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『探偵ナイトスクープ』

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先日観た映画で、少々心が毛羽立ってしまったので、今度は「難しいこと抜き!感動、笑い、涙」 が見たくなり、選んだ作品が『探偵ナイトスクープ』。この番組を教えてくださったハリソン君には感謝したい。

予約する前に、wikiで『探偵ナイトスクープ』を検索してみて驚いた。記事の量がすごいの。それを見てもこの番組のおもしろさがうかがわれる。今の局長は西田敏行さんだけど、その前の局長(=初代)上岡龍太郎さんがやってたころのを借りることにした。


最近は、こういう「理屈抜きで笑える。驚く。感動する。泣ける。ツッコめる。」番組は少なくなった。心と体が疲れたときは、こういう番組こそが一番の薬なのに。
昔はありましたよ。『オレたちひょうきん族』『ボキャブラ天国』なんか好きだった。今では不定期に放送されるとんねるずの「細かすぎて伝わらない」シリーズ、それから師匠の「さんまのまんま」くらいだろうか。

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他局の番組『Youはなにしに日本へ?』で、インタビューしたドイツ人カップルがこの番組のファンで、『探偵ナイトスクープ』の収録を見るために来日したんだけど、残念ながらその日は収録日ではなく、ガックリと落ち込んでしまった・・というのが紹介されたらしい。そしたらそれを見た全国の『探偵ナイトスクープ』ファンから番組あてに「あのカップルの願いを叶えてやってくれ」っていう投書が殺到したそうな。それがつい先日の番組で紹介されてたけど、ドイツ人カップルの嬉しそうな笑顔がよかったなあ。

同じ回で、相手が喋る言葉を、間をおかずに“逆から言い直す” 女性が出てたけど、あれはどういう頭の構造になってるんだろう。暗算の達人や、多言語を喋れる人ってのは私生活でも仕事でも、その能力を生かす道があるけど、“逆から言い直す”才能って、なにかの役に立つんだろうか?そういえば、四つ葉のクローバーを簡単に見つけることができる女の子もいたなあ。

すごいけど、なんの役に立つのかわからない。でもすごい。
そういう人がこの世にはたくさんいるってことを教えてくれる、自分の知らない世界を目の前に広げてくれる。 そこがこの番組のいいところ。


まだご覧になったことがない方は、是非一度お試しを。(そういう方は少ないだろうけど)
#好き嫌いはあると思います。お気に召さなかったとしたらご勘弁を。



gonbe5515




by starforestspring | 2017-06-30 18:43 | 映画・ドラマ | Comments(2)

映画『ソロモンの偽証』3

本当に、私はがっかりしたのです。
長い、ひたすら長い!読んでる時にそう思っていた小説も、実は事の発端、人物の事情、心の揺れ、そういうものを懇切丁寧に説明するためにはどうしても必要な長さだったのだと納得させてくれました。

この映画に出てくる柏木クンは、自分なりの価値観でもって不登校を選択した少年ではなくて、 単なる頭でっかちのかまってちゃん。大出くんはそこにいるだけでまわりをびびらせてしまう極めつけのワルではなく、自分から突っかかることでしか相手をびびらせることが出来ないチンピラ。大出くんの父親は、悪いことはするけれど、清濁併せ持った経営者ではなく、ただの悪徳社長。茂木さんはジャーナリストとしての矜持を持ってはいるけれど、この事件に関しては勇み足をしちゃったフリーランサーではなく、マスコミという錦の御旗を振り回し、「報道の自由」「知る権利」という虎の威を借る口先だけの阿呆でちんけな狐 。

藤野涼子とその両親、浅井松子とその両親、三宅樹里とその母、野田健一とその両親、神原和彦とその義理の両親。それらの苦悩と幸せとに触れることなく、描くこともなく、“真実”を知るためという理由で開かれる学校内裁判。

はあ?


そこじゃないでしょ?柏木くんの、涼子の、俊治の、野田の、モリリンの、樹里の、神原くんの、悩みと嘆きはどこに消えてしまったのさ?


井上くん、君のね、「静粛に!」は軽すぎる。いや、君が悪いんじゃない、演出が悪いんだ。静粛を求める君の声と表情と体の動きに、静粛を求める切実な願いが見て取れないもの。


不本意ながら“検察側”に回った涼子の葛藤と神原和彦のうさんくささをスルーしてしまういいかげんさ。

目立たないけれど決定的な役目を果たすことになる“今野努”の扱いの軽いこと!

まだまだあるんだ、ツッコミたいとこは。


原作と映画とは別物。
そういう考えは正しくもあり、また間違いでもあると思います。
ただ、同じタイトルで商売をするのなら、それはやっぱり原作の目指したもの、雰囲気をなぞる責任があると思うのです。『ソロモンの偽証』というタイトルを使ってこの映画で商売するのなら、小説『ソロモンの偽証』への敬意は最低限の義務でしょう?

昨日も言いましたが、小説を読んだものには、この映画はまるっきりの改悪版ですから。同じタイトルを使ってほしくはないですね。


個人的な話になって恐縮なのですが、私がこれまでずっと信頼してきたブログ主さんがおられるのです。その主さんがブログに紹介される、私がこれまで見てきた映画に対する評が、私が思うところと共通点が多かったものですから、私は頻繁にそのブログを訪問させていただいていたのです。

そのブログでこの映画は『傑作』と評価されておりました。しかも主さんは小説も読んでいらっしゃる由。人はそれぞれなのだなと、改めて感じた次第。

この映画は『駄作』です。
時間の無駄ですので、ご覧にならないほうが身のためです。
もちろん、恐いもの見たさでレンタルされることまでとがめるものではありませんが。


もっと個人的な話で申し訳ないのですが、BDでありながら、日本語字幕がないのはどうしてなんでしょう?チャプターと予告編しかないのなら、わざわざBDにすることもないでしょうに。 日本人であっても映画を観るときに日本語字幕が必須の人間がいるってことが頭にないんでしょうか?

誰もが自分の足でタラップを昇れる、その前提でこんなことをやっちまった航空会社と同じ考え方なのでしょうか。

自分の両耳を、自分の両手で強く圧迫して町に出てごらん。音が聞こえないってことが、どういうことだかわかるから。それがどういう事態を引き起こすかもわかるから。

原作に対しても、映画を観る者に対しても、心配りと思いやりに欠けた映画。私の評はこういうものです。


gonbe5515



by starforestspring | 2017-06-29 19:13 | 映画・ドラマ | Comments(0)

映画『ソロモンの偽証』2

後編を最初から見直しました。

見なきゃよかった・・・。

エンドクレジットがスクロールするのを見ながら思うのは、やはりこの作品を、原作と同じに考えてはいけないということ。そもそも原作では、「中学生がクラスメイトの死の理由を知るために学校内裁判を行う」という、ありそうもない設定を、「あるんじゃん」と思わせる“丁寧さ” “状況説明” “人物紹介”がありました。

文字を追わせ、行間を想像させる小説と、見せることで印象を具体化させる映像とは表現方法が変わってあたりまえです。つまるところ、文章では1ページを割いて説明しないと読者にわかってもらえないことでも、映像ではただ見せるだけでわかってもらえたりするものです。

反面、文章では説明されてなくても問題ないけれど、映像ではすぐにウソがばれてしまうこともある。そういう明らかなウソを映像で見せられてしまうと、その作品に対する制作者の本気度を疑ってしまうしかない。原作の話題性とか原作者の人気に甘えてませんか?自分が作る作品の手を抜いてしまってませんか?自分がつくる作品への責任とか愛着とか意気込みとかそんなもんがなくて、文章を映像化し、都合のいいようにアレンジすることが仕事と思ってませんか?

そんな作品を広告屋の口車に乗せられて映画館に足を運び、レンタルで借り、BDを買ってしまう人たちこそいい迷惑です。


・中学校の体育館という、天井が高く、縦にも横にも広い建築物の中にいる何百人もの人たちに、普通の調子で喋っている中学生の声が、マイクもなしに行き渡るはずがない。
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・雨は、“面”で降ってくるもの。夏の夕立なら一気にドバッと降り出すけれど、夜中にはそういう降り方はしないはず。しかも角を曲がったらそこから先は土砂降りの雨でした・・なんて。。。その手前からぱらついてたり、風で飛ばされた雨滴があったりするだろうよ。父と娘の感動シーンを撮るために雨を使いましたっていう小細工ぶりがミエミエ。

観客をなめてませんか?
私はこの二つのシーンで、この映像作品に対する制作者の不誠実さを見たような気がしました。そして同様のことが、ほかのシーンにもたくさんあるのです。この映画は、制作者による原作の改悪にしか思えません。


gonbe5515


by starforestspring | 2017-06-28 12:58 | 映画・ドラマ | Comments(0)

映画『ソロモンの偽証』1

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それなりの期待と、2000ページを越える小説を映画にすることが可能なのか?という不安と。あと、豊子さんを再び見ることが出来る楽しみとを胸に、映画を見たわけですが・・・。

結論=あれだけの長編を映画にするのはやっぱりムリ。

これはもう、別の作品です。別の作品であれば、原作に縛られることなく、原作にはない展開とか設定とかで映画で許される範囲内の時間でまとめていくことも可能だったでしょうが、なまじ原作に忠実であろうとするから、逆に似ても似つかぬものになる。

登場人物の家庭環境とか、性格、考え方、教室における立ち位置、そういうのを丁寧に見せていく時間の余裕がないために、セリフとか行動につながる背景が見えない。小説を読んでない人には映画で提示されるものからストーリーを追いかけていけばいいだろうけど、小説を読んでる身には、だからなんでそうなるの?の連続。くしゃみが出そうで出ないときの“たまらなさ”があります。

後編を見てる途中で再生を止めてしまいました。見るのを投げ出したわけではないのですが・・・。もう一度後編の最初から見直して、それから続きを書こうと思います。


「見るなら読むな」「読んだら見るな」
今思いつくのはこういう言葉です。

gonbe5515







by starforestspring | 2017-06-27 21:18 | 映画・ドラマ | Comments(0)

チリ対オーストラリア 

コンフェデレーションズカップグループAでの最終戦。
同時刻にドイツ対カメルーンの試合があったのですが、こちらを優先。

やはりオーストラリアは気になりますので。最終予選の大一番が8月にありますし。他の方はどうか知りませんが、私は日本代表がグループBを2位で勝ち抜けるには、このオーストラリア戦に勝つ以外にないと思っているのです。最後の試合、敵地でのサウジアラビア戦での勝ち目は正直薄いだろうというのが私の予想。、中東独特の雰囲気(スタジアム全体が真っ白)と暑さ、勝つ以外に予選突破はないというプレッシャーの中で、それをはねのける力と精神力が、今のチームに備わっているかを考えたとき、私は確信を持って首を縦にふることが出来ません。

だから私は、オーストラリアが今、どんな試合をするのか、それを確認したかった。チリは、体格も日本選手とおなじようなものですし、スピードを生かした攻撃を得意としてる点でも似ています。この試合は、8月のオーストラリア対日本の試合を疑似体験できるのではないかと思ったのです。

で、先ほど試合を見終わったわけですが・・。いやあ、やっぱりこれは手強いぞと。かねてからの私のオーストラリアに対するイメージは「高さ・カウンター・ロングボールでしたが、今やすっかり様変わり。短いパスもつなげば相手ディフェンダーの間を抜くラストパスも出す。その上、チームの特徴だったごつい体に高い身長はそのままなのです。そんなのが、パスの受け手になった相手選手に向かって突っ込んでいきボール奪取を狙う。チリの選手が何回飛ばされ、ボールを奪われたことか。「高さとロングボールだけのチーム」という評はもはや過去のものです。強いです。

チリの選手たちが、そういう相手に対して全然臆すことなく、逆にガツガツ削りにいったのは見事でした。気の強さは相当なものですな。こういうところが日本選手にもあればいいんですけどね。

今日の試合を見る限り、日本が最終予選グループBの2位以内を確保するのは厳しいという結論に至りました。3位になってグループAの3位とプレーオフ決定戦というのが順当な結果ではないでしょうか。その相手は韓国かウズベキスタンでしょうから、どちらが来ても簡単には勝てない。そこを抜けても次は北中米のチームとプレーオフをやらなきゃいけない。

大丈夫か日本?



と、ここまで書いてきて、私はひらめきました。
ものは考えようです。こんなふうにプレッシャーのかかる試合の連続が、これまで以上の強さを備えたチームに進化させる糧になるのではないかと。たとえ、プレーオフ進出決定戦かプレーオフで敗れ、ワールドカップ出場を逃したとしても、その体験は『ドーハの悲劇』がそうだったように、その後の日本を変える大きな転換点になるような気がします。

そうだよ、そうに決まった!

強いチームがワールドカップに行ける。ワールドカップに行けないのは、力がないから。単純なことです。出場することを目的にするのではなく、強くなることを目的にすべきです。そう、ドーハを経験して日本は強くなった。同じように他国も強くなった。そんな中、出場を逃しても恥じゃない。#正直申し上げて最近の出場ありきの雰囲気づくりは、チームの強化より、マーケティング要素が強く働いてるような気がしてならない。


日本がもっともっと強いチームになるために、この最終予選は敗退することで、後世語り継がれるものになる。私にはそんな気がしてきました。



gonbe5515


オーストラリアのFWユリッチ。
あんな選手が日本にいたらなあ・・。




by starforestspring | 2017-06-26 12:57 | 雑感 | Comments(0)

君は柱時計のネジを巻いたことがあるか?

モノを捨てられない父と一緒に暮らしていた頃の話。

私たち家族に時を知らせる役目を担っていたのは、振り子のついてる柱時計。結構な年代物だった。どれくらい年代物かというと、時々ネジを巻かなければその時計は止まってしまうのだ。

チョウチョが羽を開いたときのような大きな真鍮のネジ。そのネジの置き場所は、時計の蓋を開けた、振り子が揺れてる下。ネジを巻くのは概ね父の仕事だったが、時々は言いつけられた兄や私が巻くこともあった。ネジを右から左に巻くと “ギィーッ、ギィーッ”と、錆びたような音がした。

この時計、振り子の揺れる“コッチン、コッチン”という音がするし、正時にはエコーをかけたような“ヴォーン、ヴォーン”という音が、1時なら1回、2時なら2回鳴る(当たり前)1時2時ならいいけど、12時なんてあなた、12回鳴るわけで。“ヴォーン、ヴォーン、ヴォーン 、ヴォーン 、ヴォーン 、ヴォーン 、ヴォーン 、ヴォーン 、ヴォーン 、ヴォーン 、ヴォーン 、ヴォーン ” 鳴り始めると、知らず知らずのうちに、その回数を数えてしまう性が妙に哀しかった。

レトロな雰囲気を好まれる方もいらっしゃいましょうが、実際家で使うと、あれはけっこうやっかいなものです。見てるぶんにはいいんですが、振り子の音、正時の音がとにかくうるさい。他のことに集中してる時は音が耳に入ってきませんが、気にしてしまうと音が耳から離れなくなる。音と音の間に、鳴ってないはずの音まで聞こえるというか・・・。私はずいぶん悩まされました。

そのせいで、家を出て、一人暮らしをするようになってからは、秒針が動く音や正時に鳴る音のない時計を使うようになりました。あの延々と続く音の中に、身を置きたくなかったのです。以来、今に至るも私の家の時計は音を発しません。


しかし・・ いつのまにか3分5分遅れてしまう。ネジを巻かずにおいとくと、正時を告げる音がだんだん間抜けな音になってしまう。下手すると鳴ってる途中で止まってしまう。そういう味わいや、装飾品として見た時の佇まい、手間がかかるからこそ生まれる愛着。そういうものは、デジタル時計や電波時計からは感じることが出来ないもののように思います。(正確な時を刻むという点において、彼らは実にまっとうな働きしていることは認めます)


私の心がもう少しのびやかになって、ゆっくり時間を過ごせるようになった時。朝の天気を確認したあとに、その日の仕事を決めるような暮らしになった時。我が家にまさかの“振り子時計登場”の日がやってくるかもしれません。なんとなれば・・・我が家の倉庫の一番奥に、新聞紙でくるんだ振り子時計が3つあるからです。父が捨てられなかったもののほとんどを平気で捨てることが出来た私ですが、あの時計たちをなぜか捨てるに忍びず。(といって、使う気にもなれなかったのでほったらかしになってたわけですが)

椅子を柱時計の下まで運び、上にのって蓋を開け、手でまさぐってネジを見つけ、左右のねじ穴に互い違いに差し込んでゆっくり回す。当たり前の日常だったあの体験が、今では不思議に懐かしく思い出されます。私もトシをとったということでしょう。

懐かしいだけで、まだ音の鳴る時計と一緒に暮らすのはまっぴらですが。


gonbe5515






by starforestspring | 2017-06-25 18:45 | 思い出 | Comments(0)

6月23日

戦後世代とはいえ、私は従軍経験のある父を持ち、切れ切れながらも、一兵士から見た戦争というものを、兵士自身の言葉で聞いている。戦後72年。戦前派はもちろん、戦中派も高齢となられ、あと20年もすれば、戦争を知る人たちは、ごくごくわずかになってしまうだろう。そういう中でこの国は、あの戦争を後世にどのように伝えるつもりなのだろうか。

私ははなはだ心許なく感じているのだが。

昨日6月23日は、太平洋戦争における沖縄戦が終了した日。新聞やテレビで「慰霊の日」と紹介されているが、その扱いをみると実にささやかなものである。
ヒロシマ、ナガサキも、8月15日も、一面トップの座を他のニュースに譲っている昨今、オキナワはさらに後方に追いやられている感がある。沖縄戦は、日本本土で連合軍と地上戦を行った数少ない戦いのひとつだったのに。両軍の兵士、民間人合わせての犠牲者は20万人にものぼるというのに

2009年8月6日。私はこのブログで『原爆忌と8月』という記事を書いている。


その中で、大田中将が自決前に打電した「海軍次官宛の電報」の一部を紹介させてもらった。毎年6月23日がくると、私はこの電文を読むことにしている。沖縄での戦闘を全然知らずに今の世に生きている私が、1945年6月に、あの場所にいた大勢の人たち、兵士、従軍看護婦、民間人・・が、どんな時間を過ごしたのかを考えるきっかけとするために。

海の向こうからの艦砲射撃も、空からの爆弾投下も、機銃掃射も火炎放射器も、恐怖と不安に苛まれることなく、安穏と眠りにつける私。せめて、せめてそれくらいしないと。


申し訳なくて。ありがたくて。




下記は6年前の記事になる。そうかあ、6年経ったんだ。。。






gonbe5515



by starforestspring | 2017-06-24 18:44 | それでいいのか日本人 | Comments(0)

『ソロモンの偽証』第三部「法廷」

ついに全三部読了。

第三部に関して言えば、例の違和感は薄れて会話劇に集中出来た。
さすがに3冊目になると、慣れたというのもあるし、私自身の違和感排除作戦も功を奏したらしい。

宮部みゆきさんの小説は、ずっと愛読してるけれど、さすがにこの作品は長すぎる。でもご本人にとって納得のいく作品にするためにこの長さが必要だったのだと考えれば、読ませてもらう私たちが長いの短いのと文句を言える立場にはない。

それでも長すぎたけれど。

読み切った・・という達成感はある。でもそれは、超長編を読了したということについての自己満足であって、いい作品と出会えてよかったという感慨とは違う。宮部みゆきさんの作品のうち、どれがお勧めですかと問われたとき、この作品の名前を出すかと言えば、間違いなくそれはない。宮部みゆきさんが書く小説の素晴らしさを知ってもらうためには、この作品より『あやし』『あんじゅう』『ばんば憑き』 『幻色江戸ごよみ』『 本所深川ふしぎ草紙』などを強く推したい。

まあ、個人の好みだけれど。

実際、ようやくたどりついた結末を知って「ここまで読んできてよかった!」っていう感動というか、喜びはなかったです。結末につながる伏線は実にわかりやすいものだったし、その回収の仕方も、「ああそうですか」というものでしたし。いろんな人がこの小説に登場したけれど、最後に立っていたのは、藤野涼子と神原和彦。あえて加えるなら検事側、弁護側、判事、陪審員だろう。最後の最後まできて、大出勝や三宅樹里や浅井松子についての記憶は薄れてしまってる。

「ソロモンの偽証?ああ、読んだことあるよ」

そのひと言が言えるようになった、私にはそれだけのものでした。申し訳ない。

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豊子さんがご出演の映画を見る為に、まずはこの小説からと読み始めたわけですが、ここに来てDVDを借りるかどうかを迷ってる。2000ページオーバーの小説をいくら二部作でも、全部カバーするのは難しいと思うし。作品世界をどこまで再現できているのか不安だし。小説では強烈な印象だった柏木くんや大出くん、神原くんを演じた人の写真を見たけど、イメージ違うし。(唯一納得出来たのは小日向さんの津崎校長)

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「ソロモンの偽証?ああ、読んだことあるよ」
問われてこう答えたい方は別ですが、そうでない方にはこの小説はお勧め致しません。先ほど挙げた江戸ものをお読みになるほうがいいです。はるかに楽しい時間を過ごせます。

とにもかくにも、おつかれさま>自分



gonbe5515




by starforestspring | 2017-06-22 19:23 | | Comments(0)

日本サッカーの未来を考える

コンフェデレーションズカップが絶賛開催中。
EUROも面白い、ワールドカップも面白い、クラブワールドカップももちろん面白いですが、このコンフェデだってなかなか捨てたモンじゃないです。(サッカーに興味のない方には申し訳ない)

ありがたいことに、BSで中継してくれますので、録画したのを毎日楽しく観ております。
それで思うことは、やっぱりドイツのサッカーって、言い表すなら“華麗”これに尽きるなと。ロシアは“マシーン”、オーストラリアは“パワー”でしょうか。

私はメキシコのサッカーが、一番日本のお手本になるんじゃないかと、前から思ってるのですが、そんな思惑を知って知らずか、今の日本サッカーは全然別の方向に行ってるような気がしています。

コンフェデを見てて思うのは、やっぱりスポーツは、爽快感が一番だなと。
面白い、気分がいい、スカッとする。見ててそういう気持ちを覚えるところがスポーツの良さではないでしょうか。私が日本のプロ野球がとことん嫌になり、MLBを見るようになったのは、ひとえにその部分であったなと、改めて思うのです。投手と打者の間の無意味な駆け引き、投手交代の際に行われる決まり切ったセレモニ-、打たれないために使う小手先の戦術。野茂英雄氏が、アメリカに新天地を求めた理由が私にはよくわかる。力と力の勝負。打てるもんなら打ってみろ。どんな球でも打ってやるわい。投手と打者のこの真っ向勝負、また放たれた打球に挑んでいく守備陣の身を投げ出すプレー。一個のボールに込めるその気持ちの違いに、私は日本の“野球”を見限ったのでありました。

で、サッカー。
思うのは、やはり、身長も高く、体もごつい選手たちが広いピッチを走り回るのは、迫力があってすごい。11人のプレーヤーが持てる力を結集して相手ゴールに迫る。ゴールを許さないことに汲々とするのではなく、ゴールを奪うことに精力をつぎ込む。その潔さが実にキモチイイ。

ドイツやオーストラリアやロシア、ひいてはブラジルとかイングランドにもある“ひと言で言い表せるチームの特徴”というのが、日本代表チームには全然思いつかないのが残念でならない。なんでしょう?日本チームの特徴って。早いパス回し、俊敏な動き、労を惜しまない走力。それらは認めますが、それらの特徴のどれほどが、ゴールを奪うという目的につながっているのか、そこが私にはいまひとつ理解出来ない。

そもそも私は、日本代表が世界に伍して戦うための戦術は、“カウンター” これに尽きると信じて疑わないものです。チマチマボールを回すのではなく、奪って10秒以内に相手ゴールにボールをたたき込む、速さと高さ。 こういうサッカーを見たいし、それしか世界を制する道はないと本気で思っています。

このコンフェデレーションカップで戦う各チームの戦いぶりは、日本サッカーの未来を考える上で、有益なものになるに違いないと愚考する次第。

毎日深夜、BSで絶賛放映中。
お楽しみ下さい。


gonbe5515





by starforestspring | 2017-06-21 12:03 | 雑感 | Comments(0)

所詮お酒は、下鴨神社にかなわないのだとということについての考察。

気分が落ち込んだとき、腹が立ったとき、人はそれぞれにそこから復活するための対処法を持っていると思う。私の場合まず思いつくのが酒を飲むということなのだが、あいにく酒はこういう時には役に立たない。

どなたもご存知だと思うが、酒は気分を倍増する効用を持っている。気分がいいときに飲む酒(たとえばサンガが勝ったときとか)に飲むと、飲めば飲むほど気分が高揚してくるのだが、気分が悪いときに飲むと(たとえばサンガが負けてしまったときとか)に飲むと、いやまして落ち込んでしまう。監督の責任だ、久保を手放したせいだ(いつの話やねん)と。

まあ、気分が悪いときに酒に走るのはよくないです。もうね、経験者ですから。私、今こうやって「お酒、好きです」なんて書いてますが、昔はビールの350ml缶1本でへべれけになってたヤツなんです。有名でしたよ、会社では。「gonbeには飲ますな」って。

それがなんでウイスキーのボトルを1週間もたたないうちに空けてしまうようになったかというと・・・・今では思い出したくもない、黒歴史があったわけです。

その頃はもう、酒を飲むしかほかに考えられなかったですから。毎日がヤケ酒。飲まずにはいられない。仕事から帰ると、すぐに寝室に行って、ボトルの蓋をねじり、グラスにドボドボと注いで、あおる。空になったらまた注いで、またあおる。酔っぱらってしまうことで、現実逃避を図ったわけですな。ニョーボには本当に申し訳ないことをしたと思っています。

そういうのが2年ちかく続くうちに、あら不思議、ロックでグイグイ飲めるようになってしまってたという・・・。まあ、あまり自慢できることではないんですが。


そういうわけですから、酒に逃げるのはおよしになったほうがいい。私は小心者でしたので、酒の力を借りて暴れるってことが出来なかったですね。よく聞くじゃないですか、酔っぱらってあっちの世界に行っちゃってる人がお皿を投げたりガラスを割ったりして暴れるって。私には出来ませんでした。やったとしても、割ったお皿の値段を足し算したり、割ったガラスを修理するのに、どこの業者さんに頼もうかと考えてしまったりしてしまうタチなわけで。


話戻します。
気分が落ち込んだとき、腹が立ったとき、私は神社に行くのが一番いいと、悟りました。ここで言う神社っていうのは、私の心のふるさとであるところの下鴨神社なわけですが、あの場所に自分を置くのが一番の癒しだと、確信を持って言えますね。

そういう場所をひとつ持っていることが、私の強みだと、実は思っています。カウンセラーに話を聞いてもらうことより、高い山の頂から下界を見下ろすより、お香を焚くより、音楽を聴くより、下鴨神社に身を置くこと、それだけで私は充分なのだなと。


あのころ、下鴨神社が近くにあったなら、いまほどお酒の量は増えずに済んだのに。。。。



gonbe5515




by starforestspring | 2017-06-19 20:28 | 雑感 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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