『カメラを止めるな!』地上波放送。そのあとで。

先日あんなことを書いてはいたけれど、実は私、密かな望みを抱いてもいたのです。
「同じ映像に関わる仕事として、映画制作者に対する敬意を、テレビスタッフはちゃんと持ち合わあせているはずだ。」と。

いやあ、幻想でした。

一部終了とともにCMが入ったのはまあよしとしましょう。そこでね、入れるしかないもんね。まあ、その判断を否定するわけにもいくまい。

しかし、二部が始まり、カチンコがなり、ADさんのキューのあと、演技に入る直前の監督が大きなため息・・これはさあいくぞ!と自分を鼓舞したため息だと思うのですが・・の直後にCMが入った瞬間、私の期待は波打ち際の砂の城のように崩れてしまいました。

そうか、やっぱりそうだったのか。

テレビ番組において、スポンサーという壁は、大きく厚く堅牢であるようです。

わかってはいたんですけどね。いたはずなんですけどね。期待した私がバカだった。


申し訳ないけれど、ますます民放が嫌いになりました。


gonbe5515




by starforestspring | 2019-03-09 10:36 | 映画・ドラマ | Comments(3)
Commented by starforestspring at 2019-03-09 15:39
・・・それでも、

BSの契約もしておられず、DVDをレンタルすることも出来ない方にとっては、昨日の放送は嬉しいものだったのかもしれない。

視野が狭い自分を少し反省した。

Commented by ハリソン君 at 2019-03-10 00:34 x
私が『カメラを止めるな!』を観たのは自宅でのDVD観賞だったのですが、第2部のクライマックスあたりで親から「それ、今でないとアカンの?」って言いたくなるしょーもない買い物を頼まれ、イライラしながらそれを済ませてから続きを観るという、作者の立場なら一番やって欲しくないであろう観賞の仕方でした。

もし、映画館で誰にも邪魔されずに観てたら、この映画に対する私の評価はもっと高くなってただろうと思います。が、本当に良い映画はどんな環境でも、例え途中から観たとしてもちゃんと感動出来るんですよね。

環境によって評価が左右されちゃう『カメラを止めるな!』は、やっぱりアトラクション。そもそも民放のテレビ放映には向いてない。あれだけ沢山の人々に観てもらったんだから、作者には「もう充分です。テレビ放映はしません」って言って欲しかったですね。ビジネス的にそうはいかないんでしょうけれど。
Commented by starforestspring at 2019-03-10 10:46
おっしゃる通りこの映画は“一気に見てこそ”面白い映画だと思います。「途中で買い物に・・」というのは、ジェットコースターが途中で止まって、また改めて走り出すみたいな感じになってしまうんでしょう。

昨日、CMのタイミングを確認するために見直したときに気づいたのですが、放送前に大々的に打ち出していた「完全ノーカット」っていうのも偽りありでした。本当にひと言くらいの短いものなんですが、セリフがところどころカットされておりました。

監督、制作スタッフ、出演者がこの作品に込めた思いというものを軽んじてるとしか思えず、そしてそれが通ってしまう仕組みに残念な思いがあります。

「フィルムを縦に切れ!」と言い放った某監督のような心意気を求めるのは今の時代難しいことなのでしょうか。

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