『ピースオブケイク』鑑賞記 1

『ピースオブケイク』鑑賞記 1_b0137175_20361654.jpg

これが、イマドキの恋愛模様なのかしら?と。

私たちの世代が“そこ”に至るまでにクリアしていった(はずの)様々なハードル。
それらを飛び越えるのではなく、よこをすり抜けるようにして、あっけなくゴールラインをまたぐ。
そんなに簡単に手を出し、そんなに簡単に受け入れてしまうものなの?

ああ、「時代遅れ」「時代錯誤」と指さす声が聞こえる・・・
「戦争を知ってる大人たち」が「戦争を知らない子供たち」に感じた違和感もこういうもん?

胸の谷間だの、ピンクのローターだの、左右に広がり高く上げられた両脚だの、ブラをつけてない背中だの、脚からずり下ろされるショーツだの。これまで生きていて、そういうものをたくさん見て、そういう時間をそれなりに過ごしてきた私にとって、さほど目新しいことではないはずのシーンが、それが多部未華子さんだというだけで、どうしてこんなに苦しいんだろう。

まあ、『大奥』の「おまえが私を抱くのではない、私がおまえを抱くのじゃ」のセリフでショックを受けてた私ですから、しゃあないです。

『ピースオブケイク』鑑賞記 1_b0137175_20361376.jpg


多部未華子さんのことはひとまず置いて。
作品として私は田口トモロヲ監督が作ったこの映画を評価したいと思います。
私はこういう作品、好きです。
広い青空、広がるビル群。アパートの正面を中央の柱で分割し、左右対称に見せたシーン。その他、お気に入りの瞬間が結構ありました。

イマドキの若者は、等身大の自分たちをこの映画に観るのでしょうか?



つづきます。


gonbe5515
by starforestspring | 2015-09-15 20:37 | 映画・ドラマ | Comments(2)
Commented by marrella at 2015-09-16 21:38 x
>そんなに簡単に手を出し、そんなに簡単に受け入れてしまうものなの?

私の世代ではその点違和感は感じなかった。
簡単のプロセスを断ち切るのが、”風が吹いたのっ”なんでしょうね。

>それが多部未華子さんだというだけで、どうしてこんなに苦しいんだろう。

私はなんともなかった。多部ちゃん愛が不足しているのでしょうか?
背中だけじゃなく、前からもアリだと思った。その方が自然だと思う。
多部ちゃんの役者としての自己が確立されてる分、際どいシーンが
客寄せじゃなく必然だと納得できる。出し惜しみしない所に潔さが
あります。

>お気に入りの瞬間が結構ありました。

そうですね。映像は丁寧に撮られており、緩急もあって退屈しないし。

>イマドキの若者は、

イマドキの若者は恋愛については淡白になっているようですから、
寧ろ憧憬を持って観るんじゃないでしょうか?



Commented by starforestspring at 2015-09-17 18:52
>簡単のプロセスを断ち切るのが、”風が吹いたのっ”なんでしょうね。
ああ、すみません。言葉が足りませんでした。
志乃ちゃんが関係を持ってしまう相手の男たちが、志乃ちゃんと“ことに及んでしまう”までのあっけなさに驚いてしまって。私が古いだけなんでしょうけど。

>背中だけじゃなく、前からもアリだと思った。
この辺は人それぞれ違うのでしょう。私は今回のような足を上げてたり、背中を見せてたりが限界です。



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