ごーえーどー!ごーえーどー!

大相撲において最近変わったことと言えば、観客席で掲げられる力士の名前を書いた手ぬぐい、そして横断幕。加えて手拍子と力士名の連呼。

アメリカでは、試合前の選手入場などでの照明、音響を使ったショーアップが盛んである。MLBの中継になじんでいる方はご存知のとおり、ファインプレーにはスタンディングオベーション、まずいプレーにはブーイング。それはもう実にわかりやすいものである。それに影響されてか日本でも、バスケットボールやカーリングなどで、アメリカに倣おうとする姿勢がちらりほらり見える。

しかし

大相撲にショーアップは似合わないだろう。手ぬぐいや横断幕を掲げるのまでは良しとしても、手拍子やスタンディングオベーションはまず間違いなく似合わない。そぐわない。

見習うべきもの、守るべきもの。そのあたりの塩梅を間違えないでもらいたいものだ。アメリカはアメリカであればこそのスタイルがある。日本には日本であればこその姿がある。大相撲にスタンディングオベーションが現れたとき、私はこの国が根っこから変わってしまったことを悟るに違いない。

勝って奢らず、負けて腐らず。

ゴールを決めたあと、喜びを表すパフォーマンスをするサッカーや、ホームランを打ったあと、バットを投げ上げ(プロ野球現巨人軍監督原辰徳・・同い年だから呼び捨てでもいいんです・・がこれをやったときには本当に原辰ものでした)たりするのは、日本人にはあんまり似合わないような気がするんですよね。


そういうものとは違う次元にあるもの、それが大相撲。だと私は信じております。

これまでもそうであったように、これからもそうであり続けてほしい。御嶽海や遠藤や貴景勝を応援する気持ちはよおくわかりますけれども、やめませんか?手拍子と名前の連呼。


gonbe5515



# by starforestspring | 2019-03-19 16:32 | それでいいのか日本人 | Comments(0)

『Winter Games』

『モールス』を観終わってから数日、もう一度『ぼくのエリ』が観たくなってしまって困ってる。ほかにも観たいのがたくさんあって、それらはもう予約済なのである。ここに“既に一度観た映画”を割り込ませるというのは・・・。

でもたぶんまた、借りるんだろうこともわかっている。そういう性格なんだからしゃあない。


京都橘高校吹奏楽部、『Down by the Riverside』の次に取り上げたい曲は『Winter Games』。中でも私が好きなのは2014年、徳島で開かれた音楽の絆コンサートでのそれ。(Orange Fairyさん、感謝します)

曲の入り方にしびれる。近ごろ見なくなった(来週のさくらパレードでは着てくれるのだろうか?)青のユニフォームの部員たちが発するエネルギー。なんだろうこの、真打登場!感。曲の最初は客席の後方でトランペット、少し進んでからはフルート、トランペット、トロンボーン、クラリネット、サックスたちが通路で。観客の皆さんは、音の波を四方八方から浴びてる感じだっただろう。そしてトランペットがまたステージに現れ、それを合図のように全員がステージに戻ってきてさらに突っ走る。最後はお約束のカラーガードのみなさんが旗を力強くステージに打ち付ける動作と同時に全員の「ヘイ!」

いよっ!男前!女前!




スポーツの試合のあと、見ていた人たちがよく口にする言葉に「勇気をもらった」「元気をもらった」というのがある。テレビ局のインタビューに応えてそう言っている人を見るたびに、心がひねくれている私はいつも、「自分の気持ちを表現するもっと他の言い方を知りまへんの?」「えらい安い勇気ですなあ」などと毒づいてチャンネルを変えてしまう。

そういう言葉は、こういう演奏を聞いたあとにこそ使うものだろう。

だいたい、「勇気をもらった」だの「元気をもらった」だのという言葉は、そんなに軽くはないのだ。安くはないのだ。もっとこう、胸の奥からほとばしってくるような、虹に向かって走り出したくなるような、海に沈んでいく夕日に叫びたくなるような、そういう抑えきれない気持ちの高揚があってこその言葉ではないのか。

台風の被害を受けた阿南市の人々の中で、このステージをご覧になった方は少ないかもしれない。それでも、「元気をもらって」町に帰られた人の表情は、出かける前に比べて少しだけでも明るくなったに違いない。

遠征先の状況。自分たちが呼ばれた理由。自分たちに出来ること。それらを理解した部員たちがステージで表現したものは、観る人の胸にちゃんと届いているはず。

渾身のステージ。名演。そう言って差し支えないと信じる。



gonbe5515

ニコ動版はこちら。最後の部長のスピーチが素晴らしい。





# by starforestspring | 2019-03-18 14:35 | 京都橘 オレンジの悪魔たち | Comments(0)

ほととぎすの失敗

♪季節はずれなのは ほととぎす
♪誰が笑ってるも 知らぬまま
♪喉に血反吐みせて 狂い鳴く
♪あわれあわれ山の ほととぎす
♪もうすぐだね 君の家まで


「帰郷(危篤電報を受け取って)」である。井上陽水さんである。

ホトトギスは夏を告げにくる鳥だそうだ。農家の人々に田植えを始める時期が来たことを教えに鳴くのだとも聞いた。小学校の時に「夏は来ぬ」という歌を、“忍び音”の意味もわからないくせに、真面目な顔で歌っていたことも懐かしい思い出だ。

季節外れのほととぎすが鳴くのは今時分だろうか。雪が降らなくなり、暖かい日もあるけれど、暖房器具はまだしまえない。

活躍すべき時、最も力を発揮できるときを逃す。出番を間違える。あるよねえ、そんなこと。あったよねえ、そんなこと。

春爛漫、咲き誇る並木の桜。太陽を追いかけ、すっくと河原に立つ向日葵たち。それらにはただただ見とれてしまうけれども、海辺に人がいなくなった頃に咲くアサガオや、雪の中に咲いてしまったモクレンには、立ち止まり、声を掛けずにはいられない。

旬、盛り。それに乗ることが自然なのだろうし、であればこその輝きでもあろう。かといって、遅れてきたり、早すぎたりして、「あ、あれ?」とあたふたする姿を見るのも微笑ましいものだ。


それはキミらしさで、キミがキミであればこそなのだもの。



gonbe5515





# by starforestspring | 2019-03-17 13:42 | 雑感 | Comments(0)

おにぎり

京都で食べるおにぎりは俵型だった。ごま塩がふってあったり、味付け海苔が巻いてあったり。「京都のおにぎりには味付け海苔が巻いてあった」と言ったら、金沢生まれ金沢育ちのニョーボはびっくりして「味付け海苔って、あの?」と。

あのもこのもない、味付け海苔はあれ以外にない。

恥をさらすようだけれど、私が初めて「人の手によって握られた」おにぎりを食べたのは高校生になってからである。だもんで、初めて三角形のおにぎりが目の前に出てきたときは、感動してしまって。「そうか、これが“おむすびころりん”のおにぎりか・・」と、食べる前にしげしげと眺めまわしたものだ。

おにぎりは、コンビニや駅の「おにぎり屋さん」でも売られているが、私はめったに買わない。機械で作られたものは成形ごはんであって、おにぎりと呼んではいけないような気がするのと、見も知らない人が握ったおにぎりは、私が期待するものとはかけ離れていることがほとんどだからだ。なんというかこう・・感動がない。


ごはんを握るときの圧力のかけ方、おにぎりの大きさ、具の種類とその量。おにぎりとひと口に言っても、それらが変わることで出来上がりは千差万別である。レストランや食堂、居酒屋さんなどで食べるものについて、誰が作ったのか、材料はどこで仕入れたのかなどを気にすることはないけれど、おにぎりはちがう。

おにぎりは作る人によって変わる。そしておいしいと思ったおにぎりは、その人の手によってしか味わうことが出来ないものだ。

小学校の運動会のとき、俵型ではない、丸いおにぎりを食べてる同級生がいた。ふだん給食をまずそうに食べる奴だったが、そのおにぎりを食べてるときは、これ以上ない笑顔だったことを今も覚えている。

当時の私には、その笑顔がうらやましく、そして不思議でならなかった。


今の私には、その理由がわかる。



gonbe5515




# by starforestspring | 2019-03-16 17:46 | 雑感 | Comments(0)

『モールス』

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『ぼくのエリ』のリメイク、『モールス(原題 LET ME IN)』を観た。
元映画ではオスカーとエリが主役の名前だったけれど、オーウェンとアビーになっていた。舞台もアメリカニューメキシコ州。雪に覆われた寂しい町という設定は同じ。

クロエちゃん、相変わらずの美しさ。エリとアビーならどちらを選ぶ?と問われたら、悩みに悩んだ末に私はアビーを選ぶだろう。この映画での彼女の横顔の美しさはもう、なんとも形容のしようがない。なんだろうあのオーラは。

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しかし、作品としてどちらを選ぶと問われたら、迷わず私は『ぼくのエリ』をとる。雪の冷たさ、さびれた町の閉塞感、オスカーを覆う重い空気。最後にエリと歩む道を選ぶ理由は、エリの存在が、それらから抜け出す唯一の光明に見えたからだろうと、納得させてくれるものがある。

その点、オーウェンとアビーの旅立ちには。。。

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さっき見終わったばかりなのだけど、これからもう一度観てみるつもり。ただし今度は英語字幕で。会話の内容はそこそこ覚えているから不自由はしないはず。翻訳ではなく、原語においてどういう表現をしているのかを確かめたい。

それがまた、この映画の理解につながるような気がして。

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この2作品、とても気に入った。アビーがオーウェンにあてた手紙(バスルームに入ってこないでのほう)の文字には特に。


gonbe5515






# by starforestspring | 2019-03-15 17:41 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『Down by the Riverside』

京都橘高校吹奏楽部はパレードの最初の曲として、この『Down by the Riverside』を演奏する。この曲の中で繰り返される歌詞が

I ain't go study war no more.

この曲はアメリカの南北戦争のころから歌われているゴスペルソングだそうだ。この曲を最初に演奏することは、笑顔で手を振り、観る者を微笑ませる演奏をするバンドの特徴と相まって、なにがしかの意図が込められているのかもしれない。

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『京都橘高校吹奏楽部大手筋商店街パレード』を繰り返し見ている。前にも書いたことあるけれど、ここは彼女らにとってのホームグラウンド。演奏している彼女らは、どこよりものびのびとしているように見える。

商店街でパレードを見守る人たちも、寺町での観客とは違い、落ち着いて見守ってる感じだし。中には彼女らをまったく無視して先を急ぐおじいちゃん、乳母車を押すおばあちゃんなど、飾らない生活臭が漂っているところががなんともいえない。そうだよね、あの演奏を“騒音”と受け止め、腹立たしく思っていている人がいたって不思議じゃないよね。

私は京都橘高校吹奏楽部が演奏する曲の中で『Down by the Riverside』が一番好きだ。中でもこの大手筋商店街パレードで、御香宮の鳥居を背にスタートするときのそれが。楽器の振り方、止め方、歩の進め方。すごくカッコいいと思う。いい音が出てると思う。

Roseも楽器フェアも、長岡京もブレーメもさくら祭りも、彼女らにとってみれば上下の区別などあろうはずがない。どれも大切な発表の場であり、どのパレードでも、彼女らは積み上げてきた練習の成果を精一杯表現しようとしていることに疑いはない。

それでも、その数ある演奏の中で、大手筋でのこの曲は、私には違って聞こえる。演奏する彼女らの表情とステップ、彼女らが奏でる音符の一つ一つが、他のどこの場所での演奏よりも心地よく感じられる。


私が最も好きな演奏は、大手筋での『Down by the Riverside』

一応、宣言しておこう。


gonbe5515



# by starforestspring | 2019-03-14 13:13 | 京都橘 オレンジの悪魔たち | Comments(0)

『ぼくのエリ』

「大切なことは全部〇〇から学んだ」というお題が出たら、〇〇の中にいろんなものが入ると思われる。

私が〇〇に入れる言葉のひとつは勿論「映画」である。映画を通して知ったもの、映画によって感化されたもの、映画によって定まったモノサシ、映画によって・・とそれはいくつも並べることができる。私の脳の中にあるニューロンの多くは、「映画」というラベルがついているに違いない。

「ぼくのエリ」というスウェーデン映画を観た。

とあるDVDを借りたとき、そこにクロエ・グレース・モリッツ嬢ご出演の「モールス」の予告編が入っていた。クロエ嬢はご存知「キック・アス」で私を夢中にさせた少女である(ロリコンとは別の意味で) で、さっそくその作品を借りようとDISCASで探してみたら、「モールス」は「ぼくのエリ」という作品のリメイク版であることを知る。であれば、順序として当然「ぼくのエリ」を先に観るべきだろうと。

借りてみて驚き。なんという異形の作品。普段の私なら絶対借りない種類の映画。血は飛び散る、手にナイフを握ったまま引く、皮膚の下の骨が露わになる・
・・。

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それでも私は、最後まで観ることが出来た。目をつぶり、早送りしたくなる私をおしとどめるだけの魅力がこの映画にはあった。最後、オスカーの絶体絶命のピンチを救ったあと(このシーンは、なにが起こったのかを知るために、何度も繰り返し観た)に、見つめかわす二人の目の表情、特にエリの瞳の美しさ!


やられた。

行ったこともない国、スウェーデン。行くこともないだろう国、スウェーデン。フリーセックスとABBAだけではないのだぞと、凝り固まった私のニューロンを刺激してくれた映画でありました。

参った。

ごめんなさい。
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映画を観たあと、いろいろ探してみた。映画の中で唯一入るボカシの向こうにある映像を見た時、この映画に対する見方がまた変わった。

私は知らなかったのだが、ヴァンパイアって、よその家には、招待されないと入れないんですってね。そうか、7階の病室に入らなかったのとと、オスカーの部屋に入ってから全身から血があふれ出てきたのはそういうわけか。。

謎が謎を呼び、そして夢中にさせる。

すごいぞ。


gonbe5515

よし!次は『モールス』だ。


# by starforestspring | 2019-03-13 12:15 | 映画・ドラマ | Comments(0)


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