本が私を呼んでいる

読みたい本をネットで買うことがある。図書館で借りて読んだ本がことのほか面白く、手元に置いていつでも取り出せるようにしたい、そういう本である。

図書館で借りるのは、新聞の書評で興味を持ったもの、ある本を読んでいて、そこから連なっているものなどである。

それらは確かに“本との出会い”に違いないし、興味の連鎖が連なっていく、そういう楽しみがある。だけども、私が一番楽しく、そして大切にしているのは、書店での偶然の出会い、これなのだ。書棚に並んだ数えきれないほどの本の中で、私を呼んでいる本がある。なぜだか知らず、その本の背表紙に目が止まる。そして手に取り、拾い読みをし、面白そうなので買って帰る。。。そういうふうに出会った本の中に、ハズレはまずない。

先日、出かけた書店が、近々閉店するという告知をしていた。びっくりしたのだけど、せっかく来たのだからと、慣れない店内を歩いてみた。なるほど、この店はこういうふうに本を分類してるのか、おお!このレイアウトはなかなかいいではないか・・・などと、ぶらぶら歩いているうちに、私を呼んだ本がある。


『私の金子みすゞ』ちばてつや著
本が私を呼んでいる_b0137175_18090051.jpg

『奴隷のしつけ方』マルクス・シドニウス・ファルクス著
本が私を呼んでいる_b0137175_18085996.png

いずれもちくま文庫。『奴隷のしつけ方』は文庫本しかないようである。パラパラ読んでみたところ、この本は私がこれまで踏み込んだことのない世界に連れて行ってくれそうである。『私の金子みすゞ』、ちばてつやさんは、いつまでも眺めていられる絵をお描きになる。私の大好きな漫画家さんの一人でいらっしゃる。その方が私の敬愛する金子みすゞさんについて書かれているのだ。驚きとうれしさと。ただ、文庫サイズなので。その絵が少々残念な大きさなのである。しかし、調べてみたら単行本があるようだ。さっそく図書館で予約をした。

この言葉を信じて疑わない私である。



gonbe5515




# by starforestspring | 2024-02-28 18:13 | | Comments(0)

謎をいくつか

Jリーグが開幕した。開幕戦、京都サンガは柏レイソルを相手に1-1。カターレ富山はY.S.C.C.横浜を相手に1-1。まあ無難な出だしと言うべきか。

それはそれとして・・・

京都サンガの地元放送局での試合中継(録画放送含む)は、全38試合中6試合。カターレ富山のほうは全38試合中2試合。なぜにこれほど少ないのか。特にカターレなんかは、もっと中継を増やしてファンの掘り起こしを狙うべきだろうと私なんかは思うのだ。その謎をニョーボに訴えてみると返ってきた答えがこれ。

「(スタジアムに)見に来る人が減るからじゃない?」

これは当たってるのか・・・。いやでも、なあ・・・。観客数3,000人を行ったり来たりではだめだろう。「おらがチーム」に興味を持ってくれる人を増やすほうが絶対先だと思うのだけど。え?違うの?



本屋に行った。ふだん出かけない本屋を目指して車を走らせ、着いてみたら驚いた。「23年のご愛顧ありがとうございました」だと。この店はレンタルCD、DVDなども併せて扱っているいわゆる“大手”。それが閉店?幹線道路脇にあり、立地は文句ないはずなのになぜ。

本屋が消えるというのは、寂しいものだ。



昨日の記事で世界卓球女子決勝に臨んだ日本代表チームについてこう書いた。

>ベンチで対戦を見守っている選手たちと監督がそれを迎える。そのときの表情。みんなが明るい表情をしていた。対して中国は笑顔はなく。その違いを確認して私は、自分が日本に生まれて育ってよかったと思ったのです。

ところが、私とは逆に、「負けてるのにヘラヘラ笑っているようではいつまでたっても中国には勝てない」というコメントしておられる方がおられた。なるほど、あの笑顔はいけませんか。。。



「あなたは私を叩かないから」
高校時代、付き合っている彼女が、私ともう一人の男とで揺れていることを知って、問い質したときの彼女の返事。女心の不可思議さにはまりこんだその第一歩は、間違いなくこのセリフ。



gonbe5515




# by starforestspring | 2024-02-26 12:35 | 雑感 | Comments(0)

世界卓球2024 女子決勝 日本対中国

まず最初にお知らせから。
本日夜7時から日本テレビ系列で『ニノさんとあそぼ』が放送されます。ゲストの一人として多部未華子さんがご出演。しかも遊びに行く先は、下鴨神社とかさぎやだそうな。こういう番組でのご登場はひさかたぶりとなる多部未華子さん。楽しく遊んでいただきたいものです。



さて本題。

ご覧になりました?昨日の夜の世界卓球女子決勝。日本は中国と対戦しました。「目が離せない」っていう言葉は、こういう試合のときに使う言葉なのです。第1ゲーム、第2ゲーム、第3ゲーム、第4ゲーム、ポイントを取ったり取られたり、それで一喜一憂していた私です。しかし、両チームとも2ゲームずつを取ったあとの第5ゲーム。張本美和選手と中国の陳夢選手との対戦。ゲームの途中から私は勝敗を度外視出来るようになりました。もちろん張本選手には勝ってもらいたい。だけども!もし負けたとしても私は悔しがらないだろう、そんな気になってました。

世界卓球2024 女子決勝 日本対中国_b0137175_09250623.jpg
世界卓球2024 女子決勝 日本対中国_b0137175_09251011.jpg
世界卓球2024 女子決勝 日本対中国_b0137175_09250862.jpg


素晴らしい5試合でした。

最後の最後に重圧を背負ってしまった15歳。その15歳に対するチームメイトたちの思いはどんなふうだったでしょうか。印象的だったのは、たびたびカメラが映し出すベンチの様子。そこに悲壮感は感じられませんでした。世界ランク上位の中国選手に立ち向かっていく張本選手の背中を、ベンチの5人(選手4人と監督)がみんなで押してる。そんな感じでした。

世界卓球2024 女子決勝 日本対中国_b0137175_09083986.jpg
タイムアウトやセットごとに張本選手がベンチに戻る。ベンチで対戦を見守っている選手たちと監督がそれを迎える。そのときの表情。みんなが明るい表情をしていた。対して中国は笑顔はなく。その違いを確認して私は、自分が日本に生まれて育ってよかったと思ったのです。

中国は嫌いです。ああいう国に住んでいる選手たちには心の底からご同情申し上げるのですが、あの方たちにとってはそんなこと、余計なお世話なのでしょう、きっと。中国に住む人たちは、自分の国についてとやかく言われることを好まないのかもしれない。自分たちのことをよく知らないはずのよその国の人に、自分たちの国をとやかく言われたくないのかもしれない。いや、きっとそうでしょう。そうだとしても、あの国のふるまいを見るにつけ、私はあの国に生まれなくてよかった、そう思うのです。

・・・背後霊がまた余計なことを。



早田選手、平野選手、張本選手、伊藤選手、木原選手、本当にお疲れさまでした。敗戦のあとのあなたたちの笑顔とインタビューでの対応はとても素敵でした。敗戦の弁もまた、胸を打つものでした。

追い詰められても最後は日本を振り切り、世界一の座を守ったやっぱり強い中国よりも、負けたあなたたちの笑顔のほうが、私にははるかにまぶしかったのです。

世界卓球2024 女子決勝 日本対中国_b0137175_09083726.jpg
世界卓球2024 女子決勝 日本対中国_b0137175_09084104.jpg

本当におつかれさまでした。歓喜の瞬間は、次に取っておきましょう。その時が来るまで、私はなんとか生き延びていたい。その瞬間を選手、スタッフと一緒に喜びたい。


gonbe5515




# by starforestspring | 2024-02-25 09:36 | 雑感 | Comments(0)

アバンギャルディに惚れている。

私が京都橘高校吹奏楽の虜になり、すきま時間にローズやさくら、ガラシャなどの動画を繰り返し見ていたのは5年前。撮影者が違うと撮影場所も変わり、アングルも変わる。それがために同じパレードを撮影したものでも飽きずに見ることが出来た。

それと同じようなことを私は今またやっている。“アバンギャルディ”だ。去年の12月の記事「最近私が夢中になってるもの 1」「最近私が夢中になってるもの 1 つづき」に書かせてもらった。そのときは

>5年前に出会った京都橘高校吹奏楽部ほどではないにしろ、「すごいなあ」「おもしろいなあ」「たのしいなあ」と、何度もリピートして埋め込まれた“ネタ”を見つけては楽しんでいる。

と書いているが、3か月たった今は違う。私はもうすっかり彼女たちのファンである。去年の大晦日には、YOASOBI登場のときのスペシャルダンサーとして紅白歌合戦にも出ていた。最近はソフトバンクやはるやまなどのコマーシャルにも出演しておられる。

アバンギャルディに惚れている。_b0137175_09201616.jpg
アバンギャルディに惚れている。_b0137175_09201726.jpg
私はAGTの予選、準決勝、決勝の動画で彼女らを初めて知った。

アバンギャルディに惚れている。_b0137175_09201156.jpg

とにかく最近、一気に知名度が上がり、露出度が上がってきたアバンギャルディ。それにはやはりワケがある。

彼女らの動画を検索してみると、「シンデレラハネムーン」「アイドル」「迷い道」「カモメが翔んだ日」「Money, Money, Money」「あなただけ見つめてる」「少年時代」・・・これらの曲をバックに踊っている動画がたくさんある。京都橘高校吹奏楽部と同様、カメラの角度とか方向とかズームとかアップとか、それぞれ違うので、同じものでもそれぞれに楽しめる。そしてまた、“全体を眺める”のと“一人だけ追いかける”のとでも見え方が変わるので何度でも楽しめるのである。

公式サイトでは「謎の制服おかっば集団」と紹介されている。言い得て妙。そのとおり。メンバー19人が制服を脱ぎ、カツラをはずして“自分”に戻れば、髪の長さも面立ちも、それぞれ個性が出てくるのだろうけど、ジャンパースカートの制服におかっぱ頭、メイクも似せることで個人の区別がつきにくくなる。おもいっきり大雑把に言えば、遠目に見れば同じ人が19人いるように見えるのだ。

主宰者のakaneさんが「面白さを追求した唯一無二のダンスで世界中の人に楽しんでもらいたい」とおっしゃっている。楽しんでいる世界中のなかの一人がここにいる。「アイドル」の中ではスカートを左右の手でつまみ、両足でぴょこぴょこ前にでてくるところが好きだ。「カモメが翔んだ日」で魚を釣るところと、ラストの翔んでいくカモメを目で追うところが好きだ。「Money, Money, Money」のラストのキレと美しさは他に比べて抜きんでていると思う。

アバンギャルディに惚れている。_b0137175_09282687.jpg
これから新しいレパートリーも増えていくのだろう。どんなものが出来るのか、楽しみにしている。それまでは、海外遠征の様子やコマーシャルのメイキング、メンバーそれぞれのTiKToKを見させてもらって、待っていようと思う。



gonbe5515





# by starforestspring | 2024-02-24 09:41 | 雑感 | Comments(0)

再び『ブラタモリ』終了を惜しむ。

再び『ブラタモリ』終了を惜しむ。_b0137175_08214984.png

『ブラタモリ』のオープニングは、タモリさんの「えー、本日は〇〇に来ております。」という言葉で始まる。続いてアシスタントの野口さんが「タモリさんは〇〇に来たことはありますか?」という問いが入り、それに対する答えがタモリさんから出る。お約束のやりとり。でもこのお約束がたまらない。

映像ライブラリーを調べてみたら、この番組の録画は257あった。放送日までは記録していないので、いつから録画を始めたかはわからないのだけど、桑子さんがアシスタントになられてからなのは間違いない。
再び『ブラタモリ』終了を惜しむ。_b0137175_08211310.jpg
以降、近江さん、
再び『ブラタモリ』終了を惜しむ。_b0137175_08212379.jpg
林田さん、
再び『ブラタモリ』終了を惜しむ。_b0137175_08212553.jpg
浅野さん.
再び『ブラタモリ』終了を惜しむ。_b0137175_08213878.jpg
と受け継がれてきて、今の野口さんが最後となる。
再び『ブラタモリ』終了を惜しむ。_b0137175_08214302.jpg

私はこれまで、この番組をきっかけに旅行先を決めたことが何度もある。出雲大社や伊勢神宮などは、出かける前にライブラリーから該当の回を引っ張り出し、予習して出かけたのだ。タモリさんとアシスタントさんが立った橋の上とか、お店屋さんなどを訪れるのは、ただなにもなくそこに着くよりも数段楽しくなったのは間違いない。

返す返すも3月末での終了が惜しくてならない。タモリさんもおトシだし、そう長くは続かないだろうなあとは思っていたが、まさかこんなに早くとは。

趣は違うけど、NHKBSの『新日本風土記』。松たか子さんの心地よいナレーションで始まるこの番組。たまにいいのをやっている。2月16日の「飛騨冬ごよみ」、21日の「秋田川反 雪の酒場街」はよかった。いずれも「行ってみたくなる」放送だった。旅愁を誘うか誘わないかというのは、つまるところ、見て終わりか、行ってみたくなるかだろう。

『ブラタモリ』が終わったら、『新日本風土記』に乗り換えようかとも考えているが、この番組は、旅行の予習にはなりにくそうで・・・。

「さすがタモリさん!」はもう聞けないのである・・・。ホントに残念。


gonbe5515

久保田祐佳さんがアシスタントをやってたころの番組を、どこかで観られないものかと現在探索中。
再び『ブラタモリ』終了を惜しむ。_b0137175_08214600.jpg







# by starforestspring | 2024-02-23 08:26 | 映画・テレビ番組 | Comments(0)


川面を見つめて時の流れを知ったタベリストgonbe     よしなしごと残日録


by starforestspring