ふと思う。

仕事帰りのハンドルを操りながら考えた。

最近よく耳にする言葉「心が荒む」
その理由のひとつに、野球の衰退があるのではないか。

キャッチボール。
相手がボールを取りやすい胸元に向けて投げる。
自分の気持ちをボールに込める。
相手の気持ちがこもったボールを受ける。

そのやりとりが少なくなったことが、荒む理由のひとつでは?

「いやいやgonbeさん、それは暴論ってもんでしょう」

暴論結構。
そう思った、そう思えた。だから書く。

キャッチボールの楽しさ、深さって、やった人でないとわからないですよ。

ボールを受け、そして相手に投げる。
向かい合う二人は無言でも、行き交うボールが、二人の気持ちを乗せてグラブに収まる。


言葉がいらない意思疎通。それがキャッチボール。


単純なものにこそ、真理は宿る。


のでは?



・・・・And that's the way it is

gonbe5515




# by starforestspring | 2017-11-21 20:14 | 雑感 | Comments(0)

『MOMENT』

私の本の好みは偏りがある。

それは自覚してる。好きな作家の本は追いかけるけど、新しい人を開拓してみようという意欲に欠ける。そんな私が、どういうわけだか、これまで読んだことのない作家の本を選んだ。


『MOMENT』本田孝好著

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ある大きな病院の入院患者の間で、特に死期の近づいた患者たちの間で、ある伝説がまことしやかに伝わっている。それは

「死を間近にした患者の願い事を叶えてくれる人がいる」

「必殺仕事人伝説」と呼ばれ、噂では病院の掃除婦が その仕事人らしい。。。


スリラーか?推理か?サスペンスか?まさかホラーではあるまい。そう思いながらページをめくっていきながら、先ほど読了。いやあ、まいった。


文章のセンスというか言葉の選び方というか、「そうきたか!」という驚きがあちこちにある。いいものを読ませてもらった。最後の一行を読み終えて、しみじみそう思った。


人間、冒険して初めて手に入れられるものがある。勉強させていただきました。



・・・・And that's the way it is

gonbe5515




# by starforestspring | 2017-11-20 20:16 | | Comments(0)

焚き火

今日は日本全国、この冬一番の寒さなのだそうだ。北陸富山も、週明けには雪が降るかもしれないとのこと。重い灰色の雲、冷たい雨、湿った雪。いよいよ冬本番のようだ。

会社の庭の楓や欅の葉も、どんどん落ちてくる。竹ぼうきを使って落ち葉を集めていると、思い出すのは一休さん。掃いても掃いても落ちてくる葉。寺の小僧さんにとっては、なによりの精神修養だったことだろう。

毎朝掃除のたびに集まる落ち葉が90Lのポリ袋ひとつかふたつになる。実は私、これを捨ててしまうのが惜しくてたまらない。オッサンの昔語りを許してもらえるなら、集めた落ち葉はかっこうの焚き火の材料であったはず。


最近、焚き火に遭遇することがなくなった。刈り取りの終わった田んぼで、籾とか藁を燃やしているのは時々見るが、あれは焚き火というより処分と考えていいだろう。火をつけた人も、ずっとそばについてるわけではないし、田んぼの真ん中で燃やしてるので、他人が勝手に近づいていくこともならず。

♪垣根の垣根の曲がり角
♪焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き
♪あたろうかあたろうよ
♪北風ぴーぷー吹いている

わかりきったことを言うようで申し訳ないのだが、「垣根」というのは、家の敷地と敷地外との境界を示すもの、あるいは境界線。であるから、この童謡に出てくる焚き火は、どちらさんかの家の敷地のすぐそば、人が行き交う“道”で行われているのである。

この歌の情景が現実だった頃、歌詞にあるように焚き火へは誰もが寄っていけたし、好きなだけ暖をとり、適当なタイミングで離れていけばよかった。手をもみ、手をかざし、顔にあたる焚き火の熱を感じながら、一緒にあたっている人たちと挨拶を交わす。私が小学生だった昭和30年代の終わりから40年代にかけて、そういう光景はたしかにあったのだ。

「あたらせてもらえますか?」
「へえ、どうぞどうぞ」
ご近所さんはもちろん、どこの誰とも知らない人がやっている焚き火であっても、誰もが自由にあたることが出来た。


今や、焚き火は日常ではなく、非日常のものになってしまった。
焚き火から出る煙が洗濯物ににおいをつける。玄関から吹き込んで目がいたむ。そんな“迷惑”をご近所さんにかけては申し訳ないという気配りが、ご近所づきあいに欠かせなくなってしまった。


ただもう、無性に焚き火がしたい。集めた落ち場をこんもり積み上げて、煙にゴホゴホ言いながら、火の番をしていたい。道の端っこのほうで焚き火をしてたら、ご年配の方は間違いなくあたりにくるだろう。学校帰りの小学生だって寄ってくるかもしれない。学校で知らないおじさんにむやみに関わらないようにと教わっていても、寒い風が吹き付ける帰り道、暖かい炎は先生の言葉より魅力的だろう。

冷たい冬の数少ない楽しみのひとつだった焚き火。それが出来ないのが口惜しくてたまらない。だもんで、せめてもの埋め合わせに、こんな本を買って、冬が来るたび開いているのだが、悲しいことにこの本を読んでても、ほっぺたが熱くなってはこないのだ。

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・・・・And that's the way it is.

gonbe5515


# by starforestspring | 2017-11-19 13:55 | 思い出 | Comments(0)

こんな願いを持ったとしてもバチは当たるまい

私が生まれて育った長屋は、京都によくある鰻の寝床。
玄関を開けると三和土があり、裏にある小さな庭まで一直線。左側はおくどさんと洗い場。右側の一段高いところに畳敷の部屋。天井は高く、明かり取りの天窓が四角く空を切り取っていた。

今でも京都には、そういう家が多く残っているらしい。
足元から寒さが立ち上ってくるあの長屋での暮らしが、私には今もなつかしい。
東本願寺の屋根を遠くに望み、京都タワーを見上げて学校への道を通ったあの時代、あたりまえにあった風景はもう遠い遠い過去のものになった。大阪、松山、富山と住むところを変えた私に、京都は過去の町になってしまった。

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京都駅は斬新な駅になり、地下鉄が出来、欧米人よりもアジア人の観光客のほうが多くなった今でも、鴨川の流れは止まらず、東山はいまも手が届くところにあり、御所の門をくぐれば、白い砂利と静寂が迎えてくれる。そして祭りは私が子供のころとおなじ姿のまま、変わらず続いている。

私は京都で人生を閉じたいという願望をひそかに抱いている。鴨川の流れを見つめ、東山を横目に町の喧噪の中をすり抜けながら、小さな店で買い物をし、お茶を飲む。杖をつきながら、参道を歩き、イカレた若いもんたちを見て舌打ちしながら世を嘆き、三条の橋の上から遠く東海道へ思いをはせる。そんな老後を過ごすこと、それが私の願いだ。

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天命に従って命を終えるしかないのだけれど、自分の意志の元で生きる時間を制御することが出来たら、そんな幸せなことはないんじゃなかろうか。

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立山連峰より、東山三十六峰が私は好きだ。
積もる雪より、屋根を彩ったあと日の光とともに、消えていく雪が好きだ。
しめった寒さより、頬を切る冷たさが好きだ。


♪大学通り 流れる川 走る路面電車  
♪背の低い山を見て 君と僕の明日
♪この街が好きさ   君がいるから  
♪この街が好きさ 君の微笑みあるから

  高石ともやとザ・ナターシャーセブン 『街』より抜粋


・・・・And that's the way it is

gonbe5515








# by starforestspring | 2017-11-17 18:58 | 京都 | Comments(0)

『ララランド』余話

ニョーボが見たいというので、『ララランド』をDISCASで借りた。私が映画館に観に行ったとき、彼女は仕事の都合がつかなくて、一緒にいけなかったのだ。

DVDが届き、休日にそれを観たと言うから、「で、どうやった?」と聞いてみた。

「高速道路のシーン・・」

「うんうん、みんなで踊り出すとこね、遠くに見えるのがハリウッド!」

「・・・車のボンネットって、へこまないものなの?」

「へ?」

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いやあ、さすが我がニョーボ、目のつけどころがシャープだわ。
思いもよらない指摘をされて、ツッコむこともボケることも出来ず、絶句してしまった私。関西人の血はすっかり薄まってしまったようだ。残念無念。

本人の前では控えたけれど、心の中で笑った笑った。
それでも、このコと結婚してよかった、そう思えた一瞬だった。



・・・・And that's the way it is

gonbe5515



# by starforestspring | 2017-11-16 20:24 | 映画・ドラマ | Comments(0)

刺激

長く生きてても「おお、そうだったのか!」と、膝を叩くような事実を知るのは楽しい。

会社からの要請があり、「運行管理者基礎講習」というのを3日間受講してきた。定年まで1年を切った社員に受講させてどうすんだと問い詰めたら「まあとにかく受けてこい。受講料と交通費は会社持ちにしてやる」ということなので受けてきた。

これが3日間、朝から夕方まである、結構真剣な講習なのです。それも当然、国家資格なんですってね、運行管理者って。今回受けたのは、資格試験を受けるための条件を満たす為のもので、講習を受けたからと言って、資格を得られたわけではない。試験は来年の3月。合格率は3割くらいだそうな(全国平均)。

久々に勉強らしいことをした3日間、普段とは違う勉強が出来ておもしろかった。いつも同じようなことしか送り込まれてない脳に、刺激を与えるのっておもしろい。

旅客を安全に運ぶために、国がどれほど心配してるのか、その片鱗がわかった。運転する人も、運転させる人も大変なんだと。それもこれも、乗客の命と財産を安全に運ぶためなんだと。


勉強になります!
日々の業務、本当におつかれさまでございます。
オフの日には、ゆっくり心と体を休めてください。


♪あんたがアタイの 寝た男たちと
♪夜が明けるまで お酒飲めるまで
♪アタイ男をやめないわ ムムムムム~


   西岡恭蔵 「プカプカ」より抜粋



・・・・And that's the way it is.

gonbe5515





# by starforestspring | 2017-11-15 18:59 | 雑感 | Comments(0)

横綱の暴行

ベルギー戦は明日の早朝でした。ライブでは見られないので、録画しておきます。元世界ランク1位のベルギー、どんなチームなのか楽しみです。トルシエ監督の時に、日本のファンにはおなじみになったスリーバックシステムを採用してるそうです。しかもその戦術について、チーム内で不協和音が聞かれてるという報道がありました。実際のところがわからないので何とも言えないのですが、誰しもが不満を持たない戦い方っていうのはないと思うし。

どんなチームにするかを決めるのは監督です。監督が目指すチームにするために選手を集めるわけですので、招集されたときに、イヤならイヤと返事をすればいいだけのこと。。


さて、九州場所が始まって、大相撲中継を「録画予約毎日」にセットし、仕事から帰ったらグラス片手にスイッチオン・・を楽しみにしてる私ですが、今日のお昼にニュースを見て驚きました。日馬富士、貴の岩への暴行を認め、今日から休場とのこと。


「またかよ!」

これが私の感想です。

勝負が決まってからのガン飛ばし。無用のだめ押し。黒のサポーター。一度ならず二度三度やってしまうのは、かつての“好き放題勝手放題勝ちゃあいんだろ!文句いってんじゃねえよ!” 横綱を思い出させておりましたが、ああ、やっぱりこの人も、横綱という地位にいるべき人じゃないのかと。

ビール瓶で殴ったってのがホントなら、これは傷害罪でしょう。同じ国から日本に来てる後輩力士にビール瓶ですか。酒が入った上でのことなら、尚問題は大きいと思います。

“品格と抜群の力量”これが横綱に推挙する際の条件だそうです。
でも横綱の品格云々より先に私は言いたい。
柏手(かしわで)とか、注連縄とか、塩とか、相撲は神事そのものであるのです。だからこそ、勝負がついたあと、ガッツポーズをしたりしてはいけないし、勝負の前と後、勝っても負けても礼を交わす。そんな相撲の最上位を占める位置にいる者は、カミの化身であるわけで・・・。

ビール瓶を同じ力士の頭の上に振り下ろすようなカミさまを私は見たくない。
ケガを理由に巡業サボってサッカーもひどかったけど、ビール瓶で傷害って。。。しかも酒の席。


即刻引退勧告をお願いしたい。>横綱審議委員会殿
私は言葉ではいいあらわせないくらい腹をたてているのです。こんな横綱がいることに。こんな横綱を存在させつづけるのなら、横綱審議委員会の存在意義も問われるべきだと思うのですが、いかが?

最後に・・・・
日馬富士よ、昨日の碧山関の土俵を見たか?取り組みで右足首をケガして、一人で立てず、係の者の肩を借りてようやく立ち上がる。足を引きずり、土俵上で隠岐の海と向かい合って礼、花道を去る前に、土俵に向き直って礼。このふたつの礼は力士としてはあたりまえのこと。だけど、一人で立てないほどのケガを負ってもなお、土俵に対する敬意を忘れなかった碧山に、私は相撲に対する真摯な姿勢を見て、感動したよ。これまでも好きだったけど、これからもずっと応援すると、私は手をたたきながら誓ったんだ。

日馬富士よ、碧山は、あんたと違って立派な力士だよ。病院に行って、爪の垢をもらってくれば?


・・・・And that's the way it is.

gonbe5515







# by starforestspring | 2017-11-14 20:26 | 時事 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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