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髭剃り革命 4 

気に入った道具を集めること、その道具を使いこなせるようになること、その中で新たな発見があること、道具を使う行為それ自体が、自らに喜びをもたらすこと。少数派であっても、日々両刃カミソリを使って髭剃りをしている人が存在するのは、こういう理由からではないかと想像する。だいたい、そういうのが好きな男って、結構いますよね。


だって本当に楽しいんだもの!
私は血が大の苦手で、少々の血でも目を背けたくなるあかんたれなのだが、髭剃りの時に切ってしまった血には耐えられる。それは己の技術の未熟だからだ。下手だから切る!上手くなれば切らないんだ!血を見るのが嫌なら修行に励め!

私にはわかる。今自分の瞳が星飛雄馬状態になっていることが。


実際の話、燃えません?簡単で安全な方法より、使いこなすのが難しい道具を使えるようになるほうが、やってて面白くありません?自転車に乗るよりは馬のほうが、オートマチック車よりマニュアル車のほうが、やってる感、使いこなしてる俺ってイケてるよな感がありますよね?

他人を巻き込まず、自分ひとりの世界で完結するってところもいいのです。出血したら自己責任、うまく剃れたら自画自賛。髭を剃ってるときと、剃り終わったときの感触がわかるのは自分だけ。自己満足にすぎないんですけどね!

今日は休みではなかったのですが(休みは明日)、待ちきれずに今朝、メルクール334Cを取り出して、両頬と顎、それから鼻の下を剃りました。ここらあたりは前回出血せずに剃れたので。メルクールの重み、カミソリがひげを拾っていく感覚、刃物を肌に当ててることの緊張感。たまりませんな!


私は嬉しい。このトシになって新しいことに挑戦出来るのです!ホルダーや替刃、ブラシやソープ、スタンド、クリーム、ローション・・・。いろんなものを試し、欲しくなったものをお金をためて手に入れ、そして使う。失敗と成功を繰り返しながら、自分の髭剃りを極めるために日々修行する。なんて楽しそうなんでしょう!

入口をのぞいていただけのはずが、ドアを開け中に踏み込んだ、そういう自覚があります。

京都橘高校吹奏楽部に出会ったことも嬉しかったですが、両刃カミソリに出会ったこともまた、ですな。惰性に流れ、沈滞気味だった私の日常が、このふたつによって俄然輝き始めました。

ほんと、この出会いに感謝です。


gonbe5515




by starforestspring | 2019-04-16 16:23 | 雑感 | Comments(0)

髭剃り革命 3

髭剃りについて書かれているブログ記事をあちこち読むと、みなさん楽しそうに髭剃りを語っていらっしゃる。いろいろなメーカーのホルダーと、いろいろなメーカーの両刃カミソリとを組み合わせた感想だとか、アライグマのブラシの使い心地のよさとか。シェービングソープの泡立ち具合だとか匂いとか。

日本のメーカーであるフェザーが出してる両刃カミソリは、素人は絶対手を出すべきではないというのが大方の意見であるようです。切れ味がすごすぎて、流血間違いなしなのだとか。ホルダーに比べると両刃カミソリは結構あちこちの国で作られてるようで、イスラエルとかエジプトとか、おつきあいの多くない国のものを使えるというのも、ある意味魅力的だ。

個人の肌の様子とか、髭の濃さとか、そういうものによって合うカミソリ、合わないカミソリがあるのだそうだ。自分に合うカミソリは、色々使ってみた中で見つけるしかないらしい。ということで、昨日また替え刃を買った。5枚入りで490円のものをふたつ。それぞれ違うメーカーのものだ。税別合計980円なのだが、それでも並行輸入品として海の向こうから運ばれてくる。

うすっぺらいカミソリ10枚が、日本にいる私に届けるために海を渡ってやってくる。それに関わる人たちの手間と、運ばれてくる距離とを考えると、980円でゴメンナサイと申し上げるほかない。

ある人が書いておられた。両刃カミソリを使って髭を剃るようになって思うこと。「よくぞ男にうまれけり」。


両刃カミソリを使う髭剃りは、実に深い世界であるようです。


gonbe5515




by starforestspring | 2019-04-15 17:32 | 雑感 | Comments(0)

髭剃り革命 2

私はずっとShick派だった。なぜだかGilletteには手を伸ばさなかった。Shickの3枚刃、4枚刃のホルダーを買い、適当なタイミングでカートリッジを交換する。交換用のカートリッジがなくなったら、ホームセンターに行って買ってくる。それでずっとやってきた。

でもいつも不思議だったのだ、交換カートリッジが高いことが。たった5個しか入ってないのになんでこの値段?と。これが、プリンターを安く売ってインクで儲けるあの商売の方法と同じと気づいたのは、不覚にもつい最近だ。

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今までそんなことをしたことがなかったが、手に持った本体をしげしげと眺めてみたら、少々安っぽくて「なんだかなあ」の気分である。ちょうどそんな頃に、昨日書いたようなことがあり、それなら!と、思い切って両刃ホルダーに挑戦することにしたわけだ。

さてそれから、またネットで情報収集。結果、メルクールの両刃ホルダー334Cと、同じくメルクールの替刃、ウィルキンソンソードの替刃とを買った。手にしてみてびっくり。小さい!カミソリが薄い!スパっと切れそうでちょっと怖い。
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先日ものは試しとそれを使って髭を剃ってみた。結果、あちこちで出血。。。

しかし、きれいに剃れたところの剃り終わりの感覚は素晴らしいもので、ほんとにもうツルツル。実にきもちいい。もしかしたら、剃ってるときの気持ちよさより、剃り終わったあとを指で触れる気持ちよさのほうが勝っているのではなかろうか。なにより慎重かつ丁寧にやる“髭を剃るという行為そのものが、今までとは全然違い、とても楽しい。なんだろうこの不思議な感覚は。

仕事柄、毎朝顔や首筋から血を出して出勤するわけにはいかないので、当分の間は休みの日限定で使うことにした。出血せずに剃れるようになったら毎日両刃で剃るようにするつもり。

毎朝の、はっきり言ってめんどくさい作業であった髭剃りが、まったく別のものになった。出勤日には今までと同じ4枚刃を使っているが、かける時間はこれまでの倍になった。つまりはゆっくり丁寧に剃るようになったのだ。そのせいだろう、仕上がり具合は以前よりかなりにいい。

両刃でちゃんと剃れるようになったら、髭剃りあとがどんな仕上がりになるのか今から楽しみで仕方ない(= 捕らぬ狸の皮算用)。なにより不思議なことは、たったこれだけのことで、朝洗面台の前に行くのが待ち遠しくなっているのである。なんて安上がりな男なんだ!


アライグマのブラシとか、髭剃り用のソープとかも、いつか使ってみたい。髭剃りが趣味になりつつある今日この頃の私である。趣味を持つっていいなあ!



gonbe5515




by starforestspring | 2019-04-14 15:36 | 雑感 | Comments(0)

髭剃り革命 1


毎朝の髭剃りは単なるルーティンワークだった。毎朝10分弱、鏡に向かって髭を剃る。剃りながら頭にあるのは、このあとに飲むコーヒーのことであり、朝刊にどんな記事が載っているかである。髭剃りは、さっさと済ませてしまいたいめんどくさい仕事・・昔からずっとそうだった。

男性ならわかってもらえると思うのだが、床屋さんでやってもらう髭剃りタイムは至福のひとときである。自分の髭が一本一本カミソリで剃り取られていくときの感覚!あれは実にいいものだ。

ところが最近、髭剃りが上手なスタッフさんに出会うことが少ない。私のいきつけの店には6,7人のスタッフさんがいるが、ベテランほどカットがメインの仕事になり、髭剃りはしない。髭剃りは新人さんか中堅さんの仕事と決められているようなのだ。

だもんで、髭剃りの時はもちろん、終わったあとの爽快感が昔に比べて今一つ。それがどうにも不満だったのだが、ある時ふと、だったら床屋さんが使っている一枚刃を買って自分でやればいいじゃないかと思いついた。

で、早速ネットで調べてみたが、調べれば調べるほど一枚刃は敷居が高いらしいことがわかっていく。これは無理か・・・とあきらめかけたときに、両刃ホルダーを使った髭剃りについて書かれたブログを見つけた。

そこを読むと、両刃ホルダーを使った髭剃りについてのさまざまなことが書かれていた。ホルダーのメーカ-、価格、使い勝手。替え刃のメーカー、価格、剃り心地。その他両刃ホルダーを使っての髭剃りに必須の道具、ブラシ、ソープ、アフターシェーブローション等々。

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これは・・・・。

その時私は、これまで知らなかった別世界の入口をのぞき込んでいるような気分になってきたのであった。。。



つづく。


gonbe5515





by starforestspring | 2019-04-13 17:29 | 雑感 | Comments(0)

見忘れた桜

桜を見忘れてしまった。
いや、桜はまだ咲いているんだけど、毎年家族で出かけている植物園の「さくら祭り」が、昨日で終わっていた!

そろそろだよなあ・・と日程を調べるために植物園のHPを開いたら「昨日で終了しました」という告知が出ているではないか。例年に比べると開花が早かったため、開催日が前倒しされたにも関わらず、私の意識は例年のままだったという。。。

ああ、情けない。


生きていくために。かつての日本ではこの言葉が真顔で語られていたと思うのだが、今ではどうなのだろう。今日食べるものがない、今夜寝るところがない、やせ細っていく我が子を黙ってみていることしか出来ない、家族が食べるために、娘を売らなければならない。

かつてに比べれば現代において、生きていくことは多くの人にとって既定路線であって、心に病むべきものではなくなっているような気がする。

「生きていくために、こういうことをしている」働くこと、食べるもの住むところを確保するための金を稼ぐことは当然として、それ以外にもそう言えるものを持っている人間でありたいと思う。生きていることがあたりまえのことではないのだと。自分が生きているのはそのためにこれもあれもこんなこともしている。だからだと、そのおかげなのだと、そのためなのだと、そう思っていたい。


植物園の桜が見られなかったことは、生きていくための行為をひとつすっ飛ばしてしまったということなのである。


そういうわけで私は、朝から「やっちまった。。。」な気分なのだ。



gonbe5515

私のような能天気な問題ではなく、生きていくために、それこそ全身全霊を傾けて日々を送っておられる方たち、その様子を祈りと共に見守り、支えていらっしゃる方たちのことも忘れない人間でいたい。




by starforestspring | 2019-04-08 18:11 | 雑感 | Comments(0)

つきあいやすい相棒との出会い

私は文章を書くときに、EverNoteというソフトを使っている。Macな頃はお気に入りのテキストエディタがあり、そいつを使ってガンガン書いていたのだが、Winには「これだ!」というのが見あたらず・・。

で、端末相互に同期が出来るこのソフトを使い出した。実に便利。動きも軽いし、画像なども取り込める。とにかくなんでもかんでも放り込んでおけば、あとでの検索も速い。目的ごとにノートを別々に作っておくことも出来、ブログ記事用のノート、名刺保存用ノート、その他・・のように、適当に分類して使い分けている。

ふと今使ってるノートの一番最初を見てみると、209年の10月だった。もう10年もこいつを使っているわけだ。保存されているノートは2000弱。コイツをひとつひとつ読み返していったらさぞや面白かろう。

なにごとも使いやすさが一番。使っていてストレスになるものは遠ざけるが吉。

使い回せない大きな車より、気楽にスイスイ角を曲がっていける軽四であったり、紙の上をひっかかりながらしか動かない鉛筆より、なめらかに滑る鉛筆のほうがいい。お酒も普段は棚に飾っておき、よほどの客人が来られたときに「今日は特別にこれをやりましょう」などと言いながら出してくるようなのより、ベッドサイドに置いておき、好きなときに好きなだけグイグイ飲めるお酒のほうがはるかにいい。


パソコンのソフトにしたって、どんなに多機能であっても、使わなければ、使えなければ意味がない。時速300kmを出せるフォーミュラカーを、一般道で走らせてるようなものではないか。使わない機能ばかりでもてあますくらいなら、用途に特化したキビキビ動くソフトを使う方が精神衛生上も経済的にもよろしい。


ソフトも車も鉛筆もお酒も、“いいつきあい”が出来るのを見つけられれば、人生は結構楽しいものになる。



gonbe5515





by starforestspring | 2019-04-07 17:51 | 雑感 | Comments(0)

卯月の朔日に思うこと

まさか「ら行」が来るとは想像もしていなかった。

新元号決定。『令和』である。『れいわ』、どこにアクセントを置くかで響きが変わって聞こえるけれど、そこはテレビやラジオのアナウンサーさんたちのアクセントに倣うことになるんだろう。

『れいわ』。私は11時40分ころ、管官房長官の発表をテレビで見ていた。画面に映るその文字を見て音を聞いたときは、なんというかよそからおいでになったきれいなお嬢さんを居間にお通しし、上等なほうのお茶を出してお菓子を出して向いに座り、「さて・・」と、正面からまっすぐ目が合った時のような、そんな気分になった。

ああ、お見合いのときって、きっとこんな感じなんだろうなあ。

私は、陛下が富山にいらっしゃった際、空港に向かわれる途中で同僚が撮影した一枚の写真を見た時に、陛下がどれほど国民ひとりひとりを気にかけていらっしゃるかということを知った。あの一枚は、衝撃だった。

それ以来私は今上天皇が大好きである。陛下のお姿と佇まいに触れるたびに、陛下が「国民」を心にかけていらっしゃることがよくわかり、そのお姿をありがたく拝見してきた。

退位のあと、陛下は公務を離れられる。そのあとは、美智子皇后とともに、ゆっくりとお過ごしいただきたいものだ。1億2千万を超える国民一人一人の幸せを願ってこれまで忙しくしてこられた陛下である。これからは、1億2千万の国民ひとりひとりが、陛下のご健康と穏やかな日々をお祈りする番である。



gonbe5515




by starforestspring | 2019-04-01 17:34 | 雑感 | Comments(0)

薬局の風景

人は願った人間にしかなれないらしい。逆に言えば、今の自分は願った結果の自分ということになる。

私にはなりたい自分があった。小学生のころに夢見たのは獣医と政治家。ドリトル先生とジョン・F・ケネディの影響であろうと思われる。今の私は獣医ではなく、政治家でもない。ふつうのおっさんである。どちらかといえば、扱いにくい部類の。

私は薬局に行って、薬を出してもらうあの場面が苦手である。医者がその診断に基づいて処方した薬をもらいに行く。ただそれだけのことなのに、苦痛である。

ある薬局では、処方箋を受け取った薬剤師さんが、「どんな症状なんですか?」と聞いてきた。その症状を医者に申告し、診察を受け、その医者の判断による薬を私は今もらいに来てるわけなのに、なぜまたスタート地点に戻らねばならない?

また、どこの薬局でも薬を受けとるとき、必ず「お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれる。私は私が不要と思うものは持たないことにしている。スーパーのポイントカード、酒屋のポイントカードなどがそう。あれは、買い物をするたんびにカードを出す。→カードを渡す→チェッカーを通す間待つ。→カードを受け取る・・という行為を何度も何度も繰り返すことで浪費する時間の蓄積と、同じ会話を繰り返す苦痛とに引き合う利益を、私にもたらすものとは到底思えない。

表示された金額を払う。お釣りをもらう。その場を離れる。私がレジの人に求めるのはスピードと正確さであって、時候の挨拶とかポイントがたまったときの使い方だとか、そんなやりとりをする時のおざなりな笑顔と言葉とで、時間を浪費したくないのだ。支払う→もらう→離れる。それだけでいいじゃないか。お薬手帳を持っていることで得る私にとっての利益と、持っていることで繰り返される不毛な会話と耐え難い空気とは絶対釣り合わない。


ある薬局では、「受付」「お渡し」「会計」というのがあった。受付で処方箋を渡すと待合スぺースの椅子で待機する。名前を呼ばれて「お渡し」に行くと、行ってきた医院の名前と、処方箋に書かれていた薬の名前とを確認された。申し訳ないが、私には薬の名前とその効用についての知識はない。医者がこの薬を出しときますと言ったら、「はい、そうですか」と受け入れるだけである。

また待合の椅子に戻る。また「お渡し」に呼ばれる。今度はトレーに乗ったいくつかの薬を取り出し、私の目の前に広げて、薬の名前と効用と注意とが書かれた紙を見せながら、ひとつひとつ丁寧に説明を始める。処方箋で指示された薬が3種類なら3回聞いてなければならない。私よりもっと多い薬を取りに来るおじいさんおばあさんは、さぞ時間がかかることだろうなあと思いながら、彼の言葉を右から左に聞き流す。渡す側からすればインフォームドコンセントの概念上やめるわけにはいかないのだろう。それはわかる。わかった上で言う。すまん、私にはうっとおしいだけだ。

でまた椅子。呼ばれる。「会計」に行く。料金を告げられ、お金を払う。レシートを渡してくれた彼女は、目を伏せたまま「お大事に」と、私の体を気遣う言葉をあっちのほうに放り投げる。


先日のことである。
かかりつけの医者にもらった処方箋を持って薬局に行った。先のような経験をした私が、あちこちの薬局を回った結果、まあ、ここならば・・という程度に私を放っておいてくれる薬局である。今回私は、いつもの血圧の薬とともに、首回りに出来たかぶれに対応するための塗り薬を受け取ることになっていることを知っている。いつものように処方箋をカウンターの向こうにいるスタッフに渡す。彼女は黙ってそれを受け取り、引き換えに番号が書かれた札を私にくれる。

しばらくして番号札の数字を呼ばれてカウンターに戻る。カウンターの向こうにいる医員はすでに薬と説明書とを入れた袋を手に持ち、私が来るのを待っている。この薬局の医員もこれまで何度か私に「お薬手帳」の有無を聞いてきたが、そのたびごとに私が「持ってない。持つ気もない。」ことを態度で表し続けてきたことで、最近は聞いてこなくなっている。薬が入った袋を私に差し出しながら彼女は、「今回は塗り薬が入っています。」と私に告げた。ここまではよかった。ここまではよかったんだ。

「どこがかぶれたんですか?」

「!」
私はそれを君に教えなければいけないのか?

なぜ?

絶句してしまった私だが、返事をしないのは礼儀に反するくらいの常識は持ち合わせているので、「どこか」とだけ答えておいた。


新しい薬局をまた探しに行かなければならない。町の反対側まで行ってみるか・・・。


私はアホなのだ。たぶんいろんな意味で。



gonbe5515




by starforestspring | 2019-03-30 13:47 | 雑感 | Comments(0)

大相撲の勝負

「足の裏以外のところが土についたほうが負け。それがたとえ髪の毛であっても。

わかりやすいルールである。実に明解。鍛えた身体をぶつけ合い、力と力の勝負。体重差は関係なし。体重226kgの逸ノ城と115kgの石浦とが、同じ条件で仕切り線で対峙する。大相撲の面白いのはこういうところ。


ただ、最近「引いて勝つ」相撲が増えたような気がする。もちろんそれは決まり手として正当であり、引いて勝ったからといって、力士にすればどうこう言われる筋合いではない。

ないのだけどゴメン、私はかなりがっかりしてしまうのだ。大関や横綱がそれで勝ったときは特に

押して勝つ、寄って勝つ、投げて勝つ。勝った力士の力強さ、負けた力士の潔さ。そういう勝負を私は見たい。

正直誰が優勝するかにはあまり興味がない。どんな勝負が見られるか、そのドキドキワクワク感が楽しいのだ。相撲は力比べ技比べ。栃ノ心や貴景勝への歓声がひときわ高いのは、彼らがそういう相撲を見せてくれるからこそだと思う。


・・・・とはいえ、である。

安美錦は特別、別格。彼の引き技は芸術的ですらある。私もかつては彼の取り口を散々に非難したものだ。が、あの引きは安美錦が自分の身体と技と、相手力士とを研究する中で見つけ出した、彼なりの答えなのではあるまいか。そんな風に考えが及んだとき、見方が変わってしまった。それ以降、彼の取り組みのときは、思わず知らずその身のさばきに目を凝らしてしまう。


相撲の味。



gonbe5515



by starforestspring | 2019-03-22 14:55 | 雑感 | Comments(0)

ほととぎすの失敗

♪季節はずれなのは ほととぎす
♪誰が笑ってるも 知らぬまま
♪喉に血反吐みせて 狂い鳴く
♪あわれあわれ山の ほととぎす
♪もうすぐだね 君の家まで


「帰郷(危篤電報を受け取って)」である。井上陽水さんである。

ホトトギスは夏を告げにくる鳥だそうだ。農家の人々に田植えを始める時期が来たことを教えに鳴くのだとも聞いた。小学校の時に「夏は来ぬ」という歌を、“忍び音”の意味もわからないくせに、真面目な顔で歌っていたことも懐かしい思い出だ。

季節外れのほととぎすが鳴くのは今時分だろうか。雪が降らなくなり、暖かい日もあるけれど、暖房器具はまだしまえない。

活躍すべき時、最も力を発揮できるときを逃す。出番を間違える。あるよねえ、そんなこと。あったよねえ、そんなこと。

春爛漫、咲き誇る並木の桜。太陽を追いかけ、すっくと河原に立つ向日葵たち。それらにはただただ見とれてしまうけれども、海辺に人がいなくなった頃に咲くアサガオや、雪の中に咲いてしまったモクレンには、立ち止まり、声を掛けずにはいられない。

旬、盛り。それに乗ることが自然なのだろうし、であればこその輝きでもあろう。かといって、遅れてきたり、早すぎたりして、「あ、あれ?」とあたふたする姿を見るのも微笑ましいものだ。


それはキミらしさで、キミがキミであればこそなのだもの。



gonbe5515





by starforestspring | 2019-03-17 13:42 | 雑感 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごと残日録


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