せろん

昨日はドジャースが負け、DeNAが負け。

私が応援するチームは、かなりの確率で最後の最後で負けてしまうのだが、今回はどうなるのか。負けるのは構わない。勝負ですから、その時々でどっちにも転びます。どっちになっても、「よくやった!」と拍手するくらいのファン気質は持ってるつもりです。でも勝負を遠目で見ていて、わかったような能書きをたれる某元有名野球選手のコメントは気にくわない。引退しもう何十年にもなるんだから、おとなしくひっこんでればいいのに、エラソウな物言いをする。アナタがちやほやされるのは、野球界で残した過去の記録があるからであって、人格ではないのだということに気づいてほしい。

過去の栄光が泥にまみれますぜ。


今日はドジャース勝ったようだ。よしよし。みんなにがんばってもらって、ダルビッシュに名誉挽回のチャンスを作ってやってほしい。


やる・・・で思い出した。今日の読売新聞の「編集手帳」に書いてあったのだけど、「花に水をあげる」という言い方を容認する発言を、国語学者の金田一秀穂さんがなさってるらしい。#出展 文藝春秋『日本語大好き』# 私ら若い頃は、「花に水をやる」という言い方をたたき込まれたもんですが。「犬にエサをあげる」のはおかしい「犬にエサをやる」と言いなさいとも教わった。

当時、教室で聞いてた私らはたぶん同じ疑問を共有していたはずなのだ。だって京都では、ヨソさまのところの赤ちゃんが笑うと「あ、わろてはる」と言ってたし、お隣さんの犬が昼寝をしてるのを見かけたら「ジョンくん(仮名)寝てはる」とも言ってたのです。食べ物も同様にしてましたからね。例:「お芋さん」「おかいさん」「おいなりさん」

まあ、厳密にいえば、この「~はる」に、敬語という意味合いは薄いのですが、まったくないかと言えばそうでもなく、それなりの敬意は含んでいるのです。犬や猫とはいえ、自分ちのではなく、お隣さんの所有物ですから、犬や猫を丁寧にいうことで、相手への敬意を示すというか。

「花に水をやる」が「花に水をあげる」という言い方に移行していく。そういう、言葉は世につれというのは理解出来ます。というより、私はその“言葉は世につれ” を人一倍実感していると言えるかもしれません、「世論」という言葉において。これ、どう読みます?「よろん」「せろん」のどちらかですが、現代においては圧倒的に「よろん」が多いようです。


忘れもしない、私が京都市立勧修小学校の生徒だった時、ある先生が

「みんなは絶対に間違えたらあかんで。“せろん”が正しいんや。“よろん”って読むのは間違いやで、ええか?間違えたらあかんで」

と、大きな声でおっしゃってました。その先生に教わったことの大半は忘れてしまいましたが、なぜだかその言葉だけは私、脳裏に焼き付いており、以来ずっと先生の教えを忠実に守ってきたのです。がしかし、趨勢先生に味方せず。NHKのアナウンサーがニュースで堂々と“よろん”と読むようになった日には・・。

教えてくださった先生のお心持ちと、教えを守り続けた長い年月とを思うと忸怩たる思いです。でもいいんです。私はこれからも“せろん”と読み続けるつもりですから。>若杉先生、お元気ですか?


まあ、そんなわけで、いろいろ思い出した今日一日でした。
ドジャース、DeNAから“やる” “はる” “せろん”に至るまで、gonbeの思考回路はどうなってんだという謎をふくみつつ・・・今夜はこの辺で。



gonbe5515



by starforestspring | 2017-10-29 19:12 | 雑感 | Comments(0)
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