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『ろまん燈籠』

久しぶりに、太宰治さんの小説を読み返してみた。>青空文庫っていうのは、本当に便利だなぁ。

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とあるお家の個性的な兄弟たちが、順番に小説を書きつないでいくお話。小説の中に小説が入れ子になってる。ラプンツェル、王子さま、魔女・・。登場人物がどこかで見たり聞いたりしたようなものなのは、書き始めを請け負った末弟が、ネタに困って童話を参考にしたせい。兄弟たちが書くお話は、ありがちな展開なのだけど、5人それぞれの個性が読み取れる内容になっていて・・・。


この小説を最初に読んだのは、20代だったはずで、そのときにはまだ、ラプンツェル、王子、魔女が交わす会話の中にさりげなく埋め込まれた「愛とは?美醜とは?」という問いに対する太宰治さんが提示する答えに気づいていなかったように思う。


小説が完成し、お披露目にあつまった家族8人(母、祖父、祖母、兄弟5人)これまでにも何度か同じ趣向で、お話を作ったことがあったので、みなさん場慣れしていらっしゃる。中でも兄弟たちの朗読に、ウイスキーを飲みながら耳を傾けるおじいさんがいい。「飲み過ぎですよ!」と、おばあさんにたしなめられるところは身につまされて笑ってしまった。でも、亀の甲より年の功、この酔っぱらいのおじいさんがのたまうセリフがまた、実に深いのだ。

そうだよ、王様、王妃さまの存在と、その慈愛を見逃してはいけないんだよ・・。


太宰治さんの書く小説が好きなのは、こういうところ。まいったなあ。

小説は、読む時の年齢によって、それぞれに気づきがあるようです。
みなさんも、本棚で埃をかぶってるなつかしいあの本を、たまには開いてみられたらいかがでしょう?
我が家の書棚にある『ろまん燈籠』新潮文庫版、探したけどネットで表紙画像がみつかりませんでした。奥付を見たら、昭和60年発行第三刷。ページの縁は茶色く変色しておりました。

ニョーボに出会うより前に、キミに出会ってるんだね。


gonbe5515


アプリ「青空文庫」もお勧めです。



by starforestspring | 2017-07-31 19:56 | | Comments(0)

木田たかすけさん

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懐かしい人のことを書く。
木田高介さん。ご存知でしょうか。
名盤の影に木田高介ありと呼ばれた方です。

私が彼の名を知ったのは、りりぃさんのアルバムを買ったとき。その頃私はりりぃさんの歌にとても惹かれていて、彼女のアルバムを2枚まとめて買ったのでした。その2枚のアルバムに彼の名前が記されていたのでした。りりぃさんの歌声の不思議な魅力と一緒に、木田高介さんの名前も覚えていたのです。

その彼が、のちに我らがナターシャーセブンに参加されたのでした。パーカッション担当。おしゃべりはそれほどお上手ではなかったですが、真面目な性格でいらっしゃるだろうことが推測できる話し方をされてました。

そしてそれからすぐ、1年ほどして、たかすけさんは亡くなりました。奥さんとお子様を残して。31才。

今日、なぜだかたかすけさんのことを思い出したのです。
円山音楽堂のステージで自己紹介をされた時の声を思い出したのです。
そして、これまでしたことがなかったのですが、たかすけさんのことをwikiで検索しました。そこに、私がこれまで知らなかったことが書かれていました。

「木田の葬儀の際に、葬儀に参列した五輪真弓が木田の妻の悲嘆ぶりを目の当たりにし、それを基にして作った楽曲が彼女の代表作となる「恋人よ」であった。」

知らなかったです。あの曲は好きで何度も聞いていましたが、そんないきさつがあったなんて、全然知らなかったです。五輪さんのあの無表情とも思える歌い方のむこうに、たかすけさんの葬儀で目にした光景を思い浮かべていらっしゃったなんて・・。

すぐに聴きました、「恋人よ」
これまで繰り返し聴いた曲ではありますが、私はなんにもわかっていなかったわけです。男と女の単なる別れではなく、生と死によってわかたれた、永遠の別れを歌った曲だったということを。

♪恋人よそばにいて 凍える私のそばにいてよ
♪そしてひとこと この別れ話が 冗談だよと笑ってほしい

木田たかすけさん。
音楽の世界に生きる方々、そしてご家族にとっても、そのあまりに早すぎる死は、どれほどの涙をもってしても、埋まらない現実だったことでしょう。


たかすけさんの棺を泣きながら担いでるともやさんの写真をどこかで見たことがあります。あれから37年。経過した年月がどれほどであっても、生きてる限り思い出は消えることはないのです。

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gonbe5515






by starforestspring | 2017-07-30 22:05 | 音楽 | Comments(0)

私とあなたが違うことについて、あなたはどうお思いか?

第99回全国高校野球選手権大会の地方予選が行われております。

高校野球。
いつも思うのですが、これはいったいなんなんでしょうね。
ユニフォームを買うお金がないために野球部への入部を諦めた私のひがみかもしれませんが、どうして他の部活動より目立つんだろう?バスケット(私の得意技)や水泳(中耳炎さえなければ・・)より、明らかに目立ってますよね?サッカーは正月を目指した大会がありますけれど、取り上げられるようになったのは、Jリーグが出来てからのような気がします。

体育会系ばかり、特に野球やサッカーばかりがメディアに取り上げられ、目立っている・・・っていうことをおっしゃる方が多く、私もまたそれに同意するものであります。

が、

人の好みは多種多様。
野球、サッカーが好きな方もおられましょうが、それと同じくらい物理や化学や文学が好きな方もおられるわけです。そういう方々にとって、それぞれ目指す大会があるわけです。その大会の知名度は一般的にはそれほどではないかもしれませんが、その道を目指す方々にとってのその大会の位置づけたるや・・。

大勢の人の注目を集めるもの。スポーツに限らず、何事においても、注目を集めるそれ自体が価値基準のように受け止められる傾向があるように感じるのですが、いやいや、ちょっと待って下さいよと。


価値観ってものは、人それぞれなのです。自分の価値観が全てに通じるなどと思ってはいけません。それぞれ違うからこそ、争いの種は尽きず、かつ争いの種が爆発せずに済んでいるのです。


「好きな女性のタイプ」「好きな男性のタイプ」「女性の体に魅力を感じる部分」「男性の体に魅力を感じる部分」これらが誰しも同じであったなら、勝利を得るものは少数、敗退するものは多数。種の保存なぞかなうものではないでしょう。

私が私であること。あなたがあなたであること。
そのことに、自信を持っていいのだと。
私はそう信じるものであります。


gonbe5515



by starforestspring | 2017-07-29 21:37 | それでいいのか日本人 | Comments(0)

京都出町 桝形商店街

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先日の京都みたらし祭りツアー。去年までと違い、今年は富山と大阪の行き帰りになりました。深夜12時を過ぎて自宅に戻って車のトリップカウンターを見ると、走行距離は820kmでした。

私がこれまで乗ってきたなかで、間違いなくナンバーワンだったと断言出来る車、“スバルアルシオーネSVXS-4” 。 この車のパンフレットに書かれていた言葉が「500miles a day」意味するところは、「500miles(800km)を一日で走っても、疲れを感じない」 800km走って戻ってきた体の疲れと、あの車とともに過ごした楽しい日々と、「500miles a day」という言葉を思い出させてくれたのが、娘たちの成長であったことと。

なんかいろんな気持ちが交錯して、メーターを見ながら、妙にしみじみしてしまいました。

下鴨神社を出てから、毎回どおり「みたらし茶屋」に向かったのですが、その日は水曜日!みたらし茶屋の定休日でした。横断歩道の向こうに見える“定休日”という札がなんともかんとも・・。無念です。

それではと、気を取り直して向かったのが出町桝形商店街。ここには昭和の匂いのするお店がたくさんあるのです。水曜日はここも定休日なのか、多くの店が閉まってましたが、それでも開いてる店では富山ではお目にかかれない鱧とか、1本250円のDVDとかを売ってました。それから商店街の入口をほんのちょっと下がったところにある豆餅が有名な “出町ふたば”へ。ここはいつ行っても行列が出来てます。

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ふたばさんの豆餅やわらび餅は確かにおいしいですけど、私はほんのちょっと下がったところにあるお肉屋さん(出町岡田商会さん)のほうが実は好きなのです。この店では注文に応じて、コロッケを目の前で揚げてくれるのです。(あいにくここもお休みでしたが)この店の揚げたてのあつあつのコロッケはお勧めです。私の住む界隈でこういう売り方をしてくれるお店がないのが残念でなりません。


ふたばやさんで買った豆餅とわらび餅を持って、みんなで近くの鴨川べりへ移動。ここでお餅をいただきました。

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大文字山が正面に見える、8月16日の特等席です。
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天気もよく、気持ちの良い風が吹いていて、いい休憩になりました。

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やっぱり鴨川はいい。



gonbe5515



by starforestspring | 2017-07-28 19:31 | 京都 | Comments(0)

京都下鴨神社 みたらし祭り

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行ってまいりましたみたらし祭り。
天気予報では雨だったのですが、雨雲が早めに通り過ぎてくれたのか、私たちが京都に着いたとき、空は青く晴れておりました。ありがたやありがたや。。。

いつものように参道を歩き、手水を使って境内へ。干支詣りを済ませた後、足つけに。今年は足つけに入る手前、靴を脱いだりして準備する場所に、床が出来てました。これまでは白い砂利が敷かれたところに直に床几がおかれていたのです。こういう心配りはありがたいですね。

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今年の春、娘の一人が大阪で一人暮らしを始め、もう一人が富山に残り、それぞれが別の道を歩き始めました。この夏を迎えるまで、家族4人での夏の恒例行事は去年で最後になるかもしれない・・と覚悟していました。が、ありがたいことにニョーボは仕事を、娘たちは学校を休んでくれ、今年もめでたく4人揃ってのお詣りが叶いました。


仕事や授業を休ませてまで行かなきゃいけないものなのか?というツッコミもあおりでしょうが、はい、行かなきゃならないものなのです。1月の初詣と7月のみたらし祭り。年に二度、下鴨神社に家族揃って出かけることが、我が家の安寧につながっている。私はそう信じているのです。

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年が明けてから今日まで、おかげさまで家族みんなが大病もせず、無事に過ごさせていただいております。年の暮れまでもきっと、同じように無事に過ごさせていただくことが出来るでしょう。

ありがたいことです。

京都下鴨神社みたらし祭り。今月30日までです。まだおいでになってない方は、是非一度、お詣りなさって下さい。


gonbe5515




by starforestspring | 2017-07-27 12:59 | 京都 | Comments(0)

『新日本風土記 京都青春物語』


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ずいぶん前に録画していた、NHK『新日本風土記 京都青春物語』という番組を見た。
同じ京都についての番組でも、扇情的に取り上げる民放と違い、淡々としたナレーションと静かなカメラワークで見せてくれるNHKの作り方には感謝している。

学生の多い京都市。人口に対する古書店の数は全国一だとか、テレビのない部屋に住み、ひたすら職人修行に打ち込む若いお嬢さんがいるとか、いろいろ興味深い内容のものだった。

見ているうちに、改めて感じたことがある。私自身、故郷京都を愛してやまない理由のひとつは、鴨川の佇まいなんだと。なんでもない川のようでいて、市民の生活に溶け込んでいる鴨川。この川べりを散歩することで四季の移ろいを知り、川の流れと風とで涼を得、飛び交う鳩、行き違う人の中で思索のひとときを過ごせる川。

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大阪の淀川、神崎川。松山の石手川、重信川。富山の神通川、常願寺川。
いろんな川と一緒に暮らしてきたけれど、鴨川ほどに心がなごむ川はない。
流れが急だったり、向こう岸まで渡ってみようという気持ちになれなかったり、水それ自体が濁っていたり、あまりに小さすぎたり。。。

それに比べて鴨川は、ちょうど。“ほどがいい川なのだ。季節とともに、市民とともに、暮らしとともにあり、出しゃばることをせず、かといって存在感はしっかり保って。

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明日、みたらし祭りに向かいます。早朝から深夜まで、かなりのハードスケジュールなのですが、久々に家族4人が揃う一日となります。下鴨神社から鴨川べりへ。ぶらぶら歩ける時間がとれればいいのだけど。



gonbe5515



by starforestspring | 2017-07-25 18:56 | 映画・ドラマ | Comments(0)

男の意地

一昨日、J2サンガが名古屋に3-1で勝った。
久しぶりの勝ち点3。

得点者を見たら、闘莉王が2点入れてた。

男だね、闘莉王。

ハリル監督、日本代表には、やはりこういう男気を持った選手が必要ではないでしょうか。
特にディフェンス陣に。

闘莉王と中澤。
この二人が最後列にいたら、前にいる選手は安心して頑張れるのではなかろうか。

ヘタにボールを戻したりしたら、罵声を浴びそうで、前に行くしかなくなるから、その点でも強化につながるのでは。


闘莉王の2点。
名古屋のフロントは、そのメッセージを受け止めたでしょうかね。



gonbe5515




by starforestspring | 2017-07-24 14:41 | 雑感 | Comments(0)

『全国アホ・バカ分布考 ーはるかなる言葉の旅路』

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“最近立て続けに出会った面白い本の4冊目、これが最後です。


「言葉は旅をする」
この本の中でこの言葉が出て来たとき、私は心をわしづかみにされてしまいました。

ことの発端は東京出身の奥さんと結婚した大阪出身の旦那さんの依頼。

「私は大阪生まれ、妻は東京出身です。二人で言い争うとき、私は『アホ』といい、妻は『バカ』と言います。耳慣れない言葉で、お互いに傷つきます。ふと東京と大阪の間に、『アホ』と『バカ』の境界線があるのではないか?と気づきました。地味な調査で申しわけありませんが、東京からどこまでが『バカ』で、どこからが『アホ』なのか、調べてください。」


この依頼を受けた探偵局はさっそく調査に乗り出す。で、アホとバカとの境界線を探してるうちに、突然「タワケ」が使われる地域を発見してしまう。さあ、この調査はどうなる・・?という前振りから始まった調査は、その後行き詰まり、局内部では一旦棚上げにされてしまう。ところが、ひょんなことからこの企画が復活することになり、やがて指揮をとるディレクター自身が予想もしなかった、『言語学』という、深淵な学問の領域に踏みこんでいくのであった・・・。


どうです?おもしろそうでしょ?いったいどんな本なのか読みたくなりません?


まだ読み始めて日が浅く、1/3くらいまでしか進んでいません。私、『本』のカテゴリーで紹介するものは、原則として読了してから記事を書くようにしているのですが、この本はあまりにも面白くて、記事にしたい気持ちを抑えきれず、読了まで待たずに紹介させて頂いた次第です。


関西特有のシャレから出たような軽いタイトルですが、 柳田国男さんとか、徳川宗賢さんとか、その分野の方なら知らない人はいないというすごい方の名前もでてきます。調査は真面目に取り組まれ、全国の市町村の教育委員会に調査依頼書(アンケート)が送付されます。戻ってきた膨大な数のアンケートを整理、分類し、結果を日本地図に当てはめていったらなんと!そこに現れたのは・・・・。

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好奇心が満たされる。満たされていく好奇心に興奮する。そういう本です。



gonbe5515




by starforestspring | 2017-07-23 19:20 | | Comments(0)

『京都のおねだん』

京都。

私がそこで遊び、学び(ちょっとだけでしたけど)、悩んで大きくなっていった頃、そこは普通の場所でした。あたりまえですよ。生まれたときから同じ言葉で育ち、同じ祭りを楽しみ、同じ味付けでごはんを食べていたのですから。

長じてそこを離れたあと、私は私がいた場所がどれほど住みやすくどれほど自分にあった場所だったかを思い知ることになります。水、空気、味、気質。10代後半、私はなにもわかっていなかった。あの頃の私をひと言で言うなら「アホ」 でありました。

「住めば都」っていう言葉がありますが、あれは万人にあてはまる言葉じゃありませんね。京都を出たあとの四国と北陸。合わせられない私がいけないのか、京都育ちの私の気質を受け入れてくれない土地がいけないのか。

まあ、どっちもでしょうけど。

京都を離れてから私は、故郷について書いた本をたくさん読んだと思います。自分があたりまえだと思っていたことが、ヨソさんではそうでもなかったことを知ったときにはめちゃくちゃ慌てました。「え?カレーに生卵をかけるんですか?」「え?6月になったら水無月食べますよね?」「え?鱧、売ってないんですか?」

私は合わせてきたと思います。四国に、北陸に。
ヨソから来た私にとって、それは当然のことだと思ったし、「私の育った京都では・・」なんて言葉は絶対言っちゃいけないとわかってもいたし。

ですけどね、私にとってそれは、すごい窮屈なことだったのですよ。

『京都のおねだん』という本を見つけました。
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いつだっったか、チャップリンさんのことについての特番で、NHKに出演してらした大野裕之さんという方の本です。その番組で拝見したときには「変な人だなあ」と思っていたのですが、この本を読む限り至極まっとうな方でした。
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「夏の風のおねだん」
「静寂のおねだん」
「水のおねだん」
「お地蔵さんお貸し出しのおねだん」

どうして京都を出てしまったんだろう。「侮恨」っていう言葉はこういうときに使うんだなと、学んだ本でした。


京都生まれの京都育ちの方には面白い本だと思います。そうでない方には・・・それなりに面白い本であることは間違いないと思います。>好奇心を満たしてくれるという意味で。

世の中には、おもしろい本があふれてる。
自分の知ってる世界なんて狭いもの。

自分の小ささを思い知ると同時に、自分の故郷の懐の深さが嬉しくなる、そんな本でした。



gonbe5515








by starforestspring | 2017-07-22 20:25 | | Comments(0)

『何がちがう?どう違う?似ている日本語』

兼平豊子さんは中学の図書室にある本を『あ』から読み始めて『ぬ』で卒業を迎えてしまったのを残念がっていた。『あ』から『ぬ』まで。このふたつの言葉の間にある距離は豊子の行為をとても真実らしく思わせます。『ら』まで行って、もうすこしだったのに・・っていうとなんとなくウソっぽく感じてしまいませんか?

実はわたしも国語辞典を、
『あ』から順に読んでいったことがある。どこで挫折したかは忘れたけど。井上陽水さんも同じことをして、歌詞に使う言葉をさがしていたらしい。

国語辞典を『あ』から順に読んでると、言葉の意味はわかるのだけど、他の言葉との違いについてを連係して比較することはできない。例えば「墜落」という言葉を読んでるとき、似た言葉「転落」となにが違うのかを知ろうとすれば、別のページに飛ばなければわからない。「乱戦」と乱闘倹約」と節約」はそれぞれどう違うのか、すぐに答えることが出来る人がどれだけいるか。そもそも似ているけれど意味が違う言葉っていうのを、そらで挙げることが出来る人ってそうはいないだろう。

似ているけれど違う意味の言葉の説明を求められたとき、「ああ、それはね・・」と、頭の中で組み立てながら説明を試みると、実にあいまいな説明しか出来ない自分が恥ずかしくなる。


そんな私に目からうろこの本。

『何がちがう?どう違う?似ている日本語』
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これはおもしろいですよ。国語の本なのに、数学の問題の解き方を教えてもらってるような気がします。こういう微妙な言葉の意味の違いを知ることって、実に楽しい行為ですね。そしてまた、そういう意味を知った上で、正しい日本語を使いたい、そう思ったものでした。

なにかと言えば「カワイイ」なにか食べれば「オイシイ」表現できないモノや現象に出会ったときには「ワカンナ~イ」カメラの前で臆面もなくでそういう言葉ばかりを発するタレントに軽い殺意を覚える私ですが、同時に日本の国語教育の不十分さも痛感するのです。もっと、おもしろく日本語を学ぶことってできないのでしょうか?

英語教育は小学生のころから必要でしょうと思う方、いえいえ、まずは古今和歌集からでしょうと思う方。ぜひ一度この本を手にとっていただきたいものです。



gonbe5515


いやあ、最近面白い本ばかりに出会えて嬉しい。










by starforestspring | 2017-07-21 17:43 | | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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