カテゴリ:映画・ドラマ( 505 )

『ひよっこ』第149回

b0137175_22293462.jpg
b0137175_22293449.jpg

茨城編の素朴さと父の失踪による不安定さ、向島電気編での田舎の乙女たちのけなげさと、キャラの違いが生むおかしみ。そういうところが私は好きだったのですが、東京編になってからはなんていうのか・・・あっちもこっちも手を伸ばし、視聴者に期待させつつ、どれもこれも中途半端。
b0137175_22293414.jpg
島谷くんとの恋までは「みね子も女の子だし・・」と、応援出来たけど、ヒデくんとの恋は・・・展開早すぎてそれこそ「どうぞご勝手に」です。脚本の岡田さんは、いくつもの話を、同じテーマで並行して進めていくっていう手法がお好きなようにお見受けします。対比が出来て、おもしろい部分もありますが、そればっかりだと「もしかして、他に表現方法をご存知ない?」という疑問が湧いてきます。つい先日、言わずもがなの早苗さん恋の告白があったと思ったら、ヒデがいるとは知らない状態でのみね子の告白、そして今日の愛子さんの昔話にかこつけての告白。最終盤にきて恋恋恋って。。。実父ちゃんの失踪とそれを心配する家族、母ちゃんの警察での涙の訴えや、豊子の立てこもり等々、あの時流した涙を返してくれませんか?

私は岡田くんに膝詰めでとことん問いただしてみたいのだけど、ここに至って愛子さんの悲恋を彼女自身の口から説明させてどうするつもりなんだ?いい話だよ。愛すればこそのお互いの主張のすれちがいだよ。でもね、そういう話をもっと早い段階で提示してくれてたら、私の愛子さんに対する印象は変わっていたと思う。そういう過去があったんだとわかっていれば、「だからこそ、今彼女はこんなふうに振る舞って、自分を元気にしようとしてるんだ」と補完できたと思う。これまでの愛子さんは、“ いいトシして、ちょっと的外れな言動をする軽い人”にしか見えなかったもの。

もっと早くにこの話を出しておけば、今日の“説明セリフで延々と一人語り” っていうのはせずともよかったろう。立ち聞きしてるみね子たちは、時間の節約のために無理やり集められたようにしか見えない。
#朝ドラでは、立ち聞きっていうのがお約束になってますが、今日の立ち聞き、あれはなんだ。お約束に対する開き直りか?

実父ちゃんとお母ちゃんの関係修復はもうあれで終了?
進とちよ子は?もう出番ないの?ちよ子の成長ぶり、もっと見たかったよ。
時子はもう退場?結局女優になれたのか?
三男と米子の関係はどうなる?旦那さん、最近見ないけど?
早苗さんの告白、どう落とし前をつけるつもり?もしかして5年おくれの再会があるのか?
マンガ家コンビの作品は売れるのか。
中華料理屋の養子の顔見せはあるのか?

なにより問い詰めたいのは・・
谷田部家のみんなですずふり亭に食事に来るっていうあれ。
実とうちゃんやおかあちゃんが言ってたあれ。
実現するの?

来週は最終週。
やっぱり手を広げすぎたようだね、岡田くん。


gonbe5515



by starforestspring | 2017-09-22 22:34 | 映画・ドラマ | Comments(0)

「悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語~」最終回

b0137175_16165169.jpg

「悦ちゃん」が終わってしまいました。

最終回、碌さんとカオルさんとがいい雰囲気になっていましたが、結局碌さんは、悦ちゃんが「ママになって」と懇願した鏡子さんを選び、新しい家庭を作ることになりました。悦ちゃんは二人のキュービッドとしていい仕事をしたと思います。
b0137175_16095368.jpg
原作である獅子文六さんの『悦ちゃん』は昭和11年に発表されました。私なんか影も形もなく、私の父がようやく14才のころのことです。でありながら、平成29年の今、それをドラマで見てみてもあんまり違和感がない。女中さんがいることとか、服装とか、言葉遣いとかに違いを感じてはしまいますが、それ以外はすんなりうけいれられる。考えてみればすごいことです。

一部のお金持ちを除く大多数の大衆は、自分たちに近しい部分での結末を喜ぶものでしょう。大きなダイニングテーブルのあっちとこっちで順番に運ばれてくるフランス料理より、ちいさな卓袱台にならんだお漬け物だの味噌汁だのを囲んでみんなで賑やかにご飯を食べる。そういうのを“ささやかな幸せ”と表現されることが多いですが、その“ささやかな幸せ”こそ、大衆の望むもの、手に入れたいもの、究極の幸せだったのかなあと思います。
b0137175_16095321.jpg
今、原作を読んでいますが、原作のカオルさんはドラマのカオルさんとはちょっと違います。美人ではありますが、メガネをかけ、高慢で、嫁入り前なのに、夢月さんと関西に泊まりがけで旅行に行っちゃうし。それから家庭にいて家事にいそしむ主婦を軽蔑していらっしゃいます。家事から解放された立場で、ご主人と文学や美術、音楽などについて意見を交換することこそ婦人の理想と認識していらっしゃいます。

b0137175_16130349.jpg
ドラマ最終回のカオルさんは、かなりカワイイ女性になっていましたけどね。碌さんにお別れを言われてしまったときの彼女に思わず同情してしまいました。ニコルさんも原作とは違う、おかしみのある憎めないお嬢様を好演してらっしゃったと思います。

デパートガール、職人の娘、悦ちゃんの母を演じた門脇麦さんの変貌ぶりに、毎回驚いておりました。だって最初は門脇麦さんに見えなかったのです。麦さんってこれまで『まれ』『愛の渦』で拝見しておりましたが、このドラマではなんというか“いい人だけどそれほど目立たない女性”を演じておられました。まだ25才。彼女の存在それ自体が放つ独特の雰囲気は、女優としての芯になるに違いありません。これからの活躍が楽しみです。

ユースケサンタマリアさん、碌さんみたいなのを演じさせたらこの人の右に出る俳優さんはいないのではないかと、しみじみ感じた次第です。

そしてそして悦ちゃんをやりきった平尾菜々花ちゃん。このコが出るなら、どんなドラマでも見てみたい。そう思いましたね。さっそく、自動録画の登録ワードに彼女の名前を入れました。


楽しいドラマでした。レビューを書いて下さったハリソン君に感謝します。
『悦ちゃん』終了のため、残る楽しみは『ブラタモリ』だけになってしまいました。




gonbe5515




by starforestspring | 2017-09-17 16:18 | 映画・ドラマ | Comments(0)

2分30秒

b0137175_11514653.jpg
チアリーディング日本選手権大会という番組を録画した。この大会、一昨年にその存在を知り、ステージ上で弾ける姿を見て、ただただ驚き、最後まで見てしまった。

いうまでもなく、本家はアメリカで、その演技してる時の表情や掛け声なんかはいかにも彼の国ならではのもの。

そんな競技を東洋の島国のコたちがマネしてもなぁと、実は懐疑的に見ていたのだ。
でもね、彼女たちの足首に巻かれてるサポーター、笑顔と笑顔の合間に見える素の表情なんかを見てしまうと、この大会に出場するまでに、彼女たちが乗り越えてきた試練というか挫折というか。。、、きっとこの子たちはチームメイトと一緒に、嬉しいことや悲しいことで、たくさん泣いたんだろうなぁということが想像されてしまって。

b0137175_11514612.jpg

小学生、中学生、高校生、大学生、社会人と、それぞれのグループで、それぞれの演技が続く。まるで子どもの成長を撮影したビデオを早送りして見てるようだ。

フィギュアスケートと同じように、各チームが見せる技は共通してものが多い。いかに速く、美しくその技を完成させるか、それが優劣を分けるポイントなのだろう。私はある時期からフィギュアスケートを見るのをやめた。私たちには想像も出来ないほどの練習を重ねてきて、いざ本番・・という時に、練習ではたぶん出来ていただろう技を失敗してしまった選手を見てしまうのに、耐えられなくなったからだ。チアリーディングにもそれに似たようなところがある。

それでも来年もまた、彼女たちの大会を録画することにしよう。
落ちても、ずれても、笑顔が滑っていても、したり顔で、彼女たちの演技を、どうこうとは言うまい。目も閉じるまい。こっぱずかしいけれど、そこには間違いなく、私が通りすぎてきた“青春”を感じるからだ。彼女たちは、その青春を、2分30秒の演技時間にぶつけている。

b0137175_11514583.jpg

そんな彼女たちを老兵は、ただおとなしく見るのみ。



gonbe5515





by starforestspring | 2017-09-12 11:54 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『パパママソング』

b0137175_22502060.jpg
土曜時代ドラマ 悦ちゃん ~昭和駄目パパ恋物語~ 第6回を観終わりました。ハリソン君が紹介しておられたのを読んで、第3回から見ています。おもしろいです、このドラマ。

b0137175_22502056.jpg
b0137175_22502040.jpg
門脇麦さんの健気な鏡子さん、ユースケサンタマリアさんのひょうひょうとした、しかし一本筋の通った碌太郎さん、思い込んだら一直線、とぼけた、しかしどこか憎めないお嬢様石田ニコルさん、出番は少ないけど登場時には、場を持って行ってしまう安藤玉恵さんの春奴。そしてなにより演技じゃありません、素のままでやってます、江戸っ子だいべらんめえ!が全然鼻につかない可愛い悦子ちゃんの平尾菜々花ちゃん。

みなさん、実に素晴らしい。
初回、第2回を見逃したのが悔しくて悔しくて。

それにしても平尾菜々花ちゃんです。どうしたらこういう子役さんが出てくるんでしょう。おかっぱ頭だから昭和の子に見えるんですが、髪型を変え、服を替えたら今時の女の子なんでしょうね。よく見ると顔のパーツのひとつひとつが大きい。そしてそれぞれがバランスよく収まっている。不思議なお顔立ちです。こういう子、好きです。

『時代ドラマ』っていうから、てっきりちょんまげと丸髷の世界かと思ったら昭和じゃないですか。私が生まれて育った昭和は、時代劇の舞台になっても不思議じゃないんですね。

残りあと2回。碌さんと鏡子さんが結ばれて、悦ちゃんのはじける笑顔が最終回で見られるんだろうことに、針の先ほどの疑いも持っておりませんが、そこに至るまでのドタバタが楽しみです。西村雅彦さんが、どんなふうに暴れてくれるでしょう?
b0137175_22502060.jpg
さっきHPを初めてのぞいて見ましたが、その色合いや文字がまた“昭和”で。。。楽しいドラマに出会えて喜んでいます。制作スタッフの皆さまに感謝。

最後にみんなで歌い踊る『パパママソング』は80年前に作詞されたものだそうです。すごいなあ。全然古くさく感じないのは、作曲家さんのおかげでしょうけど、それにしてもいい歌詞だ。この作品、小説はもちろん、過去に映画やドラマで公開されてるとのこと。次に借りる本やDVDが決まってしまったじゃないですか・・・。


gonbe5515




by starforestspring | 2017-09-02 22:59 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『パッセンジャー』

b0137175_17303165.jpg

邦題は『パッセンジャー』ですが、原題は『Passengers』です。
この、最後の“s”の持つ意味を色々考えてしまう映画でした。

観ようと思った理由はただひとつ、ジェニファー・ローレンスさんが観たいから。
美人のように見えて、じーっと見てみるとそれほどでもない、だけど全体を引いて見てみると、えも言われぬ魅力をお持ちの、不思議な女優さんです。

植民のために地球を捨てて新しい星に向かう120年の旅。予定より90年も早く目覚めてしまった二人が(そのうちの一人の目覚めは人為的なものでしたが)どう過ごしたか。予告編ではわからなかったことが本編で明らかになり、それがまた物語をいろいろ考えるきっかけともなり。

b0137175_17303370.jpg



「人間は一人では生きていけない」
人生をわかったような人が、よく垂れる説教のひとつですが、実際そうなってみると、この言葉は真理でしょう。ロビンソン・クルーソーやキャストアウェイのように自分一人しかいない孤島だったらその状況を受け入れる以外に方法はありませんが、この映画では5000人の「パッセンジャーズ」がいる。ジムの気持ちも理解できようってもんです。

b0137175_17303350.jpg

「こんなのありえねー!」ではなく、「こんな感じなのかな」と、近未来の様子を自然に受け入れることが出来る宇宙船のデザイン、船内の設備、バーのアンドロイド等は秀逸だったと思います。

b0137175_17315804.jpg

特にプールが素晴らしかった。あんなプールで泳いでみたい。

b0137175_17303286.jpg



観終わったあと、なんとなく腑に落ちなかったことがガスの目覚めと、ニワトリの存在であったのですが、全体の出来からすれば些末なことなのかもしれません。なによりラストに登場したアンディ・ガルシアさんに目を奪われてしまったので、それどころではないというか・・。アンディ、元気だったんだね!

ストーリー云々より、美術を鑑賞するつもりでご覧になれば、文句は出ない、そういう映画です。

・・・それにしても、ジェニファーはいい。
b0137175_17361082.jpg

gonbe5515




by starforestspring | 2017-08-24 17:39 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『ハリウッド的殺人事件』

b0137175_16171158.jpg

『ハリウッド殺人事件』ならわかるけど、(『ナイル殺人事件』『オリエント急行殺人事件』『本陣殺人事件』等、お仲間多し)、『ハリウッド “的” 殺人事件』とは? 

“的” ってなんだよ “的” って!

観終わったら納得できました。この映画のタイトルに『ハリウッド殺人事件』は似合いません。『ハリウッド的殺人事件』こそ、映画の中身を表したタイトルと申し上げていいでしょう。原題は『Hollywood Homicide』です。調べてみたらまんま『ハリウッド殺人事件』なんです。ここに“的”の一文字を加えた邦題にした人のセンスを褒めてあげたい。

ファーストシーンは『HOLLYWOOD』の看板(山の上にあるアレです)と、その同じ文字を使った様々なカタチが延々と続きます。告白しますと、この部分には辟易してしまって、早送りさせてもらいました。ボタンを押しながら、これから始まる物語に一抹の不安を感じたものですが・・・いやあ、本編はおもしろかったなあ!

b0137175_16155335.jpg

射撃訓練、全然的に当たらない若手刑事コールデン(ジョシュ・ハーネット)と、ことごとく急所に命中させる老練な刑事ギャビラン(ハリソン・フォード)。この二人がコンビを組んでラップグループ4人が殺害された事件に挑みます。背後関係を探るために額に汗して聞き込みを行う二人、捜査を続けていくうちに、新たな事実が次々と浮かび上がり、二人の身辺にも危険な匂いが立ちこめてくる・・・なんて緊迫したドラマを期待したら大間違い。捜査はあくまでもユルく進みます。なぜかと言えば、コールデンもギャビランも刑事という本業以外に副業を持っていて、どちらかといえば、そっちの方に時間を割きたいというのが本音だから。

手を抜くわけではないんです。普通の『なんとか殺人事件』は、殺人事件の捜査と解決が物語の本題なわけですが、この映画においては刑事二人の私生活が本題で、事件はあくまでサイドストーリーなのです。そういう構成を許せない人にとっては、この映画は腹立たしいものでしょう。でも私のように、血は見たくない、人が死ぬのも見たくない、毎日の仕事で毛羽立った心を、慰撫してくれるような、そんな映画こそWelcome!という人間にとって、コイツはサイコーでしたね。笑った笑った。

b0137175_16155307.jpg

心ある方々から、「真面目にやれ!」 と叱られそうな二人の副業、実は犯人逮捕に役立ってしまいます。(しまいますっていうのも変な言い方だけど)副業に精を出すことが、本業に役立つ。ある意味理想の関係ではありませんか。


町を走り、川を渡って容疑者を追跡するコールデンを、ゆっくり車を走らせながら見守るギャビラン。このシーンには笑えます。そしてこのシーンがあるからこそ、終盤のカーチェイスがとても面白く、見応えがあります。スローカーブのあとストレートを投げ込まれたようなもん?
b0137175_16155262.jpg
強い意志と強靱な体、悪に立ち向かって自らが傷つきながらも、ついには勝利する、そういうスーパーヒーローのハリソン・フォードも好きですが、こういうトボけた味わいのちょっと生活に疲れたようなハリソンも好きです。目隠しされてズボンを脱がされ、にやついてるハリソンは見ものです。

恥ずかしながら私、最後までギャビランはゲイだと思ってました。彼の“彼女”がどうしても女性に見えなくて。どうやら女性 のようなんですけど、男に見えないこともない、そういう女性でした。これからご覧になる方は、そこの部分の感想も伺えたら幸い。


まあとにかく、まったりと、心穏やかに、時を刻んでいく時計の針につきあっていたい方にはお勧めです。



gonbe5515






by starforestspring | 2017-08-20 16:34 | 映画・ドラマ | Comments(2)

『東京兄妹』


b0137175_11582962.jpg

兄にとって妹とというのはやっかいなものであり、誇らしいものであり、照れくさいものであり、愛らしいもので・・・あるのだろうか。


市川準さんの『東京兄妹』 という映画を観た。いつかは・・とは思いながら、のびのびになっていたで、ようやく。

両親を亡くした(その死の理由は語られない)兄(古本屋勤務)と妹(高校生、のちに就職)が、両親の残した家に二人で暮らしている。妹は兄の世話をよくし、兄は素っ気ないようでいて、妹のことを気に掛けている。

b0137175_11582921.jpg
ある日、兄が友人を家に連れてきたことで、穏やかだった兄妹の暮らしに波が立つ。大人になっていく妹 、妹の“変身”に戸惑う兄。兄のいない時間を過ごす妹、妹のいない居間で食事をとる兄。飲み屋で酩酊した兄が、大好きな豆腐について語る、それから、いつもの豆腐屋に豆腐を買いにいったら臨時休業だったというエピソードが挿入されるのだが、これが実に暗示的。

b0137175_11582988.jpg
しかし、兄と妹の間に立った波は、あることでもって突然消えてしまい、(これもまた詳しくは語られない)二人は以前と同じではないのに、まるで以前と同じように過ごす暮らしにもどる。


誰も走らず、誰も叫ばず、誰も泣かず、誰も殺されず。ただただ、淡々と兄妹の暮らしが描かれる作品です。でもね、その淡々と過ぎていく時間が、私にはたまらなく居心地がいいのです。やっぱり私はこういう映画が好きです。画で見せて、構図で見せて、間で見せて。私にとっては期待を裏切らない、味わいのある作品でした。低い位置に据えられたカメラが映し出す構図は奥行きがあり見やすく自然。映画を観ているうちに緒形直人くんが笠智衆さんに見えてきてしまいましたよ。

b0137175_11582989.jpg

市川準さんの映画の特徴は、シーンとシーンの間に空に浮かぶ雲だったり、静物だったり、通り過ぎる電車だったりのカットが、挟み込まれることです。これらはストーリーとまるっきり関係ないように見えて、実は絶対はずしてはいけないカットなのだと、私は信じて疑いません。私はこの挟み込まれるカットを観たいがために市川準監督の作品を追いかけている、市川準監督の作品が好きである、そう申し上げていいくらい。#『大阪物語』のそれが、どれほど素晴らしかったか!

ちまたには目立ちたがり屋のBGMが埋め込まれるている作品があふれていますが、この作品に流れる音楽は、控えめでいて、上品で、非常にいい仕事をしています。なにより強く申し上げたいのが、55分43秒から61分54秒までおよそ6分間の、セリフのないシーン。サイレントとはちがう、かといってトーキーでもない。この6分間は、至福のひとときでした。

b0137175_11583040.jpg

妹にとって兄というのは、頼りがいのあるものであり、手がかかるものであり、越えられないまでもいつかは横をすり抜けていかなければならない対象・・・であるのでしょうか。


静かな映画がきらいではない方には、お勧めしたい映画です。


gonbe5515


by starforestspring | 2017-08-09 12:34 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『新日本風土記 京都青春物語』


b0137175_18542381.jpg
ずいぶん前に録画していた、NHK『新日本風土記 京都青春物語』という番組を見た。
同じ京都についての番組でも、扇情的に取り上げる民放と違い、淡々としたナレーションと静かなカメラワークで見せてくれるNHKの作り方には感謝している。

学生の多い京都市。人口に対する古書店の数は全国一だとか、テレビのない部屋に住み、ひたすら職人修行に打ち込む若いお嬢さんがいるとか、いろいろ興味深い内容のものだった。

見ているうちに、改めて感じたことがある。私自身、故郷京都を愛してやまない理由のひとつは、鴨川の佇まいなんだと。なんでもない川のようでいて、市民の生活に溶け込んでいる鴨川。この川べりを散歩することで四季の移ろいを知り、川の流れと風とで涼を得、飛び交う鳩、行き違う人の中で思索のひとときを過ごせる川。

b0137175_18542583.jpg

大阪の淀川、神崎川。松山の石手川、重信川。富山の神通川、常願寺川。
いろんな川と一緒に暮らしてきたけれど、鴨川ほどに心がなごむ川はない。
流れが急だったり、向こう岸まで渡ってみようという気持ちになれなかったり、水それ自体が濁っていたり、あまりに小さすぎたり。。。

それに比べて鴨川は、ちょうど。“ほどがいい川なのだ。季節とともに、市民とともに、暮らしとともにあり、出しゃばることをせず、かといって存在感はしっかり保って。

b0137175_18542742.jpg

明日、みたらし祭りに向かいます。早朝から深夜まで、かなりのハードスケジュールなのですが、久々に家族4人が揃う一日となります。下鴨神社から鴨川べりへ。ぶらぶら歩ける時間がとれればいいのだけど。



gonbe5515



by starforestspring | 2017-07-25 18:56 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『ひよっこ』、まだあきらめたわけちゃうから

昨日の記事にいただいたハリソン君のコメントに対するご返事を書いてるときに、ふと思いついたことがあるので書いてみる。古くは『おしん』の第一部、懐かしいところでは『つばさ』、新しいところでは『マッサン』
b0137175_19265790.jpg

b0137175_19323520.jpg

b0137175_19265739.jpg

私がその後の展開がどうなるのか気になってしょうがなかった朝ドラはこの三つです。それ以外のものは途中でリタイアしています。(もともと朝ドラを見る習慣がなかった私が朝ドラを気にするようになったのは、取引先の美容師の先生がお昼の再放送でやってた『おしん』を見ながら号泣しておられたのを目撃したからでした)

『つばさ』は多部未華子さんを『デカワンコ』で知った私が彼女に興味を持った時、既に多部未華子さんの魅力に気づいておられたyamarine師匠やDeepPurplin王子、それからhyoutangaidenさんたちにその存在を教えていただき、DISCASで借りたDVDで第一回から最終回まで見て、さらに彼女にのめり込んだ作品でした。(その後購入した『つばさDVDBOX』は、我が家の家宝)

これらの作品に共通してるのは、主人公を見守り、応援できるかどうかではなかったかと思うのです。貧しい家と押し寄せてくる苦難に負けず、耐え忍びながらも道を開いていくおしん。おかんとして家族を切り回していたつばさが突然の母親の帰還に戸惑い、時には反発し、時には寄り添い、時には受け止めながら、周囲の人達の苦悩と向き合いながら自分自身の歩む道を見つけていく『つばさ』。知らない国、知らない言葉、知らない習慣にたじろぎながら、パートナーマッサンを励まし支え、夢をかなえて成功へと導くエリー。みんな愛すべきキャラクターであり、「がんばれ、負けるな、オレがついてる」と、思わずこぶしを握りしめてしまう、そんなドラマではなかったかと。

『ひよっこ』奥茨城村編はそうでした。東京に出稼ぎに行ってる父親の留守を守る母の手伝いをし、弟妹の世話をやき、農作業を厭わず楽しげにこなすみね子は応援したくなるヒロインでした。向島電気で失敗を繰り返し、めげてしまいながらも、翌朝またトランジスタラジオに向かうみね子。終業のベルが鳴り、一度もコンベアを止められることがなかったみね子に、時子が「みね子!やったね!」と声をかけられるシーン、私は拍手をしてましたよ。

b0137175_19265654.jpg

それがどうです、すずふり亭。
悩みといえばライスにハッシュドビーフをかけるサービスが苦手ってことくらいで、周りはみんないい人で、どこがよかったのか、どこが気に入られたのかいつのまにか恋人が出来て、相合い傘を書いてにやつきながら、当のお相手が帰ってきたらそれを見られるのが恥ずかしく、消そうとして足がつってしまい、お相手さんに足の裏を押してもらう。いやいや、つき合い始めて間もない相手に、自分の足に触れさせるなんて、普通そんなことしてもらいます?

この展開のどこを応援すればいいっていうんです?
早苗さんの反応は、至極当然なものですよね?

綿引さんとか、ちよ子とか進とか、きよさんとか田神先生とか、もっともっと見たい登場人物がいっぱいいるのです。出勤前のひととき、「これを見てから出かけるか」っていうルーティンを、どうかどうか変更させないで頂きたい。。私はまだ望みを捨ててはいないのです。時子、三男、さおり(米子)、早苗さん、そして実お父さん。どうかこのドラマを楽しめるものに戻してください。


gonbe5515

いつも楽しく見てる『ブラタモリ』
次回はあの長瀞だそうですよ!






by starforestspring | 2017-07-19 19:45 | 映画・ドラマ | Comments(0)

最近困ってること

8月2日に長岡花火を見に出かけることにした。
今回で3回目。前回は娘たちが小学生のときだから、10年近く前になる。
で、ここしばらくネットで長岡花火終了後の帰宅ルートの検討に忙しい。

1.長岡北スマートIC
2.西山IC
3.柏崎IC
北陸自動車道を、糸魚川富山方面に向かって帰るとき、この三つのどのICに向かうのが最もスムーズなのか・・・。


ちょっと前に、ハリソン君が「ひよっこがつまらなくなってきて困ってる」と書いておられました。最近のひよっこは、みね子の恋が前面に出て来てます。お互いが好きになった理由がいまひとつよくわかってない私には、カップル成立が強引すぎて納得がいきません。さおり(米子)と三男のこともちょっとほのめかされてますし、愛子さんは省吾さんに一目惚れするし、太郎兄ちゃんは高子さんをロックオンするし。岡田さん、これからは恋の話で押していくつもりなのかしら?


奥茨城村にいる頃や向島電気にいる頃は、みね子とその仲間たちを応援してました。奥茨城村で自転車に乗って時子の家に向かうみね子、ベルトコンベアに向かって部品を指していくみね子の姿はけなげでしたよ。応援してましたよ。赤坂に来てからは、どうもそういう気分になれない。 前作、前々作に比べれば、はるかに楽しく毎朝みていますが、それでもここに来て退潮ムード。

ハリソン君もおっしゃってましたが、これはなぜなんでしょう。
これだ!っていう理由を明確に説明できないもんで、言いたいことだけ言い散らすことをお詫びするしかありません。そんなわけで、最近は割と冷静に見ている私。

シシドカフカさんはキャラ立ちしてるけど、漫画家の卵コンビと、慶応大学生の島谷クンがなんとも物足りない。あかね荘を映すより、さおり(米子)と三男と善三さんの安部米店がもっと見たいなあ。それと太郎兄ちゃんと豊作にいちゃんのからみも。

くっついた別れたの話だけなら、奥茨城村と東京とを舞台にする必然性はないと思うのです。第一!実父さんのことを、いつまでひっぱるつもりなんだか!



gonbe5515




by starforestspring | 2017-07-18 20:29 | 映画・ドラマ | Comments(2)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


by starforestspring

プロフィールを見る
画像一覧

検索

最新のコメント

趣味:ドライブ 昔の若..
by starforestspring at 19:51
”箱スカ”、懐かしいです..
by marrella at 14:00
とあるサイトでこの映画を..
by starforestspring at 14:35
いきなりハリソンの映画、..
by ハリソン君 at 23:34
今日も今日とて、みね子に..
by starforestspring at 18:41
やっぱり、そうですよね。..
by ハリソン君 at 00:03
marrellaさんこん..
by starforestspring at 11:19
gonbeさん、野球..
by marrella at 22:24

カテゴリ

全体
雑感
それでいいのか日本人
京都
映画・ドラマ

お酒の話
思い出
多部未華子さん
サロメ計画『サロメ』
八尋計画『私を離さないで』
連続テレビ小説『つばさ』
映画『あやしい彼女』
 
太宰治さん
川原泉さん
永六輔さん
 
男と女その摩訶不思議な関係
世界の中心で、愛をさけぶ
白夜行
連続テレビ小説 マッサン
連続テレビ小説 カーネーション
連続テレビ小説 あまちゃん
  
ブラジルワールドカップ
ディズニーランド
音楽
僕のマンガカタログ
時事
食べものについて
美術
USJ

Link

記事ランキング

画像一覧

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月

ブログパーツ