カテゴリ:食べものについて( 12 )

「旬」ということ

9月に入ったとたん、北陸富山は秋模様。
朝晩はすっかり涼しくなりましたし、日中も日なたは汗ばむ程度には暑いんですが、汗が吹き出すほどじゃない。そうなったのは間違いなく9月1日。

そもそも、今年は“夏”があったのだろうか・・というところから語り合いたいわけです。梅雨に入った宣言はありましたけど、明けたという宣言は結局聞かれずじまい。暑い日が続くなあ・・と思って汗をだらだら流しながら庭の手入れをしていたら、その次は雨。また雨。今日も雨。で、気がついたら9月になり、半袖が長袖になり、短パンが長ズボンになり。>部屋着の話です

今年の農作物の出来が気になる今日この頃です。

秋と言えば当然食べ物の話になるわけですが、風の噂に聞くところによると、今年も去年と同様、サンマの漁獲量が少なくなるかもしれないのだとか。

いえいえ、そんなことはありません・・っていうのがこちら。


「サンマ、高くなってるんだって?」
「値段もそうだけど、細いわよお。」
「え?そうなん?細いん?」
「もうね、ガリガリね。だから今日はこれ買ってきた」

と言って、ニョーボが出してきたのが“カツオのたたき”

夫の大好きなサンマが、食べるのをためらってしまうほどやせたツイッギー状態だったのを見かねて、同じく大好物のカツオのたたきを食べさせてやろうと選んでくれた心配りには感謝するが・・・・

「9月にカツオ?」
その反応を見て、ニョーボ曰く、冷凍冷蔵設備が充実した昨今、旬という言葉は絶滅危惧種の仲間入り候補なのだとか。やがて冬にトマト、夏にミカン、みたいなことになるかもよ・・などと、私を脅す。

『いつかは男爵という記事で
「変化・・は世の常だし、人々に便利さを提供するけれど、便利さよりも、守っていくべき大切な固有の文化というものもあるはずで。

と、書いたけど、その季節に出来るもの(とれるもの)をその季節に食べることで、味と季節との太いリンクが成立するのであって、そこがあやふやになってしまったら、美味しさも中ぐらいなりおらが春ではないか。


七輪でサンマを焼き、油が炭に落ちるときのジュージューいう音と、モクモクの煙で涙目になりながら焼けていくサンマをひっくり返す・・あの秋の楽しみは味わえないのだろうか?

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日本近海の海水温がどんどん下がって、サンマの群れが日本の漁場になだれ込んできてくれるのを切に願う秋の夜である。

サンマなくして、なにが秋だか。。
偏狭なる私は、そう主張したいのである。


gonbe5515



by starforestspring | 2017-09-09 18:52 | 食べものについて | Comments(0)

カレーについて

昨日の夕食はカレーだった。
いい機会だから、カレーについて語ろうじゃないか

世にさまざまなカレーがございます。野菜がたっぷり入ったもの。緑色したもの。鶏肉が骨付きで入ってるもの。カレーはどこの家でも定番のメニューのひとつと言って間違いないところ。

はるか昔、私が小学生のころ、大塚食品から『ボンカレー』が発売された。あとで聞いた話ではお湯で温めるだけで食べられるようになるレトルト食品としては世界で初めてであったそうだ。これにはお世話になった。本当にお世話になった。今はもう、すっかり食べなくなってしまったけれど、スーパーに買い物に行ったとき、棚に並んでるボンカレーを見ると、なんとも言えぬ懐かしさと、ほんの少しの嫌悪感を感じてしまう。


そう言えば、NHKの朝ドラ『つばさ』で、つばさが小石をなげつける加乃子の『シュッ』の看板を見た時、

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私はすぐにボンカレーの看板を思い出してしまった。>わかる人にしかわからないネタですみません。

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この看板、町中いたるところにありませんでした?

そういえばあのドラマに出てたベッカム一郎さんを、先日の『お笑い向上委員会』でお見かけしたときはうれしかったなあ。「空気読むのがオレのしごとだから」・・・にはしびれたなあ。>再びわかる人にしかわからないネタですみません。

ベッカム一郎さんを見てると、ロナウ二郎さんや、正太郎さんはお元気なんだろうか?と、知らず知らずのうちに遠い目をしてしまってた。紀菜子さんは、なんか最近大変みたいですけど・・。


・・・カレーに戻ろう。

我が家のカレーには、私のリクエストにより、ジャガイモがびっくりするほどの大きさで入ってる。私はカレールーがからまった大きなジャガイモを、ハフハフ言いながら食べるのが好きなのだ。他に入ってるのは肉(牛または豚)、タマネギ、こんなもん。我が家のカレーはシンプルです。だってこれが一番おいしいと思うのですもの。

翻って考えて見ると、私のこの嗜好は、ボンカレーによってはぐくまれたものかもしれないと推察するわけです。今はどうかしらないけど、ボンカレーって、ジャガイモ?お肉?タマネギ?・・・・え?入ってたっけ?の世界でしたよね、確か。>大塚食品さん、スミマセン。

今度スーパーに行ったら、ボンカレー買ってみようかな。


gonbe5515





by starforestspring | 2017-09-08 19:46 | 食べものについて | Comments(0)

キミは紅ショウガの天ぷらを知っているか?

『あさが来た!』
ふゆさんが、亀助さんたちと笑いあってる姿が微笑ましかったです。
亀助さんにも春が・・・あ、いや、ふゆが来てくれるといいですね>独身脱出
でも年齢からすると弥七さんのほうか?


『エンジェル・ハート』
ホームドラマでもなく、刑事ドラマでもなく、アクションドラマでもなく、恋愛ドラマでもなく。。。中途半端極まりないですな。なによりシャンイン(三吉彩花さん)がいつも眉間に皺寄せてるのがしつこい。もう第四話だというのに。最後の最後に笑顔はみせましたけど・・・。



さて本題。
北陸富山に来て食べられなくなったことが悔しくてならないもの。
・ぬか漬け。
・水無月(和菓子)。
・はも。

それから
・紅ショウガの天ぷら!
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売ってないんです、こっちでは。
売ってないどころか「紅ショウガの天ぷら」なんて見たことない、って人ばっかりです。当然食べたこともないわけで。昔ニョーボ(金沢市出身)に「紅ショウガの天ぷらが食べたい」って言ったら、すっごく不思議そうな表情で、小首をかしげられたものです。調べてみると、やっぱり近畿圏、特に京阪神で食べられてるようです。

どういうわけか最近、妙にこの「紅ショウガの天ぷら」が食べたくてしょうがない。


ちょうどというか、まるで作ったような話なんですが、DISCASで借りた多部未華子さんご出演の「深夜食堂」、特典映像にドラマ版のラッシュがあるんですが、そこで「ベニ天は母子家庭の味や!」と叫んでるシーンがありまして(ググってみたらドラマ版第二十四話、叫んだの谷村美月さん)
そうかあ、母子家庭の味かあ。父子家庭の味でもありますよ。
舌に残ってるあの味は、とてつもなく懐かしいあの頃に連れてってくれる、そんな気がします。


ああ、食べたい。


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ああ・・・食べたい。


gonbe5515
by starforestspring | 2015-11-05 20:07 | 食べものについて | Comments(0)

ニンニク

私は服とかCDとかアクセサリーとかそういうものにはあんまりお金を使うタイプではありません。食べるものも同様で、おなかがふくれればそれでいいじゃない・・とまではいいませんが、いわゆるところの“グルメ”とは対極に位置しているのだろうと自覚しています。きっと味覚が“鈍”なんでしょうね。>“純”とお間違えのないよう・・。

これからの季節、私が食卓に欲するものは、カツオのたたきと冷や奴と、それからキュウリの塩もみとか、白菜の漬け物とか、そういうものです。今日カツオ、明日冷や奴で明後日カレー。それからまたカツオで次が冷や奴・・・のループでも何ら問題ありません。


でも私がなにより望むのは、“ニンニク”をたっぷり使った料理を毎日食べられる暮らしです。
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仕事柄、お口からニンニクの臭いが・・・というのは厳禁なので、この仕事一筋30ウン年、ニンニクを食べられるのは休みの前日にほんのちょっぴりだけでした。なんの気兼ねもなく、おもいっきりニンニクをかじれるのは、1週間くらいまとまった休みがとれた時の(10年くらい前はそれが出来た)最初の二日間くらい。
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カツオのたたきはニンニクを添えて食べれば、添えないよりはるかに美味しいのです。パスタだってニンニクを入れると入れないとでは、味が違いますしね。
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そういうのを知っていながらニンニク抜きのカツオやパスタを食べるっていうのは、実に残念なものがあるのです。

だもんで、リタイアしら毎日ニンニクを食べ、ひげを伸ばして、一見アヤシイおっさんに変身したい・・という願望を私は持っているのです。ああ、憧れるなあそういう暮らし。


ま、希望どおりにいくわけがないんですが、せめてこういう夢は見たいものです。
「夢見心地じゃ生きられぬ。夢でも見なけりゃ生きられぬ。」


名言だと思います。


gonbe5515
by starforestspring | 2015-04-27 14:19 | 食べものについて | Comments(2)

『千両みかん』

落語の『千両みかん』ご存知でしょうか?

大店の若旦那が病に伏せってしまい、店の主人は医者を呼ぶ。
見立てた医者が言うには「体のどこにも悪いところはない、これは気の病だ」と。
どんどん衰弱していく若旦那を見かねた主人は番頭に「なんとしても息子から病の理由を聞き出せ」とキツク命令する。番頭、若旦那に言い含めて理由を聞き出すと・・
「あのな・・・みかんが食べたい」
「み、みかん?そんなことでしたんかいな。よろしおま!すぐに買うてきます」

番頭、主人のところへ戻って実はこれこれこうこう・・と若旦那から聞いたことを話す。
主人、曰く
「番頭、おまはん、今はいついっかやと思いなはる」
「え?」
「今は土用でっせ。いわば夏の盛りだ。冬のみかんが夏におますのか?」
「あらま~」
「あらま~やおまへん、こうなったら番頭、あんさん大阪中回ってみかん探してきなはれ。見つからなんだその時は、あんさん磔でっせ!」

・・・序盤はこんな話で、番頭がみかんを探しに出かける先々での出来事は抱腹絶倒。
そしてついにみかんが手に入り・・・。

まだまだ話はおもしろくなるのですが、実際に聞かれるのが一番だと思いますのでこのへんで。

さて、
夏にみかん。
頭の上から“かあ~っ!”と日差しが降りてくる夏。
外に出て立ってるだけで汗が噴き出るこの夏に、なんと私は今日、みかんを食べました。

「え?」

 ↑ みかんを差し出されたときの私の反応。

正直申し上げて、それほど美味しくはなかったのですが(夏にみかんかよ!っていう、食べる側の姿勢が多分に影響してると思われ)みずみずしいところは冬と変わりませんで。それでもなんかすごいなあと思った次第。いやほんとですって。


『千両みかん』ではみかんがたったひとつだけ見つかりますが、私の事務所にはぱっと数えただけでみかんが三つあります。

『千両みかん』のおかしくも哀しいサゲは、この時代に生きているとなかなか伝わりにくいのかもしれません。



gonbe5515


次回から、シリーズ復活します。
by starforestspring | 2014-08-02 20:12 | 食べものについて | Comments(0)

ラーメンライス

ラーメンと言えば小池さんだけど、ラーメンライスと言えば大山昇太。

思い返せば私とラーメンライスの縁は深い。
子供時代の食卓には頻繁に出てきた。>ラーメンはチキンラーメンだった。
京都を出て大阪で一人暮らしを始めた最初の夜、通天閣近くのラーメン屋さんでのラーメンライスの味は忘れられない。大望を抱いて京都を出たものの、それまでは“イメージ”に過ぎなかった一人暮らしが“現実”に始まる。その心細いような嬉しいような少し大人になったような・・そんな不思議な気分で食べた。

就職のため大阪から瀬戸内海を渡って松山に行った夜は、歩道橋下のラーメン屋で。転勤で松山から富山に来たときも、仕事の帰りに会社近くのラーメン屋さんで。・・・引っ越しの夜はいつもラーメンライスをたべてるなあ・・なんなんだこれは。

以下、私の信じるラーメンライスのポイント

・醤油ラーメンであること(味噌でも塩でもOKですけど、ラーメンライスの呼び名がぴったりするのはゼッタイ醤油)

・ラーメンが豪華でないこと。麺、メンマ、澄んだスープ、チャーシュー、かまぼこ、ネギ・・これで充分。あ、ギャバンのコショーは必須。

・安いこと。近年1000円に近いラーメンに出くわすことがあるが、あれをラーメンと呼んじゃいけないと思う。

・ご飯は少し大きめのごはん茶碗で出てくること。どんぶりならなお良し。

・ご飯が熱々であること。ジャーで保温したのは可。冷凍したのをレンジでチンは不可。

・一人の時に食べること。カップルの時だと妙に気取ってしまって本来の食べ方が出来ない。

こんなことを言うとなんですけど、ラーメンライスは男の食べ物ですよね。
『ラーメンライス』と書いて、『おとこ』と読む・・みたいな。
さらに言わせてもらえば、私みたいなちょっとさえない部類に入る男専用の食べ物ではないかと拝察する次第。

・・・おじさんの言うことですから、聞き流しでおねがいします。

gonbe5515
by starforestspring | 2014-03-23 18:57 | 食べものについて | Comments(2)

食べものについて5 鯨の肉

子供の頃、鯨肉が好きだった。
ベーコンって言ってた赤身と白身のコントラストが綺麗な部分が大好きだった。

『風雲児たち』で教わったのだけど、はるか昔、鯨一頭が取れると、その村の住人たちが一年潤ったらしい。日本人は鯨一頭、余すところなく使い切ったとか。食べられないのは歯と骨とヒゲだけ。(ただしヒゲは文楽やからくり人形を動かすのに重用された)欧米人は油だけとってあとは全部海に捨てたっていうんですから。

鯨の肉はね、美味しいですよ。
私らの世代が例えば同窓会なんかで集まって、酒を飲み、昔話が次々に出てくるようになると、鯨の肉は間違いなくネタになりますね。そしてこのネタはきっと盛り上がると思います。

今年の春、仕事で和歌山に行ったときに、実は太地町も訪問したかったのです。
目的はひとつ。太地町町民のみなさまに
「自分たちの考えが全て正しいと思い込んでるワケのわからん団体からの嫌がらせにガマンの日々、さぞおつらいこととお察し致します。なにも力にはなれないかもしれませんが、私はイルカ漁やクジラ漁を支持しています。クジラの肉、大好きです!」
ってなことを、漁協の事務所をお訪ねして、申し上げたかったんです。

そういう心づもりを胸に、白浜のホテルに着いて、ホテルの人に聞いたら
「車で太地町までですか?そうですね・・2時間半くらいでしょうか?」

・・・無知ってこわい。

2時間半。ダメです。ごめんなさい。
今回のスケジュールではとてもそれだけの時間はとれません。間に合いません。
仕事を済ませてからちょっと出かけて、ひと言喋って町内一周して、それから戻ってくる。
そんなつもりだったんですが、2時間半かかるとは知りませんでした。
いつか必ず、プライベートで、目的地は太地町で、出かけます。
それまで太地町のみなさん、頑張ってください。

とにかく私は、太地町に対する思いと言いますか、あの町のみなさまに対する某ワケのわからん団体がやってることが腹立たしくてなりません。私があの町に住んでて、あんな仕打ちを受けたらゼッタイ手を出してますね。ええ、自信があります。
その様子がYouTubeで全世界に流され、それがまた太地町への反感につながる?
上等やんけ・・って思う私は、ガキですか?

この件について過去に

文化を尊重しない輩たち

閑話休題

という記事に書いてます。4年前、2年前の記事です。
さっき読み返してみましたが、私の気持ちはこれを書いた時となんら変わってはおりません。


和歌山県のHPでこんなのを見つけました。

イルカ漁等に対する和歌山県の見解

感情にまかせて書き殴った誰かさんの文章とは違い、実に冷静に淡々と思うところを主張していらっしゃいますので、ご一読をお勧め致します。

gonbe5515

たまにね、スーパーで鯨を見かけると、買っちゃいますね。
by starforestspring | 2013-12-27 20:06 | 食べものについて | Comments(0)

食べものについて4 クリスマスケーキ

最近のケーキは美味しくなりました。
でも、嬉しさは子供のころのほうが優ってましたよね。
なにしろ、ケーキを食べられる数少ない機会だったのですから。
いまはしょっちゅう食べてるもんなあ>ケーキ。
食べものには、感動という名の調味料も必要なのでしょう。

今年もNORAD頑張るようです。
ご存じない方は是非ご覧になってください。→ Norad Santa Tracker
#時差があるので、まだ始まってない場合があります。

クリスマスといっても、私はキリスト教徒ではないので#それを言っちゃあおしまいなんですが#さして感慨もございません。ございませんどころかなにがそんなに楽しいの?っていうのが正直なところです。もっと言えば、どうして4月8日の灌仏会はスルーなんだろう?ってことです。意識してるとしてないとに関わらず、仏教徒のほうが圧倒的に多いはずですよね、この国は。
洋の東西を問わず、とにかく自分達にとって都合がいい・・そう思ったものはどんどん受け入れ、そればかりか自分たちでさらにアレンジを加えてもっと都合のいいものに変えてしまう。それはそれで才能だとおもうのですが、もっと日本人ならではのものも大切にしたらどうだろう?

この国であればこその特徴に、もっと自信と誇りをもってもいいと思うのです。

畳に寝そべり、押入れから布団を出して眠り、障子越しに朝日を感じ、布団をたたみ、ちゃぶ台でごはんを食べる。

カーペットの上に寝そべり、ベッドで眠り、カーテン越しに朝日を感じ(厚手のものでは感じられません)テーブルとイス、もしくはソファに座ってごはんを食べる。

畳もすてたもんじゃありませんぜ。

gonbe5515

まあまあ、固いこと抜き。
今日はクリスマス。
ケーキ屋さんとケ○タッキーは大忙しでしょうね。

どうぞいい夜を。
BGMはワムのLast Christmasを!
by starforestspring | 2013-12-24 20:07 | 食べものについて | Comments(0)

食べものについて3 コロッケ

近頃、コロッケをごはんのおかずにして食べることがめっきり少なくなりました。朝のトーストに縦半分に切ったコロッケとキャベツの千切りをはさんで食べるとか、スーパーで買った弁当だけでは物足りない感じがするときに、特売のコロッケをふたつほど買い足すとか。カッコよく言えばサイドメニュー、普通に言えば脇役の食べものってことになるのでしょうか。

かつてコロッケは食卓の主役でした。
昭和30年代から40年代にかけて、庶民の食卓にもっとも多く登場したのはカレーライスとコロッケに違いないのです。

コロッケ、ごはん、みそ汁、漬物。
これが夕食の一人分でしたよね?

今も忘れられない思い出があります。
中学生のとき、ある友人がコロッケに醤油をかけているのを目撃したのです。
私、ビックリしまして。
「コロッケに醤油かけんのか?うそやろ?」
「え?おまえんとこ、ちがうの?」
「ソースやソース!ソース以外になにかけんねん!」
「・・・ウチはずっと醤油やで」

おおげさではなく、あれはカルチャーショックでした。
自分の信じていたものが、絶対ではなかったってことが驚きでした。
もっと驚いたのは、
コロッケに醤油をかけて食べてみたら、美味しかったということです!

トマトやウメボシと同様、コロッケも、昔のほうがおいしかったと私は信じています。
それはもちろん、ほかにもっとおいしいものがあるってことを知らなかったのが主たる理由でしょうが、もうひとつ決定的に違う理由を私はあげることができます。

「揚げたてのコロッケを食べる機会がない」

これですね。
昔食卓に並んだコロッケはほんのり温かかったですよ。
父は仕事の帰りに近所の商店街の肉屋さんに寄り、みんなが食べるだけの数のコロッケを抱えて帰ってきました。そのコロッケは父の注文を聞いたあと、肉屋さんがその場で揚げてくれたものでした。揚げたてのコロッケを家に持ち帰り、食事の支度をする。それから「いただきます!」になるまで、コロッケはまだ温かさを保ってくれていたのです。

残念なことに今、我が家の近所に肉屋さんはなく、つまりはコロッケを揚げてくれる人はおらず、当然の帰結として、私たち家族はスーパーで長時間展示されている温かくないコロッケを買うしかありません。
これでコロッケの本当の味がわかるわけないのです。

今年の夏京都に帰ったとき、どこかの商店街で家族が買い物をしてる間、車で一人待っていることになりました。手持ち無沙汰な私が車の中からぼんやり周りを見ているとそこに肉屋さんがありましてね。なにげに観察していると、その店の前に客が現れてから立ち去るまでの時間が結構長い。これはもしかして・・と思って車を降り、近づいてみると案の定、店先に油を張ったフライヤーがありました。私はまったく暇でしたので、おばさんに頼んでコロッケを5個買いました。一つはすぐ自分が食べ、残りをそのあとすぐに買物から帰ってきたニョーボと姪っ子と娘たちとに食べさせたのです。ごく普通の値段のごく普通のコロッケでしたが、娘たちはその美味しさに驚いていました。

コロッケは揚げたてが命。
なにもコロッケに限らず、揚げものはみんなそうですけどね。
温かくないコロッケはコロッケの本当の味がしないのです。
温かくないコロッケを食べ慣れるってことは、本当の味を知らないままってことなのです。

揚げたてのコロッケを買える肉屋さんが近所にあるのなら、それは幸せなことだと思います。
「安くて美味い」
コロッケはこの代名詞が似合う数少ない食品のひとつですから。
・・・揚げたてであれば。

gonbe5515
by starforestspring | 2013-12-23 21:21 | 食べものについて | Comments(0)

食べものについて2 ヨウショク

加川良さんのアルバム「やぁ」を聴いてると、簡単に10代の頃にトリップできるからありがたい。


京都高野川のほとり、出町柳に住んでた頃、私は団地に住んでいました。
当時の市営住宅にはお風呂がついていなかったので(昭和40年代前半)歩いて3分くらいのところにある銭湯に親と行ったり友だちと行ったりしてたのです。その頃の私はお風呂に行くことはそれほど楽しみではなく、そのあとの買い食いを楽しみに出かけていたような気がします。

銭湯の脱衣場の冷蔵庫に入ってた森永のコーヒー牛乳(なぜだか明治じゃないのです)
あれはおいしかった。
風呂上りに飲むコーヒー牛乳って、どうしてあんなにおいしいんでしょう?でもコーヒー牛乳は5回ねだって1回飲める・・くらいの確率だったですから。必ず飲めたわけじゃない。
そういうあてにならないコーヒー牛乳より、私たち子供が楽しみにしてたのは“ヨウショク”という食べ物でした。銭湯の前にあった小さなお店で売ってたよくわからん食べ物でした。中身は牛か豚レバーをフライにしたもの・・かな?あまり自信ありません。でも、こいつは必ず食べられた。なにしろ一個5円。小学生でも買える金額です。風呂上りに5円玉握りしめて友だちといっしょに競争しながら駆けていきましたねえ。

店のおばちゃんに頼めば小さな肉の塊に衣をつけ、油の中に放り込んでくれました。あらかじめ揚げたのを並べておいて、買いにきた人に順番に渡していくってことはなかったようです。衣をつけたヨウショクが油の中に放り込まれる。小さな泡ぶくをいっぱい出しながら下のほうに沈み、白から薄い茶色、キツネ色へと色が変わっていくと表面のほうにぽっかり浮かぶ。揚がると取り出してつまようじを刺し、ちいさな新聞紙にくるんで渡してくれる。アツアツをハフハフ言いながら食べていたもんです。あの味はねえ、あの味はねえ・・・出町柳の思い出の味付けをしてくれてますね。大切に食べました。一口一口大切に食べました。

ヨウショクを食べていたころのことを思い出すと、そういえば・・と思い当たることがあります。

あの頃は、自分が口にするものの元の形を自然に目にすることが出来ました。肉屋さんならたいてい手前にショーケースがあり、そのむこうに冷蔵庫の扉がある。ときどき店の人がその冷蔵庫に入ってくことがあって、その時に中の様子が見えたりするのです。。
皮をはがれた牛や豚が天井から吊り下げられているのですね。初めて目にしたときは本当にビックリしたもんです。子供にはショックな光景ですよ、あれは。
魚屋さん。手前に並べられたたくさんの魚。奥には大きなまな板があってご主人が包丁でアジとかサバとかをさばいていた。足元はいつも水で濡れていて、ときどきバケツの水で流しておられました。まな板にのった魚の腹やえらに包丁がはいり、どんどん姿を変えていく。代金と引き換えに包まれるものと、ゴミ箱に放り込まれるもの。内臓、血、目。リアルな光景が日常としてそこにありました。

今はスーパーでの買い物が多い。市場で買い物をすることはほとんどない。
って言うか(「って言うか」はやめろ!)私の近所には市場が存在しません。
いまどきの子供は、草原で草を食んでる牛や狭い柵の中でブヒブヒ鼻を鳴らしてる豚が、首を落とされ、皮をはがれ、肉の塊となり、部位に分けられ・・そして発泡スチロールの皿に乗せられてラップがかかり、値札シールが貼られ、売り場に並ぶ。その最後の部分しか知らないってことは、まさかありませんよね? 鶏肉もそう、マグロの刺身やイカ、タコ、ハマチ・・。そこに至るまでに血が流れ、内臓が取り出され・・・。発砲スチロールに乗せられる前は、みんな命があったってことをちゃんと知っていますよね?

ときどき、心配になるんです。

gonbe5515
by starforestspring | 2013-12-22 20:06 | 食べものについて | Comments(0)


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