一年をどう生きるかを、改めて考えるきっかけにしたいと思います。2018年の正月は、私にいろんな示唆を与えてくれました。どう料理するかは私次第。がんばってみようと思います。

いつか京都に戻るその日のために。

そんなわけで、改めましてみなさま、今年もよろしくお願い致します。


・・・・And that's the way it is.

gonbe5515

#右足は元通りになりましたので、ご心配なく。




by starforestspring | 2018-01-07 19:57 | 京都 | Comments(0)

2018年元旦 京都4時間ひとり歩きの旅 4

平安神宮でのお詣りをすませた私たち3人ですが、もう一人の娘との待ち合わせまで少し時間が余ったので、鴨川まで出て川原を散歩することにしました。

平安神宮西側、冷泉通りに出て、鴨川に向かいます。

この通りの北側を流れているのは鴨東運河(おうとううんが)。琵琶湖からの水です。このあたりはちょっとした公園のようになっていて、散歩にはぴったりです。運河の途中には、疎水事務所や夷川発電所(町のど真ん中に発電所がある!)があります。初めてここを歩く方には、木々の間から見え隠れする古いレンガ造りの小さな建物に驚かれるのではないでしょうか。

夷川発電所そばの舟溜まり
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冷泉通りを抜け、田辺橋から運河を望む。
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この通り、本当に久しぶりに歩きました。いつも車で川端通りを走り抜けるばっかりになってしまってて・・。やっぱりこの町は歩いてなんぼですね。


高野川と賀茂川の合流地点に川を横切る飛び石がありますが、実はこの二条にもあるのです。まだ日の光が残っていたので、右岸までこの石を使って渡ることにしました。ところがこの飛び石、向こうから渡って来る人と、こっちから渡っていく人とが、途中で立ち往生してしまうことがあります。人一人しか立てない石と、二人立てる石とが混ざっているからなのですね。だもんで、うまくすれ違うためには、お互いの工夫と、譲り合いの精神が必要になります。

私が一人石でこの写真を撮ってる間、外国人観光客とおぼしき二人連れさんが待っていてくれました。もちろんお礼を言って彼らの石を渡らせていただきました。

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そしたら今度は、小学生を先頭にした家族連れとバッティング。こっちは3人、むこうは5人。さてどうしたものかと迷ってしまったあっちとこっち。しばし見つめ合ったあと・・・「よし、ジャンケンで決めよう!」

私の提案に、小学生はにっこり笑ってくれ、「じゃんけん・・ほい!」
勝ったのは私でした。ごめんねえ大人げなくて。
#ジャンケンのとき、私が育った町では「最初はグー」と言わない・・と力説する私を半信半疑の目で見ていた金沢生まれのニョーボと富山生まれの娘。このジャンケンのあと、うなずくことしきりでありました。


お礼を言いながら、ご家族の横をすり抜け石を渡っていく私たち。風は冷たくなってきてたのですが、こころはだんだん暖まってきたような。


鴨川右岸に到着。平行するみそそぎ川にかかってる小さな橋を渡って二条大橋に上がったら二条通り。もう一度東に向かって歩いていくと、車を停めた平安神宮そばの駐車場に戻れます。

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平安神宮を出て冷泉通りを歩き、鴨川を越えて二条大橋まで下がり、また平安神宮に戻る。こじんまりとまとまった家屋。ゆったりと流れる水。公園。夕焼け。飛び石。川原。飛ぶサギ。泳ぐ鴨。二条橋を歩く人々の声。
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1時間ちょっとの散歩でしたが、私にとっては最高の時間でした。
私には思い入れの深い岡崎。鴨川も同じ。出町柳から二条あたりで住まいを確保するのは大変でしょうからあえて望みませんが、下鴨神社と上賀茂神社の中間点あたりに、家を借りて老後を過ごせたら・・・と、真剣に考えました。

さっそく不動産情報をチェックしようと、心に誓った私です。

京都に行かれることがあったら、ことに春とか秋にそういう機会があったら、このルートをのんびり歩いてみられたらいかがでしょう。


・・・・And that's the way it is.

gonbe5515




by starforestspring | 2018-01-06 15:08 | 京都 | Comments(0)

2018年元旦 京都4時間ひとり歩きの旅 3

東山橋をあとにした私は、京都駅八条口を右手に見ながら、駅の南西側に向かいました。

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以前一度訪れていましたが、車で行ったためにゆっくり周囲を確かめることが出来ず、心に引っかかっていた場所。そう、私が生まれたときに、家族が住んでいた場所、八条源町19番地です。

前回写真を撮った場所にもう一度立ちました。周りを見渡してみるとやはりなにかが違う。家と家の間に人一人がやっと通れるような細いすきまがあり、覗いてみるとむこうがわにバイクが見える。どうやらむこうは路地になってるらしい。通りをぐるっと回ってみると、案の定小さな路地の入り口があった。奥行き15mほど、幅2m弱の小さな路地。そこに立っていたおじさんたちと目が合ってしまいました。

・・・・・・

おじさんたちとは5分くらい話をさせていただいたのですが、ここに住んでた赤ちゃんが60年経ってこうなりましたという説明に興味津々のご様子。ずっとこの場所にいらっしゃったのだとしたら、そのおじさんたちのご両親は、私の親のことを覚えてる可能性だってあるのです。あたりをゆっくり見回してみて、私は確信しました。母に連れられて病院から帰って来た家、私たち家族5人揃って幸せに過ごしていた家はここにあったんだろうと。

心ににずっと引っかかってきたことに、答えを見つけることが出来て私は心底ホッとしたのです。

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おじさんたちにお別れを言って今度は東寺に向かいます。歩いて数分。下鴨神社も人が多かったですが、この東寺もすごい人。信仰心の篤い方が集まってきておられるのでしょう。私はどうも居心地が悪く、すぐにおいとましました。

当初の予定ではこのあと西本願寺に行くつもりだったのですが、東寺での居心地の悪さというか、申し訳なさに懲りてしまい予定変更。ニョーボと連絡をとり、駅で合流しました。娘もひとり一緒におり、この娘のリクエストで平安神宮に向かいました。ここでお守りを買い、甘酒をいただき、一休み。

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もう一人の娘との待ち合わせ時刻までの時間つぶしのつもりで、このあと向かった場所で、私の心に小さな火がついてしまうことになります。


・・・・And that's the way it is

gonbe5515




by starforestspring | 2018-01-04 17:57 | 京都 | Comments(0)

2018年元旦 京都4時間ひとり歩きの旅 2

京都駅でそれぞれ自由行動に移った私たち家族。
4人一緒に行動するのが当たり前だったころを思えば、妙な気分です。でも娘たちも来年成人です。それぞれにやりたいこともあれば、それを実行できる意志と自由も持ってますし。子離れ親離れのひとつのステップと割り切ることにしました。

私が行きたかったのは、映画『パッチギ』のロケ地。特に康介がギターをたたき割った東山橋です。キョンジャが自転車に乗ってKBS(映画の中でのKCB)に向かったところでもあります。

京都駅の南側、八条河原町をあとにして、九条河原町に向かって歩きます。写真の奥が八条河原町。

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九条河原町を左折、鴨川に向かうと正面に高架が見えてきます。この高架は車が通るところ。その下に小さな橋が下流側に架かっていました。これが目指す東山橋!想像してたのよりはちょっと小ぶりですが、アーチ型になっており、欄干の緑の色は、映画と同じ。

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康介がこの橋を渡るとき、中程でギターケースを開いてギターを取り出し、欄干にたたきつけてめちゃくちゃにしてしまう場面。日本人と朝鮮人との間に横たわる越えがたい認識の差、朝鮮人から見た日本人の若者に対する目というものを、康介が初めて思い知らされたガンジャの葬式での出来事からつながります。ここでの康介の叫びは、バックに流れる『悲しくてやりきれない』とシンクロし、ほとばしる感情を放出した、観る者に訴える場面と言えましょう。

康介がギターをたたきつけた時に出来た傷はこの中のどれか。

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ギターケースが流れていった下流側。

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橋を降りて、河原に出ます。井筒監督がモニターを見てたのはパイロンが立ってるあたりでしょうか。

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メイキングの映像では暗くてはっきりとは見えなかったのですが、撮影を終えた康介がインタビューを受けてたときの背景はこんな感じだったと思います。

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yamarine師匠やNABEさんのご好意のおかげで訪れることが出来た『対岸の彼女』や『君に届け』のロケ地。川越のパパさんとDeepPurplinさんの見事な連係プレーで案内していただいた朝ドラの名作『つばさ』のロケ地である川越の町、蔵造り通りや土手の道などが思い出されます。もうとっくの昔に終わっていることなのに、その場に立つとその時のことが鮮明にイメージ出来る、「聖地探訪」とはよくいったものです。

次の目的地に向かうため、心を残しつつその場を離れようとした私ですが、このあと、思いがけない出来事がありました。前方から、自転車に乗った6,7人の若者たちがこっちに近づいてきたのです。彼らは橋の手前で自転車を下り、興奮した様子で口々になにかを叫んでいます。なにを言ってるのかわからなかったのですが、遅れて橋に到着した青年が「パッチギ~~!」と叫びながら自転車をおり、橋の中央に向かって走り出したとき、彼らがなにをしに来たのかがわかりました。

韓国から聖地探訪に訪れた若者たち。彼らにとってもこの橋は、光輝いて見え、カンゲやキョンジャ、アンソンやバンホーの姿が見えたことでしょう。

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聖地探訪。
実に有意義で楽しい行為であります。

次の目的地は駅の西側。鴨川べりを歩いて八条河原町にもどり、八条口へと向かいます。河原を歩いてる人はひとりもおらず、鴨が泳いでたのと、新幹線が見えたのと。

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このあたりの鴨川べりは、三条四条とはまったく趣を異にするものでした。京都を訪れる観光客さんたちは、まず来ないだろう九条。ここに暮らす人たちの日々の暮らしのにおいがする場所でした。

・・・・And that's the way it is

gonbe5515




by starforestspring | 2018-01-03 15:27 | 京都 | Comments(0)

2018年元旦 京都4時間ひとり歩きの旅 1

大晦日深夜、年越しそばを食べた私たち家族はひとときの仮眠を取り、下鴨神社を目指しました。

午前11時前に神社着。例年より4時間ほど遅い到着だったのですが、その4時間で、これほど参拝客の数が違うとは思いもしませんでした。いつもなら遠くまで見通せる馬場には車がいっぱい、参道も人の波。葉が落ちた糺の森は、やけに空が広く見えました。。
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で、毎回どおり、戌年寅年の私と娘二人は同じ行列に、年齢不詳のニョーボは一人離れて別の行列に並び、まずは十二支詣りを、そのあとご本殿に新年のお詣りをさせていただいたのでした。

十二支詣りの行列に並んでるとき、気づいたのです。ここに並んでいる人のうち、私と年齢が近そうに見える人は、間違いなく私と同じ昭和33年生まれなのだと。

頬に寄った皺、薄くなった髪、だぶついた体を間近に見ながら、ご同輩、さぞやご苦労も多かったことでしょうと、聞こえない声で話しかけてみました。お察しします。私もおんなじですよ。お互い、頑張ってきましたよね。齢を重ねたことが、達観を生んだのか、弱気になったのか、それとも仲間がほしいのか。年が同じっていうだけで、あんなにやさしい目で他人を見ることが出来るなんて、我ながら不思議なひとときでありました。
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下鴨神社をあとにして、私たちは京都駅に向かいます。しばらくの間、家族は別行動。成人の一歩手前のところにいる娘たちには、京都に来たときにしか会えない友人がおり、やりたいことがあり。私は私でやりたいことがあり。

それがなんだったのかは、明日以降。

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舞殿のこのしつらえには、笑うやら驚くやら考え込むやら。
わからないでもないけれど、それでいいのか?下鴨神社。


・・・・And that's the way it is

gonbe5515






by starforestspring | 2018-01-02 18:03 | 京都 | Comments(0)

こんな願いを持ったとしてもバチは当たるまい

私が生まれて育った長屋は、京都によくある鰻の寝床。
玄関を開けると三和土があり、裏にある小さな庭まで一直線。左側はおくどさんと洗い場。右側の一段高いところに畳敷の部屋。天井は高く、明かり取りの天窓が四角く空を切り取っていた。

今でも京都には、そういう家が多く残っているらしい。
足元から寒さが立ち上ってくるあの長屋での暮らしが、私には今もなつかしい。
東本願寺の屋根を遠くに望み、京都タワーを見上げて学校への道を通ったあの時代、あたりまえにあった風景はもう遠い遠い過去のものになった。大阪、松山、富山と住むところを変えた私に、京都は過去の町になってしまった。

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京都駅は斬新な駅になり、地下鉄が出来、欧米人よりもアジア人の観光客のほうが多くなった今でも、鴨川の流れは止まらず、東山はいまも手が届くところにあり、御所の門をくぐれば、白い砂利と静寂が迎えてくれる。そして祭りは私が子供のころとおなじ姿のまま、変わらず続いている。

私は京都で人生を閉じたいという願望をひそかに抱いている。鴨川の流れを見つめ、東山を横目に町の喧噪の中をすり抜けながら、小さな店で買い物をし、お茶を飲む。杖をつきながら、参道を歩き、イカレた若いもんたちを見て舌打ちしながら世を嘆き、三条の橋の上から遠く東海道へ思いをはせる。そんな老後を過ごすこと、それが私の願いだ。

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天命に従って命を終えるしかないのだけれど、自分の意志の元で生きる時間を制御することが出来たら、そんな幸せなことはないんじゃなかろうか。

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立山連峰より、東山三十六峰が私は好きだ。
積もる雪より、屋根を彩ったあと日の光とともに、消えていく雪が好きだ。
しめった寒さより、頬を切る冷たさが好きだ。


♪大学通り 流れる川 走る路面電車  
♪背の低い山を見て 君と僕の明日
♪この街が好きさ   君がいるから  
♪この街が好きさ 君の微笑みあるから

  高石ともやとザ・ナターシャーセブン 『街』より抜粋


・・・・And that's the way it is

gonbe5515








by starforestspring | 2017-11-17 18:58 | 京都 | Comments(0)

京都出町 桝形商店街

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先日の京都みたらし祭りツアー。去年までと違い、今年は富山と大阪の行き帰りになりました。深夜12時を過ぎて自宅に戻って車のトリップカウンターを見ると、走行距離は820kmでした。

私がこれまで乗ってきたなかで、間違いなくナンバーワンだったと断言出来る車、“スバルアルシオーネSVXS-4” 。 この車のパンフレットに書かれていた言葉が「500miles a day」意味するところは、「500miles(800km)を一日で走っても、疲れを感じない」 800km走って戻ってきた体の疲れと、あの車とともに過ごした楽しい日々と、「500miles a day」という言葉を思い出させてくれたのが、娘たちの成長であったことと。

なんかいろんな気持ちが交錯して、メーターを見ながら、妙にしみじみしてしまいました。

下鴨神社を出てから、毎回どおり「みたらし茶屋」に向かったのですが、その日は水曜日!みたらし茶屋の定休日でした。横断歩道の向こうに見える“定休日”という札がなんともかんとも・・。無念です。

それではと、気を取り直して向かったのが出町桝形商店街。ここには昭和の匂いのするお店がたくさんあるのです。水曜日はここも定休日なのか、多くの店が閉まってましたが、それでも開いてる店では富山ではお目にかかれない鱧とか、1本250円のDVDとかを売ってました。それから商店街の入口をほんのちょっと下がったところにある豆餅が有名な “出町ふたば”へ。ここはいつ行っても行列が出来てます。

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ふたばさんの豆餅やわらび餅は確かにおいしいですけど、私はほんのちょっと下がったところにあるお肉屋さん(出町岡田商会さん)のほうが実は好きなのです。この店では注文に応じて、コロッケを目の前で揚げてくれるのです。(あいにくここもお休みでしたが)この店の揚げたてのあつあつのコロッケはお勧めです。私の住む界隈でこういう売り方をしてくれるお店がないのが残念でなりません。


ふたばやさんで買った豆餅とわらび餅を持って、みんなで近くの鴨川べりへ移動。ここでお餅をいただきました。

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大文字山が正面に見える、8月16日の特等席です。
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天気もよく、気持ちの良い風が吹いていて、いい休憩になりました。

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やっぱり鴨川はいい。



gonbe5515



by starforestspring | 2017-07-28 19:31 | 京都 | Comments(0)

京都下鴨神社 みたらし祭り

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行ってまいりましたみたらし祭り。
天気予報では雨だったのですが、雨雲が早めに通り過ぎてくれたのか、私たちが京都に着いたとき、空は青く晴れておりました。ありがたやありがたや。。。

いつものように参道を歩き、手水を使って境内へ。干支詣りを済ませた後、足つけに。今年は足つけに入る手前、靴を脱いだりして準備する場所に、床が出来てました。これまでは白い砂利が敷かれたところに直に床几がおかれていたのです。こういう心配りはありがたいですね。

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今年の春、娘の一人が大阪で一人暮らしを始め、もう一人が富山に残り、それぞれが別の道を歩き始めました。この夏を迎えるまで、家族4人での夏の恒例行事は去年で最後になるかもしれない・・と覚悟していました。が、ありがたいことにニョーボは仕事を、娘たちは学校を休んでくれ、今年もめでたく4人揃ってのお詣りが叶いました。


仕事や授業を休ませてまで行かなきゃいけないものなのか?というツッコミもあおりでしょうが、はい、行かなきゃならないものなのです。1月の初詣と7月のみたらし祭り。年に二度、下鴨神社に家族揃って出かけることが、我が家の安寧につながっている。私はそう信じているのです。

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年が明けてから今日まで、おかげさまで家族みんなが大病もせず、無事に過ごさせていただいております。年の暮れまでもきっと、同じように無事に過ごさせていただくことが出来るでしょう。

ありがたいことです。

京都下鴨神社みたらし祭り。今月30日までです。まだおいでになってない方は、是非一度、お詣りなさって下さい。


gonbe5515




by starforestspring | 2017-07-27 12:59 | 京都 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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