鎌倉にて思う

「今夜11時30分、NHKの「植物男子ベランダー2」に、多部未華子さんがご出演です。

以上、念のための告知でした。


鎌倉に行ってきた。
「ツバキ文具店」「海街diary」「鎌倉ものがたり」などの舞台になったところである。それぞれのエピソードの舞台になった場所に行ってきた。それだけで充分。街のことについて語れるほど滞在しなかったし。

それでもやはり「ああ、これはやっぱりすごいな」と思うのは海の広さである。日頃日本海を見慣れている身に、太平洋の砂浜、水平線というのは、ひと味もふた味も違う。加山雄三さんの若大将シリーズが持つ爽やかさは、舞台が太平洋であればこそだと思う。日本海ではああはいかない。

どこに行っても日本人より外国人(アジア系)が多かったように思う。ファッションを見てもわかるし、髪型を見てもわかるのね、不思議に。どこがどうとはひとことで言えないのだが、なんというかこう・・・違うのだ。

自分が住む町ではないところ、生まれた町ではないところは本当におもしろい。あたりまえが違う、食べ物がちがう、食べ方がちがう。そういう違いに戸惑い、驚き、笑えることこそ、旅行の楽しみではなかろうか。(今回の一番の驚きは、初めて見る生シラスであった。)

違うというのは、いいものだ。違いがあってこそだと思う。みんながみんな、違う服を着て、違う番組を見て、違う主張をすることは、面倒には違いないけれど、少なくとも社会においては間違ったことではないように思う。

だから私は、「集団行動」を見るより、「マーチング」や「パレード」を見るほうが好きだ。大勢の“個”が、一糸乱れぬ規律を見せるのは素晴らしいし、敬意も払うけれど、大勢の個が違う楽器を持ち、違う表情で、違う動きをするほうが、私の精神衛生にはいい。




gonbe5515




# by starforestspring | 2018-12-15 12:23 | 雑感 | Comments(0)

年寄りの戯言 2

私はこれまでこのブログのあちこちで、電車やバスでスマホとにらめっこしている人たちに対して、季節の移ろいや空の色の変化に気づかない、気づこうとしない“可哀そうな人たち”と書いてきた。職場や家にいては見られないものが見られるのに、職場や家で出来ることをやるのはもったいないと思うからだ。

しかし、そういう人たちからすれば、私のほうこそ“可哀そうな人”なのかもしれない。手のひらサイズのデバイスを使って、本を読んだりゲームをしたり買い物したり出来るようになった今、移動時間というスケジュールの隙間で活用することこそ、有意義な時間の過ごし方ではないのか、と。

さらにこうも言うかもしれない。文庫本を読んでいる人や、目を閉じ眠っているのはいいのか。彼らも窓の外を見ていない。季節の移ろいに気づいていない。自分の世界に閉じこもっている点においては私と同じではないか、と


そうなのだ。今や読書は紙で出来た本だけでするものではない時代だ。ほしいものを探すのに、店に出掛けていかなくてもいい時代だ。多くのことが、手のひらに乗せた小さなデバイスで出来る。私が忌み嫌う電車やバスの中でデバイスを見つめ操作するのは、今時の若者にしてみればごくあたりまえの姿なのだろう。

はるか昔、私の髪が肩まで伸びたとき、すれ違う大人たちのすべてが肯定的な表情を見せたわけではなかった。私はそれをわかっていたけれど、だからといって髪を切ろうとは思わなかった。「なにが悪いん?やることやってねんからええやろ。もう時代が違うねん!」

もう認めなければならない。

自分と違う価値観が、世を支配していることを。私たちの時代ははるか遠くに去った。来たる未来に、私の姿は描かれない。時のベルトコンベアーはどんどん進み、私という荷物はどこかで口を開けているカゴに放り込まれる。荷物を下ろしたベルトは、また元のベルトドライブに戻るのだ。

しかし、だ。

時代に追いつかなくてもいいと思う。追いつきたくもないと思う。私は私のモノサシを持ち続けたい。モノサシの存在を主張し続けたい。存在はちゃんと知らせておきたい。


老兵は死なず、いまだ消え去りもせず。


gonbe5515





# by starforestspring | 2018-12-14 15:09 | それでいいのか日本人 | Comments(0)

理解と誤解、それから解釈。

改めて思う。
人は人をわかり切れない。目の前の人が考えていることを、100%正確に理解することが出来ない。

だからこそ、理解しようと努める。文章を読み、会話をする。それを繰り返したからといって、100%に届く保証はされないのだけれど。

なのに人は決めつけたがる。あの人はこうなのよ。この人はああなのよ。訳知り顔のまなざしとともに、その人に関わることを、それが正解間違いなしかのように、別の人に語る。

自分のことを語られた人自身が、そのことを知らないうちに。

わかりあえていないことが、正解として世の中に伝わる。伝わる範囲が広いほど、それは真実となっていく。

だから人は沈黙を覚えた。
諦めを覚えた。
よそゆきの微笑みを覚えた。

そうすることで人づきあいをこなしている。みんながなにかを飲み込んでいるからこそこの社会は成立している。

見も知らない人の中に放り込まれることが好きだ。顔も知らず、名前も知らず、職業も知らない人たちと、しばしの時間を共有するのが好きだ。もう二度と会うこともない人と、同じ場所にいることが好きだ。

理解しよう、理解されようとする必要がないのだもの。


gonbe5515




# by starforestspring | 2018-12-13 16:30 | 雑感 | Comments(0)

一泊旅行

ある人と仕事をしているときに、流れで私の出身地が京都だとわかると、質問攻めにあったことがある。『大文字山には登ったことがありますか?』『貴船ってどんなところですか?』

伏見稲荷や二条城、平安神宮や祇園、花見小路や詩仙堂などなど、どのガイドブックにも載ってる名所には行ったことがある。だけど、話に聞いて一度は行ってみたいと思うけれど、ほかに行くところが多すぎてなかなか行く機会がないので教えてほしいということだった。大文字山は手軽に登れて京都市内を一望出来る最高の展望台だとか、貴船に行くなら夏の暑い盛りに限るとか話をすると、大いに盛り上がった。

京都はいわゆる観光地に見るべきものは多いが、道を一本裏に入ったり、人があっちに行くから私はこっちに行ってみようとかして、アマノジャク的に歩くと面白い発見がたくさんあるところだ。ほかのことには責任は持てないけれど、自信を持って人に話が出来るのは漬物について。観光客に名前を知られているいくつかの大手の漬物屋さんより、錦や出町の商店街で買う漬物のほうが絶対おいしい。

明日から家族と一緒に少し遠出をする。初詣や盆の帰省を除くと、久しぶりの家族そろっての一泊旅行である。目的地は“話しには聞くけど行ったことのないところなので楽しみにしている。パソコンは持って行かない。このブログからもつかのま離れてみようと思う。


明日は4時起き。トシをとるとこの起床時刻が苦にならないから不思議だ。


gonbe5515





# by starforestspring | 2018-12-10 15:49 | 雑感 | Comments(0)

「気だるげな少女」

ジャケ買いというのがあるそうだ。

レコードやCDなどのジャケットが気に入ったら、ミュージシャンが誰であるかはお構いなく買ってしまう行為を言うそうな。初めて聞いたとき、「そんなバカなことする人がいるのか」と思った。いくらなんでもそれはギャンブルが過ぎるだろうと。中に入っている円盤にではなく、ジャケットのデザインに金を払う。貧乏性の私にはとてもそんなことは出来ない。


・・・と思っていた私がジャケ買いをしてしまった。CDではなく写真集だ。いつも行く本屋で、写真集のコーナーの前を通り過ぎようとしたとき、目の端に入ってきた写真に足が止まった。そこには少女が一人写っているのだけど、とてもやわらかい光で撮影されているのだ。本はビニールで包装されているので、ほかの写真がどんなものだかわからない。

しばらくその表紙を見つめ、考えた。このカメラマンが撮ったほかの写真も見てみたい。そう思った。ほかの写真がそれほどではなくても、表紙の写真は手に入るのだから後悔はしないだろう。心配しなくても、ほかの写真もきっとこんなふうに撮られているに違いない。そんな確信みたいなものがあった。

で、買ったのがこの写真集。
b0137175_13384648.jpg
この「気だるげな少女」という写真集は、タイトルどおり、少女の写真ばかりで埋め尽くされている。奇をてらったような写真ではなく、日常の一瞬を切り取ったような写真ばかりだ。

かつて篠山紀信さんの写真が世に出た時、みんなの驚きはすさまじかった。「どうだあ!これが篠山だあ!」とでもいうような、強烈なメッセージが写真からあふれていた。しかしこの写真を撮った須崎祐次さんにはそういうのがない。少女たちはまるで母親と一緒にいるときのような無防備な姿でそこにいる。母親のまなざしのようなやさしい光で包み込まれている。

ロリコン趣味とか、エロ系とか、そう指摘する人もいるだろうが、この写真集は一枚一枚じっくり鑑賞できる作品ばかりである。

どんな風に撮ったんだろう。


gonbe5515





# by starforestspring | 2018-12-09 13:41 | | Comments(0)

忘年会

12月に入って最初の金曜日。今日の夜はあちこちで忘年会が開かれるのだろう。

以前に比べると、最近はあんまり“宴会”をやらなくなったように思う。昔は慰安旅行に出掛けたら夜は必ず大宴会だったし、月の売り上げ目標を達成したら祝いの飲み会をしたものだ。

ところが最近はそういうことがまったくなくなった。慰安旅行に出掛けても、みんな一緒に食事はするんだけど、ただ黙々と食べるだけ。食べ終わった者からあたりまえのように部屋を出ていく。大広間のステージの寂しそうなことといったら・・・。売り上げ目標を達成しても、「みんなよく頑張った!」でおしまい。「じゃ、飲みに行くか!」とはならない。

大宴会には鬱陶しいところがたくさんあるけれど、同時に上司への接し方とか、自分に期待される役割とか、そういうのを教えられたり察したり。いい勉強の場だったんだなと、今にして思う。だから、最近の若者たちと飲みにいった時の彼ら彼女らの行動が、なんだかとても物足りない。

みんなで乾杯してから飲み始めるんだよとか、上司より高い飲み物は頼まないんだよとか、お銚子でお酒を注ぐときは、左手を添えるんだよとか、出された料理に文句は言わないんだよとか。(食べられないなら、箸をつけずにおいとけばいいものを、なぜ君はわざわざ文句を言う。)そういうことを折に触れ教えようとするんだけど、これがなかなかかみ合わない。

上下の規律、団体の一員としての役割。そういうものを勉強する機会が少なくなった今時の若いもんのことを、すこし気の毒にも思ってしまう今日この頃。


我が社は今年、忘年会をやらない。去年もそうだった。


gonbe5515




# by starforestspring | 2018-12-07 13:48 | 雑感 | Comments(0)

東名あおり運転死亡事故 3

いよいよ雪がきそうな空もようになってきた。

タイヤ交換は済ませたので、いつでもこい!なのだが、また雪に悩まされる日々が続くのかと思うとうんざりだ。昔は雪が降るとユーミンや広瀬香美さんを聴きながら、ルンルン気分でスキー場への山道を登っていったもんだが。


昨日の続きの記事を書いていて、モーレツに鬱な気分になってしまった。

人の心には悪魔が住む。この世でなにより恐ろしいのは人の心。

子どもの頃からうすうす感じないでもなかったが、私は相当冷たい人間のようだ。

怖い怖い。



gonbe5515

# by starforestspring | 2018-12-06 15:42 | 時事 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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