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『20歳よ、もう一度』

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『怪しい彼女』の中国版、『20歳よ、もう一度』を観ました。
娘の言葉に乗せられてこいつを借りたわけですが、なんというか、私は娘に映画の見方を正面切って教えてこなかったなあ・・と、自分の子育てを反省した次第です。
音楽も(これはなじみの問題が大きいでしょうが)なんの胸に迫ってくることがなく。

テンポがよくない。
クライマックスのフェスでの演奏、ボーカルが、観客の雑音に消されてよく聞こえない。
ラストシーンがラストシーンに思えない。(シートベルトつけるとこみせられてもねえ・・)
観終わったあとのカタルシスがない。
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夫が戦死して、子供を一人で育てるシーンの回想が入りながらの歌も、涙腺はピクリとも動かず。
特に残念だったのは、プロデューサーの部屋に行ったときのふたりのやりとり。なんのトキメキも感じなかったのが致命的でしたね。ヒロインがプロデューサーに恋を感じるきっかけになるのはあのシーンでしょうに。なにが「暗闇に慣れるには少し時間がいるんだ」だ!保育園の先生か!

この映画のキモは、まさかの展開で若返ったヒロインが、かつてはあきらめてしまっていた夢を、もう一度追いかけて行くことが出来るチャンスを得たこと。夫とは叶わなかった家族揃っての暮らしが取り戻せるかもしれないプロデューサーへの恋心。だけど孫の命を助けるためにそれら全部を振り捨てる決心をする。そしてその決心を後悔しない。

そういう姿、心の揺れ、決意、結果としての安堵。そういうものを見せることだと思うのです。

が、この中国版には、その根っこになる夢、恋心、決意、安堵というものが、観客に対して“充分に”提示されていない。いないから、観客も泣けない。

んだと思う。

多部未華子さんご出演の日本版はひいきめもあるでしょうから除外するとして、残った3作にランクをつけるとすれば
1.ベトナム版
2.韓国版(本家)
3.中国版

という順序になります。

中国版の良かったところ。
おばあちゃんと20才に戻ったときのヒロインとの顔が似ていたこと。20歳のヒロインが50年たったらあんな顔になりそうだ・・と思えるお顔立ち。

「気をつけ!」
「軍隊経験は?戦車は?本物のタマに触ったことは?」
「野戦部隊英雄砲兵二等勲功」
「一等・・」
「一等勲功!」
「ビンを割る、その勢いで国を守ってごらん!」

の流れでしょうか。ベトナム版にもこれはありました。歴史を作って来てくれた人がいるからこそ、今の自分たちがある。今を暮らしながら、そういう人たちへの感謝と敬意と慰霊の心を忘れてはいけない。このあたり、私が思うところと同じであります。

が、

ま、それだけでした。

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gonbe5515
by starforestspring | 2017-01-30 18:05 | 映画・ドラマ | Comments(0)

世界の行く末

『ザ・リアルボイス ダイナーからアメリカの本音が聞こえる』
再放送、ご覧になりました?

最近、新聞や雑誌にトランプ大統領に関連する記事が多い。
壁、指定国からの入国制限、日本車、イスラエル大使館、水責め・・。
就任直後にこんなに賑やかな大統領も珍しいのではないか。

これまでの“新大統領”たちも、同じようなペースで仕事をしてたのかもしれないが、注目度という点では、トランプ大統領が突出してる。支持・不支持がまっぷたつということもそうだし、「支持する」「支持しない」の度合いが、「まあまあ支持する」「どちらかといえば支持しない」ではなく、「熱烈支持!」「断固不支持!」と、双方とも両極端に思える。

試してみてわかったのは、トランプ大統領ってのは、支持側に立って見たときと、不支持側に立って見たときの印象が正反対。熱烈支持、断固不支持の極端に分かれる理由がわかる気がする。

彼が放つ言葉、出かける国、非難の矛先、蜜月を目指す国。
これからの彼の動きに、世界中が注目し、振り回されることだろう。


浅薄な考えだろうとは思うけれど、アメリカが世界の警察たらんとしたときに、世界のバランスは取れていたように思う。それを放り出し、自国の利益のみを追求していこうとする大国アメリカ。その姿が常態となったとき、ロシア、中国、中東各国、そしてEU・・・世界中の国々はどう動くのか。

不謹慎な言い方をすれば退屈はしない。
正直言えば、不安ばかり。世界がどこに向かうのか、それが心配。

網の目のようにつながっていることで保たれてきたバランス、抑止力というものが、アメリカの「いちぬ~けた」で、バタバタと崩れてしまう。そんな予感に恐れおののいている今日この頃。


gonbe5515

メイ首相とのぎこちない手つなぎには笑った。
これから会う首脳たちは、どんな“扱い”を彼から受けるのだろう。




by starforestspring | 2017-01-29 19:51 | 時事 | Comments(0)

高石ともやとザ・ナターシャーセブンについて語ろう4

『私の子どもたちへ』 

作詞作曲は笠木透さん。

昔は、知る人ぞ知る・・な曲だったと記憶しているのですが、今はどうなんでしょう。ネットで検索すると、結構な数のヒットがありますが。

私が初めてこの曲を聴いたのは、毎度おなじみ円山音楽堂。繰り返しの部分を、みんなでコーラスしたのを覚えてます。

♪ 生きている鳥たちが
♪ 生きて飛びまわる空を
♪ あなたに残しておいて
♪ やれるだろうか 父さんは

♪ 目をとじてごらんなさい
♪ 山が見えるでしょう
♪ 近づいてごらんなさい
♪ コブシの花があるでしょう

私は高校生だったのですが、この曲を聴いて初めて、自分の次の世代というものを意識しました。運が良ければ自分も結婚し、さらに運がよければ子どもを授かる。自分の子ども、子どもたちの世代に、自分が出来ることはなんだろう?真面目のそう自問したものです。

♪ 生きている魚たちが
♪ 生きて泳ぎ回る川を
♪ あなたに残しておいて
♪ やれるだろうか 父さんは

♪ 目をとじてごらんなさい
♪ 野原が見えるでしょう
♪ 近づいてごらんなさい
♪ リンドウの花があるでしょう

鳥たちが飛び回る空、魚たちが泳ぐ川。
今あたりまえのようにある空や川。私の親の世代は、私たちにそれをちゃんと残しておいてくれた。 自分の子どもたちが大きくなる未来にも、それを変わらず残しておいてやることが、前の世代の私たちの義務なのではないか。

私が住んでた町は、いろんなものが、昔から変わらない町でした。
昔やっていたことを、今おなじようにやる。
昔あったものが、今も同じようにそこにある。
それが大切なことで、それを尊ぶ町でした。
そんな町に住んで、そんな大人たちに教えられて、私も同じようにそういうことをありがたく、うれしく感じるようになったのだと思います。

♪ 生きている君たちが
♪ 生きて走り回る土を
♪ あなたに残しておいて
♪ やれるだろうか 父さんは

♪ 目をとじてごらんなさい
♪ 山が見えるでしょう
♪ 近づいてごらんなさい

未来を開いていく子どもたちに、次の世代を担う子どもたちに、残さなければならないもの。渡していかなければならないもの。大上段に振りかぶるようなものではない、空、川、土、海、花。。。子どもたちに、ちゃんと渡していかなければと思います。そういうことを考えるきっかけをくれた、私にとってとても大切な一曲です。


gonbe5515

今、それらが消えつつある国にも、いつか復活する日がくることを願います。





by starforestspring | 2017-01-28 19:41 | 音楽 | Comments(2)

高石ともやとザ・ナターシャーセブンについて語ろう3

ともやさんたちの歌にまつわる思い出話などを紹介させてもらおうとこのシリーズを始めた。記事を書く前に取り上げたい曲をいくつか抜き出したのだけど、過去記事を検索してみたら、そのうちの何曲かは紹介済みでありました。やっぱり同じ曲を選んでしまうことに笑えた。


『谷間の虹』

♪ 春になるたび思い出す 花を摘んでた友の笑顔
♪ 谷間の虹を追いかけて 楽しい夢を語りあった

この曲は、ともやさんの妹、としこさんの曲。ともやさんが歌う曲もいいけれど、としこさんが歌う時の魅力はともやさんのそれを上回ると思う。私はこの曲が好きで、気がついたら時々口ずさんでいるのだ。


懐かしい友人たち。
と言っても、友人と呼べる存在の数は悲しいくらいに少ない。それでも彼らの顔と名前を思い浮かべて「今頃なにしてるんやろ」と、思いをはせるときはある。

若かりし頃、自分の暮らしのことで頭がいっぱいで、それ以外のことについてまったく関知していなかった私が悪いのだ。地元に住んでいれば、町内会の催しだとか、スーパーで偶然すれ違うとか「車買ってくれよ」と頼まれたりとか、そんな出来事で細くともつながりは保たれていたのだろうけれど、住むところが遠く離れてしまえば、つながりを保つ術は、つながりを保とうという意志以外にはない。

意志=強くそう思うこと。願うこと。
なかったなあ・・・。悲しいくらいなかったなあ。目の前のことでいっぱいいっぱいだったなあ。

※ ♪想い出はいつも消えて行く ひとつひとつ
※ ♪それでも虹を追いかけよう
※ ♪もうそんなには遠くはないさ


彼らを忘れたわけじゃない。忘れようとしたわけでもない。ただ、あの頃の私は、今思えば悲しいくらい、視野が狭かった。心に余裕がなかった。

30を過ぎ、40を迎え、ようやく私は友人たちを思い出すことが出来るようになった。
年賀状のやりとり。
たまにくる同窓会の案内。
それでも、友人たちと共有出来たはずの年月は、もう取り戻せない。

♪ 川の流れは昔のままに 雲を浮かべて揺れている
♪ 魚も遊んでいるけれど 一緒に泳いだ友はいない



時々空をみて、彼らがなにをしているのか考える。
カーディーラーの支店長になったやつ、高校教師になったやつ、医者になったやつ、俳優になったやつ。みんなそれぞれに励んでいるに違いない。

かつて、心が青い時期に同じ時間を過ごし、語り合ったことがある。
たったそれだけのことなのに、今もこうして彼らの顔を思い浮かべるのは、感傷にすぎないだろう。

もともと人は一人。すれ違ってそれっきりの人の数のほうがはるかに多い。忘れたって咎められはしない。思い出したって、今の暮らしが変わるわけではない。

それでも、彼らと過ごしたあの短い時期を思い出すことが、私にとって幸せな時間であり、明日への力になっている。のことは間違いのない事実。


♪ どこの街で暮らしているの どんな仕事をしているの
♪ 便りも途絶えているけれど みんな同じ空の下



みんな元気か?
ワシは元気や。


gonbe5515


by starforestspring | 2017-01-27 18:43 | 音楽 | Comments(0)

『あやしい彼女』その後

今日、久しぶりに『あやしい彼女』のBDを観ました。
さすがにこの頃は途中途中を早送りしてしまいますが、(倍賞さんごめんなさい!)多部未華子さんが登場してからのシーンは、細かいところのチェックが楽しくて、何遍でも観てしまいます。

バイクに飛び乗るところはどうやって撮影したんだろうかとか、フィールドアスレチックスで土手を滑り落ちたときは、樹の影にスタントの女性が隠れてたんだろうかとか、最後のフェスのシーンで、最前列で手を振ってた女性達は本当の女優さんたちじゃないか?とか。
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一本の映画で何回も楽しめるのっておもしろい。
その映画が持つ力なんでしょうね。

本家韓国、日本、ベトナムの『あやしい彼女』を観ました。
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諸般の事情で、中国版は観なくていいかなと、その気はなかったのですが、娘が言うには「4本の中では一番音楽がいい!」らしく・・。

じゃ、観てみるか・・とDISCASのリストトップに置いた親バカは私です。
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gonbe5515
by starforestspring | 2017-01-26 18:18 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『すれちがいのダイアリーズ』『あの頃君を追いかけた』

台湾映画『若葉のころ』に触発されて、
タイ映画『すれちがいのダイアリーズ』
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台湾映画『あの頃君を追いかけた』の2本を観た。
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『すれちがい・・』についてはノーコメント。
なにを書いていいのやら、わからないので。
私の心の健康状態が良くないのか、それとも作品自体に力がないのか(いえいえ、決してそんなことは・・)とにかくな~んにも響いてこなかったのです。最近にはない出来事と申し上げていいでしょう。

続いての『あの頃君を追いかけた』ですが。
う~ん、これもなんだかなあ。。。

間違いなく言えるのは、主役の男子生徒があまりにヘタレであるということ。
あそこまで、あの状態までいっておきながら、彼女の表情、言葉を聞いていながら、なぜ大切なひとことが言えないのか。私には理解出来ない。それは慎みとか、恥じらいとか、オクテとかという言葉で表現されるものではない。断じてそんな微笑ましいものではない。私に言わせれば“鈍感” であり“逃亡”である。

そんなヤツの心情に寄り添うことなど出来ないし、そういうヤツがあの地震の際、一番最初に電話したのが彼女であるということに、怒りさえ覚えたのである。
だったら最初っから!

彼女の選択は間違ってない。
最後の最後にああいうシーンを持ってきたのも、白々しくっていけない。(映像は綺麗だった)本当に、私は、ああいう煮え切らない男を見ると、ぶっ飛ばしてやりたくなるのです。人を殴るヒマがあるなら、自分を殴れよと。

まあ、そんなことで、珍しくハズレをひいた、今回であります。
この2本の作品に思い入れをお持ちの方には申し訳ないと思います。
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本当になんというかその・・・ええい腹がたつ。。。


gonbe5515


多部未華子さん、お誕生日おめでとうございます。
by starforestspring | 2017-01-25 14:42 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『ザ・リアルボイス ダイナーからアメリカの本音が聞こえる』



番組のタイトルを見てひらめくものがあったので録画予約をしておいた。
雪の降り続く昨日の休日、お酒を頂きながら拝見。1時間50分という、結構長い番組なのですが、退屈などとんでもない、お酒を飲むのも忘れて見入ってしまった。みなさん、これは面白い番組です!(いいとか悪いとかではなく“面白い”)

日本の新聞やラジオ、テレビで報道されるアメリカ大統領選についての話題。“大方の予想を裏切って” 大統領に“ 就任してしまった”ドナルド・トランプ。彼が大統領に就任した理由について、新しい情報を得ることが出来る番組です。放送で紹介されたのは(収録したものの中からなんらかの基準で選ばれたものでしょうが)日本でいうところのファミレスに集う、アメリカで実際に生活している人たちが自分の言葉で率直に語った“本音”。アメリカが抱える問題のほんの一面(もしかしたらそのものズバリの本質)を、遠く離れた日本に住む我々に教えてくれます。

なるほど、トランプ氏に投票した人の気持ちはこういうものか。

もし私が、アメリカ人としてアメリカに住んでいたら・・・。私はトランプ氏を支持していたでしょうか。それとも不支持のプラカードを掲げて歩いていたでしょうか。

『タクシードライバー』という映画の中のワンシーン。トラヴィスが年長のドライバーに相談を持ちかけます。トラヴィスの悩みについて、同僚ドライバーは理解することが出来ず、一言こう彼に告げます。
「余計なことは考えるな。俺たちは敗者なんだ。なにも変わりゃしない」

アメリカ人である私が、エグゼグティブなのか医者なのか、弁護士なのか。
自動車産業の工員なのか、セールスマンなのか、ホームレスなのか。
農業、漁業、林業、畜産業。
どんな私だったら、トランプ氏に投票していたのでしょう。
どんな私だったら、プラカードを掲げ、デモに参加していたのでしょう。


一を知って十を語るつもりは毛頭ないのです。番組をひとつ見ただけで、自分の考えがコロッと変わるほど、単純でもありません。(コロッと変われればいいのにと思うこともあるけど、そうなるにはあまりにもひねくれてしまった)

ゼネラルモータースに勤めていた“非正規雇用者”が解雇される。
国内から海外への工場移転が決まったことで解雇される。
移民の流入による治安の悪化。
海外駐留米軍のにかかる予算。




ただ、この番組によって、これまでにない新しいアプローチの方向を提示してくれたことに感謝しています。

『ザ・リアルボイス ダイナーからアメリカの本音が聞こえる』
再放送は1月28日(土)午前9:00~ BS1で放送予定です。

日本でもこんな番組作ってくれないかと思うけど、社会問題に関して、公に自分の意見をはっきり述べてくれる人は少ないかもしれない。


gonbe5515

アメリカ人の本音もおもしろかったのですが、ダイナーで供される一人分の食事の量にも驚き。











by starforestspring | 2017-01-24 16:34 | 時事 | Comments(0)

トランプ大統領就任演説を聞いて

私の思い込み、勘違いだったのかもしれないが(いずれにしても、アメリカ人のみなさんには迷惑なことに違いない)アメリカという国、国民は、高邁な理想と夢を掲げ、それに向かって迷いなく歩んでいくものだと固く信じていた。民主主義国家のリーダーを自覚し、世界の警察として君臨する。そして世界の国々がそれを是認している。国民一人一人がそのことを誇らしく感じてると思っていた。彼らが国旗を仰ぎ、胸に手を当てて国歌を歌う。メジャーリーグのスタジアムであれ、オリンピックの表彰台であれ、紛争地での兵舎の前であれ、そういう姿を目にすることで、私はそれを疑わずに生きてきた。そういう彼らをうらやましく思い、敬意を抱いてきた。


アメリカ合衆国第45代大統領、ドナルドトランプ氏は、その就任演説の中で、理想、夢、民主主義国家のリーダー、世界の警察、およそ私がアメリカという国に抱いていたイメージについて一言も触れなかった。触れないどころか、「今日からこの国は、アメリカ人だけのための国になる」 と宣言した。

トランプ大統領は言う。これまでの政府は「アメリカの産業を犠牲にして、外国の産業を豊かにしてきた。」「他の国の軍隊を支援して、われわれの軍を犠牲にしてきた。」

そしてそういう政府は今日を境にもうなくなったと。
これからは「全ての問題についての決断はアメリカの国民の利益のために下される」と。

協調とか、理想とか、世界中のあらゆる国と培ってきた信頼関係とか、そういうものはなかったことにして、これからはアメリカ国民のことだけを考えるらしい。A国がB国に攻め入ったところで、それがアメリカの利益に関係ないことであれば知ったこっちゃない。つまりはそういうことを、あの雨が落ちる議事堂の前で右手の指を丸めながら (日本ではお金を意味する指の形であるところが笑える)新しい大統領は高らかに宣言した。

「アメリカの製品を買い、アメリカ人を雇う」
実にわかりやすい!外交や経済や軍事バランスのことを何も知らない人にも、その意図するところは簡単に伝わるだろう。スローガンとして本当に良くできている。スローガン以外のこと・・具体的なリードやボディ、スペックにはなにも触れていないことを除けば。

いいのかそれで?

国と国の外交、経済は、目の前で手交されるお金の額だけで計れるものではないだろう。さまざまな国の、さまざまな流通を経て、回り回って自国にお金が落ちてくる。金は天下の回りもの。今出て行った行ったお金が、誰かの手を経て、それとわからないうちに、自分のところに返ってくる。そういうものではないか。

などと、言ったところで、アメリカ国民はそういう大統領を選んだ。その大統領とともに、これから歩んでいくことを決めた。反対デモがあろうが、車がひっくり返されようが、燃えようが、そんな程度で大統領は変わるわけではない。騒ぐ彼らを制止しようとする警察や軍隊は、大統領の命令に従うのだ。


アメリカは太平洋と大西洋の狭間で、これから亀のように縮こまる。国民の利益を損なわないかぎり日光東照宮の猿たちのように、目をつぶり、耳をふさぎ、口を閉じる。

であれば、日本がどこへ行こうと、なにをしようと、うるさく口出しはしてこまい。
この機会をチャンスととらえるべきだ。これから虎の前に立つ狐だなどと、私たちの国を呼ばせずにおこう。

アメリカへの期待は捨てよう。 幻想も捨てよう。甘えも捨てよう。
これからは自分たちのことは自分たちでやるのだ。自分たちの足で立つ道を進もう。
金で左右される同盟関係に、なんの信頼関係があるものか。なんの未来があるものか。アメリカが利するということは、すなわち日本が損するということではないか。アメリカと日本が共に利するということは、どこか別の国が損するということではないか。外交は、ビジネスではないだろう。握手で始まり、契約書にサインをするかしないかで結果が語られるものではないだろう。

太平洋の向こうは、もう変わってしまった。そして、私たちも変わる時が来た。
私たちの国を信頼し、頼りにし、パートナーとして手を差しのべてくれる国々とつきあっていこう。

そしていつか、理想と夢を語れるようになれればいい。
私たちの目指すところを、小さな声でもはっきりと語ることが出来る。そんな日が来ることを願い、共に歩いていこう。


gonbe5515


アメリカ合衆国はこれからどこへ行くのか。
なにも出来ないちっぽけな一人だけれど、これからも追いかけていきたい。
by starforestspring | 2017-01-22 18:56 | 時事 | Comments(0)

NOTジャケ借り

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病院の待合室のテレビが“NOTジャケ借り”を紹介していた。
ひとしきり紹介映像を見たあと思ったこと。

「なんで?」

私にとって休日に映画を鑑賞するのは、仕事で疲れた頭と心をフラットな状態に戻すためである。
聞きたくもない言葉を聞き、言いたくもない言葉を言い、あっちに義理立てこっちにヨイショ。勤務時間中ずっとそんなふうにして過ごしている「もうひとりのgonbe5515」を、一旦「素のgonbe5515」に戻すための効果覿面の道具である。

なので、鑑賞する映画はなんでもいいという訳にはいかない。ブルーな気分がますます濃くなってしまうもの。ケバだった心がますますツンツンしてしまうもの、そういうものはアウトなのである。

道具の選択に使う基準は、監督、出演者、ストーリー、ジャンル。
モヤモヤした気分を解放したい時は、派手なアクションや宇宙を舞台にしたスペースファンタジー。

ちょっと懐かしい気分に戻りたいときは、私独自のドレスコードに合格した若者たちが出演する学園もの。

おもいっきり趣味と好みに走りたい時は、多部未華子さん、蒼井優さん、満島ひかりさん、夏帆さんたちがご出演のもの。

そして年甲斐もなく「ムフフ」な気分になりたいときは、最初から最後まで「ムフフ」な映像で満載のもの。

そうやって選ぶのが自然だと思うのだ。

レンタル屋さんに勤めてるスタッフさんたちが、知恵と感性を絞ってひねり出した一行だか二行だかの「文章」を元に、「借りる・借りない」を決め、自分の労働対価として稼いだ金を使うなんて。。そんなこと私には出来ない。
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自分が楽しめるかどうかの判断の基準となる情報を、私とは映画の好みも、見てきた本数も違う、どこの誰だかわからない人が書いた十数文字に求めるなんて、私には出来ない。


この企画のうたい文句の中に、
「この企画で並べられている作品は、映画レビューサービス「フィルマークス」で3.7以上がついた面白さが保証された作品だけなので安心です。」

っていうのがあるのだけれど、“保証”ってなに?
その上から目線、自信満々な物言いの裏付けはなに?
面白くなかったらレンタル料金返してくれるの?
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・・・・と、ここまで書いて、冷静になって考えてみた。

世の中すべて需要と供給。
この企画だって、ひとつの店で始まって、コケてたら他の店で打ち出されることはないわけで。
飛び火したってことは、おもしろがって借りた人がいて、企画は“当たった”ってこと。
つまり、「どこの誰だかわからない人が書いた十数文字」で、自分が見る映画を決めた人が大勢いるってこと。

そういう人がいるんだ。そういう人が求めてるものはそういうものなんだ。
映画に対して求めてるものが、私とはそもそも違うのだろう。

今朝、散歩の時に歩道に立てかけてある看板を見つけた。
近所に住む77才のおじいさんの葬儀の日程と場所を知らせるものだった。
あの頑固で有名だったおじいさんがあの世に持って行った“ モノサシの違い”、いったいそれはどれくらいあっただろう?そんなことを考えながら、看板の前を通り過ぎた。

gonbe5515
by starforestspring | 2017-01-21 15:51 | 映画・ドラマ | Comments(0)

トランプ “大統領” いよいよ。。

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アメリカ合衆国第45代大統領として、ドナルドトランプ氏がまもなく就任式に臨む。(大統領選関連記事はカテゴリ“時事”にあります)
国の選挙制度にのっとり勝利した候補者が(たとえ獲得票数が対立候補より200万票少なかったとしても!) 大統領となることに、異論を唱えるわけにはいかない。

とはいえ、就任時の支持率が史上最低だとか、民主党議員が就任に反対して60人くらい欠席しそうだとか、100もの団体が周辺でデモを行うとか、式に彩りを添えるコンサートの出演を大勢のアーティストに 断られたとか・・、8年前のオバマ大統領の就任式とは違い、“お祝いムード” より“ お祝いしたくないムード” のほうが勝ってる感があることは否めない。
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make America great again!(アメリカを再び偉大に!)

トランプ氏がたびたび繰り返すこの言葉。ナショナリズムを刺激するには適度な熱さを持つ言葉だと感心しているのだけど、さてアメリカが“偉大”であるとはどういう状況なのかが日本人である私にはわからない。経済的優位性、軍事的優位性、“アメリカ人”による閉ざされた国の中での平和・・思いつくことはいくつかあるけれど、「これが、そう」といえる正解はたぶんみんなそれぞれに違う。

こういうフレーズの、都合のいいところはこれだろう。人によって作るイメージが違う、期待するものが違う、けれどこれまでとは違う“なにかが”訪れてくれるような、引っ張ってきてくれそうな、そんな期待を持たずにはいられない言葉。

有権者は自分が求めるものをトランプ氏が生み出してくれることを期待して、彼に票を投じた。しかしそれぞれの期待するものがなんなのか、その内容ごとにグループ分けがされ、内容ごとに人数がカウントされてるわけではない。なにをやって、なにをやらない。その決定権はあくまでトランプ“大統領”側にある。有権者は自分の期待するもの、願っているものが、彼のカバンの中に入ってることを願うことしかできない。

全ての願いが彼のカバンに入ってるとは限らない。
全ての願いをくみ取り、全てが実現することなど、絶対にない。
国民が求めているものは、それぞれに違う。願いも夢もみんな違う。
全員にいい顔をすることなど出来ない。政治家とはそういうもののはずだ。


移民の流入を防ぐためにメキシコとの国境に壁を作り、その費用をメキシコに負担させる。イスラム教徒の入国を拒否する。海外で作られた商品を国内で販売する場合にはこれまで以上の税をかける。低所得者層への所得税を免除する。アジアや中東から駐留米軍を引き上げる。本当にそんなことが出来るのか。本当にやってしまうのか。

トランプ氏の大統領就任に反対している人たち、その根拠は、とどのつまり「そんなこと出来るわけがない」ということではないだろうか。


有権者は8年前の「change」のとき以上に、「change」を求めてトランプ氏を大統領に選んだ。
彼の行うことが、「偉大なるアメリカを取り戻す」ことにつながると信じて。
その願いは本当に叶えられるのか。

今はまだ、叶うと信じているだろう。きっと叶うと信じたいだろう。

しかし、自分たちの願いが泡のように消えるとき、いや、泡にさえなれず、なかったことにされたとき、彼らはどうするのか。


自分に不利益な情報を国民に提示するメディアに対して「偽ニュース」と言い放ち、質問の機会さえ与えないミスタートランプ。自分自身が移民の孫であるのに、移民の入国を制限しようとするミスタートランプ。歴代の大統領が築き上げてきた同盟関係をいとも簡単に壊してしまいかねない発言をするミスタートランプ。

あなたはいったいどんな大統領になるのか。
私はトランプ氏を支持してる訳でない。選挙戦中ずっとクリントン氏が大統領になることを願っていた。私にとっては希望しない結果になったけれど、トランプ氏が偉大な大統領になる可能性を信じないわけではないし、期待を捨ててるわけでもない。

候補者ではなく大統領となった彼の言葉や行動は、これまでとは違う目で、違う重みで有権者に伝わっていく。
「身から出たサビ」
いつの日かこのブログで、ミスタートランプにこの言葉を贈る日が来ないことを願う。

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今日の深夜、BSで放送される就任式の番組は録画予約をしておいた。
“トランプ大統領”がなにを語るのか、どんな未来を示すのか、偉大なアメリカとはどういうものなのか、その言葉に注目したい。



gonbe5515
by starforestspring | 2017-01-20 19:25 | 時事 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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