『流れ星が消えないうちに』

好きな作家が住んでたり、好きな小説に出てくる地名を聞くと、行ったことないのに、不思議に懐かしさを覚えることがある。三鷹市というのはまさにそういう場所。青森県の金木町(現在は五所川原市)と東京都の三鷹市。この二つは私にとって聖地と言える。

そんな聖地を舞台にした映画を見た。
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『流れ星が消えないうちに』
波瑠さんが主演。恋人に死なれてしまった女子大生を演じている。
父親役に小市慢太郎さん、妹役に黒島結菜さん。
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物語は・・・・その女子大生奈緒子が、元彼の死を乗り越えて、元彼の思い出を今彼(元彼の親友)と共有しながら、新しい絆を誓い合うに至る・・そういうもの。>映画からだけの解釈です。原作を読めば違うかも。

その原作ですが、なんと『半分の月がのぼる空』を書いた人なのです。
そういえば、『半分・・』の里香が、『流れ星・・』の元彼と捉えられなくもない。

いえ、そのへんの解釈をどうこうではないのです。なにをご紹介したいかと言えば、この映画の中でところどころ映し出される三鷹の町が実に魅力的に思えるということです>個人の感想です。
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公園や陸橋、商店街、住宅街。
夜の道路、街灯、用水べりの雑草の生え具合。
なんというか、コンクリートに覆われた都会の冷たさではなく、田んぼと畑の面積が住宅街の面積よりも広い地方都市ののんびりさでもなく、適度な都会、適度な地方と言いましょうか。なんだかとても、住みやすそうな町に見えるのです。>繰り返しますが、個人の感想です。

季節は冬。画面の暗さ、冷たさが実にいい具合に“寒さ”を訴えかけて来ます。
私にとっての聖地、三鷹は、今あんな感じなんだなあ。
そんなことを考えながら観ておりました。
「それからどうなるの?それからどうなるの?」というハラハラドキドキもなく、涙で顔をくしゃくしゃにして泣き叫ぶ姿もなく、あっと驚くようなどんでん返しもなく。観終わったあとに、「ああ、いい映画を観た」という圧倒的な感動と充実感もなく。淡々と続く映像、それからセリフ。それらが何とも言えぬ静けさやるせなさを運んでくる映画でありました。

特筆すべきは、奈緒子、今彼、奈緒子父、奈緒子妹の4人で食べる鍋料理。これが実に美味しそうで、かつみんなが本当に美味しそうに食べる。小市さんの飲んでるお酒の温かさまで感じられる、そんなシーンでした。

全編を通じて、このシーンだけが暖かかった。
寒い雪道を歩き続けたあとに見える家の明かりって、こんな感じですよね。


私はいったいなにを書いてるのか。
本人よくわからないまま、『流れ星が消えないうちに』の感想でした。
『流れ星が消えないうちに』_b0137175_16471983.jpg



gonbe5515

画面が暗くて、ときどきお顔の表情が見えにくくなるのは、意図的だったのだろうかと小一時間。
by starforestspring | 2016-09-14 16:58 | 映画・ドラマ | Comments(0)
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