ヒゲの殿下

寛仁(ともひと)親王。
ヒゲの殿下として、今上天皇、皇太子、秋篠宮についで露出度の高い皇族ではなかろうか。
今回5度目の入院をなされたとか。
病名はご存知“アルコール依存症”
ご本人の弁によると、「酒とは学生時代からのつきあい」だとか。
アルコール依存症といえば聞こえがいいが、昔風の言い方をすれば

「アル中」

皇族と「アル中」がイメージとしてどうしても結びつかず、最初のころは
「そんなの公表してだいじょうぶなの?」と、いらぬおせっかいの心配をしたものだ。
考えてみれば皇族だって人間なわけで、酒に親しむ機会も多かろうし、中にはそれを大変“お好き”になられる方がおられたとしても、これまたなんの不思議はない。

どちらかと言えばマイナスのイメージが強いこの病名を公表できること自体、戦前戦中とは違う国民と皇族との関係を表していると言えるかもしれない。

寛仁親王は、マスコミへのご登場が多い。
最近で印象深かったのは、女系天皇容認論に対して真っ向から反対意見を述べられた文芸春秋掲載のインタビュー記事。
マスコミをを通じて国民に自説を述べることについて賛否両論が入り乱れたのだけれど、個人的にはよくぞおっしゃったと思っている。

「沈黙は金(きん)」が通用する時代では、今はもうない。

言うべきことがあれば言う。
意に染まない事があれば反対意見を述べる。
そういうことを、憲法に反しない範囲で表明していかないと、ある意味戦前の神格化された皇室、皇族として再びまつりあげられるようなことになってしまいかねないのではないか。
実際、常に受動的でいらっしゃることを良いことに、某政党の幹事長が天皇のお気持ちを(勝手に推測して)代弁し、自らの行動を正当化しようとしたばかりなのだ。

>ま、それは自分の無知をさらけだすことになり、大恥をかくことになったが。

>その“大恥をかいた”ことに対しては一言もおっしゃらない。
 四億円のことにしろ、都合の悪いことには口をつぐむってずるくないですか?

>あ、この人の得意技か。


・・・・・背後霊がよけいなことをしゃべらせやがる・・・。



ヒゲの殿下にはまだまだお元気でいていただきたい。
個人的にも、皇室・皇族の方々の中では一番身近に感じることが出来る方なのだ。
良家の坊ちゃんみたいなマシュマロみたいにつかみどころのない皇太子と、
典型的な次男坊、ヤンチャなんだけど憎めない秋篠宮。
この二人と、それぞれの奥様方だけで皇室・皇族のイメージを形作られてしまうのには(失礼ながら)不安がある。
たま〜に家に現れて
「おい!最近どやねん。ちゃんとやってんのんか!!」
と、こっちの背中をバシッとたたき、あたりまえのように居間の真ん中に座っていきなりビールを飲みだすおじさん。

そんな役どころを殿下にはお願いしたいものだ。

   gonbe
by starforestspring | 2010-01-13 15:18 | 雑感 | Comments(0)
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