カテゴリ:音楽( 214 )

私のディーバ 藤原秀子さん


五つの赤い風船のボーカル、藤原秀子さんは、私のディーバである。彼女の歌声には心臓の鼓動がある。血の流れがある。こたつの暖かさがある。

そんな秀子さんがアルバム『ゲームの終わり』、一枚目最初の曲で「私は地の果てまで」を歌い始めるとき、形容しがたい感情の波と体の震えを感じるのが私だけであってもかまわない。そのことが、アルバム『ゲームは終わり』をいつまでも忘れられない理由なのだろうと思う。
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♪苦しいからって 逃げないでいるのは
♪あなただけ なのでしょうか
♪私は逃げる 地の果てまで
♪どこまでも どこまでも

♪一人一人が 逃げないでいたら
♪あなたは今 どうしているのか
♪いろんな夢が あなたをさそい
♪そしてあなたを 狂わす

♪それも気づかず 君は一人で
♪生きているのと 言わないで
♪私が逃げても 追う人もいない
♪人はみんな そうしたもの

♪私は逃げる 地の果てまで
♪どこまでも どこまでも
♪一人一人が 逃げないでいたら
♪あなたは今 どうしているのだろう

♪それも気づかず 君は一人で
♪生きているのと 言わないで
♪私が逃げても 追う人もいない
♪人はみんな そうしたもの

♪私は逃げる 地の果てまで
♪どこまでも どこまでも
♪一人一人が 逃げないでいたら
♪あなたは今 どうしているのだろう

  「私は地の果てまで」  作詞・作曲 西岡たかし


この曲のあと、『ふる里の言葉は』が続く。

♪君は覚えているのだろうか
♪歩き続ける旅路の果てに
♪ふる里の言葉はない
♪ふる里はボクにはない

秀子さんの歌声は、あの頃と同じく、私の心にしみ込んでくる。とても懐かしいもの、忘れてはいけない時代、忘れてはいけない日日、忘れたくない瞬間を運んできてくれる。

一人でこのアルバムを聴いていると思わず知らず、涙をひとすじこぼしてしまうことがある。もちろんそんなこと、私以外に誰も知らない。知られたくもない。

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♪歩き続けるボクの心には
♪これが人生と知らないままに
♪ふる里の言葉はない
♪ふる里はボクにはない

♪昨日死んだおまえのために
♪明日生まれるおまえのために
♪ふる里はやってはこない
♪ふる里はどこにもない


秀子さん、もう5年です。

gonbe5515



by starforestspring | 2018-09-18 12:40 | 音楽 | Comments(0)

時と場合

半年ほど前、長年愛用していたiMacがおシャカになった。
iTunesに入れていた楽曲、保存していたビデオデータ、ともに沈んだ。

それからは、AmazonPrimeで音楽を拾って、スマホにため込んでいるのだけど、当然のことながら、以前の楽曲と同じものを揃えることは出来ない。とはいえ、特に不便を感じることもなかったのでほっといたのだけど、最近になって困ったことが起きている。

朝の散歩のときに聴く曲がない。

目が覚めて、眠い目をこすりながら犬を連れ出し、近所を歩く。そういうときに激しい音は耳に入れたくないし、かといって再びベッドにもぐりこみたくなるような音もお断りだ。

そういうわけで、洋楽だとサイモンとガーファンクル、日本だとさだまさし、薬師丸ひろ子、森高千里なんかがよかろうと思って聞いているのだけど、限られた曲数なので、短いサイクルで元の曲に戻ってしまう。たとえば、モーツァルトやショパンなんかをリストに加えられるとありがたいのだけど、なかなかこれは!と思うものに出会えない。

冬の日本海に演歌は似合うけれど、夏の砂浜で聴こうとは思わない。スキー場でユーミンは似合うけれど、ベートーヴェンを聴こうとは思わない。高速を飛ばしているときに佐野元春はイケイケ気分になるけれど、加川良では走っていることそれ自体が申し訳ないことなのだと思ってしまう。

聴く音楽は、状況に左右される。

ということでPrimeさん、もっと大判振る舞いしてはくれませんかね?


gonbe5515

草むしりをしているときに作業がはかどるのは、誰がなんと言おうと落語。





by starforestspring | 2018-09-17 11:50 | 音楽 | Comments(0)

オレンジの悪魔(京都橘高等学校グリーンバンド)


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私はかつて、アイドルに夢中になってる同級生の輪の中に入らず、教室の隅ですかして本を読んでいるようなヤツだった。友達が少なかったのはそれも理由のひとつと思われるのだが、このトシになって、あの頃の同級生の気持ちとは、こういうものだったのだろうかと振り返っている。

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京都橘高等学校グリーンバンド。別名「オレンジの悪魔」である。「ニコッと笑って信じられないことをやってのける」ことからついたとか。

最近の私は彼女たちの笑顔と、奏でる音楽、ダンス、演奏の合間に手を振る姿。そのどれにも見とれてしまっている。昨日も、ずっとオレンジの悪魔を見つめていた。『笑ってコラえて!』の特番2時間弱、京都の伏見や寺町でのパレード、ディズニーランド、全日本マーチングコンテスト・・・。どこを歩いても彼女らは魅力的である。午後は全部“オレンジの悪魔鑑賞”で終わってしまった
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先日も書いたけれど、橘高校以外にも、マーチングをやっている高校はいくつもある。そして、それぞれに個性があり、美しさがある。演奏の見事さ、隊列の美しさなど、個別に比較してみれば、橘より優れている高校はいくつもあるだろう。しかし少なくともこれまで私が見た限り、マーチの時に彼女たちが発散する若さの輝きというものは、ほかの高校には見られないものだ。

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京都橘高等学校グリーンバンドがマーチをしている。それを見ているだけでどうしてこんなに穏やかな気持ちになれるのか、我がことながら不思議でしようがない。


gonbe5515



by starforestspring | 2018-09-06 12:38 | 音楽 | Comments(0)

『ゲームは終わり』

私が加川良さんの『枚方のあきちゃん』を聴くたびに、今も特別な感情に襲われるのには理由がある。いまさらそれについて詳しく述べるつもりはないけれど、枚方での日々には、欠かすことの出来ないアルバムがあった。

ある年代以上であれば、ご存知の方も多いと思うが、五つの赤い風船の解散コンサート『ゲームは終わり 五つの赤い風船解散記念実況版』である。

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このアルバム、兄が所蔵している。私も擦り切れるくらい聴いたのだが、なにぶん兄の所有物であるので、好きな時に聴くわけにいかず、まして京都と富山、なかなかターンテーブルに乗せる機会はない。

さればと、Amazonで探してみたのが5年くらいまえだろうか。当時すでに廃盤になっており、中古はプレミアのついた超高値。しかたなくあきらめていたのだが、最近また「聴きたい!」気分になり、今度はヤフオクをチェック。

そしたらなんと!何点か出品されているではないか。しかも完全版のCDまで出てる。へえ!

もちろん、即決価格設定のやつをポチッとし、(品物を見つけてからポチッまでの時間は、これまでの最短記録だったと思われる)昨日自宅に届いた。

聴き倒しましたよ。ええ。もう、最高です。さすがに涙まではでませんでしたが、一枚目A面一曲目「私は地の果てまで」のイントロは震えながら聞きました。また三枚目A面一曲目「吉祥寺」のバンジョーの音も。

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人間面白いもので、悔しいことや悲しいことはたくさんあったはずなのに、そしてその当時は毎日生きていくのが辛かったはずなのに、トシを取るといいことしか思い出せない。思うに記憶の引き出しに、自分で鍵をかけていて、開かないようにしているのだと思われる。自己防衛でしょうな。

そして明るい記憶、何度でも思い出したくなる記憶はもうオープンスペースに出してあって、いつでもどうぞ、よろしかったらお手にとってみませんか?状態。このアルバムは、私が悩みながら迷いながら日々を過ごし、かつ夢とか希望とかいう言葉をまっすぐに信じていた、たぶん私にとって最も幸せだった日々を彩ってくれたものなのだ。

♪今も昔も変わらないはずなのに なぜこんなに遠い
♪本当のことを言って下さい これが僕らの道なのか

叫ぶように歌いながら、頬を切る寒風の中をバイクで走ったあの夜も、オープンスペースに置いてある。

出品してくださった方に、心からの御礼を申し上げておいた。
本当にありがたい出品だった。


今夜も聴こう。


gonbe5515











by starforestspring | 2018-08-31 11:55 | 音楽 | Comments(0)

京都橘高校吹奏楽部

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YouTubeで素晴らしい動画を見つけたのでご紹介申し上げる。

このバンドのことは、2012年に『笑ってコラえて!』において“吹奏楽の旅”というシリーズで、ほかの高校とともに、取り上げられているので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれない。

私がこの動画を見つけたのは、本当に偶然。ほかの動画を見ているときに、画面右側にリストされてる“オレンジ色”が目に入り、深く考えもせずクリックしたのがきっかけだ。

それがこれ。

Kyoto Tachibana SHS Band - Disneyland Anaheim 2017 京都橘高校吹奏楽部


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アメリカのディズニーランドでパレードをしてるときの映像だが、彼女(彼)らのパフォーマンス、そして笑顔にすっかり見とれてしまった。

もともと私は吹奏楽、クラシックが好きなのだが、それを楽し気に演奏されているのを見るのはさらに好きだ。『のだめカンタービレ』でベートーベンの交響楽七番をスイングしながら演奏したシーンを覚えておられるかたも多いだろうが、ああいうやつね。


もちろん、マーチングバンドで有名な高校は橘だけではなく、千葉の柏高校や、福岡の精華女子なども、すてきなパフォーマンスを見せてくれる。それはとても素敵なのだけど、橘の素敵さとは少し違う。たとえば“音”だけを聴けば、私にだって精華女子の透き通った音の素晴らしさはわかる。


柏高校の万華鏡のように一糸乱れぬ隊列の美しさ、構成の巧みさにもため息が出る。

第25回全日本マーチングコンテスト 柏市立柏高等学校 金賞

他にも探せば、たくさんの高校が素晴らしい演奏とパフォーマンスを見せてくれているのだが、なんだろう、橘のそれを見てるときのウキウキ感をほかの高校に感じることはない。

彼女(彼)らの発散する“高校生らしさ”がその理由かもしれない。橘には柏や精華女子にはない“若さの発散”という魅力がある。

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それは、橘のユニフォームのデザイン、色、短いスカートから覗く太もものまぶしさゆえと指摘される方もおられるかもしれない。確かにそれは否定しないけれど、たとえば彼女らが精華女子と同じように、ジャージを着てマーチングをしても、橘の魅力は失われないような気がするのだ。彼女(彼)らが見せているのは、高校生の時でなければ出来ないマーチングなのだ。

いいわるいではない。精華女子と柏と橘は、目指すマーチングが違う、そんな気がする。

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昨日の夜はずっと、Youtubeで橘を追いかけていた。サンガのホーム西京極や、山科でのパレードも楽しく見た。コンテストの様子も見た。これは圧巻だった!



そして、あたりまえのことだけれど、『笑ってコラえて!』において、彼女らの笑顔のむこうにある、涙や汗も知ることができた。だからこそ、パレードで見せる彼女らのはちきれるような輝きを、さらに素晴らしいと思えるのだ。

橘伝統の、そして橘の一番の魅力だと思われるsing sing singのステップは、この動画でも満喫出来る。

京都橘 吹奏楽部@東京ディズニーシー【フルver】


いいものを見せてもらった。
ありがとう、オレンジの悪魔たち。


gonbe5515




by starforestspring | 2018-08-30 12:44 | 音楽 | Comments(0)

「Puff」

これまでどれほどの音楽を聴いてきたのか数える術もないけれど、特別な思いで聞く音楽というものがいくつもある。毎日夕方5時、小学校の校庭に響いた、ドヴォルザークの「新世界より」。馬車の屋根の上のスピーカーから流れてくる「パン売りのロバさん」。この歌に潜むいろんな不思議について考えてしまう「やぎさんゆうびん」。

どれもが大切なものとして、心のヒダに残っている。


「Puff」

Puff, the magic dragon lived by the sea
and frolicked in the autumn mist in a land called Honah Lee.
Little Jackie paper loved that rascal puff
and brought him strings and sealing wax and other fancy stuff.

Together they would travel on a boat with billowed sail
Jackie kept a lookout perched on puffs gigantic tail.
Noble kings and princes would bow whenever they came.
Pirate ships would lower their flag when puff roared out his name. oh!

A dragon lives forever but not so little boys.
Painted wings and giant rings make way for other toys.
One grey night it happened, Jackie paper came no more
and puff that mighty dragon, he ceased his fearless roar.

His head was bent in sorrow, green scales fell like rain.
Puff no longer went to play along the cherry lane.
Without his life-long friend, puff could not be brave.
So puff that mighty dragon sadly slipped into his cave. Oh!

Puff, the magic dragon lived by the sea
and frolicked in the autumn mist in a land called Honah Lee.

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ホナリー島に住む魔法のドラゴンとジャッキーペーパーという名前の男の子の物語。

ドラゴンの命は永遠だけど、ジャッキーペーパーはそうではない。

ある灰色の夜、ジャッキーペーパーは遊びにこなくなった。

ドラゴンはひとりぼっちになってしまい、自分のすみかに帰ってしまった。


二人がどんな風に遊んでいたか、なぜジャッキーペーパーは来なくなり、ドラゴンはひとりぼっちになってしまったのか。いつもその理由を考える。

成長して大人になったので、ドラゴンと遊ぶ時間がなくなった。ドラゴンと遊ぶよりもっと面白いことを見つけた。二人はずっとなかよしだったけれど、永遠の命を持たないジャッキーペーパーは年老いて亡くなってしまった。

それとも?


PPMが歌う「Puff」を、今日久しぶりに聴いた。「Puff」のメロディーと3人のハーモニーは、私をいつでも別世界に連れて行ってくれる。

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gonbe5515





by starforestspring | 2018-07-10 14:16 | 音楽 | Comments(0)

『五番街のマリーへ』を聴いて考える。

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ペドロ&カプリシャスの『五番街のマリーへ』が突然ラジオから流れてきた。この曲、すっかり忘れていた。何年ぶりだろう。ボーカルは高橋真梨子さん。今のように歌い上げ感満載ではなく、素直に歌っておられる。声も若いし。


♪五番街へ行ったならば マリーの家へ行き
♪どんな暮ししているのか 見て来てほしい
♪五番街は古い街で 昔からの人が
♪きっと住んでいると思う たずねて欲しい
♪マリーという娘と 遠い昔に暮らし
♪悲しい思いをさせた それだけが気がかり
♪五番街でうわさを聞いて もしも嫁に行って
♪今がとても幸せなら 寄らずにほしい

1973年。10代半ばの少年にとって、この歌の彼氏とマリーは、手の届かない大人だった。優しい人だなあ。今でも昔の彼女のことを気にかけているんだ。女の人が幸せに暮らしていればいいなあ。そんなふうに聴いていた。

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でもね、今なら断言できる。
マリーは彼のこと、きれいさっぱり忘れてます。彼だけです、昔を思って感傷に浸っているのは。昔の彼女のことを思い出し、彼女の幸せを願い、彼女の幸せの邪魔にならないことを願う。どうぞご心配なく。あなたはすでに過去の人。

男は “名前をつけて保存”、女は “上書き保存”。昔の彼氏、彼女についての男と女の違いを、こんなふうに表現した文章を読んだことがあります。実に・・実にうまいこと言うもんだと、感心しきりでした。

そう、男は “名前をつけて保存” なのですよ。いつまでも忘れない。別の引き出しに入れている。今の彼女と一緒に食事をしていても、なにかの拍子に昔の彼女を思い出すことができる。しかもその場合、自分と彼女は必ず相思相愛なのです。

女は違うそうです。もちろん “思い出” の部分は残りますが、今の彼氏を超える存在ではない。

男は今の彼女の昔の男について、いろいろ思うところがあり、比べられてるんじゃないか、値踏みされてるんじゃないかと気をもむものですが(個人の経験による憶測)実はそんなこと、全然ないみたいです。

女のほうこそ、彼の昔の彼女と、いつまでも競い合ってる感覚から抜けられないそうな。

ああ、たしかにそうだった。。。

ふさわしい時に、ふさわしいことを知る。それが人生というものだ。そういうことではないでしょうか。

知らないからこそ、よかったのだと。だからこそ、青春だったのだと。



gonbe5515




by starforestspring | 2018-06-04 20:07 | 音楽 | Comments(0)

もの思う四月のおわり

中山ラビさんのアルバム『ひらひら』。ひいきめ、それはもちろんある、と自覚した上で、言わずにはいられない。『川にそって』で始まり、『祈り』で終わる曲順の妙を。『たいへんだぁ!』の次は『ドアをあけて』でなければいけないし、『夢のドライブ』の次は『いいくらし』のイントロが流れてくるからすばらしい。そしてこのアルバムは、必ず『祈り』でしめくくられなければならない。

アルバムの最初から最後まで一気に聴けば、個々の曲が共鳴し合って、さながら組曲のような、壮大な世界が広がる。これはね、もう絶対ですよ。


定年後の身の振り方について、話が少しずつ動き始めている。私は今の仕事をはなれるつもりだし、はなれたい。そうは思っていても、これがなかなかすんなりいかない。進むもならず、退くもならず。さりとて立ち止まっているわけにもいかず。


こんなとき、私にピアノが弾けたら、『おやすみ』の弾き語りをしてみたい。きっと心が落ち着くにちがいないのだ。

♪あやとり糸はむかし
♪切れたままなのに
♪想いつづけていれば
♪こころが休まる
♪もうすべておわったのに
♪みんなみんなおわったのに


そんなことをぼんやり考えながら、カレンダーを一枚めくる四月のおわり。


gonbe5515



by starforestspring | 2018-04-30 17:16 | 音楽 | Comments(0)

言葉つかい

相変わらず「ひらひら」を聴いている。

このアルバム「ひらひら」に収録されている歌の歌詞は、ラビさんのほかのアルバムを見渡しても、ちょっと変わっている。そのかわっているところが不思議に魅力的なのだ。私は文章は書くが、歌詞は書けない。だからこういう言葉のつなげかたが出来る人をうらやましく思う。

加川良さんの、支離滅裂さの中に真理がひそんでいる(ような気がする)歌詞とも少し違う。

♪窓からほうりだせるものは
♪すべて昨日捨てました
♪移り変わってゆくものは
♪好きに流れてゆけばいい

♪ああきっときっと
♪風向き変わるさ
♪事情なんてなにもない
♪ほら揺れている見えてくる
♪私は私の気に入るように

「つれづれなるままに」 作詞加川良

西岡たかしさんの手紙のような、文章として成立する歌詞とももちろん違う。

♪今も昔もかわらないはずなのに
♪なぜこんなに遠い
♪本当のことを言ってください
♪これが僕らの道なのか

「これが僕らの道なのか」 作詞西岡たかし

ふだん使いの言葉を組み合わせることで、思いもよらない世界が見えてくる。そんな歌詞がこのアルバムの中にはある。

♪道ばたに水が湧き 岩を回って流れ
♪よどみはあわだち 日照りの川原
♪そしてあなたの心も変わったね
♪涙もかれてしまったのです

「人は少しずつ変わる」 作詞中山ラビ


言葉として読んだらよくわからない。けれど音楽として聴いたら心の深いところに突き刺さり、響いてくる。そんな歌詞を書く人たちは本当にすごいと思う。




gonbe5515




by starforestspring | 2018-04-28 22:27 | 音楽 | Comments(0)

中山ラビさんに感謝のひとことを

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人はいろんな刺激を受けて成長し、トシをとる。
出会えたことに感謝することってたくさんある。
どこで誰に会い、どんな小説を読み、どんな音楽を聴くか。
どんな会話をし、どんなところへ行き、どんな別れをするか。

人はそんなことを繰り返して生きていく。

たくさんありすぎて書ききれないけれど、その中の“特に感謝する”もののひとつに、中山ラビさんの音楽がある。


♪吹き抜けた風に飛び乗って
♪歌のない林にわかれを告げる
♪こたつに火を入れ忘れ
♪凍ってしまったふたりの親に
♪握られた手をふりきって
♪どこにでもいいからいこう

♪吹き抜けた風に飛び乗って
♪歌のない林にわかれを告げる

♪舞い上がった枯れ葉にまたがって
♪乾いた道路にわかれを告げる
♪へばりつく足跡をさぐる
♪近眼の友だちの列に
♪加われなかった思い出から
♪さっぱりと離れて行こう

♪舞い上がった枯れ葉にまたがって
♪乾いた道路にわかれを告げる

♪よどんだため池を飛び越えて
♪魚も住まぬ岩陰にわかれを告げる
♪色あせた恋人の骨ひらい
♪押し切れない方舟で
♪やっさもっさと焦りながらでも
♪もどかしく渡っていこう

♪よどんだため池を飛び越えて
♪魚も住まぬ岩陰にわかれを告げる

♪はぎとった昨日の自分をきざみ
♪血したたる生きものにわかれをつげる
♪時に流れる心臓残し
♪糸くくるあやとりの毎日
♪こんがらがった二十四時間
♪影を重ねながら行こう

♪はぎとった昨日の自分をきざみ
♪血したたる生きものにわかれをつげる

「わかれ」 作詞作曲 中山ラビ


アルバム『ひらひら』 1974年

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全曲を聴き終わったときの衝撃は忘れられるものではない。
40年以上経ってなお、このアルバムは私にとっての名盤のひとつである。

高校生の時に出会えたことに、感謝している。
ラビさん、このアルバムを作ってくれて、本当にありがとう。


gonbe5515



by starforestspring | 2018-04-26 21:42 | 音楽 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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