2017年 05月 18日 ( 1 )

『グローリー 明日への行進』

「それほど期待してなかった映画が意外に面白かったら、すごく得をした気分になる」
『SCOOP!』の時に、こんなふうに書いたけど、これとは逆に、「期待していた映画がそれほどでもなかった」ら、これはちょっと残念。昨日観た『グローリー 明日への行進』はそういう映画だった。決して面白くなかったというわけではなく、私の期待が大きすぎたせいだろう。

きっとあるに違いないと思っていたワシントン大行進や、“I have a dream” の演説がなかったところが肩すかし。

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「私は夢見ている。ある日、ジョージアの赤土の丘の上で、以前の奴隷の息子達と以前の奴隷所有者の息子達が、兄弟愛というテーブルにともに就き得ることを。私は夢見ている。ある日、不正と抑圧という熱で苦しんでいる不毛の州、ミシシッピーでさえ、自由と正義というオアシスに変わることを。私は夢見ている。私の4人の子ども達がある日、肌の色ではなく人物の内容によって判断される国に住むことを。」

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演説のこの部分はアドリブだったそうだ。(wiki “I have a dream”による)だとしたらこれは、キング牧師が常日頃から思い描いていた未来像なのだろう。そう思うとき、当時の彼らが置かれていた状況から彼らが目指した世界がいかに遠くかけ離れたものであったかがわかる。そしてついにそれを成し遂げた彼らの意志と行動力に頭が下がる。

この映画はワシントン大行進やこの演説のような、誰もが知ってる大きな出来事から想像されるヒーローのような牧師ではなく、彼が日々行ってきた地道な活動を紹介することで、その人物像を浮かび上がらせようという意図があったのかもしれない。

この映画を見終わって思いだしたのは、公民権運動の端緒となった『モンゴメリーバスボイコット事件 』のこと。ウーピーゴールドバーク主演の「ロング・ウォーク・ホーム」も、黒人のみなさんが日常どのような“扱い”を受けていたかを知る資料の一つとなると思う。

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それ以前の“奴隷制度”を改めて学び直すこともまた、“黄色い肌” を持つ私たちには大切なことかもしれない。



gonbe5515

どれほど本を読んでも、どれほど映画を観ても、どれほど話を聞いても、奴隷制度の中で生きてきた人たち、差別撤廃のために声を挙げていた人たち、今もなお残る差別と向き合う人たちの心情とは、遠くかけ離れたところにしか行きつけないに違いないのだけど。




by starforestspring | 2017-05-18 21:10 | 映画・ドラマ | Comments(0)


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