世界の中心で、愛をさけぶ7 (ドラマ版)
「お墓にお参りすると、なんだかこっちも清められた気分になるよね」
榊原詩朗さん(宵々山コンサートのプロデューサー。ホテルニュージャパン火災で死去)のお墓にお参りした時のことをコンサートで報告した時のともやさんの言葉。
「清められた気分になるよね」
これがどういう意味なのか、人それぞれに解釈は違うと思うのだけど、少なくとも私は、義父の仏壇と父の墓に手を合わせたとき、非常に落ち着いた精神状態になっている。雑念がなく、浮き世の憂さも忘れ、ひたすら亡き義父を、亡き父を頭の中に思い描いている。
亡くなってすぐはそうじゃなかったんだけどね。
「いつまでも忘れない」
近しい人が逝ってしまったとき、人は誰もがそう思う。
『世界の中心で、愛をさけぶ ドラマ版』最終回、真パパはこんなことを言う。
「人は・・忘れるんだ」
そう、いつのまにか忘れていってしまうんだ。
あんなに悲しかったことでも、あんなに泣いたことでも、食事も喉をとおらないほどショックを受けたことでも、いつか人は元の日常に戻っていく。
忘れまいと思っていても、忘れていく。
そんなふうに出来ているんだきっと。
ただ・・私はこれが大事なことだと思うのだけど・・その悲しみを経験する前の日常と、経験したあと忘れていく途中とでは、同じ日常でも同じ日常ではなくなってる。どこが違う、なにが違う。そんなことひと言では説明出来ないけど、確かに、絶対に、人はその前と後とで変わっている。それは逝ってしまった近しい人がその人に残していったものかもしれない。そうして逝ってしまった者と、残った者とが“一緒に生きて”いるのかもしれない。
亜紀は確かに生きていた。
白血病と闘い、そして力尽きて逝ってしまった。
残された両親、サク、友人たち。
亜紀の死を悼み、亜紀の死に涙し・・・そして亜紀と一緒に自分の人生を歩いて行く。
「アボリジニは死者を二度埋葬するらしい」真パパが言う。
「一度は死んだ時に、二度目は土を掘り起こし骨だけを取り出して大地に撒く。そして新しい生命を生み出すんだ」
「あの子は・・」ママが泣きながら言う。
「あの子は新しい生命を作ることができるかしら・・」
人は二度死ぬ。
一度目は体が死んだ時。
二度目はその人のことを覚えている人がいなくなった時。
亜紀はサクとともに生きている。パパやママとともに生きている。スケちゃんやボウズや智世とともに生きている。亜紀が生きていたことを彼らの子供に話して聞かせたとしたら、亜紀はその子供たちとも一緒に生きていく。
単なるお涙頂戴のドラマじゃないんだぞ、これは。
gonbe5515
ウルルで亜紀の名を呼ぶサクのシーン、あれクランクインして最初に撮ったそうです。
まだ亜紀とテープの交換もしていないのに。12秒91の自己ベストも知らないのに。。
いろんな意味でビックリです。
榊原詩朗さん(宵々山コンサートのプロデューサー。ホテルニュージャパン火災で死去)のお墓にお参りした時のことをコンサートで報告した時のともやさんの言葉。
「清められた気分になるよね」
これがどういう意味なのか、人それぞれに解釈は違うと思うのだけど、少なくとも私は、義父の仏壇と父の墓に手を合わせたとき、非常に落ち着いた精神状態になっている。雑念がなく、浮き世の憂さも忘れ、ひたすら亡き義父を、亡き父を頭の中に思い描いている。
亡くなってすぐはそうじゃなかったんだけどね。
「いつまでも忘れない」
近しい人が逝ってしまったとき、人は誰もがそう思う。
『世界の中心で、愛をさけぶ ドラマ版』最終回、真パパはこんなことを言う。
「人は・・忘れるんだ」
そう、いつのまにか忘れていってしまうんだ。
あんなに悲しかったことでも、あんなに泣いたことでも、食事も喉をとおらないほどショックを受けたことでも、いつか人は元の日常に戻っていく。
忘れまいと思っていても、忘れていく。
そんなふうに出来ているんだきっと。
ただ・・私はこれが大事なことだと思うのだけど・・その悲しみを経験する前の日常と、経験したあと忘れていく途中とでは、同じ日常でも同じ日常ではなくなってる。どこが違う、なにが違う。そんなことひと言では説明出来ないけど、確かに、絶対に、人はその前と後とで変わっている。それは逝ってしまった近しい人がその人に残していったものかもしれない。そうして逝ってしまった者と、残った者とが“一緒に生きて”いるのかもしれない。
亜紀は確かに生きていた。
白血病と闘い、そして力尽きて逝ってしまった。
残された両親、サク、友人たち。
亜紀の死を悼み、亜紀の死に涙し・・・そして亜紀と一緒に自分の人生を歩いて行く。
「アボリジニは死者を二度埋葬するらしい」真パパが言う。
「一度は死んだ時に、二度目は土を掘り起こし骨だけを取り出して大地に撒く。そして新しい生命を生み出すんだ」
「あの子は・・」ママが泣きながら言う。
「あの子は新しい生命を作ることができるかしら・・」
人は二度死ぬ。
一度目は体が死んだ時。
二度目はその人のことを覚えている人がいなくなった時。
亜紀はサクとともに生きている。パパやママとともに生きている。スケちゃんやボウズや智世とともに生きている。亜紀が生きていたことを彼らの子供に話して聞かせたとしたら、亜紀はその子供たちとも一緒に生きていく。
単なるお涙頂戴のドラマじゃないんだぞ、これは。
gonbe5515
ウルルで亜紀の名を呼ぶサクのシーン、あれクランクインして最初に撮ったそうです。
まだ亜紀とテープの交換もしていないのに。12秒91の自己ベストも知らないのに。。
いろんな意味でビックリです。
by starforestspring
| 2013-03-30 21:50
| 世界の中心で、愛をさけぶ
|
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