世界の中心で、愛をさけぶ11   (ドラマ版)

kawachanさんからコメントをいただいたので、その返信を書いてた。
書いてるうちに止まらなくなり、思った以上に長くなってしまったので、記事の形で返信させていただこうと思う。そしてまた、これをいい機会として、ひさしぶりに、愛すべきドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』について、しばらくの間、思うところを書かせてもらおうと思う。>カテゴリー記事の連番を伸ばすことが出来たのはkawachanさんのおかげ。

世界の中心で、愛をさけぶ11   (ドラマ版)_b0137175_21193500.jpg

『世界の中心で、愛をさけぶ』
2004年の夏に放映されたテレビドラマ。このドラマについて書いた記事に紹介してるとおり、私はリアルタイムでこのドラマを見てはいなかった。結果的にはそれが吉と出て(DISCASで立て続けにレンタルし、一気に見ることが出来た)私はこのドラマにどっぷりハマり、我が家の書棚には今、このドラマのDVDBOXが鎮座している。

最初見たときは、とにかく毎回、目を潤ませながら見てた。亜紀とサクの気持ちを思い、亜紀の父、真(三浦友和さん)の葛藤を思い。ドラマの最後に流れる柴咲コウさんが歌う主題歌『かたちあるもの』の歌詞が、その回ごとの二人の心情をなぞっているようで、毎回必ず最後まで聞いたものだ。

生きることと死ぬこと。
喪失、忘却、再生。
亜紀という一人の女子高生の死によって、大勢の人たちの人生が変わった。
亜紀が逝った。
その悲しい現実によって、亜紀を失った人たちの心の中に亜紀が生き続けた。

世界の中心で、愛をさけぶ11   (ドラマ版)_b0137175_21193513.jpg

このドラマは、最終回まで見て「泣けた」「感動した」という言葉だけで済ませてしまうには惜しいドラマだ。見直してみて気づくことがいくつもある。いまだにある。あとになって意味がつかめるセリフ、そうだったのかと、納得する行動。そんなことに気づかされながらドラマを見てると、サクの父やおじいちゃん、スケちゃん、ボウズ、智世・・・登場人物ひとりひとりが愛おしくなり、脇キャラとして軽く扱うわけにはいかなくなってしまう。(実際、彼らは物語の時々において、実にいい仕事をした)


ドラマを観始めて最初のころ、私は大人になったサクが明希と結婚せず、ずっと一人で“死んだように生きる”ことを願っていた。それがサクに似合いだと思ったからだ。亜紀との出会いから(永遠の)別れ。そこに至るまでの思い出のひとつひとつを考えたとき、新しい女性と家庭をもって、そこで笑って暮らすことが出来るほど器用なヤツにも思えなかったし。

亜紀と過ごした時間は、一生を放り出しても構わないほどのものだったはずだよね、サク?

しかしドラマの続きを見ていくうちに、そして『かたちあるもの』を聞き続けるうちに、明希との結婚は悪いことじゃない、むしろそうすることが亜紀への供養になり、亜紀もそれを望んでいるに違いない。

そう思うようになったんだ。>180度の転換。

世界の中心で、愛をさけぶ11   (ドラマ版)_b0137175_21193538.jpg

続きは次回。


gonbe5515



by starforestspring | 2017-03-21 21:30 | 世界の中心で、愛をさけぶ | Comments(0)
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