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『サイドカーに犬』

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不思議なタイトルに惹かれてDVD鑑賞。

あたりまえの日常の中に突然やってきた、非日常。
子どもにはわからない、大人の世界。大人になってわかるあの頃の父、母の心情。
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30才になった主人公(女性)が、母が家出し、入れ替わりに突然家にやってきた“ヨーコ”と名乗る女性と過ごした小学校4年生の夏休みを回想する物語。

もうけた部類に入ります。私好みの映画でした。
設定や動機、登場人物の相関図がはしょってあり、そういう部分は結局最後までわからないままなのですが、わかったからといって物語に深みが出るかといえば、そうとも思えず。主人公の薫と、ヨーコとのふれ合い、会話、行動。それを楽しめばいいんじゃないでしょうか。

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主人公薫が一人ですごしていた夏休みのある日、自分ちのドアをいきなり開けて家に上がり込んできた女性が、自己紹介もそこそこに冷蔵庫の中のチェックを始める。そのあと薫に向かって「買い物に行くからつきあって」と誘う。もし、あなたが小学校4年生の女の子だったとして、この誘いに乗ります?普通乗らないと思うのです。学校の先生にはいつも「知らない人についていっちゃダメ」と注意されてるでしょうし。反面、4年生ともなれば、直感である程度の“判断”が出来るようにもなってます。“怪しい”のか“怪しくない”のか、“いい人”なのか“危険な人”なのかの感触くらいは、つかめると思うのです。薫はその女性“ヨーコさん” についていく。

そして、ついていったスーパーで薫が見たものは?

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母と、ヨーコさんとの違いが、薫の目を通したこのスーパーでの買い物でわかる。
納得でした。よくこういうところに目をつけたと感心しました。
スーパーでの買い物の仕方、それはその人の個性を覗くひとつの窓になりますよね!


『 サイドカーに犬』この暗示的なタイトルの意味するところをいろいろ考えてしまうのですが、それもまた、あまり意味のない行為のように思えます。
薫が見たサイドカーに座った犬の姿。自分が座ってる姿。運転席の後ろの後部座席ではなく、運転席の横についてるサイドカーとの“距離”。そういう要素がいろいろな解釈を生みそうですが、それは人それぞれで、だからこそ、このタイトルは秀逸なのでしょう。


小学校4年の夏休みにやってきた不思議な女性との生活。
母が支配してきた生活の鎖から解き放たれたときの戸惑いと喜び。そして少しの寂しさ。
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この映画、カメラはあくまで薫の視線で捉えています。物語の中心もまた薫。
しかし、それをヨーコの視線に置き換えたらどうなるか?
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郵便ポストにDVDを投函したあと、そこに気づいたのだけど、時すでに遅し。


もう一回見るべき値打ちのある映画だと思います。
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gonbe5515


今原作を読み始めたところ。
映画が小説の雰囲気とまんま同じなのに驚いてる。
by starforestspring | 2016-10-31 18:55 | 映画・ドラマ | Comments(0)

アホウどもの狂乱

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そんなわけで、明日はハロウィンだそうな。
ハロウィン?

ことしもまた、バカ騒ぎが繰り広げられ、連中が去ったあとには、ゴミが大量に捨てられてるのだろう。誰が拾ってくれるか、誰が洗ってくれるかなんぞ考えもせずに。

あとがどうなろうがしらねーよ、かんけーねーし。

いや、関係あるから。自分で片付けろよ?


起源とか、意義とか、そういうものを一切無視して、カタチだけを真似る。真似るだけならまだしも、勝手にアレンジしてしまう。全然別のものにしておいて、名前だけは同じ。「ハロウィンを楽しんでる」と大義名分を振りかざしていればなんでも許される。そんなふうに思ってるんじゃないか?


元々の行事に対する敬意を持ってるのか?
いろんな連中にノセられてるのに気づけよ。バカじゃないのか?

 #あ、ゴメン間違えた。疑問形は失礼だ、バカだった。


秋の風物詩・・そんな言葉で表現されることなど、100年たってもないだろう、この日本製ハロウィンとやらは。根っこをちゃんと持たないものは、薄っぺらなものにしかなりようがないし、忘れられるのも早い。


連中のために、いったいどれだけの税金が浪費(浪費以外のなにものでもない)されてることか!
警備員・警察・機動隊。ゴミ拾いのボランティアの人たちも出ているらしい。
本当にお気の毒としかいいようがない。ほんと、申し訳ない。。。


破滅です。   ©2014 ハリソン君の素晴らしいBLOG



gonbe5515
by starforestspring | 2016-10-30 19:55 | それでいいのか日本人 | Comments(2)

床屋あれこれ 2

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床屋というのは不思議なところである。
自分ではなにひとつしない。髪を切ってもらうときの高さは電動で変化するし、髪を洗ってもらうのもまったくのお任せ。目にかかった水しぶきでさえ、スタッフさんにとってもらう。髭剃りの時だって、顔の向きを変えるのはスタッフさんで、こちらはただその手の力に顔を預けるだけである。世界は自分を中心に回ってる。そんなふうにも思える。言ってみれば王様気分?

あの椅子に座っている間、乱暴に言えば自分でやれることは、“眠る”か“考える”かのみ。
私はいままで、どれほどのアイデアをこの床屋さんの椅子の上で思いついたかしれない。このブログだって、床屋さんでの思いつきを実行して始めた。昨日書いた“大の大人が無防備に身を任せることが出来る数少ない場所”というのは、この床屋さんと、ご婦人との同衾ぐらいではなかろうか。


ま、こういう呑気なことを書けるのも、私が一般人だからこそである。
たとえば群雄割拠の戦国時代に生きる宰相、政敵の多い政治家、ライバルの多いマフィアのボス。
こういう人たちは自分の髪を切らせる、髭をそらせる床屋さんを選ぶのに苦心したと思う。


なにしろ床屋さんは、手にハサミ、それからカミソリを持っている。
その相手の前に身を横たえ、無防備な姿をさらす。 もし、床屋さんが自分に悪意を持ってたら・・
のどをえぐること、鼻をそぐこと、目をくりぬくこと、その気になれば、実に簡単。

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こう書いてて思い出したのは、映画『ゴッドファーザー』
マイケルが敵対組織を一気に壊滅させる作戦を実行したシーン。
そのときに殺される大勢のボスの中に、床屋にいた人がいた。
座ってた椅子をマシンガンを構えるスナイパーのほうに向けられ、蜂の巣に。
その椅子を回したのは誰あろう床屋さん。


ゆめゆめ床屋さんと仲違いをしないように気をつけなければ・・・。



gonbe5515
by starforestspring | 2016-10-29 19:19 | 雑感 | Comments(0)

床屋あれこれ 1

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頭部の表面積に対する毛髪の占める割合が激減してきたのを機に、中学生のとき以来の“五分刈り”にしてしまおうと、昨日床屋に出かけた。

この床屋、もう30年来のおつきあいである。店で働いている若者たち(7~8人いる)の多くは、私がこの店に通い始めたころまだこの世に生まれていなかったと思われる。長く通っていると、当然のことながら“馴染み”と呼ばれるようになり、扱いもそれなりなのだ。ドアのところで慇懃に迎えられ、案内された椅子に座り、ケープを掛けられる。

「いらっしゃいませ、毎回のとおりでよろしいですか?」
「はい、お願いします」

いつもならここでこういうやりとりが交わされ、私の返事が終わるのを待たずに、スタッフさんの手は私の頭部に近づいてきて、握られたハサミが軽やかに上下に動き始めるのだが・・・

「いらっしゃいませ、毎回のとおりでよろしいですか?」
「いや、今日はね、五分刈りにしてもらおうと思って」
「五分刈り・・ですか?」
「そう、てっぺんもそうなんだけど、円形脱毛症が治らないんで、いっそと思って。」

それを聞いたスタッフさん、しばしの沈黙のあと鏡に映る私の顔を見て答えるには
「gonbeさん、これは五分刈りにしても目立ちかたは同じです。それならいままでのスタイルを少しアレンジすることのほうがいいと思います」

私も五分刈りにそれほどの執着があるわけじゃないし、私には見えない部分(頭頂部・後頭部)をしっかり見てくれた上での提案なので、素直にそれを受け入れ「じゃあ、それで」と返答。


出来上がったスタイルは・・・今までのとどこが違うのかと・・。
まあ、サイドの刈り込みはたしかに短くなったかな?

改めて思ったのだけど、馴染みの店っていうのは、気が楽でいい。
こちらに引っ越して来てから最初に髪を切りにいったのは近所の床屋。その後会社の先輩が今の店を勧めてくれたので、次の機会にはその店に出かけた。そしたらマスターのお人柄が好ましく、スタッフさんたちの扱いも実に丁寧で、いっぺんにファンになってしまったのだ。以来ずっとこの店に通い続けてる。この町にいったい何軒の床屋さんがあるのか知らないが、42万の人口を抱える地方都市で、知ってる床屋さんの数がたったの2軒というのは、飲み会の席での話のネタになるんじゃないだろうか。

この店のなにがいいって、髪を切ってるときに、私に話しかけてこないこと。私が話しかけられるのが好きじゃないということを、スタッフみんなが共有してくれてるところ。私の知る限り、床屋さんというのは、髪を切ってる間中、切るほうと切られるほうとで世間話に花が咲く・・というのがデフォルトのような気がしてならない。こっちに来て最初に入った床屋さんがそうだったし、松山で馴染みにしてた床屋さんもそうだった。とにかくやたら話かけてくる。プロ野球の結果、時事問題、芸能ネタ。私はそんな話は聞きたくないし、話したくもないのだ。

床屋というところは、大の大人が無防備に身を任せることが出来る数少ない場所の一つ。ハサミの音を聞きながら、カミソリが髭を剃りとっていく心地よさに震えながら、黙想し、あるいはひとときの眠りに落ち。。そういう快感を伴う自分一人の時間を過ごせる貴重な場所、そう信じている。


松山にいた頃、広島から転勤してきた上司がある日私にこう話しかけてきた。
「gonbeくん、松山にはなかなかないねえ」
「は?なにがですか?」
「髪を切ったあとコーヒーを出してくれる床屋」
「え?そんなとこあるんですか?」
「広島にはあったんよ。松山にはないのかなあ」

上司は松山に来てから毎週の休みのたびに町中の床屋を順番に訪ね、髪を切ったあとにコーヒーが出てこないかをチェックしていたそうだ。髪を切ってもらったあとに一杯のコーヒーを飲むこと。上司にとってそれは、ほかのなにものにも代え難い、最もくつろげるひとときだったらしい。
 #この方は、『結婚は見合いに限る』を持論としてらっしゃったHさん。

ちなみに、私の馴染みのその店は、レジで支払いを済ませたあと、コーヒーかウーロン茶の好きな方を飲ませてくれる。もちろん、ゆっくり時間をかけて飲ませてもらう。Hさん、今でも髪を切ったあと、ゆっくりくつろげる店を見つけておられるのだろうか?


たかが床屋、されど床屋。
床屋っていうところは、意外に 奥が深いのかもしれない。
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gonbe5515
by starforestspring | 2016-10-28 18:29 | 雑感 | Comments(0)

『君に届け』久々に

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なんだかとても観たくなって『君に届け』を引っ張り出した。

携帯、スマホがほとんど出てこないトコが好感度大。
多部未華子さんのミニスカート(といっても制服だけど)が見られるのも、今や貴重。

不器用純粋まっすぐな爽子さんが、周りの同級生に少しずつ触れ合うことが出来るようになり、明るい笑顔で風早クンと歩けるようになるまでの物語。

“周りの同級生に少しずつ触れ合う”ことが出来たのは(ここが大事なんだけど)爽子さんの人柄です。周りの人のためになりたい。周りの人の迷惑になることはしたくない。みんなが期待して、楽しみにしてくれるなら、オバケ役も喜んで引き受けよう、自分といることで風早クンや矢野ちん、ちづたちの株が下がるのなら、彼らと距離を置くことにしよう、友だちではないことにしよう。
もう、涙が出るほどにいい子です、爽子さん。

この映画について語られる時によく取り上げられることですが、ちづと矢野ちんに手伝ってもらって爽子さんがサッカーの練習をするシーン。多部未華子さんは実に見事に“運動オンチ”の演技をしてらっしゃいます。なかなか出来ることではありませんよ、“下手”を自然に見せるってこと。

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多部未華子さん、夏菜さん、それから蓮佛さんと、この仲良しトリオはいずれもNHK朝の連続テレビ小説にご出演してらっしゃいます。今回改めて鑑賞したとき、その共通点に気づいたわけですが、別に珍しいことではないのかもしれません。珍しいことかそうでないかを調べるほどのことでもないな・・と思いましたし。

とにかく!前の記事の時にも書いたように、こういう爽子さんの魅力に早くから気づいていた風早クン、なかなかいい目をしています。


一生懸命さ。
大切ですよね。忘れちゃいけませんよね。観ていて気持ちいいですよね。爽子さんのまわりに人が集まるのは、ひとえに爽子さんの人徳によるものです。

まっすぐな姿を忘れそうになったとき、この映画を観るといいですね。
 #私が“なんだかとても観たくなった”のはそれが理由でしょう。

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爽子さんの一生懸命は、この映画の中にずっとありつづけます。


gonbe5515
by starforestspring | 2016-10-27 18:58 | 多部未華子さん | Comments(2)

『七人の侍』

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『七人の侍』を観てきました。
『午前十時の映画祭』この企画にこの作品を入れて下さった方には心から感謝を申し上げる。

スクリーンで観る『七人の侍』は、迫力といい、スピード感といい、テレビモニターで観るものとは全然違いました。我が家のモニター、それなりの大きさのものなのですが、本当にもう、あれはなんだったんだ?と言いたくなるほどの違いでした。

画像は鮮明でしたが、音声のほうは今ひとつ。冒頭の百姓たちの会話は聞き取れませんでした。全編をとおしてそういう部分はあったのですが、それほど気になりません。これまで何度も観てますし、スクリーンの中を走り回る出演者のみなさまの熱気が伝わってきて、そういう部分が些少のことのように思えるのですね。


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今回は、利吉と利吉の奥さんのことが特に印象深かったです。
燃えさかる野武士の砦。一番最初に煙と炎に気づきながら口をつぐむ利吉の奥さん。その微笑。
入り口に出てきた奥さんを見つけて駆け寄る利吉。一瞬の正対のあと、はじけるように身を翻して炎の中に飛び込んでいく奥さん。セリフはないのに、これ以上ないドラマチックなシーンでした。

野武士に連れ去られたあとの奥さんと、村に残った利吉の心のうちを思うと、切なくなります。


作品の最初に出演者のみなさまの名前が出てきますが、後年名を成す方たちのお名前が他の出演者6人くらいと並列に小さな字で出てきたりするのも、知っていたとはいえ、スクリーンでみるとまた格別な感があります。もう62年も前の映画ですものね(1954年作品)

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3時間半、いい時間を過ごさせてもらいました。
ありがとう。


gonbe5515
by starforestspring | 2016-10-26 14:53 | 映画・ドラマ | Comments(0)

気になる人々

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最近、世界の注目を集めてる人といえば、1にボブ・ディラン氏、2にドゥテルテ大統領ではないだろうか。「ボブ・ディランノーベル文学賞!」というニュースを読んだときは、なんの冗談だ、エイプリルフールには半年早いぞ・・と思ったもんだ。誤解のないようにお願いしたいが、彼の歌が受賞に値しないと思うという意味ではない。あのディランがノーベル賞?ノーベル賞っていったらアナタ、思いっきり体制側のものじゃないか。その賞をディランが?

「似合わねー!」

そう思ったのはゼッタイ私だけではないと思う。

そしたら・・・
「ディラン氏と連絡を取るのをあきらめました」という財団のコメント。
受賞が発表されてから、本人のコメントはおろか、所在さえわからないらしい。

これは・・・もしかしたらディラン氏自身も「似合わねー!」と、思ってるのか?



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C国の某主席の前でガムを嚙んだりポケットに両手を突っ込んだり、「アメリカとは決別する」と発言したり。フィリピンのドゥテルテ大統領は多くの話題を振りまいてくれる。
彼がC国に行き、某主席と握手してる写真がテレビや新聞で出てた。それを見て私は自分が書いた記事『無題』を思い出しましてね。ホントにこの主席はわかりやすいなあと。どうですかあの笑顔!狙ってたものを手中に収めたとき、人って(特に男って)あんな顔をしますよね。

とはいえ、続報を読んでると、どうやらドゥテルテ大統領、C国訪問の時に報道された「アメリカ寄りからC国よりにシフトした」という、単純な解説で説明出来るものではなさそうですね。なんだかいろんなことに含みをもたせてるみたいで。。。


となると、某主席の笑顔を間近で見ながら大統領、今後の展開を考えて心の中でほくそ笑んでた?


なにを考えてるのかよくわからん・・と、周りの国々の首脳たちを混乱させるのが狙いなのでしょうか。だとしたら、この大統領、結構、やり手なのかもしれません。

なにしろ、一国をひっぱっていくっていうのは、大変なことですよ。
並大抵のことでは出来ません。


安倍首相との会談、天皇陛下との面会も予定されてるそうです。
日本に来て、どんな言葉を発し、どんな行動を起こすのか。
ちょっと目が離せなくなってきました。


gonbe5515
by starforestspring | 2016-10-25 15:16 | 時事 | Comments(0)

『江戸の糞尿学』

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今日、おもしろい本を読み終えた。

『江戸の糞尿学』



私に別にスカトロ志向があるわけではない。
性癖にもいろいろあるけど、この方面だけは申し訳ないが足を踏み入れることができそうにない。
そういう趣味の話ではなく、単純に新聞の書評を読んで面白そうだと思ったから借りた。

案の定、じつに面白かった。

平明な表現で紹介される江戸における糞尿事情。
下水道がほぼ完備され、水洗トイレがあたりまえになってる現代人は、自分たちが日々排泄する尿や便が、かつて貴重品であったということをご存知あるまい。売り買いされていたんですよ!いいものを食べてる吉原の糞尿のほうが、ろくなものを食べてない長屋のそれより高く取引されてたんですと。その違いが、作物の出来具合を明らかに変えるんですって。

江戸時代と同じ時代のヨーロッパの糞尿処理はどうであったか。
そのへんの比較も面白かった。

誰もが楽しめる本とは決して言えないけれど、こういう本を読んでおくのも悪くはない。
もっとも、私がこの本に惹かれた一番の理由は、幼い頃に田んぼにあった“野つぼ”や、町に臭いをまき散らしながら走るバキュームカーを、この目で見てるからだろう。便所(当時はトイレなんて言わなかった)の下にホースを突っ込み、その家の人々が落としたものを吸い上げる。うごめくホース、煙を上げるタンク。鼻をつまみながら横を通り抜ける人。

自分が排泄したものを見ることもなく、それがどこにいくのか、どう処理されるか、知ることもないし、知る必要もない。かつては貴重品として取引されたものが、今は闇から闇へ。

それも悪くはないんだけどね。


gonbe5515

糞尿のリサイクルがもたらした負の部分、寄生虫。
今はもう、検査もしなくなってるらしい。
この本には、授業中回虫を口からはき出す子供の話がでてくる。
そこまでリアルではないけれど、昔、回虫っていうのは、一種親しみのある“虫”だった。
by starforestspring | 2016-10-24 18:56 | | Comments(0)

サッカー日本代表選手招集に思う

何日か前の新聞だったかネットニュースだったかで、ハリルホジッチ監督が、海外組の“試合に出てる選手”を、11月のキリンチャレンジカップに呼ぶことを考えてるという記事が出てた。

ハリルホジッチ監督は、海外リーグとJリーグとのレベルは雲泥の差があると言う。海外のチームに所属している、それだけで、Jリーグの選手との間に決定的な差があるという。

レベルの高いリーグのレベルの高いチームでレベルの高い練習に参加していれば、レベルの低いリーグのレベルの低い試合に出てる選手よりは、高いパフォーマンスが期待出来る・・それはそのとおりだと思う。しかし、所属するチームで控えに甘んじていても、いつも決まって本田を呼ぶ、香川を呼ぶ、長友を呼ぶというのはちょっと違うんじゃないか。

松井大輔選手
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廣山望選手
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かつて私がひいきにしていたこの二人。
監督の戦術や選手選択の好みとかで左右されるのは仕方ないにしても、 代表に呼ばれても出番が少ないか、呼ばれる回数も少なかったのが不満でしょうがなかった。

ブンデスやプレミアばかりが海外のリーグではない。ヨーロッパにしろアジアにしろ、南米にしろ、サッカーのリーグはあるのだ。そのリーグで、コンスタントに試合に出てる選手がいるのなら、代表入りへのチャンスが与えられてもいいんじゃないか。プレーをさせる場を提供したっていいのじゃないか?

ということで、先日のハリルホジッチ監督の発言は我が意を得たりの感があった。

おまけに今度は「GKは190cm以上でなければ」という発言。
身長が高ければそれでいいってもんでもないけれど、同じ技量と思われるなら、それは絶対背が高いほうがいいに決まってる。
#言ってるそばから、カンポスの名前が頭をよぎるにしても・・

本田、香川、長友、長谷部。彼らは初めて代表に呼ばれたあとすばらしいプレーを続けたことで、それまでの代表選手の居場所を奪っていった。彼ら自身が居場所を失うときはいつなのか。それは次に呼ばれる選手たちのプレー次第。


戦術だけではなく、選手選抜においても、チャレンジを恐れていては、新しい選手は出てこない。
新しいチームは生まれない。


gonbe5515
by starforestspring | 2016-10-23 17:08 | 雑感 | Comments(0)

『夏目漱石の妻 第四回』

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最終回。終わってしまった。。

これまでの三回に比べると穏やかな展開。
穏やかといっても、“修善寺の大患”の描写はリアルで、実際もこんな感じだったのかなあと、想像してみたり。でも見る人が見たら、やはり“つくりもの”に見えてしまうんだろうか。
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ラストシーンの二人が幸せそうで、よかった。

このドラマを見て、ますます尾野真千子さんという女優さんに対する信頼感が増した。この方に注目したのはあの名作『火の魚』だった。このドラマを見てから私は彼女の出演作を追いかけるようになり、デビュー作が『萌の朱雀』だったことを知り、「カーネーション」の主役交代に憤り・・・。そうそう、『夫婦善哉』もよかったなあ。

この方の演技が見られるなら・・・という理由で映画を選んでしまう女優さんの一人です。


gonbe5515
by starforestspring | 2016-10-22 17:30 | 映画・ドラマ | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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