『ソロモンの偽証』第三部「法廷」

ついに全三部読了。

第三部に関して言えば、例の違和感は薄れて会話劇に集中出来た。
さすがに3冊目になると、慣れたというのもあるし、私自身の違和感排除作戦も功を奏したらしい。

宮部みゆきさんの小説は、ずっと愛読してるけれど、さすがにこの作品は長すぎる。でもご本人にとって納得のいく作品にするためにこの長さが必要だったのだと考えれば、読ませてもらう私たちが長いの短いのと文句を言える立場にはない。

それでも長すぎたけれど。

読み切った・・という達成感はある。でもそれは、超長編を読了したということについての自己満足であって、いい作品と出会えてよかったという感慨とは違う。宮部みゆきさんの作品のうち、どれがお勧めですかと問われたとき、この作品の名前を出すかと言えば、間違いなくそれはない。宮部みゆきさんが書く小説の素晴らしさを知ってもらうためには、この作品より『あやし』『あんじゅう』『ばんば憑き』 『幻色江戸ごよみ』『 本所深川ふしぎ草紙』などを強く推したい。

まあ、個人の好みだけれど。

実際、ようやくたどりついた結末を知って「ここまで読んできてよかった!」っていう感動というか、喜びはなかったです。結末につながる伏線は実にわかりやすいものだったし、その回収の仕方も、「ああそうですか」というものでしたし。いろんな人がこの小説に登場したけれど、最後に立っていたのは、藤野涼子と神原和彦。あえて加えるなら検事側、弁護側、判事、陪審員だろう。最後の最後まできて、大出勝や三宅樹里や浅井松子についての記憶は薄れてしまってる。

「ソロモンの偽証?ああ、読んだことあるよ」

そのひと言が言えるようになった、私にはそれだけのものでした。申し訳ない。

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豊子さんがご出演の映画を見る為に、まずはこの小説からと読み始めたわけですが、ここに来てDVDを借りるかどうかを迷ってる。2000ページオーバーの小説をいくら二部作でも、全部カバーするのは難しいと思うし。作品世界をどこまで再現できているのか不安だし。小説では強烈な印象だった柏木くんや大出くん、神原くんを演じた人の写真を見たけど、イメージ違うし。(唯一納得出来たのは小日向さんの津崎校長)

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「ソロモンの偽証?ああ、読んだことあるよ」
問われてこう答えたい方は別ですが、そうでない方にはこの小説はお勧め致しません。先ほど挙げた江戸ものをお読みになるほうがいいです。はるかに楽しい時間を過ごせます。

とにもかくにも、おつかれさま>自分



gonbe5515




# by starforestspring | 2017-06-22 19:23 | | Comments(0)

日本サッカーの未来を考える

コンフェデレーションズカップが絶賛開催中。
EUROも面白い、ワールドカップも面白い、クラブワールドカップももちろん面白いですが、このコンフェデだってなかなか捨てたモンじゃないです。(サッカーに興味のない方には申し訳ない)

ありがたいことに、BSで中継してくれますので、録画したのを毎日楽しく観ております。
それで思うことは、やっぱりドイツのサッカーって、言い表すなら“華麗”これに尽きるなと。ロシアは“マシーン”、オーストラリアは“パワー”でしょうか。

私はメキシコのサッカーが、一番日本のお手本になるんじゃないかと、前から思ってるのですが、そんな思惑を知って知らずか、今の日本サッカーは全然別の方向に行ってるような気がしています。

コンフェデを見てて思うのは、やっぱりスポーツは、爽快感が一番だなと。
面白い、気分がいい、スカッとする。見ててそういう気持ちを覚えるところがスポーツの良さではないでしょうか。私が日本のプロ野球がとことん嫌になり、MLBを見るようになったのは、ひとえにその部分であったなと、改めて思うのです。投手と打者の間の無意味な駆け引き、投手交代の際に行われる決まり切ったセレモニ-、打たれないために使う小手先の戦術。野茂英雄氏が、アメリカに新天地を求めた理由が私にはよくわかる。力と力の勝負。打てるもんなら打ってみろ。どんな球でも打ってやるわい。投手と打者のこの真っ向勝負、また放たれた打球に挑んでいく守備陣の身を投げ出すプレー。一個のボールに込めるその気持ちの違いに、私は日本の“野球”を見限ったのでありました。

で、サッカー。
思うのは、やはり、身長も高く、体もごつい選手たちが広いピッチを走り回るのは、迫力があってすごい。11人のプレーヤーが持てる力を結集して相手ゴールに迫る。ゴールを許さないことに汲々とするのではなく、ゴールを奪うことに精力をつぎ込む。その潔さが実にキモチイイ。

ドイツやオーストラリアやロシア、ひいてはブラジルとかイングランドにもある“ひと言で言い表せるチームの特徴”というのが、日本代表チームには全然思いつかないのが残念でならない。なんでしょう?日本チームの特徴って。早いパス回し、俊敏な動き、労を惜しまない走力。それらは認めますが、それらの特徴のどれほどが、ゴールを奪うという目的につながっているのか、そこが私にはいまひとつ理解出来ない。

そもそも私は、日本代表が世界に伍して戦うための戦術は、“カウンター” これに尽きると信じて疑わないものです。チマチマボールを回すのではなく、奪って10秒以内に相手ゴールにボールをたたき込む、速さと高さ。 こういうサッカーを見たいし、それしか世界を制する道はないと本気で思っています。

このコンフェデレーションカップで戦う各チームの戦いぶりは、日本サッカーの未来を考える上で、有益なものになるに違いないと愚考する次第。

毎日深夜、BSで絶賛放映中。
お楽しみ下さい。


gonbe5515





# by starforestspring | 2017-06-21 12:03 | 雑感 | Comments(0)

所詮お酒は、下鴨神社にかなわないのだとということについての考察。

気分が落ち込んだとき、腹が立ったとき、人はそれぞれにそこから復活するための対処法を持っていると思う。私の場合まず思いつくのが酒を飲むということなのだが、あいにく酒はこういう時には役に立たない。

どなたもご存知だと思うが、酒は気分を倍増する効用を持っている。気分がいいときに飲む酒(たとえばサンガが勝ったときとか)に飲むと、飲めば飲むほど気分が高揚してくるのだが、気分が悪いときに飲むと(たとえばサンガが負けてしまったときとか)に飲むと、いやまして落ち込んでしまう。監督の責任だ、久保を手放したせいだ(いつの話やねん)と。

まあ、気分が悪いときに酒に走るのはよくないです。もうね、経験者ですから。私、今こうやって「お酒、好きです」なんて書いてますが、昔はビールの350ml缶1本でへべれけになってたヤツなんです。有名でしたよ、会社では。「gonbeには飲ますな」って。

それがなんでウイスキーのボトルを1週間もたたないうちに空けてしまうようになったかというと・・・・今では思い出したくもない、黒歴史があったわけです。

その頃はもう、酒を飲むしかほかに考えられなかったですから。毎日がヤケ酒。飲まずにはいられない。仕事から帰ると、すぐに寝室に行って、ボトルの蓋をねじり、グラスにドボドボと注いで、あおる。空になったらまた注いで、またあおる。酔っぱらってしまうことで、現実逃避を図ったわけですな。ニョーボには本当に申し訳ないことをしたと思っています。

そういうのが2年ちかく続くうちに、あら不思議、ロックでグイグイ飲めるようになってしまってたという・・・。まあ、あまり自慢できることではないんですが。


そういうわけですから、酒に逃げるのはおよしになったほうがいい。私は小心者でしたので、酒の力を借りて暴れるってことが出来なかったですね。よく聞くじゃないですか、酔っぱらってあっちの世界に行っちゃってる人がお皿を投げたりガラスを割ったりして暴れるって。私には出来ませんでした。やったとしても、割ったお皿の値段を足し算したり、割ったガラスを修理するのに、どこの業者さんに頼もうかと考えてしまったりしてしまうタチなわけで。


話戻します。
気分が落ち込んだとき、腹が立ったとき、私は神社に行くのが一番いいと、悟りました。ここで言う神社っていうのは、私の心のふるさとであるところの下鴨神社なわけですが、あの場所に自分を置くのが一番の癒しだと、確信を持って言えますね。

そういう場所をひとつ持っていることが、私の強みだと、実は思っています。カウンセラーに話を聞いてもらうことより、高い山の頂から下界を見下ろすより、お香を焚くより、音楽を聴くより、下鴨神社に身を置くこと、それだけで私は充分なのだなと。


あのころ、下鴨神社が近くにあったなら、いまほどお酒の量は増えずに済んだのに。。。。



gonbe5515




# by starforestspring | 2017-06-19 20:28 | 雑感 | Comments(0)


タベリストgonbe     よしなしごとつづり


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