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『ひよっこ』東京編

「こんなに大勢の知らない人を見るのが初めてで」

みね子のこの言葉で私も思いだした。
日曜日の京都河原町、朝夕の通勤時間の阪急梅田駅。人とぶつからないで歩くことが出来ない河原町。アジが泳いでるみたいなかたまりになって改札口前広場を歩く人たち。“まっすぐ歩く”ことが出来ないところが同じだった。小さい頃から人が多いことに慣れてた私でも、初めて行った時の河原町と梅田には驚いた。

愛すべき奥茨城村の人々と離れ、見知らぬ街東京に着いたみね子たち。新たな展開が始まる。

新たな展開といえば、私は今日久々にHPを見に行って知ったのだけど、小島藤子さん、八木優希さんが新しい出演者として登場されるらしい。嬉しいです。小島さん、お久しぶりでございます。


『カーネーション』初登場時(違うかもしれない)
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登場人物紹介に載ってた写真は、私の知ってる小島さんとはちょっと違ったイメージでしたが、みね子たちが住む “乙女寮” の寮長さんなのだとか。
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明日さっそく登場されるのでしょう。
毎朝の楽しみ『ひよっこ』がますます楽しみになりました。


そんな私の浮かれようを滋子さんのようにひややかな視線で見るのがわがニョーボ。「展開、遅すぎん?いつまでも同じことをダラダラやってるような気がするもん。」そういう意見は他からも聞きますが、ひとつの出来事の枝葉を丁寧に描いてるからでしょう。前作にはそれがなかった。何十年も後がドラマのゴールなのでやむをえずかもしれませんが、ナレーションや字幕を多用したワープには、ウンザリしたものです。

今作はそうではない予感がするのですよね。じっくり枝葉を描きつつ、最終回に向かっていただきたい。どうかひとつ、最終回まで朝のひとときを楽しませていただきたい。

切に希望します。>岡田さま
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gonbe5515



by starforestspring | 2017-04-30 20:34 | 映画・ドラマ | Comments(0)

勝手にサマータイム

目に青葉な季節になりました。
朝の散歩の時に着ていく服も少なめですむようになり、ラクチンラクチン。
夕方も6時回らないと暗くならないし、朝は5時半にはすっかり明るくなってます。

私はいつも6時半ころに起きてるのですが、その1時間くらい前には(これから夏にむけてはもっと早い時刻から)明るくなってるわけです。おひさまのおかげで周りが明るいのに、寝てるなんてもったいなくないですか?

・・吉田拓郎さんが『サマータイムブルースが聴こえる』というのを歌ってるよなあ・・

ということで、私は今日から自分で勝手に 「サマータイム生活者」になろうと決めました。ハイ、明日からとりあえず5時半に起きます。んで、夜に観られなかったスポーツニュースやドラマを鑑賞し、読めなかった本を読む時間にあてようと思います。

なんといいアイデアでしょう!

毎度おなじみのwikiで調べてみると、日本では1948年に実施されてたのですね!

>残業増加や寝不足を引き起こすなどとして不評を呼び、1951年の9月7日で打ち切られた。

「まだ明るいのに帰れるか!仕事だ仕事!」てなところでしょうか。
日本人らしい勤勉さと申しましょうか・・終戦直後ですもの、ムリもないでしょう。当時の人が『プレミアムフライデー』の意味を知ったらなんておっしゃるでしょう?

『早起きは三文の徳』と申します。私は明日から少しずつでも徳を積むつもりです。


gonbe5515


「トシを取ると朝早く目が覚めるようになるから・・」というツッコミは却下させていただきます。



by starforestspring | 2017-04-29 23:25 | 雑感 | Comments(0)

唯ぼんやりとした不安

何日か前、図書館の駐車場で、突然なつかしく美しい文章を思い出した。
それに続いて、谷崎潤一郎氏の「陰翳礼讃」も。

思い出した文章と、「陰翳礼讃」とはつながりがあったと思うのだけど、今、その“美しい文章”を思い出せない。あれは、どんな文章だったか。


私は割とマメにブログのネタになりそうな言葉や出来事、それから時々の感傷などをメモしておくほうだと自認しているが、今回はそれを怠ってしまい。

それが気になって気になって、谷崎潤一郎氏にいろんな言葉をつなげてググるのだけど、それとおぼしきものは出てこない。

トシをとると、ずうっと昔のことは鮮明に覚えているけれど、おとついのこと、昨日食べた晩ご飯、そういった近いものが思い出せなくなる。そうと聞いてはいたけれど、実際に自分がなってみるとなんともはや。

なんとか折り合いをつけないとね。

まあ、なにかの拍子に思い出せるだろう、そんな風に思うことにした。



にしても・・・
昨日の夜食べたご飯のこととか、昨日会った人のこととか、家族の顔とか名前とか、そういうのが思い出せなくなる状況に自分がいつか陥ってしまうかもしれない。トシをとる。それについてくるもろもろのことを、周りの人達が受け入れることも大変だろうけど、一番ツライのは本人ではなかろうか。

これからの10年20年。寿命が続くのかどうかも気になるが、どんなふうに生きていくのかも気になるところ。


gonbe5515

子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの




by starforestspring | 2017-04-28 21:31 | 雑感 | Comments(0)

『起終点駅』『チャップリンからの贈りもの』

『起終点駅』
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東京から北海道旭川に単身赴任の地方裁判所の判事が、法廷で学生時代の恋人に再会する。(判事席の自分、被告席の元恋人)
二人は再び逢瀬を重ねるようになり、判事は妻と子を捨てて元恋人と新しい暮らしを始めようと決心し、二人で町を出ることにする。「町を出るまでは他人のフリをしよう」元恋人にそう言われ、駅のホームで離れて立っていた二人。電車が近づいてきたとき、元恋人は判事の目の前で電車に飛び込む。
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その後、判事は職を辞し、妻とも離婚し、釧路で国選専門の弁護士としてわびしい一人暮らしを続けている。そんなとき、元恋人と同じ覚醒剤取締法違反の罪で若い女と出会い、その女との不思議な交流が始まるのだった。
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・・・私にしては長いあらすじ紹介だ。


判事に佐藤浩市さん、元恋人に尾野真千子さん。女に本田翼さん。その他中村獅童さんに、箱根駅伝経験者の俳優、和田正人さんがご出演。

私はなんとなく佐藤浩市さんが苦手なもので(感覚的無責任発言)この映画を観るのをずっと後回しにしていたのですが、このたび順番が来て、鑑賞の運びとなりました。で、思ったことは、「男の料理はいいもんだな」 と。それから、本田翼さんの目はには色気があるのだということ。

映画が始まって1時間くらいのところで本田さんが高熱のために、ソファの上で汗をかきながらうなされるシーンがあります。そこでの彼女の目が、これまでこんなの見たことないなと思うほどの吸引力でして。3回。私巻き戻しました。

お話はツッコミどころもなく、いい感じでまとまっていました。佐藤さんはこういうくたびれたおっさんを演じると不思議にはまる役者さんだと思います。思いますけど、やっぱりおっさんよりは大会社の幹部とか警視庁のキャリアとか、エラソウな役をして下さるほうが、見ているこっちが落ち着けます。(再び感覚的無責任発言)

恋人の自殺は自分の責任と、自分自身に有罪の判決を下し、北海道の小さな町でひっそりと暮らしてきた主人公が、ふっきれた表情で電車に乗り込む。その後ろ姿に「釧路は始発駅ですから、必ず座れますよ」そう声をかける“社長”に、笑顔で応える主人公。列車の出発とともに映画は終わる。

駅には、終着駅があり、始発駅がある。
そしてほとんどの場合、終着駅は始発駅を兼ねている。
駅は始まりと終わりを演出する場所だ。
始まりであれ、終わりであれ、駅は“次”を待ってそこにあり続ける。

駅のホームにはドラマがありますな。
♪汽車を待つ君のよこでぼくは・・・


『チャップリンの贈り物』
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ダメです。こんな映画をつくっちゃいけません。

引きずられる棺桶、無造作に運ばれる棺桶、ひっくり返される棺桶。
そんなシーンを正視できるチャップリンファンはいないでしょう。

チャップリンは死してなおチャップリンです。
彼を愛する人であれば、あんなふうに棺桶を“扱わせない”はず。

チャップリンへのオマージュ?笑わせちゃいけない。
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実に・・・あと味の悪い映画でした。
これ観て笑ってる人の気がしれない。



gonbe5515



by starforestspring | 2017-04-27 16:50 | 映画・ドラマ | Comments(0)

阪急神戸線神崎川駅

なんの小説だったか、亡くなった人の角膜に、一瞬の映像が焼き付いていて、それを発見した人が、その一瞬に思いを馳せるという・・・。灯台に流れ着いた水夫の話だったかなあ。灯台の中で談笑する家族の姿を見て、自分がここで声をあげたら、あの微笑みを奪ってしまう・・そう思ってためらってるうちに、波にさらわれてしまう。そんな話だったか。


誰しも忘れられない一瞬を、記憶のフィルムに焼き付けているものではないかと思う。忘れようとしても忘れられない強烈な瞬間もあるだろうし、なんでこんなものをと、不思議に思うこともあるだろうし。

昭和52年。私は大阪にいて、最初に過ごした通天閣近くの下宿から、下宿を二度変わる。阪急神戸線十三の次の神崎川。駅を出て、神崎川にかかる橋をわたり、すぐの信号を右にまがると商店街。 商店街を通り抜け、街灯が途切れたところの左側にある文化住宅が私の新しい城だった。

引っ越したその日の夕方。初めてその部屋の電気を点けた。傘のない裸電球。ソケットのスイッチをひねる。フィラメントが発光する。部屋が照らされる。オレンジ色に映し出された部屋。段ボール箱と布団と、その隙間から見える畳。

あの時、灯りの中に浮かび上がった光景を私は一生忘れない。なんで自分はこんなところにいるのか。なんでその灯りのむこうに、私のものではない影が見えるのか。

裸電球に照らされた自分の城は、自分の城でいて自分の城でないような。戸惑いと不安とわけのわからない時間。19歳の夜。

そんな時代が今の私の根っこになってるんだなあ。
あの時代があればこその今なんだなあ。

そんなふうに、今だからこそ思える・・・・わけないやろボケ!


忘れてしまいたい黒歴史。
なのに消えない裸電球に映し出されたあの夕方の部屋の光景。


歩いて5分のところにあった銭湯に、洗面器に入れた石鹸とタオルを持って歩いていった。待ち合わせはいつも25分後だった。


gonbe5515



by starforestspring | 2017-04-26 19:39 | 思い出 | Comments(0)

『ひよっこ』の効用

ここしばらくのうちでは珍しく、血がのぼるほど頭にくることがありました。
その程度のことしか出来ない部下にしている自分の責任はもちろん痛感してるのですが、それにしても・・・です。なあEよ。通夜に出かけてるのがわかってる上司に、どうして君は電話をかけるかなあ?

会場を出て、スマホの電源を入れた瞬間に出てきた着信履歴と着信時刻を見た瞬間、殺意に近い怒りに、私はふるえましたよ。

「おのれは通夜の席をなんやおもてんねん!

会社に戻ってすぐに説教。
わかってるのかわかってないのか、私に対して不思議そうなまなざしを送ってくる(つまりは通夜をやってるときに電話することのなにがいけないの?というまなざし)彼に、私はさらなる怒りで体を震わせたのでした。

穏やかに、リズミカルに、感情を裸でぶつけることなく“説諭”した自分をほめてやりたい。

こんなときに、観たくなるのは『ひよっこ』ですよ。
田神先生のみね子に対する言葉。それを裏付ける電話攻勢。みね子の就職先になるであろう会社の和久井さんの電話対応。
これがこうして、こうなった。ってところをちゃんと見せてくれるのが嬉しい。某前作は、そこのところを「○年後」とか、ナレーションで済ませていたもんなあ。>あれでめげた。

『べっぴんさん』あれも・・・最初のころはよかったのに。。。

いやいや、もうあれは過去のもの。
今は『ひよっこ』に夢中な私。



gonbe5515






by starforestspring | 2017-04-25 22:10 | 雑感 | Comments(0)

ジョンの夢見た世界

マクロン氏がトップ、ルペン氏が2位。この二人で決戦投票と決まった。
親EU、移民受け入れのマクロン氏。EU離脱、移民拒否のルペン氏。

さて、フランス国民はどちらを選ぶ?


テレビ局の調査ではマクロン氏優勢なのですが、アメリカ大統領選のこともありますし。イギリスに続く第2の国が出てくるのか、それともイギリスを見送る国になるのか。
決戦投票は来月の7日です。

対して朝鮮半島の緊張が高まるアジア。
明日、北朝鮮は85年目の軍創設記念日を迎えます。
アメリカが攻撃してきたら、朝鮮を統一し、アメリカ本土を焦土とし、日本列島を沈没させる。北朝鮮のテレビニュースのキャスターさんは、力強くそう宣言されてました。

正直なところを申し上げれば、私は軍事の専門家ではないので、北朝鮮の強気が自信の表れなのか空威張りなのかの判断が出来ません。普通に考えれば、北朝鮮なんて、アメリカの軍事力の前ではほとんど無力なのだろうと思われるのですが。

核を持ってる。それだけで、国際的に孤立している国が、腫れ物を触るように扱われ、ブイブイ言い続けることに、違和感を禁じえません。アメリカがその気になれば、(中国がどうでるかは気になるところですが)北朝鮮はそれほど時間をおかずに殲滅されてしまうのではないでしょうか。そうとはわかっていても、アメリカはいろんなことが気になって手を出せない。それを見越して北朝鮮は威嚇の言葉を発し続ける。一見すると、北朝鮮の前に、大国アメリカが逡巡してるようにさえ見えてしまいます。

戦闘、壊滅、犠牲者。
領土を争う戦い。宗教による戦い。資源を求める戦い。
二度の世界大戦。ヒロシマ、ナガサキの記憶。

平和という言葉があてはまる国は、存外多くはないのだと。
紛争と衝突は、今もあちこちで起きている。
ただ、この日本においてそれが “リアル” でないだけで。
それが起きてる国、地域では、昨日挨拶を交わして人が、今日はもの言わぬ骸と化しているのに。

自分を肯定し、他者を否定する。これの繰り返し。

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Imagine there's no Heaven
It's easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today...

Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one


ジョン、
あなたの夢見た世界が実現するまで、どれだけ待たなければならないんだろう?
私は生きてるうちに、その日が来るのを見ることができるんだろうか>

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教えてよ、ジョン。



gonbe5515




by starforestspring | 2017-04-24 20:08 | 雑感 | Comments(0)

ブラウニングの「春の朝」に思う。


最近、あちこちの国の政治動向を追いかけてると興味が尽きない。
英国のメイ首相が突然ぶち上げた総選挙の行方。
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フランスの大統領選挙の第一回投票の行方。
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トランプ大統領の米国と金正恩最高指導者とのにらみ合いの行方。
それに関わる中国とロシアの動向。

世界が緊張している。それぞれの国について詳しく知るわけではないけれど、新聞を端から端までじっくり読んでるとそれなりに概略はつかめるような気がする。


日本の内閣府は(北朝鮮から)弾道ミサイルが飛んで来た場合にとるべき行動をHPにアップした。今朝記事を読んだ時にはさすがに驚いた。それはつまり、あらかじめ知らせておいたほうがいいと思われるほどに、その可能性が高まったという判断によって行われたものなのだろうから。

日本海に面する県は、ゆめゆめ油断めされるな。もしかしたら地上部隊だって来るかもしれません。

米国が平壌を爆撃しても、すべての核弾頭を一気に発射不能にするのは困難なのだとか。北朝鮮は残った核をどこに向けて発射するのだろう?
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そんなことは起きないかもしれないし、明日いきなりそうなるかもしれない。もしかしたら今この時にもう、爆撃命令が出されてるのかもしれない。あるいはカウントダウンが始まっているかもしれない。


「神、そらに知ろしめす。すべて世は事もなし」


その神さまは今、どんな表情をしてらっしゃるのか・・・・。


gonbe5515






by starforestspring | 2017-04-23 20:57 | それでいいのか日本人 | Comments(0)

こんな脚本を書いたのは誰だ?  2

正直に言うと、私はイチロー選手のファンというわけではない。
そのプレーに魅力は感じてる。すごいなあと思う。尊敬もしている。だってあのトシになってもまだ、あの体型と、運動能力を保つためにどれほどの努力が必要なのかと想像するだけで、イチロー選手が日々欠かさないトレーニングと節制が想像出来る。

でも私が好きなのはノモだし、田澤だし、上原なのだ。なにが違うのかは上手く説明できない。たぶん、イチロー選手を身近に感じることが出来ないのだね。孤高の人というか、なんというか・・・気軽に「ファンです」と言える対象ではないのです。

一夜明け、つらつら思うに、彼のやったことはやっぱりすごいことなのだと改めて思う。世に「記録より記憶に残る選手」という言葉があるけど(たいていそれは、王選手に対する長嶋選手を指すことが多いけど)、イチロー選手はその両方をファンの心に残したのだと思う。


何年か先、
「2017年の4月19日、セーフコフィールドでイチローがホームランを打ったのを、お前おぼえてるか?」
「イチローがセーフコフィールドで最後のホームランを打ったとき、オレはスタンドにいてそれを目の前で見たんだ」
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こういう言葉を発する人がいるに違いないと思うのだ。
あのホームランのとき、時間と空間を共有した人は、一生自慢したっていいと思う。
うらやましいよ、そりゃあ。

イチロー選手は、50歳まで現役でいつづけるつもりと発言している。マーリンズはそれを受けて、好きなだけ続ければいいと、イチロー選手の意向を尊重している。
実際に50歳まで現役を続けれらるかどうかわからないけれど、イチローという選手が、MLBにおいて、すでにレジェンドになっていることは間違いない。

広島と近鉄が争った1979年の日本シリーズ。
私は21歳だったが、なぜかあの江夏の21球をテレビの前でずっと見ていた。(当時近鉄シンパだったので)21球目、石渡選手が三振した瞬間、大きなためいきと同時に、自分がすごいものを見たんだということだけはわかった。

4月19日、セーフコフィールドにいた人々は、ずっと語り継ぐに違いないと思う。



それにしても・・・
そのホームランボールをスタンドでキャッチした人、ボールをイチロー選手に返したとのこと。ベースボールというスポーツが、彼の地では“文化”になってることを、改めて思い知らされた次第。
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かわりにサイン入りバットをもらったらしい。よかったですね。ずっと自慢してください。胸をはって自慢したっていいと思う。「イチローのあのホームランをキャッチしたのは、このオレだ!どうだい?」

gonbe5515


by starforestspring | 2017-04-22 23:35 | 雑感 | Comments(0)

こんな脚本を書いたのは誰だ? 

私はレッドソックスのファン。体が小さくてもぶんぶん振り回すペドロイアが大好き。同じ理由でアストロズのアルトゥーベも好き。あとはドジャースのカーショー、ジャイアンツのバムガーナー、マーリンズの田澤。細かいことは抜き、力と力の勝負!ってオーラを発散する選手が多いし、それがMLBの魅力だろう。

MLBを見るようになったのは、野茂がドジャースに入団した時だった。彼は、小手先抜きの真っ向勝負を見せてくれた。打たれたホームランも多いと思うが、それはやっぱり勝負の結果だからしょうがない。相手が勝ってノモが負けたということ。向かってくるノモに、バッターはバットを思い切り振って応えたのだ。そういう勝負があるんだということを教えてくれたことが、私が“野球” から“ベースボール” に鞍替えすることにした理由だった。

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そんなMLBの中にあって、イチロー選手ってのはちょっと異色。並みの選手なら内野ゴロでアウトのところを、彼はヒットにしてしまう。ご丁寧にそのあと盗塁まで決めてしまう。ただの内野ゴロに打ち取ったはずなのに、ツーベースを打たれたのと同じことになるのだから、投手にとってはやってられない。

また、走者2塁でライト前ヒット。この場合、普通ならセカンドランナーのホーム生還は“既成の事実” として、セカンドが中継に入って送球をカットし、 打者走者の進塁を防ぐことに重きがおかれるのだが、イチロー選手はライトの深いところからレーザービームで2塁走者を刺してしまう。

「エリア51(セーフコフィールドにおけるイチロー選手の守備範囲)」に飛んだヒットでホームに帰ってくるのは、決して「既成の事実」ではなく、勇気と決断とを要求されることなのだ。昨日のアナウンサーがイチロー選手のことを「エリア51を統治していた皇帝」と言ってたけど、まさにそのとおりだと思う。

“ただの内野ゴロ” がヒットになることを快く思わない人もいたようだ。(チャーリー・ハッスル氏とか)その気持ちはわからないでもない。しかし、並みの人間ならアウトになってしまうところを、セーフにしてしまうというのは、打球をフェンスの向こう側まで飛ばす技術と遜色ないことではないのか。

Ichiroは、それまでアメリカの人々が見たこともないようなヒットを長年にわたって打ち続け、レーザービームに代表される華麗なる守備で見る人の心をつかんだ。彼のプレーを見るために人々は球場に足を運んだのだろうし、その期待を裏切らなかったからこそ、その次もまた人々は球場に向かったのだ。

Ichiroがシアトルにいた12年間。Ichiroはシアトルのファンに、新しいベースボールの形を見せ続けた。打つことで、走ることで、投げることで、見たこともなかったようなプレーをファンに見せ続けた。チームを移ることがごく当たり前のこととして捉えられているMLBにおいて、12年間もの間、彼がマリナーズにとどまったこともまた、シアトルのファンは勲章を授与されたかのように、誇らしく感じているのではないか。

だからこそ、チームを去って5年にもなる選手に対し「Welcome back! Ichiro!」と書いたプラカードを掲げ、打席に向かうIchiroに(敵チームの選手なのに!)スタンディングオベーションを送る。マリナーズはボブルヘッド人形を2万個も来場者にプレゼントする!彼が12年間ホームグラウンドとして走り回ったこの球場で、チームとファンたちは、最上級の敬意と感謝と期待とを持ってIchiroを迎え、接した。

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その
Ichiroが、彼らに、素晴らしい一打で応えた。

最終打席、初球高めの球を体をバネのように使って振り抜くと、ボールはライトスタンドに向かって一直線。観客は総立ち、大歓声。アナウンサーと解説者もしばしの沈黙で球場が沸き返る様子を伝えてくれた。

その後、球場を包んだのは「Ichiro! 」コールだった。

サードを守っていて、その打球がライトスタンドに吸い込まれるのを見ていたシーガー選手は「鳥肌が立った」というコメントを残している。それはきっと彼だけじゃない。スタンドにいた大勢のファンが、そうだったに違いない。そうでないわけがない。あの雰囲気で、あの状況で、あのホームラン。太平洋を越えた国で、テレビの前にいた私も同じだったもの。

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チャーリー・ハッスル氏、このプレーヤーに対し、まだなにか言うことがおありですかな?


gonbe5515


かつてイチロー選手は「ホームランはいつでも打てる」と言ったことがあったが、このホームランこそ“狙って打った”ものに違いない。


by starforestspring | 2017-04-21 18:54 | 雑感 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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