カテゴリ:音楽( 202 )

『プカプカ』

今さらだけど、書く。

ハンバートハンバートのアルバム「FORK」に、故西岡恭蔵氏の『プカプカ』が入っている。

♪おいらのあん娘は煙草が好きで いつもプカプカプカ
♪体に悪いからよしなって言っても いつもプカプカプカ
♪遠い空から降ってくるっていう 幸せってやつがあたいにわかるまで
♪あたいタバコをやめないわ プカプカプカプカプカ

この曲が発表されたとき私は中学生。さすがに煙草は吸わなかったし、なんていうか、この曲の味わいを理解出来る大人ではもちろんなかった。この曲を聴きながらシミジミと昔を思い出せるようになったのは、仕事のこと、女の子のこと、人生のことについて、ああなるほどこういうことか・・とわかるようになった大人になってから。

♪俺のあん娘は男が好きで いつも Hu Hu Hu Hu Hu
♪おいらのことなんかほったらかしで いつも Hu Hu Hu Hu Hu
♪あんたがあたいのねた男たちと 夜が明けるまでお酒のめるまで
♪あたい男やめないわ Hu Hu Hu Hu Hu Hu Hu Hu


自分の彼女と寝た男たちと夜が明けるまでお酒が呑めるまで?
出来ます?大丈夫です?目の前の男が自分の愛する彼女とHuHuHuHuしたことがあるってわかってて、一緒にお酒呑めます?・・・・私にはムリだと思うけど、なによりそれを願う女の心理ってどうなんだろう?

大人になってからこの曲の良さがわかった私だが、アーティストたちにとってこの曲は大変魅力的だったようで、多くの人がカバーしておられる。ハンバートハンバートもその中のひとつだけれど、本家である西岡恭蔵さんが歌っておられるのがこちら。

こんなセリフを吐く一筋縄ではいかない女に振り回された経験、おありではないですか?

男はいつも、女に頭があがらないものです。
亭主関白、夫唱婦随。
胸を反らせて威張ってる男の影で、クスッと笑ってる女の姿。

男は単純で女はしたたか。

gonbe5515





by starforestspring | 2017-05-08 20:56 | 音楽 | Comments(0)

『ゲームは終わり』

記憶をたどるために過去記事を検索してて、見つけた記事の日付が2008年だった。

あれ?と思ってこのブログの一番最初の記事を見てみたら、日付けは2008年4月10日。あらら・・・いつのまにか、満9周年を過ぎてるではないか。9年かあ。自分でもこれだけ長く続けることになるとは思ってもいなかった。今や生活のリズムに欠かせない一拍となっているこのブログ。日常だから、それがあたりまえだから、9周年!って浮かれて祝うことさえ忘れてしまっていたんだ。

なんだかそれが嬉しいぞ。

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『ゲームは終わり』というアルバムがある。
五つの赤い風船の、解散コンサートを録音したアルバム。
解散したのが1972年。早すぎる解散だったのではないかと、私は思うわけです。
ただ、このアルバムは、(過去記事にも書いてるとおり)歌と一緒にいろんな情景と匂いと光と音と、それから暑さがくっついているアルバムなのです。五つの赤い風船のアルバムでありながら、一番印象に残っているのは斎藤哲夫さんの『吉祥寺だし。アルバムの最後の曲『これが僕らの道なのか』の一節、「本当のことを言ってください、これが僕らの道なのか」ってフレーズは、のちのち私を縛ることになるし。

なにより枚方ですよ。
当時の枚方は、大阪府に属するくせに、「大阪とはちゃいまんねん」みたいな、ちょっとすかした感じの町でした。なんていうか・・・機械的な、レゴで組み立てられた町、そんな印象を私は持ちました。その町の一角で、私は青春のひとときを過ごしたわけでありまして、そしてまたそれが、なんとも強烈な記憶なのであります。

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そんな時間の中で聞いた『吉祥寺』『これが僕らの道なのか』『私は地の果てまで』・・・等々、このアルバムに収録されている曲は、45年を経た今も、あの情景と匂いと光と音とを、持ち続けたままなのです。

なんていうのか・・、『氷の世界』『元気です』『ひらひら』『やぁ』『ダルシマ』など、すり切れるほど聴いた好きなアルバムはたくさんあるのに、この『ゲームは終わり』だけは別格の位置。


なんだかよくわからないけど、そうなってるんだからしょうがない。
私のはこれなんですけど、あなたのは?


『ゲームは終わり』
枚方の匂いとは関係なく、このアルバムのCDの復刻を待ち望んでいらっしゃるかたは多いようです。が、申し訳ない、私はそこに入るつもりはございません。これは、このアルバムは、レコードで聴いてこそでしょう。


なんにせよ、名盤です。それはきっと間違いない。



gonbe5515



by starforestspring | 2017-04-20 20:40 | 音楽 | Comments(0)

一日の終わりに歌いたい歌 もういっちょ

高石ともやとザ・ナターシャーセブンの曲に「夕空に帰ろう」というのがある。

♪ 朝日に目を覚まし 春には耕す
♪ 繰り返し繰り返し 年老いた山暮らし
♪ 山影に日が沈む 心は澄み渡る
♪ 一日の幸せを 夕空に祈ろう

♪ 大人になるのは かなしいものだね
♪ あの山超えたら 子どもにかえれるだろうか
♪ 山影に日が沈む 心は澄み渡る
♪ 一日の幸せを 夕空に祈ろう

♪ 初雪の山に似て この髪も白くなる
♪ それでもそれでも 新しい春を待つ
♪ 山影に日が沈む 心は澄み渡る
♪ 一日の幸せを 夕空に祈ろう

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晴耕雨読。
お日様の動きに合わせて寝起きし、土を耕して自分が食べるものを自分で作り、必要最小限のお金しか使わない。髭は伸ばし放題、着るものは暑さ寒さがしのげれば見た目はどんなんだっていいし、食べ物の贅沢は言わないかわりに、ニンニクとお酒は切らしたくない。

そんな暮らしにずっと昔から憧れてるくせに、いまだに町暮らしを続けてる私は、なにかのひょうしにこの歌を聴くと、ついまた、夢が枯れ野を走り回ってしまうのだ。

本当のところを言えば、私は黒板五郎さんのように、根性も根気も粘り強さも行動力もない。実際にそんな暮らしが出来るのかと、自分で自分を一番疑っている。もしかしたら・・ではなくたぶん、私が憧れる暮らしっていうのは、憧れているうちが花で、そんなに生やさしいものではないはずなのだ。

そういうことをわかっていながら、それが実現しないだろうことも気づいていながら、なにかのひょうしにこの歌を聴きたくなるし、一日の終わりにこの歌を歌えば、もしかしたら・・という望みを捨てきれずにいる。

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現実を知ることはもちろん大切だが、夢も大切だ、いくつになっても。・・・そうそう現実逃避も時には有効ですのよ。


「夢見心地じゃ生きられぬ。夢でも見なけりゃ生きられぬ。」



gonbe5515




by starforestspring | 2017-04-09 18:05 | 音楽 | Comments(0)

一日の終わりに歌いたい歌

富山でも桜が咲いた。一気に咲いた。全然そんなそぶりを見せてなかったのに。
今年も桜を見ることが出来た。やっぱりいいもんだ、桜は。

>この曲を、仕事を終えた一日の終わりに、グラスを脇に置いて歌えたら、

昨日、こんなことを書いたが、“ 一日の終わりに歌いたい歌”はほかにもあって。

懐かしいところで、「遠き山に日は落ちて」
ご存知ドヴォルザークさんの交響曲第九番『新世界より』の第二楽章に詞をつけたもの。塾にも通わず、さりとて家にも帰りたくなかった少年gonbeは、授業が終わっても学校のグラウンドで遊びつづけておりました。でも、必ず下校時刻は来る。その時、校舎のてっぺんに設置されたスピーカーから流れて来たのがこの曲。

♪遠き山に日は落ちて
星は空をちりばめぬ
♪今日の業(わざ)をなしおえて
心かろく やすらえば
風はすずし この夕べ
いざや楽し まどいせん


「はい、おしまい。帰りなさいね」と言いつけるのが、このメロディー。否でも応でも帰らなければならない。楽しい一日の終わりを告げるのが、この曲の役目でした。刷り込みというのでしょうか、今でもこの曲を聞くと、広いグラウンドと、校門に向かって歩き始めてる下級生や上級生の後ろ姿、その向こうに見える三階建ての校舎を思い出すことが出来る。

そんなわけで、あんまりいい思い出がついてない曲のはずなのに、今この年になると、美化っていうものなのか、あのときの気持ちすら「いい思い出、懐かしい思い出」として蘇ってくる。本当に人間って、都合良く出来ている。


今の私なら、この曲をピアノを弾きながら。心しみじみと歌うことが出来ると思う。
私が通った四つの小学校、今はどんな曲をながしているのでしょう?

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gonbe5515


by starforestspring | 2017-04-08 23:12 | 音楽 | Comments(0)

自切俳人とヒューマンズー

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“自切俳人とヒューマンズー” のレコードをヤフオクで入手しようと思ってる。
『宵々山コンサート1973~2000』のCDを聴いてて、北山修さんの歌声が最近妙にこころに響くので。なんと言えばいいのか、歌ってる本人、本当に楽しんでるんだなと言うのがわかる。お世辞にも上手とは言えないけれど、なんだかとても心地よい。

『三つの箱』
『風に消えたあいつ』
『ハエ・ハエ・ハエ』
『マイソング』

は、定番というか、彼らのヒットソング(?)だと思うけど、私の一番のお気に入りは『夢』。ゴールデンアルバムにも入ってないので、この曲をご存知な方は、コンサートに出かけた人と、『宵々山コンサート1973~2000』のCDを持ってる人だけになるのだろうか。

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これはナターシャーセブンやダウンタウンブギウギバンドと一緒のアルバム


しかし・・彼らのアルバムがこれだけというのはいかにも惜しい。宵々山コンサートでは押しも押されもせぬレギュラーだったのに・・。

音を楽しむと書いて“音楽”
あたりまえすぎて書いてて恥ずかしいけれど、音を楽しみたいときに、楽しませてくれる音楽があるのはありがたい。幸いにして我が家のレコードプレーヤーは今でも現役。首尾良く落札出来たら、自切俳人と一緒に叫びまくろうと思ってる。



gonbe5515




by starforestspring | 2017-03-19 20:54 | 音楽 | Comments(0)

『戦争は知らない』

“戦争”と“知らない”という、同じ言葉が含まれている曲がもうひとつある。

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『戦争は知らない』 寺山修司さん作詞  加藤ヒロシさん作曲

その曲は、同じ歌詞で始まり、そして終わる。
曲の始まり。

♪ 野に咲く花の名前は知らない
♪ だけども野に咲く花が好き
♪ 帽子にいっぱい摘みゆけば
♪ なぜか涙が 涙が出るの

最初の部分を聞いて浮かんでくるのは、中学か高校生くらいの女の子。明るい色のワンピース、つば広の帽子、長い髪。世のケガレを知らない少女が一人そこにいる。そんな光景だろう。ところが、二番以降で様子が変わる。

♪ 戦争の日を何も知らない
♪ だけども私に父はいない
♪ 父を想えば ああ荒野に
♪ 赤い夕陽が 夕陽が沈む

♪ 戦で死んだ悲しい父さん
♪ 私はあなたの娘です
♪ 20年後のこのふるさとで 
♪ 明日お嫁に お嫁に行くの 

♪ 見ていてください 遥かな父さん
♪ いわし雲飛ぶ空の下
♪ 戦知らずに二十歳になって
♪ 嫁いで母に母になるの


この時点で、明るい色のワンピース、つば広の帽子はもう見えない。広い野原に咲く、名前を知らない花。“帽子にいっぱい” 摘めるのだから、一面に咲いてるのだろう。 その野原に背筋を伸ばして立ち、空を見上げている女性が見えてこないだろうか。

戦争で命を落とした父、“私”はその父の顔も知らない。けれどいつも父を想い、父の娘であることを誇りにしてきた(きっと母親が父の人となりをずっと話して聞かせてくれたのだろう)母と二人で、肩寄せ合って生きてきた20年。娘は明日、幼い頃から暮らしてきたこのふるさとで、結婚する。

空のむこうで私と母(父にとっては愛する妻)をずっと見守ってきてくれた父も、喜んでくれるだろう。女手ひとつで娘を育てた母を、褒めてもくれるだろう。どうか父さん、これからも母と私を見守っていてください。私は嫁いで妻となり、私を育ててくれた母のような、そんな母親になろうと思います。

そんな女性の心がみえてくるような気がする。
曲の最後、最初に出て来たのと同じ歌詞が再び現れる。

♪ 野に咲く花の名前は知らない
♪ だけども野に咲く花が好き
♪ 帽子にいっぱい摘みゆけば
♪ なぜか涙が 涙が出るの

どうだろう、同じ歌詞だけれど、受ける印象がまったく変わってしまってないだろうか。

最後のこの部分は、最初の単なる“提示”とは異なり、父と母に対する言い尽くせないほどの愛情と感謝。それから今、幸福であることの実感。そういうものが入り混じった涙を流しながら、未来への希望と新たな覚悟を歌っているように思える。

私はいまでもこの曲を聞くたび涙する。先の戦で亡くなった方たちへの慰霊と、残された方たちに寄り添う気持ち。流れていく年月とともに訪れる新しい時代、つながっていく世代。それらを声高に歌うのではなく、静かなメロディー、簡単でいて深い意味が込められた歌詞、そして物語性のある展開とで表現した、素晴らしい名曲だと、私は信じて疑わない。


この曲を歌いながら情けなくも“男のくせに”泣いてしまう私を、父やおじさんたちは困った顔をしながらも、笑いながら許してくれそうな気がする。

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gonbe5515


この野原に咲く花、“名前は知らない花”とは、先の戦争で命を落とした人たちのことを指すのではないだろうか。“だけども野に咲く花が好き”とは、その人たち一人一人の人生、生きた証、守ってきたもの、そういうものを愛しく思うこの女性の心を表現しているように思えてならない。
by starforestspring | 2017-03-08 21:57 | 音楽 | Comments(0)

『戦争を知らない子供たち』

昭和30年代、その前半に生まれた私の幼少期には、あの戦争の残り香がまだあったように思う。鴨川にかかる橋の上では足や腕をなくした男の人が座っていることがあったし、銭湯の湯船につかっていると、おじさんたちの“その頃の話” が耳に入ってくることもあった。そういえば、よく銭湯で一緒になる角刈りのおじさんは、熱くてお湯につかれずにいる私をよく叱ったものだった。「男のくせにこのくらいの湯につかれんでどうすんねん!さっさとはいらんか!」

「男のくせに」「男たるもの」「男らしく」
当時のおじさんたちはおしなべて、男の子にこれを求めた。思い返してみれば、明らかに軍隊時代の体験からくるものに違いないものもあった。けれど、それ(軍隊時代の体験)を口にしこそすれ、決して押しつけようとはしなかった。想像するにおじさんたちは、“新しい時代の教育”というものを尊重しようとしたのではないだろうか。自分たちが受けてきた教育が悪いものだと否定するつもりはないけれど、“今の子ども”には“今の教育”があるのだと。自分たちは過去の存在(・・・そこまでは思っていなかったと信じたいけれど)そういう気持ちがどこかにあったのかもしれない。


父はめったに戦争の話をしなかった。
しかし、あまりに私がせがむので、時々だけれど、ポツリポツリと話してくれたことがある。海軍の戦闘機に乗り、銃座に座ってむやみやたらに撃ちまくったこと。飛行場で敵機の機銃掃射を受け、おしりの肉を削られたこと。上官に対しては絶対服従。口答えなどもってのほか、命令に対する返事をためらっただけで殴られたこと。ジャングルの中で食べた昆虫の味、マラリアの怖さ。私はそういう話をいかにも男の子的な反応で(なにしろ当時は、“鉄人28号”や“ビッグX”が、悪い敵と正義の戦いをしていたのだ)ドキドキしながら聞いていたけれど、父は多くは語りたがらず、話はすぐに打ち切られた。

子どもに語るにはむごすぎると思っていたのか、語ることで蘇ってきてしまう記憶を封じ込めたかったのか、語ることで息子にその記憶が複写されることを嫌ったのか。父も近所のおじさんたちと同じ過去の軍人であろうとしたのか。


1970年。万博の年。三波春夫さんが笑顔で高らかに世界の人々に握手を求めて歌っていたころ、京都のジローズというフォークデュオが「戦争を知らない子どもたち」という歌をヒットさせる。作詞は北山修さん、作曲はジローズのメンバー杉田二郎さん。


♪戦争が終わって 僕等は生れた
♪戦争を知らずに 僕等は育った
♪おとなになって 歩き始める
♪平和の歌を くちずさみながら
♪僕等の名前を 覚えてほしい
♪戦争を知らない 子供たちさ

若すぎるからと 許されないなら
髪の毛が長いと 許されないなら
今の私に 残っているのは
涙をこらえて 歌うことだけさ
僕らの名前を 覚えてほしい
戦争を知らない 子供たちさ

中学生になっていた私もこの歌を歌った。ちょっと照れながらも大きな声で、それが当然の権利でもあるかのように歌っていた。でも、今にして思うのは、父やおじさんたちは、この歌をどんな気持ちで聞いていたのだろうか、ということだ。限られた時間での入浴を済ますため熱い風呂に放りこまれ、空から機銃掃射に追いまくられ、上官には絶対服従を強いられ・・そんな経験をして“今”を生きている父たちは、髪を伸ばし、ギターを抱え、ラッパのように広がったズボンをはき、女の子と一緒になって笑顔で歌ってる苦労知らずの若い男らを、どんな気持ちで見ていたのだろう。

そんなことを考えると、とてもじゃないがこの歌を、もう一度歌う気にはなれない。



gonbe5515


by starforestspring | 2017-03-07 17:34 | 音楽 | Comments(0)

青少年のよすが

10代から20代にかけて。

まあ、思い返してみれば昔の青少年は、人生とか、恋とか、生きる意味とか、生とか死とか、運命とか、毎日の生活に直接には関係ないことについて、真剣に考えることがとても意味のあるように思え、むやみに深刻な顔をしていたものではないかと思います。

ですが、悲しいかな経験値が少ない。あたりまえです。
だもんで、どうしても想像とかに頼る。
頼るんだけれども、考えを発展させていこうとすると、やっぱりそこに芯となるものが必要なのであります。無から有は生まれ得ないのですから。そこで頼られることになるのが、本だったり歌だったり、映画だったりしたわけです。

その中で歌というものについて言わせていただくなら、私ら若かりしころ、世はフォークからニューミュージック、ロックでありました。高田渡、加川良、中山ラビ、吉田拓郎、井上陽水、荒井由美、中島みゆき。レッドツェッペリン、ディープパープル、クイーン、イーグルス、グランドファンクレイルロード、ニールヤング。。。枚挙にいとまがございません。

そういう方々の音樂を聞き、歌詞を読み、そこから現在自分の悩みの種となっている問題の解答を求めようとした。当時の青少年、程度の差こそあれ、こんなふうな道をたどったのではなかったでしょうか。

そんな悩める青少年(ここではgonbe個人を指す)に多大なる影響を与えたのが、フォーククルセダースや井上陽水、高石ともやとザ・ナターシャーセブンであります。特に北山さんの詞には、やられました。

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人は誰も ただ一人旅に出て
人は誰も ふるさとを振りかえる
ちょっぴりさみしくて 振りかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ

人はだれも 人生につまずいて
人はだれも 夢破れ振りかえる
プラタナスの 枯葉舞う冬の道で
プラタナスの 散る音に振りかえる

  「風」より抜粋  北山修作詞


赤とんぼの歌を歌った空は
何もかわって いないけれど
あの時ずっと夕焼を追いかけて行った二人の
心と心が今はもうかよわない
あの素晴しい愛をもう一度
あの素晴しい愛をもう一度

   「あの素晴らしい愛をもう一度」より抜粋  北山修作詞


小さなカバンにつめた
花嫁衣裳は
ふるさとの丘に咲いていた
野菊の花束
命かけて 燃えた
恋が結ばれる
何もかも 捨てた花嫁
夜汽車にのって

   「花嫁」より抜粋  北山修作詞


いつも幸せすぎたのに
気づかない二人だった
ふるさとへ帰る地図は
涙の海に捨てて行こう
悪いのは僕のほうさ
君じゃない

   「さらば恋人」より抜粋  北山修作詞

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本当になんていうか、私は、時代に恵まれた。
そう感謝する今日この頃です。


gonbe5515





by starforestspring | 2017-03-06 15:52 | 音楽 | Comments(0)

中学生の作文

映画『あやしい彼女』で要潤さん演ずる音楽プロデューサーさんが、スタジオで誰かが歌ってるときにその歌詞をチェックしてて、「中学生の作文だろ、これ!」と怒鳴ってたシーンがあった。最近のアーティストの歌の全部を聞いてるわけではないので、えらそうに言えないけれど、中学生の作文のような歌詞を聴くことはたしかに多い。見たまんま、思ったまんまを言葉にしてるだけで、心情を風景や現象に仮託するような歌詞を聞くことは(私が耳にする範囲において)あんまりない。

最近の若い人たちを見てて感じることのひとつに、本を読んでる子が少ないというのがある。本当に読まない。新聞すら読まない。夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、川端康成、森鴎外、谷崎潤一郎、三島由紀夫、中原中也、与謝野晶子、石川啄木・・・。
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私らが学生のころは、少ないやつでもこの方たちの作品をひとつくらい、普通程度では誰もが知ってるような作品はひととおり読んでおり、それを話題にして会話が成り立ったものだ。ところが今は、作家名を出したあと、クエスチョンマークが飛び交ったところで話が終わってしまう。

まあ、そういう状況で、わかりやすい歌詞が多くなるのはムリもないのかなと半ば納得はしているのです。詞を書く人自身がストレートな文章しか書けない、それを聴く人もそのまんまの歌詞しか理解出来ない。発信者と受信者とがそんなのならば、これはもうしょうがない。

今どきの若いヤツに、加川良さんの歌詞を読ませたら、どんな顔をするのか見てみたい。
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♪ 何が本当なのかとばかり
♪ 何をそんなに遠くまで
♪ 何を追いまわして
♪ いらっしゃる
♪ 歩みもせずに進みすぎてる

♪ 横なぐりの雨が降る
♪ こんな時雨やどりより
♪ 雨に打たれていた方が
♪ ましだと思える時もある

♪ ああ きっと きっと
♪ 風向き変わるさ
♪ 事情なんて なにもない
♪ ほらゆれている 見えてくる
♪ 私は私の気に入るように

  「つれづれなるままに」より抜粋 加川良作詞

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♪ 街は静かに眠りを続けて
♪ 口ぐせのような夢を見ている
♪ 結んだ手と手のぬくもりだけが
♪ とてもたしかに見えたのに
♪ もう夢は急がされている
♪ 帰れない二人をのこして

  「帰れない二人」より抜粋  井上陽水 忌野清志郎作詞


♪ それから人は [人はみんな]みんな傘をさして[傘をさして]
♪ まるで心を[心を]傘でかくせるみたいに[傘でかくせるみたいに]
♪ そして黙って[黙って雨の]雨の中を歩いてる

♪ それから雨は[雨はどこか]どこかの風と一緒に[どこかの風と一緒に]
♪ 茶色の葉っぱを[葉っぱを]一枚落としていった[一枚落としていった]
♪ それからみんな[みんな雨に]雨にぬれて歩いている

   「ある雨の日の情景」より抜粋 吉田拓郎/伊庭啓子作詞


「中学生の作文」のような歌詞にはその歌詞なりの良さがございましょうが、なんだかよくわからない歌詞にもそれなりに味わいはあるぞと申し上げたいのです。>優劣ではなくてです。

青少年諸君!なんだかよくわからない言葉のむこうに、自分なりのイメージを展開させ、己が心象に置き換える。そんな作業も楽しいものですぞ。

さあ、書を取れ、部屋にこもろう!

gonbe5515




by starforestspring | 2017-03-05 18:33 | 音楽 | Comments(0)

希望の轍

高石ともやとザ・ナターシャーセブンの曲でなにが一番好き?
吉田拓郎さんの曲でなにが一番好き?
井上陽水さんの曲でなにが一番好き?

人それぞれに答えが違う質問。

サザンオールスターズの曲でなにが一番好き?

『希望の轍』

イントロのキーボードのハジケ具合。
桑田さんのボーカルを支えるドラム。
私を急かせ、心を走り出させてしてしまうメロディ。

この曲は、私にとって魔法の曲であります。

『勝手にシンドバッド』も捨てがたい。
『せつない胸に風が吹いてた』もいい。
『Ya Ya (あの時代を忘れない)』はもちろん大好きだ。


そうは思うけれど、やっぱり『希望の轍』が一番。
まあ、それだけのことでございます。

Youtubeで検索したらこんなのが出てきたので、ご参考までに。

希望の轍/サザンオールスターズ



JR茅ヶ崎駅の発車メロディになってるんですってね。知らなかった。
JR、粋なことするなあと、小一時間。



gonbe5515


明日からも、しばらく音楽ネタでいくつもり。
by starforestspring | 2017-03-04 20:57 | 音楽 | Comments(2)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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