クロサワ

明日19日午後3時。
『姿三四郎』を皮切りに、黒澤明監督の全30作品がwowowで放映されます。
ハイビジョンだそうです。
wowowと契約していらっしゃらない方も多いと思うのですが、このシリーズは、見逃せませんよ。

黒澤明監督の作品の放映は、これまでにも何度かありました。
私も頑張ってたくさん録画しましたもの。

『七人の侍』
『赤ひげ』
『羅生門』
『隠し砦の三悪人』
『生きる』

・・・このまま30作品全部のタイトルを書いていくわけにはいきませんが・・

いろんなことが言われていますが、私にとって黒澤明という人は、
チャップリンとともに、私に『映画とは』を教えてくれた人です。

「シャシンを観ればわかるんだから」
クロサワ_b0137175_20545637.jpg

黒澤監督のこの言葉は、私に天啓を与えてくれました。

チャップリンの作品は、私にセリフではなく映像で伝える(伝わる)凄さを教えてくれました。
クロサワ_b0137175_20544968.jpg


好きなものは数多くある。
そのひとつひとつを選択していって、最後に残るもの、それはなに?
そう問われたら私はこう答える。

「映画」

私がそう答えるのは、黒澤明監督と、チャップリンを知ったから。
この二人を知らなかったらたぶん私は、違う人格になっていた。
大げさではなくそう思う。

市川準。
岩井俊二。
レオスカラックス。
溝口健二。
小津安二郎。
キャロルリード。
クウェンティンタランティーノ。
アルフレッドヒッチコック
オリバーストーン。
スティーブンスピルバーグ。

素敵な作品を見せてくれた監督は大勢いるが、
やっぱりこの二人は別格。

30作品を全部観るために、かかる費用は2415円×3ヶ月(か4ヶ月)
決して高くはないとおもいます・・ぜ。

gonbe5515

それはそれとして、
『浪花少年探偵団』のカメラマンさんとは是非お近づきになりたいものだ。
by starforestspring | 2012-08-18 20:51 | 映画・ドラマ | Comments(4)
Commented by かわたべ5678 at 2012-08-19 09:41 x
チャップリンは父親の影響で幼少時からハマってました。以前にも書いたかも知れませんが、『街の灯』『モダンタイムズ』『サーカス』あたりの時代が一番好きです。

クロサワは亡くなってからリバイバル上映で主たる作品を一気に観ました。緻密だし登場人物がみな魅力的で、活劇好きの僕としては『隠し砦の三悪人』『七人の侍』『椿三十郎』あたりが大好きです。やっぱ三船さんですよねw

晩年の作品では『八月の狂詩曲』のクライマックスで号泣した想い出があります。お婆ちゃんが嵐の中を進んで行く場面ですが、理屈を超えた映像の迫力、説得力ですよね。
Commented by gonbe5515 at 2012-08-19 22:24 x
>父親の影響で
それは素敵ですね!
私が父から教わったものはキリンビールの苦さと浪花節でした。
どうも映像のほうは苦手だったようで・・・。

『八月の狂詩曲』これは、一種異質な感のある作品でした。
池の水を綠に見せるために、池の底に大型のライトを沈めたとか、原爆の熱を浴びた鉄線をさびさせるのに工夫したとか、そんな裏話を読んだ記憶があります。
傘がめくれてしまうほどの雨と風の中、おばあちゃんが歩いていく。。流れていた曲は『野バラ』でしたっけ?>うろ覚え

作品を構成するすべてのもの(脚本・映像・音楽・衣裳・・・)に、徹底的にこだわられた監督だと思います。

Commented by かんの at 2012-08-21 02:16 x
小学6年 山形に住んでいた頃 「七人の侍」がリバイバルで単館上映されてたんですよ
当時の担任が「映画館で観れるのはこれが最後かも知れん 親説得して観ておけっ!」って言うわけですよ
こちとら小学生 白黒 おまけに4時間を越える大作 どうなんですかね?
いや あっと言う間でしたー 無論子供ですから物語の深い所 伝えたいことなど さっぱり理解していませんが スクリーンに引きずり込まれるように前のめりになって観ていました 途中の休憩なんかいらなかったですよ!

黒澤を教えてくれた担任教師 私が18のとき 酔っ払って水深わずか15cmのどぶに嵌って溺死です・・・
よく怒られ よく笑い また殴られ  大好きな先生でした
中学にあがる時福島に引っ越したのですが うちまで遊びに来てくれました 思い出すと泣きそうです

黒澤と聞くとあの先生を思い出します
Commented by gonbe5515 at 2012-08-21 18:21 x
かんのさんこんにちは。

>親説得して観ておけっ!
小学校6年生にこのセリフですか?
なんてイカスな先生でしょう!
細かいところはわからなくても、あのダイナミックな映像、静と動との対比など、6年生にも充分おもしろさは伝わる映画だと思います。
私も出来ることならスクリーンで観てみたかった。
いくらテレビがワイドに大きくなったからと言っても、スクリーンには叶いませんからね。
かんのさんの体験がうらやましいです。

今更ですが、先生のご冥福をお祈り致します。
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