カテゴリ:白夜行( 5 )

『白夜行』ドラマ版5

『白夜行』完走いたしました。
ドラマ後半になって息切れしたような・・・そんな感じの幕切れでした。

途中まではよかった!
私も楽しんで見てましたし、話の展開もよかったし。
雪穂が結婚し、『R&Y』がオープンしてからくらいかもしれません、「あれ?なんだか自分、楽しめてない」って思うようになったのは。

話のポイントが薄れてしまったような・・。
亮司と雪穂は小説ではほとんど接点がなかったのに、ドラマではしょっちゅう会ってます。
ドラマ化にあたって、そこのところをまんま引き継ぐわけにはいかなかったんでしょう。
当初私は、原作と違って二人の関係を映像で見せてくれることを楽しみにしていたのですが、あとになればなるほどドラマに引き込まれなくなったのは、おそらくこの「二人の関係を映像で見せてくれる」ことが逆に作用したように思えてなりません。

秘するが花

とまでは言いませんが、見えてしまったことで興味がうすれてしまう・・ってことはあるかもしれません。

つまんなかったかといえば、全然そんなことはないんです。
『世界の中心で愛をさけぶ』の直後に見たことも点数が辛くなった理由のひとつだと思われます。同じキャストで同じような傾向のドラマですもの。特に山田くんの演技が『世界・・』とかぶってみえてしまって。。。やっぱりあれですよ、前回とは違う面、新しい取組み。そういうのが見る者の興味を維持するために必要なものですよ。


今、横山さんの『64』を読んでます。
この本、私にはある意味“新しい試み”のように思えるのですね、横山さんにとっての。
これまで読んだ横山さんの作品と違い、入り込めないのですね、おもしろくなくて。
半分くらいまできたんですが、正直言ってここまで来るのは実にしんどかった。
これからいよいよ“佳境”にさしかかる。。。
そんな期待をしながらページをめくってます。
横山さんがこのまま終わるわけがない。
そんな確信めいたものが私にはあるので。

さてこれからどうなるのでしょう?
読み終えた後の感想文にご期待ください。


gonbe5515

白夜行を見るきっかけを作ってくださったIsさんに感謝します。
ありがとうございました。
by starforestspring | 2013-05-19 21:37 | 白夜行 | Comments(0)

『白夜行』ドラマ版4

私には、小学校のころから仲良くしていた彼女がいました。
養正小学校から勧修小学校へ転校し、そのクラスにいたのがHFさん。
長じるまで続いた二人の蜜月。
私という人格を作ったのは、大げさでなく彼女の影響が大きいのです。

いろんなことがありましてね。
彼女から教わったことは数知れず。
彼女から得たものも数知れず。

彼女なくして、自分の未来はない。
そう信じていたんです。

『白夜行』

私にとっての彼女、彼女にとっての私。
お互いにそれ以外考えられなかったはずなのに、今はどこに住んでいるのかも、誰と住んでいるのかもしらない。

青春の残像。

案外人は、これっぽっちのことを大切に胸に秘めて煙になっていくのかもしれませんね。

・・・思い込みだとわかっていても。

gonbe5515

HFさんが、今幸せなのだとしたら、私は嬉しい。
『白夜行』はそんなことを思い出させるドラマであります。
by starforestspring | 2013-05-01 12:44 | 白夜行 | Comments(0)

『白夜行』ドラマ版3

昨日、『大奥』BDが届きました。注文してたの忘れてました。
さっそく特典映像を見たのですが、うーん、ちょっと残念だったぞ。。

さて、『白夜行』
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第5話まで見て思ったんですが、これはあれですね、脚本を書いた人の“脳内補完”が映像になってるんですね。色んなエピソードに亮司と雪穂が一緒にからんでる。原作を読んだ人にはこれが面白いんじゃないでしょうか。原作ではほのめかせていた部分がはっきりと見えるわけですから。小説とドラマとの楽しみかたの違いはこうですよって言われてるような気がします。

初回の時の記事で“デジャブ”と表現したとおり、このドラマも『世界の中心で、愛をさけぶ』と同様、過去の回想の形をとってドラマが進行します。『世界・・』のほうは、“現在”と交錯しながらの進行でしたが、こちらのほうは回想のみの進行です。回想してる本人が、今まさに命絶えようとしてるのですから、当然なのですが。
ですから、毎回最後のほうで入る亮司のナレーションは、『R&Y』の前で倒れてる亮司のセリフ。命尽きる直前、過去の出来事が走馬燈のように頭をめぐるらしいですから。(これ、よく聞きますが、誰から聞いた話なのでしょう?)

印象的だったのは、
・淀橋(!)行きの各駅停車を見送る雪穂のシーン。
・乗りたくなる気持ちを必死でこらえる雪穂のシーン。
・「あなたにとっての7年はそうだったんでしょうね」と冷たく言い放つシーン。
・教会での大暴れ

特に教会でのシーンは秀逸でしたね。あれを見せられることで雪穂の7年がどんなものであったか、雪穂がなぜここまでしてあの事件を隠蔽しようとしているのか、それに対する説得力を持たせたと思いますし、亮司と雪穂の関係にちょっと慣れてきた視聴者の気持ちをリセットする効果もあったと思います。

感心するのは、布石の打ち方の上手さ。それからセリフです。なにげないシーンが、あとになって「ああ!それで!」と膝を打つことが結構あります。セリフは簡潔でわかりやすい。だけど繰り返し聞いてると「あれ?」っていうところがあり、意味深です。推理の楽しみがあります。
#第4話のラスト、雪穂とベッドにいる亮司がつぶやく「あの日」っていつのこと?とか

第5話になると、雪穂もかなり洗練されてきて“女”の武器を使うようになります。松浦の膝に手を置いたときの表情といったらアナタ、私なら(いえ私でなくても)コロッといっちゃうでしょ?
ただ、そのあと松浦と雪穂がコトを終えたのかどうかがわからない。松浦にしてみれば「いっただきま~す!」でしょうが、部屋から出てきた時のセリフ「途中で泣かれちゃってよ」でわからなくなる。「泣かれちゃったから」めんどくさくなってやめたのか、コトを進めてる途中で泣かれちゃって萎えたのか。・・・うーん、微妙。私としては「途中でやめた」に一票入れたいところですが、現実的には「終わった」って考えるほうが自然でしょう。


不満ってわけではないんですが、亮司のキャラ、もう少しとんがっててほしいです。なんかワルになりきれてない。その点雪穂はスゴイ。見事なもんです。高校生のとき、陰湿ないじめにずっと耐えていた人と同じか?って思うほどの変身ぶり。二人のやりとりを聞いてても、亮司は雪穂に押されっぱなしですよ。結局、腹をくくってるかどうかってことでしょうね。信じられるものがあると思ってる亮司と、信じられるものなんかないって悟ってる(思い知らされてる)雪穂と。そりゃあどうしたって雪穂のほうがメーター振り切っちゃいますよ。

ドラマはこれから篠塚とか高宮とかが絡んできて、雪穂が暮らすようになるハイソな世界と、亮司が暮らす日の当たらない世界との対比がさらに強調されるのでしょうか?「太陽の下で手をつないで歩く」夢を持ちながら他の男と結婚する雪穂、それを遠くで眺めているしかない亮司。そのあたりをどう映像で見せてくれるのかが楽しみです。

原作を読んで、ドラマをご覧になってない方にはオススメしたいドラマです。
ドラマを見て、原作を読んでらっしゃらない方には・・・・・うーん、どうだろう?是非お読み下さい!とオススメはしないです。

gonbe5515

そうそう、松浦役の渡部篤郎さんも凄い。『東京全力少女』の記憶がまだ残ってる身には新鮮です。このドラマを見た人が『東京・・』を見た時はその落差にもっと驚かれたかもしれません。
by starforestspring | 2013-04-25 20:52 | 白夜行 | Comments(0)

『白夜行』ドラマ版2  

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Isさん、ありがとうございます。

「不公平」
「誰が生んでくれって頼んだ?」

小説『白夜行』と、ドラマ『白夜行』。
小説は読む者にそれぞれの想像の余地を与えた。
ドラマは、見る者にそれ以外ないという世界を提示した。

どちらがいいとか悪いとかじゃないんです。
ただ、私は教会での雪穂の言葉と回想シーンに、心揺さぶられるものがありました。

今日、第五話を見終りました。
明日、これを返却して続きを見ようと思います。
『世界の中心で愛をさけぶ』が輝く太陽が作り出す光と影を見せたのだとしたら、
『白夜行』は月の光で照らされる青い道筋を示しているのかもしれません。

すでにラストシーンは提示されています。

が、
そこに至るまでの雪穂と亮司の言葉と行動を、映像でどのように表現していくのか確認しておきたい。

Isさんに勧められなければきっと見ることもなかっただろうこのドラマ。
色んなことを思い出し、考えています。


gonbe5515
by starforestspring | 2013-04-24 13:21 | 白夜行 | Comments(0)

『白夜行』ドラマ版1

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第一話、昨日鑑賞させていただきました。(Isさんおまたせ!)

結論から言えば、映画版よりは楽しめそうな予感がします。
いえ、綾瀬さんが主演だからというわけではなく、あれだけの長編を映像化するには、やはりそれなりの時間が必要だと思うのです。原作で表現されているところを出来るだけ多く“映像化”するためというのがひとつ、そして(個人的にはこちらのほうが重要だと思うのだけど)原作で表現されていなかったことを“映像化”するために。
『白夜行』という小説は、(作者ご本人もおっしゃってますが)読者に情報を提供しない作品だったと思います。でも、だからと言って不親切な小説だったかといえば全く逆で。情報が提供されていないくせに、読者はその行間からほぼ同じような情報を予測、補完しそれぞれの頭の中で“同じような画”を描くことが出来た。そこがこの小説のスゴイところなのだと思います。

とはいえ、小説で使った手法をドラマ制作に当てはめても同じように成功するかといえば・・・それは難しいと思うのです。だから時間が必要だと。

テレビというメディアに限って言えば見るという行為は読むという行為に比べて“楽な行為”です。ぽかーんと見てても目を通して脳に情報が入っていく。目を通して入っていった情報をつなぎ合わせればそれがドラマのストーリーなのです。極端に言えば、目に見えたものしか見ない。
読むのはそうはいきませんから。読んで解釈し、理解し、そしてそれを情報として“保管”する。その保管した情報は後から入ってくる情報やすでに保管されている情報とつながり合って頭の中で画像を結ぶようになる。最初に出来た画像があとから入ってきた情報によって違う画像になったりする・・。忙しいのです、頭が。

ドラマ版では原作では“描かれなかった”ことが映像として説明されています。亮司と雪穂の出会いと別れ。それに至るまでのエピソード。主役二人がこれからの長い年月、決して断ち切れない絆を持つに至ったのはなぜなのか。それはやはりビルの中での出来事と、図書館での出来事に加えて川辺で隣同士で語り合うシーンや、手をつないで一緒に歩くシーンを見せておいた方が、目に見えたものしか見ない視聴者にとって第二話以降の展開が理解しやすいものになる。これから展開されるであろう数々のエピソードのむこうがわに見え隠れするものの存在に気づくようになる。

第一話に小説では描かれなかったシーンが多く出てきたのはそのためではないでしょうか。


私は小説を最初に読み、その後映画を、そして今ドラマを見始めています。
小説を読んだときの雪穂の顔は、堀北さんでも綾瀬さんでもなかったですしね。亮司だってそうです。たぶん私だけの雪穂であり亮司だった。
このドラマを見ながら忘れてしまっていることを思い出すために書棚にある『白夜行』を取り出してきてページをめくることがきっとあると思うのですが、間違いなくその時は、雪穂は綾瀬さんに亮司は山田くんの顔をしてそこにいるんだろうと思います。

果たしてそれがいいことなのか悪いことなのか。そのどちらでもないのか。
わたしはいつも悩んでしまうのです。

それにしても・・・デジャブですね。
まんま『世界の中心で、愛をさけぶ』じゃないですか。
オープニングシーンにラストシーンを持ってきたり、エンドロールにざらついた映像のカットを順番に流したり。。
この作品は、オープニングシーンにあれを持ってくるべきじゃなかったと思いますね。いくら“説明”が必要だとしても。最初から見えてしまってたら、これからの“見え隠れ”のドキドキ感が半減しそうな気がするのですが。。

まあ、それは第二話以降のお手並み拝見と致しましょう。

gonbe5515

ただしあのシーンに一つだけ注文を。
「監督、山田くんの苦悶シーン、私はしつこい!と思ってしまいました。もっと早くカット!と言うべきだったのでは?」
by starforestspring | 2013-04-18 22:01 | 白夜行 | Comments(2)


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