カテゴリ:映画・ドラマ( 601 )

『日本沈没』

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『日本沈没』を観た。
公開は1973年。45年前です。

潜水艇、ビル、津波、火山爆発。それらがみんなミニチュアで撮影されている。現在に至る45年の月日が、映画をどれほど変えたかということがよくわかる。

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それを観る私たちは、そうとわかっていても、制作陣の努力に思いをはせたものだ。ところが今や、実写で撮れないものは、みんなCG。本物より、本物らしく表現出来る方法が使われている。45年ってすごいんだなあと感心して画面に見入った次第。

チャップリンの映画で、下から放り投げられたレンガを、足場の上で後ろ向きで受け、積んでいくという映像を覚えておられるだろうか。あれはフィルムを逆回しにして、実際にはありえない現象を、映像のマジックで見せたもの。当時は画期的なアイデアだったと思うし、見てる人は、その不思議さに驚いたに違いない。

CGはそこにないものを、実際にあるかのように表現することが出来る。でもそれは言ってしまえばつくりもの。フィルムの逆回しとは違い、もうまるっきりの虚構。

『ALWAYS続・三丁目の夕日』の特典映像で、茶川とヒロミと淳之介が夕日を見つめているシーンのメイキング映像を観たときに、私はそれまで意識したことのなかったCGの哀しさを初めて感じた。三人が橋の欄干越しに、ブルーシートで覆われた壁面を見つめているのだ。そのブルーシートは、のちにCGで東京の遠景と、夕日に置き換えられるわけ。この映画に出てくる電車も東京タワーもゴムで飛ぶプロペラ飛行機も、みいんなCGと分かってしまったあとの気持ちをなんていえばいいのか。

サンタのおじさんの正体を知ってしまったときの気持ちに似ている。

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それはさておき、私は高校生のときにこの映画を観たはずで、しかもけっこうな衝撃を感じて映画館を出たはずなのだが、いったいどこに衝撃を感じたのか今回見終わってさっぱり思い出せない。

日本列島が沈むという、衝撃の未来に恐れおののいたのか、自分の国がなくなってしまったら、どうなるんだろうと不安になったのか。45年を経て、私の感受性もマヒしてしまったのかもしれない。

いしだあゆみさんのキスシーンはね、まあアレですけども。でもいしださん自身、この映画がむさくるしい男ばっかり出てくるもんだから、一人くらい女性で花のある人を・・というのが起用の理由じゃないかしら。藤岡弘さんとのロマンスにしたって、本筋に関係があるようには思えないし。

先日観た『砂の器』は、感動をふたたび!という感じだったのだが、『日本沈没』はいまいちいまに。懐かしいあの時代を思い出させてくれたこと以外に、取り立ててお話することはございません。

花江さん役を演じた角ゆり子さんは、お綺麗でした。『二十歳の原点』久しぶりに思い出しましたよ。


gonbe5515



by starforestspring | 2018-10-18 18:39 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『隠し砦の三悪人』

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最初の太平と又七のシーンだけ・・・のつもりが、気がついたら最後まで。

やっぱり観てしまいますわな。

お家再興のために、生き残った姫と軍資金とともに、敵国の領地を通って同盟国まで逃げ延びる。その目的を果たすため、屈強で忠義心の篤い真壁六郎太、気の強い雪姫、そして又七、太平という、自分のことしか考えない百姓二人とが挑むというお話。

私が黒澤明監督の作品を観るようになってから、割と早い時期にこの映画を観た。この前に観たのが『七人の侍』『蜘蛛の巣城』だったと記憶している。これらの作品が公開されたころは、まだテレビは一般的なものでなく、映画が娯楽の中心であったらしい。収入や、年齢、地位や学歴を問わず、映画は日常のものであったわけだ。

そしてこれらの映画は、そういう人たちを等しくハラハラドキドキさせ、笑わせ、感動させて映画館をあとにさせたに違いない。

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映画の中での、又七と太平とが六郎太と出会うきっかけ。関所を抜けるときの六郎太の機知に富んだ行動。火祭りの興奮とまさかの荷車炎上。どれも話を進めていく上で不自然なところはないばかりか、次の展開への矢印マークになっている。こういうところが、すごいと思うのだ。脚本の力だと思うのだ。

最近の多くの映画にのめりこめない理由のひとつに、映画を観ていて“醒めてしまう瞬間がある”ということがある。「いやいや、それは」「さすがにそれは」と、いかにも都合のいい、無理のある展開を見せられたとき、その映画にウソを感じてしまう。

映画なんか虚構の世界、現実とは違うと言ってしまえばそうかもしれない。しかし、観ている私たちはふだん常識の中で生きているのだ。人が空を飛ぼうが、惑星がこっちに向かってこようが、死んだはずの人と街角で出会おうが、それはどんな展開にしてもらったって全然かまわないけれど、やはりそこには納得できる理由というものが必要だろう。

「これは映画ですから常識は通用しません」なんて言ってしまったら、作品として成立しないと思うのだ。

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マンガや小説が原作となる映画が多く作られる。原作あり、結構。でもそれならそれで、原作に対する愛は必要だろう。何百ページをかけて作り上げた作品世界に対する敬意は忘れちゃいけないだろう。映像化しました、でも原作とはちょっと違う世界になりました。テヘッ!っと笑って済ませていいわけがない。それなら最初から原作と同じタイトルなどつけず、翻案作品として発表すべきなのだ。

売れた小説、売れたマンガを原作とし、同じタイトルで映画を作れば、収益が見込める。そういうもんじゃないだろう。期待して出掛けた映画がとんでもない駄作であっても、観客はお金を返してはもらえないのだ。映画に収益は必要だろうが、金儲けの道具としか考えない人が映画をつくったらダメなのだ。

そこに志がなければ!

『隠し砦の三悪人』最初のシーンは、又七と太平の後ろ姿である。そして最後のシーンは、又七と太平がこっちに向かって歩いてくるシーンである。こういうところに、映画であればこそというものが隠れていると思うのだが、いかが。



gonbe5515



by starforestspring | 2018-10-15 16:51 | 映画・ドラマ | Comments(0)

NHK朝ドラ『まんぷく』1

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「私は武士の娘です」というおかあさんのセリフが出るたびに、「それがどうした!」とツッコミを入れてる私です。そもそも、どう指を折ってみても、戦争中にあの年齢になってる人の親が、江戸時代に生まれているはずがない。それは言葉の選び方に問題があるのではないですか?と、こんこんと問い詰めてやりたい気分です。
(娘というのは、観念的な意味で・・という切り返しはなしでお願いします)

・・などといいながらも、不思議に毎日楽しく見ております。

『まんぷく』の魅力は、酒盗とか、鮒寿司とかのような、一般受けはあんまりしないんだけど、嵌ってしまった人が、「なんでこんなに美味いものを君らは食わない?」と言いたくなる気持ちに似ています。

とにもかくにも福ちゃんです。サクラさんと言えば、私にとっては『愛のむきだし』でインコを指に止めながら血まみれになって死に、『百円の恋』でだらしなく太った身体を引きずりながらボクシングジムに通って肉体改造をし、『かぞくのくに』で、オッパからスパイになるよう頼まれ、そんな兄にしてしまった“楽園の国”に憤る・・そういう方です。


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そんなサクラさんが朝ドラで、ねこなで声で「大丈夫?咲ねえちゃん?」なんですから。私にとって、そのギャップは半端じゃないのです。

しかし、そこが鮒寿司。そのギャップを受け入れられるようになると、なんとも微妙な快感が湧いてくるのですね。おもしろいもんです。

初回、2回目では私、見るのをやめようかとすら思ったのですが、「いやまて、今の福ちゃんは、サクラさんのトシじゃない。女学校を出たばかりの若い女の子なのだ」と言い聞かせたところ、あら不思議。福ちゃんが可愛らしく見えてくるではありませんか。

福ちゃんはそんな感じで、自己解決していますが、萬平さんはそうはいかない。等身大です。その等身大の萬平さんが、なんだかとても好感度大。

私は萬平さんを中心に据えて、このドラマを見ていくことになるような気がします。始まってからすぐに屋台のラーメンが女の子たちの話題になったり、福ちゃんと萬平さんのデートの食事がラーメンだったり、今から布石は打たれてるわけですね。


サクラさんの年齢に、福ちゃんが追いついたあと、私はさらに楽しく鑑賞できそうな気がします。


gonbe5515



by starforestspring | 2018-10-11 19:38 | 映画・ドラマ | Comments(0)

「探偵ナイトスクープ」

都会とは決して言えない北陸地方の某県庁所在地での放送なので、都会の放送とは違っているかもしれないということをあらかじめお断りしておく。

先日放送された「探偵ナイトスクープ」は実に充実した内容であった。

いとうあさこさんにラブする5才の男の子。人差し指、中指、薬指で、三を作れない人たち、ミャンマーゲームですぐに場を盛り下げてしまうゆかいな仲間たち。そしてキムチもやしを開けるときに、シャツを汚してしまう人。

いやあ、おもしろかった。

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なによりはいとうあさこさんラブの5才の男の子だ。きみはなかなかいい目をしている。物事の本質を見極める目だ。いとうさんはおじさんも好きなんだ。だから君の恋には大賛成だよ。18才になったら、「どこかのホームで待っている」いとうさんに会いに行ってあげてくれ。

3本の指で三を作れない人がいるなんて驚きであった。けっこういろんなシーンで使うことがあって、そのたびに笑われてしまったり、恥ずかしい思いをされてきたのだとか。そういう人たちが周りにいなかったので、気にもしていなかったが、出来ない方は結構な数、いらっしゃるのじゃなかろうか。

ミャンマーゲームは・・・ご本人には申し訳ないが、ただただ大笑いさせていただいた。なんかすみません。


笑ってるうちに、だんだん笑えなくなってしまったのが、カネカのキムチもやしの依頼。探偵の要請に応じて登場してきたのは、笑顔が魅力のカネカ営業社員(20代前半)。なにかい、君はあらかじめ、練習してこなかったのかい?自社製品だから、汁を飛ばさず、見事に開けてみせるに違いないと信じて見ていたのに・・。それじゃダメだろう!

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飛び散らせるごとに、カネカの評判が下がってしまうのではと、カネカの社長はじめ従業員の方々に同情してしまったよ。

だいたい、ああいうパッケージは、最初に圧力を逃がすことが必須であって、それをせずにいきなりハサミいれたら、飛び散らないわけがない!竹串でなくても、針でもなんでもいいのよ。とにかく内部圧を放出する。

それを登場して最初の試技(?)のときにやって見せてたら、社内での株も大いにあがったろうに。


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そして最後に登場した『全国マン・チン分布考』!あの『全国アホ・バカ分布考』に続く名作の予感あり。この依頼があったのは23年前だったとか。人知れず調査しておられたんですねえ。モノがモノだけに、さぞやご苦労も多かったろうと拝察致します。是非読んでみたいものです。(図書館には置いてなかった)


いやあ、「探偵ナイトスクープ」って、本当にいいもんですね。



gonbe5515




by starforestspring | 2018-10-10 15:00 | 映画・ドラマ | Comments(0)

砂の器


『砂の器を彷彿とさせる』という小説の書評を意識して、14歳の博美と父忠雄の逃避行をこんなふうに撮ったのだとしたら、松本清張さんと、書評を書いた人に謝りなさいと申し上げたい。

と、怒りとともに書いた私は、やはり間違えていなかった。

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映画の残り1/3あたりから、音楽コンサートと、捜査会議と、ハンセン病の父とその息子の放浪の旅の回想シーンが交互に描かれる。3つの物語が交錯するときの息苦しくなるような緊張感!そうだよ、最初に見た時の私は、この部分に心を打たれたんだった。

この映画は、セリフも音もない、映像だけのシーンが多い。タバコの煙を一筋吐き出す、虚空を見つめる。ただそれだけのシーンで、刑事の胸の内が手に取るように理解出来る。こういうのは、映像作品ならではだろう。

久しぶりに観て、本当によかった。

私の子ども時代の昭和を懐かしく思い出させてくれたことにまず感謝。現代と比べると、本当に隔世の感がある。煙草はどこでも吸える、電車の車両や刑事部屋にエアコンがなく、扇風機と団扇が大活躍。国鉄(当時)のいろんな車両が見られたのが嬉しかった。

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これはやはり名作ですよ。昔の映画を観ると、はにかんでしまう部分があることが多いのだけど、これは純粋に楽しめた。古くさいのではなく、歴史物を見てる気分で最後までみることが出来た。

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ハンセン病の父と、その息子に対する子供たちや、巡査の仕打ちを見せることで、この病に向けられた差別と偏見を、目の前に突きつけたことは、この病への差別を助長するのではなく、考えさせるきっかけを作ったのではあるまいか。のちに日本国首相が、ハンセン病の方たちと握手をする日がくるなんて、当時は誰も想像していなかったにちがいない。


調子に乗って、今度は『日本沈没』を観てみようかと思ってる。


gonbe5515




by starforestspring | 2018-10-04 20:08 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『半分、青い。』最終回。

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片耳を失聴したヒロインの話として注目しながら見始めたこの朝ドラ。思ったほどにはこの件について触れることなく物語は進んでいった。

予想に反して・・というのはこのドラマにつきもので、鈴愛と律はそれぞれ別の人と結婚してしまうし、鈴愛の“大発明”とやらも、そよかぜの扇風機という、日本中を席巻するほどのものでもなく。

それでもカンちゃんはかわいかったし、鈴愛と律は最後は一緒になるし、晴さんも元気なまま物語が終わってよかったよかった。


第1回から第156回まで欠かさず見続けた理由はなんだったのだろうと考えてみた。・・・鈴愛のしゃべり方だろうか。あれがまんま岐阜弁でもないのだろうが、言葉の区切り方、アクセントの付け方がとても新鮮だった。しかもそれが、鈴愛にぴったりはまって、自然に見えたものだから。


ユーコは、震災で命を落としてしまったけれど、その去り方もきれいに見せてくれたのはありがたい。終わってみればなにがどうなったのかよく思い出せないドラマであったように思うのだけど、毎朝その日その日は面白かったのだ。夏虫の駅のシーンとか、秋風先生が壁画に涙を書き足すシーンとか。鈴愛が涼ちゃんに「死んでくれ」というシーンとか。

「死んだ人もここにおる」というセリフ、貴美香先生と鈴愛との会話でも出たし、最終回にも出たこのセリフが、私にとって一番心に残った言葉である。自分が信じていることを、あと押ししてくれたようで、うれしかった。

156回。楽しませてもらったことに感謝する。おつかれさまでした。
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次回から安藤サクラさん登場。予告を見る限り、私のサクラさんイメージとちょっと違う笑顔を振りまいておられるのが気になるのだが、それはセリフとか動きとかがないせいだと信じたい。チキンラーメンで世界の食事情を劇的に変えた百福さんの物語。楽しみにしている。

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これも同じく156回、欠かさず見続けることができますように。


gonbe5515

昨日のニュース映像で、インドネシアの津波を見た。ユーコのシーンのあとだけに、3.11を忘れられずにいるために、インドネシアの人々のことを思わずにはいられない。通信が遮断されている集落もあるとのこと。続報を追いかけたいと思う。






by starforestspring | 2018-09-30 11:36 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『透明なゆりかご』終了

『透明なゆりかご』全10回を観た。こういうドラマを見てしまうと私などは、ほかのドラマに食指が動かなくなってしまう。

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初回が堕胎。最終回が生まれてすぐの乳児死亡。それ以外では中学生の出産や小学生への性暴力(しかも義父による)、母体死亡など。

笑顔はあるけれど、笑顔だけがあるんじゃない。ドラマを見てこれほど泣いたドラマは珍しい。トシをとって涙腺が弱くなってしまったことだけが理由じゃない。

生まれてくる命、生まれてこられなかった命、生を遺した死。「生まれてきてくれてありがとう!」ばかりではない現実。そこに気づかせること、考えさせることが目的だったのではなかろうか。

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命の儚さを気づかせてくれた。思い出させてくれた。そして、そういう現実に直面したアオイの、まっすぐな眼差しや行為が、見ている私に救いとなった。

アオイのまっすぐな眼差しは、あの年齢であればこそだろう。かつては同じくそういう眼差しを持っていた望月さんや婦長さんは、経験を積むことによってもう失ってしまった。失ってしまったことを悪く言うわけではない。幼く、経験が少ないがゆえに、命に向き合うということがどういうことか、それをまだ知らないがゆえの瞳の純粋さなのではあるまいか。
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やがてアオイも望月さんのようになる。妊娠だってするかもしれない。自分の子供を抱くことだってあるかもしれない。

そんな中でも、ずっとこの、命が交差する場所で仕事を続けてほしいと思う。

NHK、感謝する。いいドラマをありがとう。


gonbe5515



by starforestspring | 2018-09-27 17:46 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『半分、青い。』最終週 幸せになりたい! いよいよ。

『半分、青い。』が、最終週に入る。
3.11で終わった先週から、最終週はどんなふうにつながれていくのか。

もちろん、最も気になるのは、律と鈴愛のもつれた赤い糸が、きれいにほどけるかどうかである。ほどけるに決まっているし、ほどけてほしいと願いもするのだが、「思わず台本を落としてしまう」ほどのラストらしいので、どうなるかはその時までわからない。

今回の『半分、青い。』のように、最初から最後までリアルタイムで欠かさず見た朝ドラはそれほど多くはない。私をテレビの前に釘付けにした理由、それは、自分勝手でがさつで、羽根のように口が軽い、そんなヒロイン鈴愛の魅力がもちろん第一。

次は人付き合いは苦手だけれど、海のように広く深い心で鈴愛を包む律である。『義母と娘のブルース』の店長とはえらい違いだ。

そして個人的な好みになるけれど、その次に挙げたいのがうーちゃん、宇太郎さんである。そんなに前には出てこないけど、居るべきところに必ずおり、軽いようでいて実はしっかりと家族を支えている。手探りで人生を歩いている鈴愛が迷ったときに、的として向かっていける、そんな存在なのだ。父親の鑑だと思う。東京に出て行った鈴愛にとって、うーちゃんが贈った手作りの本棚やランプは、心の支えになったはずだ。
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今日の新聞に、最終週のあらすじが載っていた。カンちゃんがいなくなってしまうらしい。カンちゃんが戻ってきたときに、迎えるのは鈴愛とそしてもう一人律なのか。すくなくとも涼ちゃんではなさそうなので、そこは安心。

さあ、どうなる。
あと6回。しっかりと見届けるつもり。

ひとつだけ。ブッチャーと菜生、律と鈴愛、かつて幼なじみで同級生だったこの4人が、二組の夫婦となって、これからもずっと梟会が存続しますように。
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今思えば、梟会が最初に登場した第一回(?)は神だった。


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by starforestspring | 2018-09-23 11:31 | 映画・ドラマ | Comments(0)

女優 そのありがたきもの

ハリソン君がご自身のブログに『デカワンコ』について記事をアップしておられる。一読、再読、『太陽にほえろ』愛と、多部未華子愛とがひしひしと伝わってくる名文だと思う。

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私が多部未華子という女優を知り、多部走りにはまり、多部ワズライという病の慢性患者(=タベリスト)になったのは、このドラマ『デカワンコ』がきっかけであった。きっかけだけで終わっていたなら私もここまで重い病になるはずもない。ありがたくも私のブログにコメントを下さったyamarine師匠、深淵な論文を発表しておられたDeepPurplin王子、ほれぼれとする画像と記事をアップしてくださっていたhyoutangaidenさん、これら諸先輩方の温かいお導きがあったればこそである。

それと、同じ時期にやはりワズラッてしまったハリソン君の存在も大きいですね。同期がいると、いろんな意味で心強いですから。

そんな多部未華子さんを最近お見掛けする機会がありません。今は舞台『出口なし』の公演中で、毎日頑張っておられることでしょう。

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先日『西郷どん』の糸さん役をやっておられる黒木華さんの演技を見てて思いを強くしたことがあります。女優の演技っていうのは、セリフを喋っていないときの演技がとても大切なことなのだと。

私が多部未華子さんの演技のすごさをのぞき見たのは『つばさ』での狐のお面のシーンでした。翔太と万里のうしろにいるときの表情の変化。これに気づいたとき、私は彼女のすごさに気づいたのです。

『西郷どん』での黒木さんも同様で、共演者がセリフを言ってるときの目の動き、顔の向き、頬の揺れ、そういうところから糸どんの心のうち、感情の変化というものが、手に取るようにわかる。舞台で磨かれた演技は、一味も二味もちがうのだなあと、しみじみ感じ入った次第。

テレビ、映画ではなく、主戦場として舞台を選ばれたように思える多部未華子さんの、女優としての成長はまだまだ続くように思える。そしてそれは、私たちタベリストにとって、なによりも嬉しく楽しみなことである。
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ハリソン君が今回記事をアップされた『デカワンコ第一回』をまた“鑑賞”しようと思っている。ついでに、全話一気に見てみるか!そして、それなりの数観ているつもりではあるが、黒木華さんご出演の映画で、未見のものを、DISCASで集中して借りるつもり。

女性は常に魅力的。しかれども女優の魅力はそのさらに数倍。拝見しているだけで幸せになれる女優さんの存在は、生きていく理由にすらなると、私は思う。

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gonbe5515










by starforestspring | 2018-09-15 14:32 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『太陽を盗んだ男』

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1979年公開の映画。39年前になる。この映画は見に行かなかった。映画どころじゃなかった生活でした、あの頃は。

今になって見たのはよかったと思う。若い私が暮らしていた世の中を、懐かしく思い出すことができたので。赤い公衆電話、団地の様子、 街を歩く人々のファッション等々、なんともいえぬ懐かしさがあります。本当に、そのものズバリの昭和。

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やる気なさげな中学教師が、原子力発電所からプルトニウムを盗んできて精製し、原子爆弾を作ってしまう。「んなアホな!」と、否定するのは簡単。だけど“製造工程”を、綿密に、時間をかけて見せることで、観る者にそんなセリフを飲み込ませてしまうところがすごい。

金物屋さんでボウルの直径を計ってるから、なにに使うんだろうと思ってたらヘルメットだったり、電子レンジ(これがまたでかい!)が壊れてしまったんで、サラ金から金を借りて海外から輸入しちゃうのも、なんだかありそうで、妙にリアル。

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原子爆弾を手に入れて、なんでも望みのものを要求することが出来るようになったものの、この中学教師、いざとなったらなにをしたいのかがわからない。そこで最初に政府に要求したのが、「ナイター中継を試合終了まで放送すること」という・・・。
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そのあとの展開は、もう本編を見てくださいっていうしかない。ただ、私は思った。CGではないカーチェイス、滑落、爆発、撃ち合いはおもしろい!CGに慣れた身には、しょぼいのかもしれないけれど、「リアル感」はこっちのほうが、はるかに上。首都高や幹線道路を閉鎖して撮影したのだろう映像は、やっぱり迫ってくるものがある。

「キーハンター」もたしかこんな感じだったよなと、遠い目をしておりました。

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撃たれても撃たれても立ち上がってくる菅原文太さん。叫んでるようなキンキン声でセリフを喋る池上季実子さん。ワンシーンだけ出てくる西田敏行さん、そして水谷豊さん。(このお二方の演技には笑わせてもらった。このころはまだ大部屋にいらしたのだろうか。)

ツッコミどころもあるのだけど、それをここに書くことをためらわせるものが、この映画にはある。ツッコムこと、それ自体が無粋な気がして。そんなことしておもしろい?勢いだよ勢い!四の五の言わずに映画を見てろ。これがおれたちの映画だぜ!っていう、製作スタッフの熱い思いが詰まった映画。

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主演の沢田研二さんの演技は見事。原爆を作ってるときと授業の時の対比、なにをしたいのかがわからないことに気づいたときの戸惑い。女装だの、ハンドルを持った時の冷徹な表情だの、タバコの吸い方だの、ビールの飲み方だの、とにかくこの映画ではこの人から目が離せない。

菅原文太さんの野太い存在感はこの人特有のもの。たしかにこの人だったら、あれだけ撃たれても立ち上がってくるだろうなあという説得力がある。池上季実子さんはさっきも書いたとおりの叫び声のようなセリフ回しは辟易なのだけど、逆にそれが若い女性の軽さを出していていいのかもしれない。
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街をさまよう“9番の心境やいかに・・。いろんな想像をしたラストシーンだった。

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39年経ってから言うのもなんですが、お勧めです。


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by starforestspring | 2018-09-14 15:19 | 映画・ドラマ | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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