カテゴリ:本( 219 )

『少年Mのイムジン河』

明石家さんまさんの番組を見るにつけ、その頭の回転の早さに舌を巻く。私が見てるのは『さんま御殿』『向上委員会』『さんまのまんま』。いわゆる“専門家”が、トークを受けて能書きを垂れる番組は腹立たしくなるので、見ないことにしている。

取り上げるネタについてのごくごく簡単な前触れなどはあるだろうけれど、いわゆる台本などがないトーク合戦で、間違いなく笑いをとるさんまさんの手腕には驚くしかない。ひな壇にすわる出演者たちは、安心してその身を任せていればいいのだろう。ただし緊張の糸は張り続けて。

年末年始にたぶん『さんまのまんま』のスペシャルが放送されると思うのだけど、それを見るのが今からたのしみでならない。


私にとって複雑な思い入れのある『イムジン河』その日本語版の詞を書いた人の本を読んだ。

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松山猛 著『少年Mのイムジン河』


この本は小さく薄く、文字量はごく少ない。
借りて来て部屋に入り、そのまま読み始めて、夕食の支度が出来るまでの間に読み切ってしまった。

が、その内容は私が出町柳で経験したことに似ているところがある。読み終えて初めて気づいたけれど、私のような経験、思いをした小学生は、他にも大勢いたのではないだろうか。どうしていままでそこに思いがいかなかったのか、我ながら恥ずかしい限りだ。

彼らが今どこにいるのか。どんな暮らしをしているのか。それ以前に生きてるのか死んでるのか。たぶん知らないままで、私自身もこの世から消えることになるのだろう。それでも、生きてるうちは彼らとの短くも楽しかった日々を覚えていようと思う。人の心の中には、醜いモノも住む。それを初めて知ったのもあの日々なのだから。


・・・・And that's the way it is

gonbe5515





by starforestspring | 2017-12-27 19:40 | | Comments(0)

『不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる! 』(14歳の世渡り術)

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河出書房から発売されてる『14歳の世渡り術シリーズ』の中の一冊。私知らなかったのですが、このシリーズ、とてもたくさんの本が出てるのですね。シリーズ名からもわかるとおり、中学生(高校生も?)を対象とした、不肖・宮嶋さんの熱き訴え。

メディア(新聞、テレビ、ラジオ)から発信される情報を盲信してはならない。インターネットなどもっての他。情報は自分の目で確かめることが大切。コメンテーターとかキャスターの発言は無責任だから信用しないこと。ひとりになることを怖がるな。

もう、まったくもって、そのとおり!同感です。異議なし!

中学生向けとのことですが、大人にも読んでもらいたい。大人の中でも老けたほうの部類に入る私ですが、最後まで一気に読めました。私が14歳の時にこの本を読んでたら、もしかすると、もうちょっとましな人間になれていたかもしれません。

元気になれる本だと思います。多くの青少年たちに読んでもらいたい本です。

私のブログをまさか中学生が読んでくれてるとは思えないので直接お勧めすることが出来ないのが残念ですが、そのくらいの年齢のお子様や、お孫さんに、是非勧めてあげていただきたいものです。もちろん、ご自身がお読みになって気に入ってくださればの話ですが。


・・・・And that's the way it is.


gonbe5515



by starforestspring | 2017-11-25 18:03 | | Comments(0)

『MOMENT』

私の本の好みは偏りがある。

それは自覚してる。好きな作家の本は追いかけるけど、新しい人を開拓してみようという意欲に欠ける。そんな私が、どういうわけだか、これまで読んだことのない作家の本を選んだ。


『MOMENT』本田孝好著

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ある大きな病院の入院患者の間で、特に死期の近づいた患者たちの間で、ある伝説がまことしやかに伝わっている。それは

「死を間近にした患者の願い事を叶えてくれる人がいる」

「必殺仕事人伝説」と呼ばれ、噂では病院の掃除婦が その仕事人らしい。。。


スリラーか?推理か?サスペンスか?まさかホラーではあるまい。そう思いながらページをめくっていきながら、先ほど読了。いやあ、まいった。


文章のセンスというか言葉の選び方というか、「そうきたか!」という驚きがあちこちにある。いいものを読ませてもらった。最後の一行を読み終えて、しみじみそう思った。


人間、冒険して初めて手に入れられるものがある。勉強させていただきました。



・・・・And that's the way it is

gonbe5515




by starforestspring | 2017-11-20 20:16 | | Comments(0)

『娘と私』

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『悦ちゃん』の作者、獅子文六さんの作品をもうひとつ読んでみた。(獅子文六全集 第六巻)

当時の世相は現代と全然違うはずなのに、その違いを感じさせる描写が意外に少ない。だもんで、あえて触れなければ、現代の作家が書いた小説です・・・と言ったら信じてしまう人だっていそうな気がする。

作者はフランス留学中に知り合ったフランス人と結婚し、一緒に日本に帰国して暮らし始める(大正14年)すぐに子どもが生まれるが、お嬢さんが5才の時に奥さんが病気になり、療養のためフランスに戻ってしまう(慣れない異国での暮らしによるストレスが原因とも言われる)。その後奥さんは亡くなり、作者と幼い娘さんとがふたりぼっちになっての暮らしがはじまる(昭和7年)。娘との二人暮らしによる雑事の多さ、仕事が出来ないことの焦り。困窮した作者は、問題を解決するために、姉上が持ってきた再婚の話に乗る。

結婚相手の条件はただ一点、娘の世話と家事一切を取り仕切ってくれる人。自分自身を仕事に集中させてくれる人。何人かの人と見合いののち、ようやく、この人ならという人と出会い結婚するが・・というふうに話が進んでいく。
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自分の好きなように仕事をし、自分の好きなように遊び、何事にも束縛されたくない人が家庭を持ったらどうなるか、ということをのぞき見してる気分になり、一気に読んでしまった。面白いか面白くないかといえば、微妙。文章表現の妙とか、物語の展開とかそういうものではなく、ただただ“好奇心”で読み進めたということのほうが正しい。「ある作家とその家族の暮らし」をのぞき見たような読後感。


ただ、娘を持つ父親という立場で読むと、どうしても感情移入してしまうところが多い。娘の病気、娘の成長、娘が台所で料理を作る・・。作者はそういう娘の姿をわりと淡々と表現するし、突き放した書き方をする部分があるのだが、どうにも私にはこれは作者の照れのように思えてならない。この小説の中での表現より以上に、作者は娘を愛し、心配し、そして娘の幸せを願っていたはずだ。
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読んでて身につまされるところも多かった。読みながらわが娘たちが保育器に入っていた頃のこと、娘の病気、小学校、中学校、高校・・子どもから娘への変身は、母親より以上に父親のほうが敏感なのではないかと思うのだ。


ちくま文庫から再刊されて、本屋さんの書棚に並んでいると思うので、「ああ、これか」と手に取ってページをめくられるのも一興かと思う。


gonbe5515





by starforestspring | 2017-10-02 19:21 | | Comments(0)

『悦ちゃん』

今夜の月は満月ではないけれど、雲のない広い空に、明るい光を広げるやさしい月だ。9月になって急に気温が下がり、毎朝の散歩ですれ違う人たちもほとんどが長袖を着ていらっしゃる(私も今日から長袖にした)。雨が降り続いた夏らしくない夏はなんの名残も残さずに退場し、秋に出番を譲ったということか。夏の早々の退場と同時に、冷蔵庫にたまってるビールのありがたみが急落してしまったことがなんともかんとも。



今日、仕事の途中に本屋に立ち寄った。
ちくま文庫から復刊された『悦ちゃん』を探しに。ちくま文庫が、この今年の7月から9月まで、また獅子文六さんの著作の復刊を始め、その中に『悦ちゃん』も入ってると聞いたので。市内では2番目に大きい本屋だけあって、ちくま文庫のコーナーにはそれなりの数の本が並んでる。その中のちょうど目の高さ、一番見つけやすい位置に、獅子文六さんの本が並んでいた。再版する出版社の意図をちゃんと理解してるこの本屋はエライなあ。

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表紙の悦ちゃんは、いかにも昭和っぽい可愛らしさ。昭和10年代、現代からみれば決して平穏な社会情勢とはいえないはずなのに、この小説がもつ明るさはなんだろう。平穏でないからこそ、読者はこういう小説を歓迎したのかもしれない。

まあ・・今の時代からなにを言ったってはずかしいだけなのですが。

ちくま文庫から再刊された獅子文六さんの本を何冊か拾い読みして、そのまま退店。なんとなれば私は、予約を入れていた本が今日受け取れるという図書館からの連絡をうけていたからです。

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獅子文六全集第一巻
獅子文六全集第六巻

受け取ってきました。なんと旧字体です。文庫版に比べると少々、いやかなり読みづらいのですが、いやいや、これこそ当時の世相に我が身を仮託するのにふさわしいのかもしれません。


実は私、獅子文六さんの小説を「青空文庫」で読めるんじゃないかと思っていたんですが、青空に入るにはあと2年待たなければならないようです。あと2年、今の私には、不確かこの上ない未来です。

ドラマでは充分に語りつくせなかったであろう小説世界の柳家、それから日下部家に池辺家が楽しみです。


gonbe5515









by starforestspring | 2017-09-04 20:16 | | Comments(0)

市井の人々

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去年この本紹介させてもらったけれど、この本では大田垣蓮月さんという方も紹介されている。(恥ずかしながら私は全然存じ上げなかった)
由緒ある家柄の血筋として生まれながら、数奇な運命をたどる超絶美人。美人であれば、おとなしくしてそうなものだけれど、剣道や馬術、はては鎖鎌まで会得してしまうすごい女性。不幸な結婚をし、産んだ子どもはことごとく幼いころに死んでしまい・・・。

お気の毒な身の上でいらっしゃるのです。

尼となってから焼き物を作って生活の糧にするようになってからがさらに面白い。蓮月焼き、知らなかったなあ。

テレビでも、映画でも、そして本でも。歴史に名を残した人たちのことを知る機会は多い。だけれども、名を残さなかった人の中にも、素晴らしい人は大勢いたはずで。

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永六輔さんが旅をして、あちこちで出会った人たちから聞いた言葉を集めて一冊の本にしたのは、そういう人たちのことを、もっと大勢の人に知ってもらいたかったからだろう。

「ただ死ぬのは簡単なんだ。死んでみせなきゃ意味がないよ」

「人間は病気で死ぬんじゃない。寿命で死ぬんだよ。」

「豊かさを超えている貧しさって、あるんだよなア」


人間は複雑怪奇。
だから面白い。


gonbe5515

by starforestspring | 2017-08-27 20:35 | | Comments(0)

『ろまん燈籠』

久しぶりに、太宰治さんの小説を読み返してみた。>青空文庫っていうのは、本当に便利だなぁ。

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とあるお家の個性的な兄弟たちが、順番に小説を書きつないでいくお話。小説の中に小説が入れ子になってる。ラプンツェル、王子さま、魔女・・。登場人物がどこかで見たり聞いたりしたようなものなのは、書き始めを請け負った末弟が、ネタに困って童話を参考にしたせい。兄弟たちが書くお話は、ありがちな展開なのだけど、5人それぞれの個性が読み取れる内容になっていて・・・。


この小説を最初に読んだのは、20代だったはずで、そのときにはまだ、ラプンツェル、王子、魔女が交わす会話の中にさりげなく埋め込まれた「愛とは?美醜とは?」という問いに対する太宰治さんが提示する答えに気づいていなかったように思う。


小説が完成し、お披露目にあつまった家族8人(母、祖父、祖母、兄弟5人)これまでにも何度か同じ趣向で、お話を作ったことがあったので、みなさん場慣れしていらっしゃる。中でも兄弟たちの朗読に、ウイスキーを飲みながら耳を傾けるおじいさんがいい。「飲み過ぎですよ!」と、おばあさんにたしなめられるところは身につまされて笑ってしまった。でも、亀の甲より年の功、この酔っぱらいのおじいさんがのたまうセリフがまた、実に深いのだ。

そうだよ、王様、王妃さまの存在と、その慈愛を見逃してはいけないんだよ・・。


太宰治さんの書く小説が好きなのは、こういうところ。まいったなあ。

小説は、読む時の年齢によって、それぞれに気づきがあるようです。
みなさんも、本棚で埃をかぶってるなつかしいあの本を、たまには開いてみられたらいかがでしょう?
我が家の書棚にある『ろまん燈籠』新潮文庫版、探したけどネットで表紙画像がみつかりませんでした。奥付を見たら、昭和60年発行第三刷。ページの縁は茶色く変色しておりました。

ニョーボに出会うより前に、キミに出会ってるんだね。


gonbe5515


アプリ「青空文庫」もお勧めです。



by starforestspring | 2017-07-31 19:56 | | Comments(0)

『全国アホ・バカ分布考 ーはるかなる言葉の旅路』

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“最近立て続けに出会った面白い本の4冊目、これが最後です。


「言葉は旅をする」
この本の中でこの言葉が出て来たとき、私は心をわしづかみにされてしまいました。

ことの発端は東京出身の奥さんと結婚した大阪出身の旦那さんの依頼。

「私は大阪生まれ、妻は東京出身です。二人で言い争うとき、私は『アホ』といい、妻は『バカ』と言います。耳慣れない言葉で、お互いに傷つきます。ふと東京と大阪の間に、『アホ』と『バカ』の境界線があるのではないか?と気づきました。地味な調査で申しわけありませんが、東京からどこまでが『バカ』で、どこからが『アホ』なのか、調べてください。」


この依頼を受けた探偵局はさっそく調査に乗り出す。で、アホとバカとの境界線を探してるうちに、突然「タワケ」が使われる地域を発見してしまう。さあ、この調査はどうなる・・?という前振りから始まった調査は、その後行き詰まり、局内部では一旦棚上げにされてしまう。ところが、ひょんなことからこの企画が復活することになり、やがて指揮をとるディレクター自身が予想もしなかった、『言語学』という、深淵な学問の領域に踏みこんでいくのであった・・・。


どうです?おもしろそうでしょ?いったいどんな本なのか読みたくなりません?


まだ読み始めて日が浅く、1/3くらいまでしか進んでいません。私、『本』のカテゴリーで紹介するものは、原則として読了してから記事を書くようにしているのですが、この本はあまりにも面白くて、記事にしたい気持ちを抑えきれず、読了まで待たずに紹介させて頂いた次第です。


関西特有のシャレから出たような軽いタイトルですが、 柳田国男さんとか、徳川宗賢さんとか、その分野の方なら知らない人はいないというすごい方の名前もでてきます。調査は真面目に取り組まれ、全国の市町村の教育委員会に調査依頼書(アンケート)が送付されます。戻ってきた膨大な数のアンケートを整理、分類し、結果を日本地図に当てはめていったらなんと!そこに現れたのは・・・・。

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好奇心が満たされる。満たされていく好奇心に興奮する。そういう本です。



gonbe5515




by starforestspring | 2017-07-23 19:20 | | Comments(0)

『京都のおねだん』

京都。

私がそこで遊び、学び(ちょっとだけでしたけど)、悩んで大きくなっていった頃、そこは普通の場所でした。あたりまえですよ。生まれたときから同じ言葉で育ち、同じ祭りを楽しみ、同じ味付けでごはんを食べていたのですから。

長じてそこを離れたあと、私は私がいた場所がどれほど住みやすくどれほど自分にあった場所だったかを思い知ることになります。水、空気、味、気質。10代後半、私はなにもわかっていなかった。あの頃の私をひと言で言うなら「アホ」 でありました。

「住めば都」っていう言葉がありますが、あれは万人にあてはまる言葉じゃありませんね。京都を出たあとの四国と北陸。合わせられない私がいけないのか、京都育ちの私の気質を受け入れてくれない土地がいけないのか。

まあ、どっちもでしょうけど。

京都を離れてから私は、故郷について書いた本をたくさん読んだと思います。自分があたりまえだと思っていたことが、ヨソさんではそうでもなかったことを知ったときにはめちゃくちゃ慌てました。「え?カレーに生卵をかけるんですか?」「え?6月になったら水無月食べますよね?」「え?鱧、売ってないんですか?」

私は合わせてきたと思います。四国に、北陸に。
ヨソから来た私にとって、それは当然のことだと思ったし、「私の育った京都では・・」なんて言葉は絶対言っちゃいけないとわかってもいたし。

ですけどね、私にとってそれは、すごい窮屈なことだったのですよ。

『京都のおねだん』という本を見つけました。
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いつだっったか、チャップリンさんのことについての特番で、NHKに出演してらした大野裕之さんという方の本です。その番組で拝見したときには「変な人だなあ」と思っていたのですが、この本を読む限り至極まっとうな方でした。
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「夏の風のおねだん」
「静寂のおねだん」
「水のおねだん」
「お地蔵さんお貸し出しのおねだん」

どうして京都を出てしまったんだろう。「侮恨」っていう言葉はこういうときに使うんだなと、学んだ本でした。


京都生まれの京都育ちの方には面白い本だと思います。そうでない方には・・・それなりに面白い本であることは間違いないと思います。>好奇心を満たしてくれるという意味で。

世の中には、おもしろい本があふれてる。
自分の知ってる世界なんて狭いもの。

自分の小ささを思い知ると同時に、自分の故郷の懐の深さが嬉しくなる、そんな本でした。



gonbe5515








by starforestspring | 2017-07-22 20:25 | | Comments(0)

『何がちがう?どう違う?似ている日本語』

兼平豊子さんは中学の図書室にある本を『あ』から読み始めて『ぬ』で卒業を迎えてしまったのを残念がっていた。『あ』から『ぬ』まで。このふたつの言葉の間にある距離は豊子の行為をとても真実らしく思わせます。『ら』まで行って、もうすこしだったのに・・っていうとなんとなくウソっぽく感じてしまいませんか?

実はわたしも国語辞典を、
『あ』から順に読んでいったことがある。どこで挫折したかは忘れたけど。井上陽水さんも同じことをして、歌詞に使う言葉をさがしていたらしい。

国語辞典を『あ』から順に読んでると、言葉の意味はわかるのだけど、他の言葉との違いについてを連係して比較することはできない。例えば「墜落」という言葉を読んでるとき、似た言葉「転落」となにが違うのかを知ろうとすれば、別のページに飛ばなければわからない。「乱戦」と乱闘倹約」と節約」はそれぞれどう違うのか、すぐに答えることが出来る人がどれだけいるか。そもそも似ているけれど意味が違う言葉っていうのを、そらで挙げることが出来る人ってそうはいないだろう。

似ているけれど違う意味の言葉の説明を求められたとき、「ああ、それはね・・」と、頭の中で組み立てながら説明を試みると、実にあいまいな説明しか出来ない自分が恥ずかしくなる。


そんな私に目からうろこの本。

『何がちがう?どう違う?似ている日本語』
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これはおもしろいですよ。国語の本なのに、数学の問題の解き方を教えてもらってるような気がします。こういう微妙な言葉の意味の違いを知ることって、実に楽しい行為ですね。そしてまた、そういう意味を知った上で、正しい日本語を使いたい、そう思ったものでした。

なにかと言えば「カワイイ」なにか食べれば「オイシイ」表現できないモノや現象に出会ったときには「ワカンナ~イ」カメラの前で臆面もなくでそういう言葉ばかりを発するタレントに軽い殺意を覚える私ですが、同時に日本の国語教育の不十分さも痛感するのです。もっと、おもしろく日本語を学ぶことってできないのでしょうか?

英語教育は小学生のころから必要でしょうと思う方、いえいえ、まずは古今和歌集からでしょうと思う方。ぜひ一度この本を手にとっていただきたいものです。



gonbe5515


いやあ、最近面白い本ばかりに出会えて嬉しい。










by starforestspring | 2017-07-21 17:43 | | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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