カテゴリ:映画・ドラマ( 482 )

『ツバキ文具店』第5話

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ドラマの始まりから、最後まで、話の流れが自然で、ツッコミどころも見あたらず。
出てくる人たち(男爵・白川さん・パンティーさん・守景さん)の演技も自然で。
ちょっとソフト処理されたような画面に浮かぶ鳩子さんの表情に見ほれています。
本当にこの人は、アップが似合う女優さんですね。

今回のお勧めシーンは、男爵とすれちがってるのに気づかず、男爵に「鳩ポッポ!」と大声で呼ばれて、「はい!すみません!」と、考え込んでる表情から驚いた表情への変化。そのあと男爵の元へ駆け寄る時の脚の運び(多部走りの片鱗)。
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畳に寝そべって文案を考え、子どものころのおばあさんの言葉を思い出し、その直後起き上がって背筋を伸ばし、大きく息を吸って、そして吐く。この流れでの多部未華子さんの動き。

それからお姑さんと鳩子、あとから加わる花蓮さんとの3人のシーン。


もう一度見たくなるシーンがどこかにあるドラマ。
そういうドラマなら、私は毎週見続けることが出来る。

gonbe5515





by starforestspring | 2017-05-19 19:20 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『グローリー 明日への行進』

「それほど期待してなかった映画が意外に面白かったら、すごく得をした気分になる」
『SCOOP!』の時に、こんなふうに書いたけど、これとは逆に、「期待していた映画がそれほどでもなかった」ら、これはちょっと残念。昨日観た『グローリー 明日への行進』はそういう映画だった。決して面白くなかったというわけではなく、私の期待が大きすぎたせいだろう。

きっとあるに違いないと思っていたワシントン大行進や、“I have a dream” の演説がなかったところが肩すかし。

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「私は夢見ている。ある日、ジョージアの赤土の丘の上で、以前の奴隷の息子達と以前の奴隷所有者の息子達が、兄弟愛というテーブルにともに就き得ることを。私は夢見ている。ある日、不正と抑圧という熱で苦しんでいる不毛の州、ミシシッピーでさえ、自由と正義というオアシスに変わることを。私は夢見ている。私の4人の子ども達がある日、肌の色ではなく人物の内容によって判断される国に住むことを。」

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演説のこの部分はアドリブだったそうだ。(wiki “I have a dream”による)だとしたらこれは、キング牧師が常日頃から思い描いていた未来像なのだろう。そう思うとき、当時の彼らが置かれていた状況から彼らが目指した世界がいかに遠くかけ離れたものであったかがわかる。そしてついにそれを成し遂げた彼らの意志と行動力に頭が下がる。

この映画はワシントン大行進やこの演説のような、誰もが知ってる大きな出来事から想像されるヒーローのような牧師ではなく、彼が日々行ってきた地道な活動を紹介することで、その人物像を浮かび上がらせようという意図があったのかもしれない。

この映画を見終わって思いだしたのは、公民権運動の端緒となった『モンゴメリーバスボイコット事件 』のこと。ウーピーゴールドバーク主演の「ロング・ウォーク・ホーム」も、黒人のみなさんが日常どのような“扱い”を受けていたかを知る資料の一つとなると思う。

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それ以前の“奴隷制度”を改めて学び直すこともまた、“黄色い肌” を持つ私たちには大切なことかもしれない。



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どれほど本を読んでも、どれほど映画を観ても、どれほど話を聞いても、奴隷制度の中で生きてきた人たち、差別撤廃のために声を挙げていた人たち、今もなお残る差別と向き合う人たちの心情とは、遠くかけ離れたところにしか行きつけないに違いないのだけど。




by starforestspring | 2017-05-18 21:10 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『SCOOP!』

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それほど期待してなかった映画が意外に面白かったら、すごく得をした気分になるけれど、この映画はまさにそれ。芸能人のスキャンダルをおっかけて写真にとってる“中年パパラッチ”こと都城静(福山雅治)。ある日配属されたばかりのド新人行川野火(二階堂ふみ)とコンビをくまされることになる。あの手この手で芸能人のあんな写真、こんな写真を撮る静の仕事を、「サイテーの仕事ですね」と言い捨てていた野火だが、様々な現場を経験していくうちに、「サイコーっすね!」と、達成感を感じるようになっていく。


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野火が経験していく現場での出来事、これが実におもしろいのだ。『FOCUS』が良くも悪くも鮮烈だったけど、そういう写真週刊誌を楽しみにしていた人には、その裏側を見せてくれるこの映画は楽しいものに違いない。

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女として、社会人として中途半端だった野火が、静によって一人前になっていく物語。その流れがわかりやすくかつ納得の出来る流れで表現されていく。
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数ある現場の中での一番は、政治家と女子アナとの不倫現場の撮影とそのあとの展開かな。その手口の単純さに笑えたし、そのあとのリアルさにダイアナ妃の事故を思い出した私はちょっと発想が飛躍しすぎたかもしれない。

雑誌『SCOOP!』の副編集長横川(吉田羊)や馬場(滝藤賢一)、静といわくありげな関係の友人チャラ源(リリー・フランキー)。登場する人物一人一人の輪郭も、それぞれがメインとなるエピソードを提示して、しっかり見せてくれる。

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この映画は野火の成長物語。“一人前”になった野火が、後輩のカメラマンを連れて現場へ向かうラストは、それまでずっと野火と野火を取り巻く人たちを映画の中で見てきた私が一番納得出来るものだった #天下一品の前を通り過ぎて夜景をパンするシーン以降は、余計かなと思ったけど、監督の意図がそうなら、素直にに従うつもり

静、野火、横川、馬場、チャラ源。この5人に絞って話を進めてくれたことと、その5人がちゃんとそれぞれの人間として描かれていたこと、それから野火と横川と馬場のこれからが、どんなふうになっていくんだろうという期待を持たせてくれる楽しみも嬉しい。


静は、キャパの写真を中学の図書館で見てから、カメラマンになろうと決心したらしい。この映画における静を語るとき、その理由づけは、実にわかりやすく、同時に理想と現実のはざまで迷い、苦しむ静自身を印象づけるという点で、秀逸だったと思う。

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痛快かつ、ホロリとする映画でありました。二階堂ふみさん、『ヒミズ』の時から存じ上げてますが、今やドラマや映画でひっぱりだこ。その理由は、この映画を観てもよ~くわかります。これからもずっと女優でいていただきたい。映画は年に2本くらいのペースでいいんじゃないでしょうか?オファーはたくさんあるでしょうけど、じっくり選んでいただきたいものです。
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強くはお勧めしませんが、ほかに観るものが思いつかない時には、選んでも損はしない映画だと、断言させていただきます。



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静と横川の1万円の賭けの結果も、いいスパイスだったと思います。





by starforestspring | 2017-05-15 19:28 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『ツバキ文具店』第3回

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今夜は第5回が放送される日です。恥ずかしながら私は今日のお昼に第3回を観ました。観る前は焦っていたのですが(なにしろ周回遅れ×2)見終わって思うことには「周回遅れも悪くないな・・」と。

鎌倉、矢印付きの立て看板を立てとかないと気づいてもらえないほど奥まったところにある文具店、そこで代書の仕事を引き受ける女性、女性をとりまく不思議な人たち。この『ツバキ文具店』には、その作品だけが持つ“世界”があります。


中でも科白がいい。今日は以下のやりとりに、やられました。
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男爵「おまえのおふくろさんな、おまえが腹の中にいたとき、小町通りで会った。」
鳩子「・・・・」
男爵「 赤ん坊かって聞いたらはいって嬉しそうにうなずいた。」
鳩子「・・(涙目 になる)・・」
それに気づいて慌てた男爵、小声で
「おい、熱いうちに食え!・・・」

いいシーンでした。セリフで多くを語りすぎず、二人の表情と、言葉の抑揚、それから間。役者の真骨頂を見た気がしました。


「母の存在を忘れることで生きてきたから」もよかった。


「人は亡くなった人とともに生きている。」
先代 、白川さんの旦那さん、男爵の奥さん、はーたんのママ。この回で提示された亡くなった人たち。そして鳩子、白川さん、男爵、はーたん(それからパパ)は、彼女らのことを忘れず、今も一緒に生きている。「人は二度死ぬ。一度は肉体的な死。二度目はその人のことを覚えている人がいなくなった時」一度目より、二度目の死のほうが、なんか悲しい。

いろいろ、考えさせてくれる、思い出させてくれるドラマです。

ラストシーン。
手ををこすりあわせて小走りに戻ってくる・・・それだけで冷たい北風を表現出来る女優さんはすごいなあと、改めて感じ入った次第。それと、ピントを固定したままにして、画面奥の店に入っていく鳩子をわざとピンぼけ状態で追いかけたカメラマンのセンスには恐れ入った。


本当にこれは、鑑賞に堪える作品だと思います。慌てちゃいけない。ゆっくり時間をかけて鑑賞させていただこうと思います。そうでなければ制作に関わっている人たち、出演しておられる人たちに申し訳ない。

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「吾唯足知」

こころの中で、なんどもなんども繰り返したい言葉です。



gonbe5515


男爵とテーブルをはさんでうな重を口に運ぶ鳩子の姿が、つばさとダブって見えた。






by starforestspring | 2017-05-11 20:52 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『湯を沸かすほどの熱い愛』

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「最初から家族なんじゃない。少しずつ家族になっていくんだ」という、誰かさんの言葉を思い出した映画。#ちなみにこの言葉、いろんなアレンジが可能な便利な言葉。お好きな方はお試し下さい。

君江さんは、このあと一浩と一緒に安澄と鮎子を育てていくんだろうし、拓海はやがて安澄と一緒になり、銭湯を継ぐんだろう。ひょんなことで縁を持った人たちが、同じ屋根の下で“家族になって”暮らしていく。それをとりもったのがお母ちゃん双葉。

安澄がなぜ手話を習得しているのか、なぜ毎年同じ日に高足カニが送られてくるのか、そのお礼の返事を書くのが安澄と決まってるのはなぜか、双葉が君江の横っ面をいきなり張り飛ばすのは?それらの疑問はちゃんと本編で解決される。そして疑問が解けると同時に思わずウルッとしてしまう。(手話の部分は泣いたなあ)

葬儀が始まるシーンまでは私、「この映画は“素晴らしい”に分類しよう」と思ってたんですが、映画が始まって2時間と1分。『湯を沸かすほどの熱い愛』というタイトルが出たあとのいかにも映画的な手法で表現される、家族みんなの双葉の送り方は・・・いや、それはだめでしょう。

気持ちはわかる、いやわからないでもない。百歩譲ってわかるとしても、気持ちよさげにお湯につかってたらダメでしょう。お母ちゃんの熱い愛に包まれてる・・・そう言いたいのだとしたら、それは表現方法を間違えてると私は思う。私なら、なんともいえぬ申し訳なさと居心地の悪さを感じてしまってあのお風呂には入れない。だいたい映画の中での双葉の愛の表現(とった行動)は、決して“熱い”じゃなかった。あえて表現するなら“温かい”が適切だと思うぞ。


今まで誰もみたこのとのないラストを作りたかったのか?
それとも“ラストシーンのアイデア”がまずひらめいて、それに惚れ込んで(麻雀でいうところの“手牌に惚れる”ってやつ)そのラストに向かって脚本を書き進めたんじゃないか?そんなふうにまで思ってしまう。

双葉が安澄に小さい頃から手話を習わせた理由がわかったとき、双葉の心持ちを想像して涙があふれてきて困った。それから鮎子が誕生日にアパートの前で母親を待ち続け、双葉に抱き起こされたときお漏らしをしてしまうところ、「トイレはどうしてたんだ?」という私の心に浮かんだ疑問に対する答えをすぐさま提示してくれたその演出に「お見それしましたと頭を下げましたよ私は。


それなのに・・・最後の最後でうっちゃられてしまった。惜しい、実に惜しい。
「なにもそんなことで・・・」とおっしゃる方はもちろんおられましょうが、私は生理的にあのラストは受け入れられません。


宮沢りえさん、お見事でした。叱られるかもしれませんが、ベッドの上での演技には圧倒されました。
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杉咲花さんもよくがんばった。教室のあのシーン、息をするのを忘れてしまうほどびっくりしました。

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オダギリジョーさんは、なんかこういう役ばっかりやらされてませんか?
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駿河太郎さん、これまで見たなかで、一番の適役だったと思います。
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伊東蒼ちゃん、アパートの前で母親を待つシーンと翌朝の朝食でのみんなへの挨拶は性格俳優並みでした。どうして朝からしゃぶしゃぶが出て来たのか、その理由は教えてもらったかな?
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しつこいですが、惜しい映画でした。
いや、実に。



gonbe5515







by starforestspring | 2017-05-09 17:53 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『ひよっこ』東京編

ハリソン君が褒めてくれてたので、調子にのって今日も書く。
『ひよっこ』毎日楽しく鑑賞中。マラソンに出場したくせに、10000mを走るみたいなつもりで走り出して、途中から青息吐息・・になってしまったような前作とは違う、私はそう信じたい。壮大な偉業を讃え、紹介する物語より、どこにでもいそうな普通の人の普通の暮らしに潜む、その人なりの苦労とか喜びとか。私が知りたいのは偉人の一生ではないのです。市井の人の心の揺れを知りたい。そういう意味ではここまで『ひよっこ』は満点ですよ。

関西人にとって東北弁というのは、おかしみの対象であり、興味の対象であり、また憧れの対象であります。そこを今日の放送では見事に表現して見せてくれた。

「そいを婚約って言うのではないでしょうか」豊子>青森
「だよね、んだよね」みね子>茨城
「んだね」時子>茨城
「んだべ」澄子>福島
「んだすなあ」優子>秋田
「んだんだ」豊子>青森
「んだが?」幸子>山形

同じように聞こえて実はちょっと違う。そこにある郷土の匂い。優子や幸子は東京にきて結構な年月を経てるはずなのに、おなじ東北からの新人と話すときには楽しそうに故郷の言葉を話す。

故郷って・・そういうものですよね。


「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」石川啄木
故郷を遠く離れた土地に住む者が一番戸惑うものそれは、食べ物とか気候とかではなく言葉、イントネーション。同じ言葉で話し、同じイントネーションで話す。自分が慣れ親しんだものと同じように話す人が目の前にいる、そのことだけで救われる人がどれほどいることか。
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生まれたところ、育ったところ。自分のよすが。
それを共有できる人に対して、人は自然に優しくなれる。

その意味が私にはわかるような気がします。


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理屈じゃないんですよね、故郷は。







by starforestspring | 2017-05-02 20:48 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『ひよっこ』東京編

「こんなに大勢の知らない人を見るのが初めてで」

みね子のこの言葉で私も思いだした。
日曜日の京都河原町、朝夕の通勤時間の阪急梅田駅。人とぶつからないで歩くことが出来ない河原町。アジが泳いでるみたいなかたまりになって改札口前広場を歩く人たち。“まっすぐ歩く”ことが出来ないところが同じだった。小さい頃から人が多いことに慣れてた私でも、初めて行った時の河原町と梅田には驚いた。

愛すべき奥茨城村の人々と離れ、見知らぬ街東京に着いたみね子たち。新たな展開が始まる。

新たな展開といえば、私は今日久々にHPを見に行って知ったのだけど、小島藤子さん、八木優希さんが新しい出演者として登場されるらしい。嬉しいです。小島さん、お久しぶりでございます。


『カーネーション』初登場時(違うかもしれない)
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登場人物紹介に載ってた写真は、私の知ってる小島さんとはちょっと違ったイメージでしたが、みね子たちが住む “乙女寮” の寮長さんなのだとか。
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明日さっそく登場されるのでしょう。
毎朝の楽しみ『ひよっこ』がますます楽しみになりました。


そんな私の浮かれようを滋子さんのようにひややかな視線で見るのがわがニョーボ。「展開、遅すぎん?いつまでも同じことをダラダラやってるような気がするもん。」そういう意見は他からも聞きますが、ひとつの出来事の枝葉を丁寧に描いてるからでしょう。前作にはそれがなかった。何十年も後がドラマのゴールなのでやむをえずかもしれませんが、ナレーションや字幕を多用したワープには、ウンザリしたものです。

今作はそうではない予感がするのですよね。じっくり枝葉を描きつつ、最終回に向かっていただきたい。どうかひとつ、最終回まで朝のひとときを楽しませていただきたい。

切に希望します。>岡田さま
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gonbe5515



by starforestspring | 2017-04-30 20:34 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『起終点駅』『チャップリンからの贈りもの』

『起終点駅』
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東京から北海道旭川に単身赴任の地方裁判所の判事が、法廷で学生時代の恋人に再会する。(判事席の自分、被告席の元恋人)
二人は再び逢瀬を重ねるようになり、判事は妻と子を捨てて元恋人と新しい暮らしを始めようと決心し、二人で町を出ることにする。「町を出るまでは他人のフリをしよう」元恋人にそう言われ、駅のホームで離れて立っていた二人。電車が近づいてきたとき、元恋人は判事の目の前で電車に飛び込む。
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その後、判事は職を辞し、妻とも離婚し、釧路で国選専門の弁護士としてわびしい一人暮らしを続けている。そんなとき、元恋人と同じ覚醒剤取締法違反の罪で若い女と出会い、その女との不思議な交流が始まるのだった。
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・・・私にしては長いあらすじ紹介だ。


判事に佐藤浩市さん、元恋人に尾野真千子さん。女に本田翼さん。その他中村獅童さんに、箱根駅伝経験者の俳優、和田正人さんがご出演。

私はなんとなく佐藤浩市さんが苦手なもので(感覚的無責任発言)この映画を観るのをずっと後回しにしていたのですが、このたび順番が来て、鑑賞の運びとなりました。で、思ったことは、「男の料理はいいもんだな」 と。それから、本田翼さんの目はには色気があるのだということ。

映画が始まって1時間くらいのところで本田さんが高熱のために、ソファの上で汗をかきながらうなされるシーンがあります。そこでの彼女の目が、これまでこんなの見たことないなと思うほどの吸引力でして。3回。私巻き戻しました。

お話はツッコミどころもなく、いい感じでまとまっていました。佐藤さんはこういうくたびれたおっさんを演じると不思議にはまる役者さんだと思います。思いますけど、やっぱりおっさんよりは大会社の幹部とか警視庁のキャリアとか、エラソウな役をして下さるほうが、見ているこっちが落ち着けます。(再び感覚的無責任発言)

恋人の自殺は自分の責任と、自分自身に有罪の判決を下し、北海道の小さな町でひっそりと暮らしてきた主人公が、ふっきれた表情で電車に乗り込む。その後ろ姿に「釧路は始発駅ですから、必ず座れますよ」そう声をかける“社長”に、笑顔で応える主人公。列車の出発とともに映画は終わる。

駅には、終着駅があり、始発駅がある。
そしてほとんどの場合、終着駅は始発駅を兼ねている。
駅は始まりと終わりを演出する場所だ。
始まりであれ、終わりであれ、駅は“次”を待ってそこにあり続ける。

駅のホームにはドラマがありますな。
♪汽車を待つ君のよこでぼくは・・・


『チャップリンの贈り物』
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ダメです。こんな映画をつくっちゃいけません。

引きずられる棺桶、無造作に運ばれる棺桶、ひっくり返される棺桶。
そんなシーンを正視できるチャップリンファンはいないでしょう。

チャップリンは死してなおチャップリンです。
彼を愛する人であれば、あんなふうに棺桶を“扱わせない”はず。

チャップリンへのオマージュ?笑わせちゃいけない。
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実に・・・あと味の悪い映画でした。
これ観て笑ってる人の気がしれない。



gonbe5515



by starforestspring | 2017-04-27 16:50 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『ブルース・ブラザース』

私はこれまで、いろんな恥ずかしいことをしてきたと思うし、実際今でも思い出すたび「キャッ!」と叫んで穴に飛び込みたくなることを数え切れないほどやってきた。最近はそういうことも少なくなり「トシをとるのも悪くない」などと、安心していたのだが・・・。

お恥ずかしい。
実にお恥ずかしい。
これを観ていなくて「私、映画が好きでしてね、ハハハ。。」なんて、よく言ってきたものだ。どっかに穴はないかしら?ないなら自分で掘ろうかしら。

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『ブルース・ブラザーズ』

ヤンチャで、善人とは言えない大人に育った兄弟、ジェイクとエルウッドが、昔世話になった孤児院の窮地を知る。二人は教会で神の啓示を受け、あるアイデアを思いつく。そう、これは神から与えられた使命。二人は神の使いとして、昔やっていたバンドを再結成し、金を稼いで孤児院を救おうと動き出す。


この映画が面白いってことは、知ってはいたのです。実際、レンタル店で借りてきたこともあるのです。・・・いやいや、言い訳はやめましょう。とにかく最後まで一気に観たのは今回が初めて。ご覧になってる方も多いと思うので、なにを今さら・・でしょうけど、あれですね、こんな映画、今ではゼッタイ作れませんね。カーチェイス、ライフル、ぶちこわされるショッピングモール。現代ではCGで撮影されるようなことが、この映画では実写でやられてる。それを観るだけで、最近の映画に慣れてしまった私には爽快でした。本当に、ようこんな映画作った!

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いろいろあって(このいろいろがおかしくてたまらない)無事二人は孤児院を救うことが出来る。が、もちろんハチャメチャやってきた二人は刑務所に直行。そして二人はそこでも・・・。このラストがまたいい。

観終わったあとの気分が実に清々しいです。映画館で観たとしたら、出口に向かう足取りは軽いでしょう。そのあとに飲むコーヒーも美味しいに違いない。

レイ・チャールズ、アネサ・フランクリン、ジェームズ・ブラウン、キャリー・フィッシャー、ツイギー。そしてまさかのスティーブン・スピルバーグ。ゲスト出演するってことを知らなかったので、画面に出てきたときは驚きました。しかもそれが次々にご登場なのだからもう、すごいです。こういう映画をみんなが作りたかったんでしょうきっと。

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お茶目でおかしくて、楽しい映画でした。
いやあ、BSには感謝しなくちゃ。


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ラスト近く、それまで二人のハチャメチャに従順につきあってきた白黒ダッジが、力尽きて “分解” してしまう。その姿を一瞬見つめるエルウッドのシーンには泣いた。

最後に出てくる“撮影クルー”の写真に、トドメの笑い。
そうそう、そんな時代でしたよね、1980年。





by starforestspring | 2017-04-19 19:44 | 映画・ドラマ | Comments(0)

『ツバキ文具店』

単発の時はよかったのに、連続ドラマになってなんだかなあになってしまった『視覚探偵日暮旅人』。出演してらっしゃった多部未華子さんがお気の毒なような気分になってしまって、「仕事をもう少し選んではくれないか?」と事務所に言いたかった私ですが・・・「ヒラタオフィス、やれば出来るじゃないか!」

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金曜日夜10時放送の『ツバキ文具店』
静かなたたずまい、ゆっくり流れる時間。味わいのあるいいドラマになりそうな予感がします。『あやしい彼女』で現場が一緒だった倍賞美津子さん、あの『つばさ』の女社長、富士真奈美さんとのご共演は、タベリストにとって嬉しいサプライズでした。まして、多部未華子さんのセーラー服姿や、ヤンキーファッションがまた見られるとは、想像もしてませんでしたよ。

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『べっぴんさん』が破綻してしまうきっかけ作りに利用されてしまった>個人的見解 江波杏子さんまでご出演です。字幕によると彼女の役名は“バーバラ婦人”なのですが、“バーバラ夫人”の間違いじゃないかなあ。

代々続く手紙の代書屋。そんな仕事が今もあるのか?と思うのですが、鎌倉という町と、おばあさま(倍賞美津子さん)の存在と、鳩子が受けてきた教育(訓練)とが、それを納得させてしまうから不思議だ。


文章を扱う仕事。文章に関わる仕事。リタイアしたら、そんな仕事に就きたいと思っている私がイメージしていたのが、まさにこの代書屋。だけど、墨をするところから始めるなんて考えもしなかった。慶事と弔事で墨をする方向が逆になるなんて・・・聞いたことなかった。勉強になるなあ。

原作者の小川糸さんの作品を今ちょうど読んでるところです。(ツバキ文具店ではない)ツバキ文具店もたぶん読むことになると思いますが、ドラマはドラマとして、楽しませていただこうと思う。これからどんな仕事が舞い込んでくるのか、悩みながら後を継ぐことを決めた鳩子が、どんな手紙を書くのか。興味津々です。

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金曜日が楽しみ。


gonbe5515


by starforestspring | 2017-04-15 12:40 | 映画・ドラマ | Comments(4)


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